ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

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☆*:.。. o番外編o .。.:*☆

9

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抱き締めていた晴樹の腕がほどかれ前へと回ってくる。

自分とお揃いの苗のパジャマの裾を探り、晴樹の手はゆっくりとその中へ潜り込んでいった。

苗の肌に手を這わせながらも晴樹のキスは止むことなく降り注がれる。

吐息に混ざり途切れ途切れに囁かれる熱い言葉。

苦しい胸の疼き──


囁けば囁くほど、それは反って自分自身を昂らせて蕩けさせる。


晴樹は身体を起こすと自分の上衣に手を掛けて、もどかしげに脱ぎ去っていた。


恋は盲目──

あばたもエクボ…



それでいい……


こんなに甘く疼く感情を味わえるならずっと…


この恋に酔っていたい──


細い線なのにしっかりとした肉体美が苗の上に再び覆い被さる。

何度か目にした晴樹の引き締まった体。

今まで気付くことのなかった晴樹の魅力。

晴樹に対しての恋心を認識してから、初めてそれを前にした苗はそのかっこよさに見惚れ、頬を染める。

熱のこもる瞳で愛を囁く晴樹に苗はとてもドキドキしていた。



晴樹は狂おしい瞳で苗を見つめる。

「なえっ…俺のこと好き?……」

苗はコクンと頷く。

「──…っ…なえ…」


赤い顔で頷く苗を確認すると晴樹は堪らない──そんな表情を浮かべ、そして苗を包んでいた布地を全て奪い去った。


唇だけに注がれていた晴樹の熱い口付けは苗の全身へと移っていく。

すべてのヵ所に余すことなく触れながら熱い舌を這わす。

苗の口から漏れる声を確認しながら苗のいい部分を唇と指先で探る。

それを見つける度に晴樹は色っぽい笑みを浮かべ愛撫を施した。


吸い付いては放れ、熱い息を吐く──

晴樹が初めて唇で触れる、苗の甘く熱くしっとりとしたヵ所は晴樹の胸を痺れさせていた。

強く口付けると苗の体が驚いたように跳ねる。咄嗟に抵抗仕掛けた苗の手を晴樹は捕えると指を絡めて握り締めていた。

顔を埋め、口付けだけをそこに送り込む。

時にディープに…

時にソフトに……


苗の唇にしたように、晴樹はそこを深く愛した。


甘いフレーバー

蕩ける感触──


初めて抱いた苗がこんなにも愛しく誘ってくる…

晴樹は顔を上げるとまた苗を見つめ、唇を重ねた。

ゆっくりと潜り込んだ舌が苗の口腔を這い回る。

苗はその瞬間パッと口を放した。

「……どうした」

真っ赤になって自分の口を腕で隠す苗を驚いて見つめた。

「……な、…なんか変な味がするっ…」

「………」

晴樹は呆気にとられた。



「変っとか言うなっ!自分のだろうがっ…」

晴樹が貪った味覚を口移しで味わされ苗は少しテンパっていた。

「すぐ消えるから──」

「……んっ…」

晴樹はそう言って再び苗に口付けた。

熱い口の中を舐め尽くすように晴樹の舌が撫でていく。

苗の口腔に溢れる唾液を掬い、吸い上げながら晴樹は苗の舌先を自分の舌でつついた。

先ほどと全く同じ愛撫を晴樹は苗の唇に繰り返し、苗の手を放した晴樹の指先は蕩けたヵ所を充分過ぎる位にほぐしていた──

苗の甘い唾液は晴樹の舌に弾かれて濡れた音を響かせる。

口腔を這い、柔らかな唇を舐めては歯を立てて甘く噛みながら晴樹の身体はゆっくりと体勢を代えていた。

ぴったりと密着する肌、そして熱いヵ所──

手は再び晴樹に絡め取られ、苗は晴樹に見つめられる。

「なえ…子供作るか…」

「………」

苗は無言で返した。

「ゴム……付けないでシていい?」

「………」


またまた無言で晴樹を見つめ返す。




「夫婦だからいいよな…」


「──…あっ!…」

答えを待たず、晴樹は絡めていた苗の手をほどくと自分の腰を浮かせた。


「──…っ」

晴樹は声を堪えていた。
なんの隔てもなく伝わる苗の熱に胸が疼く。


思わず身体を震わせ色っぽい溜め息を晴樹は吐いた。

長すぎる愛撫に自分の方が限界を越えそうだ──

包まれた感触に切ない吐息が漏れ、晴樹は一瞬だけ歯を食い縛る。

目の前の苗を見つめると思わず涙が溢れ掛けた。

「なえ──…っ」


晴樹は苗を強く抱き締めていた。

一つに繋がった悦びが胸の奥から込み上げてくる…


苗の感触に身体を震わせながら、晴樹は動くことが出来ずにいた。



──…つ…

ちょっ…とっ…



少しでも動いたらヤバそうっ── 



晴樹は苦し気に顔を歪める。

苗の為に時間を掛けた分、自分の方は硬く昂ったまま焦らされまくっている。



ゴム…付けときゃ良かったっ…



まともにくる快楽の刺激に晴樹は今さら後悔していた。

「なえ…っ…辛くないか…」

甘い痺れに翻弄されながら苗を気に掛ける。

晴樹に抱き締められたまま苗は静かに焦っていた。

「…っ…どうした…痛いか…」

「───っ…」

苗は激しく真っ赤になって泡を食う。

「なえ…大丈夫か?…」

晴樹は呼び掛けた。




「………うっ」

「う?……」

「うっっ…」

「………なえ?」

「うあっ…っ…兄さんっ」

「………?」

「苗っ…痛くないだょっ…なんでっ!? は、初めてなのに痛くないだょっ…」


「………」

まるで阿波おどりをするように枕元で忙しなく手が動く苗を晴樹は見つめ返した。

「良かったな…いっぱい時間かけてほぐしたからな…っ…」

お陰で俺がっ──

このザマだっ…


ちょっとでも動けば終わってしまう。

晴樹は責めくる快楽との葛藤に眉をしかめた。

苗は相変わらずジタバタと手を動かす。

「ありぃっ!?でもおかしくないっ!? これって普通!? まさかっ苗──…ユルい!?」

「──…っ…充分キツいっ…」

頼むから動くなっ…


襲ってくる快楽の苦痛に呻く晴樹の気持ちも知らず、苗は初体験を迎えた女の子らしく色んな疑問を抱え込む。

そんな苗を前にして晴樹は発狂した──


「あ──っもうお前はじっとしてろって!痛くないならいっぱい動くからなっ!…っ」


半ば怒ったように叫ぶと晴樹は阿波おどりする苗をぎゅっと抱き締めた。




苗は晴樹に強く抱かれながらなおもテンパり続ける──


ありりぃ!?


どして!?


うそぅっ──…



晴樹の律動を身体に受けながら苗は真っ赤になって頭を抱える。



そんな苗に構う余裕もなく晴樹は快楽に目を細めた──





やべぇっ…



すげえ気持ちいい──っ…





激しく揺れる体。

荒く熱い晴樹の呼吸。


ほんの数分の前後運動の末…



「───…っ!!……クソッ…」



晴樹は悔し気に唇を噛み、納得いかないまま果てを迎え自分を小さく罵倒していた……。

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