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9章 誤解
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しおりを挟むもしかして走って逃げたとか?
‥いやそんなことはっ──
ついつい、考えがネガティブになってしまう‥
夏目はもう一度注意深く周りを見回した‥
‥ん?‥‥あれは…
な‥え、だよな!?
よく目を凝らすとさっきとは微妙に違う姿で考え込む苗に似た人物が薬局の入口で佇んでいる‥
‥んー‥あともう二個欲しいんだけどコレ以上は重たいだょね💧
苗は購入した6個の洗剤に囲まれ考え込む‥
帽子を被り玩具の派手な眼鏡をかけてはいるがやっぱり苗だと夏目は確信した。
だが、なんとなくやっぱり声がかけづらい‥
夏目は自分の携帯に手をかけた。
苗の番号を押し離れた場所から様子を見ながら電話をかける。
《ツ───‥》
‥え?
電話が繋がらない―――
・・・・・
夏目は唖然としながら苗を見た‥
携帯を手に取る様子が見受けられない‥
‥――――!?着拒?
まさか、…
信じたくないけど今起こってることが真実―――
電話は繋がらない‥
苗は俺の番号を着信拒否している‥
‥なんで‥
‥‥なえ‥っ
俺まだ苗のコトこんなにっ‥
夏目は震える手を強く握りしめ歩き出した。
・
夏目は苗の側に走りよった。
「苗っ‥」
夏目は悔しそうに顔を歪め苗に詰め寄る。
「―――?
ぁ‥大ちゃん!どったの?」
「なんでだ!??
苗、そんなに俺のこと嫌いか!?」
「へっ?
どったの急に?」
意味不明な夏目の追求に苗は不思議そうな顔を向けていた。
「電話‥
なんで出てくれないんだよ!?」
「電話?
‥‥‥電話鳴ってないよ?」
「当たり前だろ!!?」
「は!??」
夏目の言いたいことが苗にはまったく、わからなかった
苗は携帯を取り出し画面を開く‥
‥やっぱり着信拒否してる――――っ
夏目は苗の携帯を覗き画面に記録された自分の番号を確認した
名前の登録されていない番号を見て苗は一言漏らす
「‥ぁ、間違い電話だ。」
「は!?違うだろ。
何言ってんだよ💧」
苗のボヤキを聞いて夏目は否定した‥
「それ、俺の番号だろ!?」
夏目はそう言って目の前で苗の携帯に電話をかけ直す
そして、チカチカと点滅する苗の携帯を確認して言った。
「ほらっ!俺の番号だろ!?」
それを見て苗は首を傾げた
「あれ、おかしいだね?
大ちゃんの番号登録してたはずなのに‥なんで?」
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