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18章 恋の行方
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‥後で電話してみるだょ
苗はそう考えていた。
◇◇◇
「晴樹、準備できた?」
晴樹の仕事部屋に顔を出したリディがそう声を掛けてくる。
「できたよ、行こう。」
数台のパソコンをいじり仕事を消化した晴樹はリディに返事を返しながらデスクから腰を上げた。
晴樹と共に帰国することになったリディの為に、再びショッピングに付き合わされるはめになってしまった‥
だが、晴樹はリディの我が侭に進んで付き合ってあげている‥
‥もう、苗の為に時間をさく必要はない‥
「リディ、買い物だけじゃなくて他に行きたいところはないのか?」
「え?
晴樹、連れてってくれるの!?💧」
部屋から出てきた晴樹の言葉にリディは声を裏返し聞き返す。
「‥‥‥💧
行きたい所があればな‥
向こうに帰ったら俺は忙しくてかまってやれないから、遊びたいなら日本に居るうちだぜ?」
晴樹の言葉にリディは目を輝かせた。
「……わかったわ!
後で決める。
今日はアキバに行きたいの!」
「アキバ!?」
‥こいつはどこまで日本に詳しいんだ💧?
晴樹は助手席に乗り込んだリディを見つめた‥
・
「あっ!ここも行かなきゃ話になんないわっ」
独り言を呟きながら、アキバマップを片手にネットで調べたらしい、アキバの萌えショップを書きだしたメモを眺める金髪の少女‥
「・・・💧‥」
晴樹は首を傾げ前を向いた…
「まだ、着んのかよ💧」
「付き合ってくれるって言ったじゃないっ
あ、次はコレ!」
アキバにあるビル地下のアニコス専門店。
アニメキャラのコスプレと記念に写真も撮ってくれるお店。『アニショット』二人はそこに足を踏み入れていた‥
戦闘服を纏い、片目には三角の眼帯。顔半分を覆うマスクを晴樹は着けさせられている‥そして、リディはオレンジの忍者服を着込み頭にはヘッドギア。綺麗な顔にはねずみ男のようにヒゲが描かれていた💧
どうやら、今、人気の忍者アニメのスタイルらしい💧
「ねぇカカシ」
「誰がカカシだっ!
なんで俺が田んぼに立たなきゃならん!!」
晴樹はアニメに詳しくなかった‥
リディに付き合いあれこれと着替え続ける晴樹の私服は籠に入れられたまま。
その脱ぎ捨てられたジーンズのポケットでは携帯が密かに鳴りっぱなしでいた‥
・
📱プルル‥プルル‥プルル‥
‥・・・・
出ない‥だょ‥
苗は学校からの帰り道、とぼとぼと歩き携帯をいじる‥
久しぶりに歩いて帰る下校道を長く感じながら、苗はメールを打った
✉
兄さんまだ、忙しいだかね(--)?
「何だよ今度は被りモノかよっ💧」
「一回でいいから被りたかったのよコレ」
晴樹の携帯が入ったジーンズはまだ脱ぎ捨てられたまま‥
リディは緑色‥
晴樹は橙色‥
二人が被った物はお尻の形に角(ツノ)のような触角が二本ついていた‥
「まぁだ、あのめがねっ娘がきたがやっ!」
リディはそんなセリフを喋っている‥
二人は『ニコちゃん星人』の被りモノをお召しになっていた💧
「この写真は撮らねぇからな俺はっ」
「もう、ケチ💧!」
晴樹はまだまだ忙しそうだ…。
‥むぅ‥‥
メールの返事も来ないだょ💧
家に帰り着いた苗。待てど暮らせど晴樹からの返事は一向に返ってこない。
苗は再びメールを打った。
✉
ご機嫌麗しゅう。
苗です( ̄0 ̄)/
兄さんはいずこへ?
‥?
苗さん💧?
苗は村井宛てにメールを送ったようだった‥
・
✉⇔
晴樹さんはリディさんとアキバに行かれました
✉⇔
なんと!?
アキバですとな‥
アキバのいずこに?
✉⇔
GPS携帯をお持ちだから調べてみます。
夕食も外で済ませて来るそうです( ̄~。 ̄)
✉⇔
ふむ、わかりました。
お願いします(-゜3゚)ノ
苗からの連絡を受け、村井は早速晴樹探索に乗り出す。
以前晴樹が携帯の電源を切り消息不明になってからというもの、GPS付き携帯を無理矢理ビジネス用として持たされている💧
「‥やっぱり兄さんあの娘のことで忙しいだょっ
学校まで休んじゃってさッ
映画の約束だって忘れてくれちゃってさッ!」
携帯を閉じると、ブツブツと口を尖らせ出掛ける支度を始める。
苗は村井からの連絡を待ちながらアキバへと向かった‥
・
「はい、まいど!
大丈夫かね、一人で持ちきる💧?」
「だい、じょびですッ‥」
苗はアキバに向かう途中、八百屋で寄り道をしていた‥
安い食材を見ると買っておかずにはいられない。
生まれながらにして貧乏故の性なのか?
苗は大根五本を提げ袋に持ち、アキバを目指す。
‥ひぃ、やっぱり重い💧
買うつもりのなかった予定外の大荷物に身体の重心を取られながら傾いて歩く‥
‥兄さん‥助けて‥💧
目指すは兄さんの元‥
何故にそんな重い物を持ってまで、晴樹の元へ行かねばならないのか?今の苗には考える余裕もなかった‥
‥ん?
あ、のりちゃんからだ。
ふと流れてくる携帯のメール着信音に気づく‥
メールには晴樹の居る場所と地図が明記されていた。苗は地図を確認すると直ちにその場所へ向かう‥
‥「アニショット」‥?兄さんここにいるのか‥💧よしっ!
苗はコスプレ専門店に足を踏み入れ晴樹を探した。
◇◇◇
「これだけ写真があれば十分だわ」
「そりゃそうだろ💧」
たくさんのコスプレ写真に満足したリディを連れて晴樹は同じビル内のカフェで一休みしていた。
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