ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

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1章 きっかけ

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イカメンって、なえちん……


一般ではイケてる面のことをイケメンと表現するが苗は、イカす面=イカメン 
そうゆう風に表現していた。


なんとなく美味しそうな響き…苗はこの言葉を結構気に入っている。


「でもさぁ苗。最近の神様は特定の人に二物も三物も与えてたりするよ。
そんな人がいないとは限らないじゃん!! ダメもとで、そのくらいの気持ちは持っててもバチは当たんないって!」


「まぁねぇ、そりゃそうだけどさ…」


「じゃあそんな言う苗はどんな人がいいの?」


由美はそれならと苗のタイプを聞いてみた


「あたし!?‥‥う ➰んあたしは…」

…!…

「あたしはねっ! やっぱ男なら絶対にルパンだな! ルパンだったらあのスネ毛も水色ストライプのパンツも全然許せちゃうんだょ! んでさぁ、お姫様抱っこされて屋根の上を走り回るの!!」


苗は有名な映画のあのワンシーンが大好きだった。


なえちん……あんたが一番現実を見てないって…



キラキラと想像を膨らませる苗をみて由美は心でツッコミをいれた。


「…でもね、なえちん…

たとえルパンみたいな人見つけても…屋根は走っちゃダメだよ。
危ないし…迷惑だから…」



「…そ、れもそだね…じゃあ、せめてお姫様抱っこかな!」


「…うん。それが妥当だね………ダイエット、頑張ろうね」


「はぃ…」


「んでも、どんな人がいるのかな~…お隣て言っても高いブロック壁に遮られてるから近くじゃ見えないし、校舎から眺めてもちっちゃ過ぎて見えないし…」


「う➰ん…でも、はっきり言ってタダの合コンくらいで浮かれてなんかいられなよっ! これからバイト先にもお願いして、ちょっと勤務時間増やしてもらわなきゃだよ…」


「‥大変だね‥
大所帯だもんね…なえちんトコ」


「うん…」


そう、何故に貧乏って大所帯なんだろう…

苗の家は両親二人、両親の親も二方元気で健在…

苗の下には小学3年生の三つ子の弟……


…あたしゃよし子ちゃんかいな?


占めて10人家族。
そして…夕べの夕食時にオカンの口から最新情報が…


『ウフッちょっと聞いて………今ね………
三ヶ月目だって…』


『―――!っ…』



デキてしまったのならしょうがない…

両親仲睦まじいのは良いことだが。

ただ…これからはデキない方法でいたしてほしい……



はぁ…恋愛を楽しむ余裕なんて、あたしにはナッシングだよ………。




そして、そんな苗の苦労をよそに合コンの日はやってくる…



「――苗っ!行こうよぉ」


ホームルームも終わり、中島が他のクラスの女子を引き連れて苗に声をかけた。


「ごめんっ! 中ちゃん!! 先に行ってて。場所教えてくれたら絶対行くからっ」


苗は中島に事情を話した。


「…え、買い物? いいよ、あんたも大変だね…じゃあ先に行っとく! 場所はココだからわからなかったら携帯にかけて。じゃ、お先ぃー」


苗の家庭事情を知ってる中島は快く了解してくれた。



そう、今日は土曜日! 待ちに待った特売の日

苗は必要なお買い得品に赤丸をつけたチラシを握りしめ【スーパー丸一】に向かった。


はぁっ…急がないと
タイムサービスに間に合わないだょっ!


苗はタイムサービスの目玉商品。玉子1パック20円を狙っていた…


そぅ苗の家は10人家族…1パックの玉子なんて一回の食事で使いきってしまう。

苗はなんとしても段ボール一箱ごと買い込みたかったのだ。



◇◇◇

「晴樹さん! みんな連れてきたけど席はどうしたらいい?」

合コン会場のレストランに連れられやって来た中島達は、いかにもセレブレティなブレザー姿の男子学生達に迎えられていた。

その中でも一際目を惹く男子。彼に中島の従兄は“さん”付けで確認を取っている。


「あぁ、好きに座ってくれたらいいよ。
料理もバイキングだし。これでみんな揃ったの?」


そして、晴樹と呼ばれた男は中島達に話しかけた。


「あ、あともう一人は少し遅れて来ます」


晴樹の問いかけに中島が答えた


「ねえちょっとっ…なんかっやばくない!? めちゃめちゃカッコイイんだけどっ!?…」

「ほんと‥あたし緊張しちゃうよっ」


従兄の後ろで中島達はボソボソと意見を交わし興奮している。


「その子はココの場所分かるの? 分からないんだったら迎えに行かせるけど?」


「あー、一応場所は説明したからわからなかったら携帯に連絡くると思うし‥」


「そっ、んじゃ大丈夫だな。じゃあ始めとくか! そんなに緊張しなくていいよ! 合併前の親睦会だと思って楽しんでくれたらいいし。料理も並んでるから好きな席に座って!」



晴樹はそういうと中島達に、にっこりと微笑みかけた

「キャーっ…ねぇねぇ! お兄ぃ! あの人なんて名前!? ちょっ、マジいいよぉ!」



中島は従兄弟のブレザーの裾を引っ張り興奮していた。
そんな中島にお兄ぃはコソッと耳打ちする



「結城 晴樹さんだよ…」


「…え、結城って……」


目を見開く中島にお兄ぃはうん、と頷きながら続けた。


「うちの学園の理事長の孫。今日の合コンもあの人の招待だから、仲良くして損はないよ」



「そう、なんだ……」



「ん、どうした? 席につかないのか?」


ボソボソと話し、一向に席につかないみんなを晴樹は席に促した…


「ねぇ…あたし……合併がすごく楽しみ!」

「あたしもーっ…結城さんもいいけど、あたしは中ちゃんの従兄弟狙いだな! 後で携番聞いてもいいかなぁ…」

「いいよ、協力するっ!」


席についても中島達はそんな話しばかりを繰り返している。

「うち女子校だったから諦めてたんだけど、これはもう神様のプレゼントよねっきっと!! あたし絶対に彼氏作るっ」


「当たり前じゃん!!」


そして、中島達は獲物を物色するとハンターの目になった…

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