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新たな出発
2話
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「今年の新規入隊の国防騎士隊の指導係をやってみないか?もちろん、私の依頼だから、待遇は最高のものを提供しよう。報酬は前金で金貨1000枚だ。無事に担当パーティーを一人でも帰還させる事が出来れば、追加報酬として金貨9000枚を約束しよう!さらに全員帰還で10000枚追加と言うおまけ付きだ。どうだ?条件は悪くないと思うが…」
グラディオスの提案に何がどうしてこうなったのか分からずパニックになりかけていた。
金貨10000枚は国家予算になるほどの大金なのだ。
それが20000枚ともなれば、国家予算の2倍にもなりえる莫大な金額なのだ。
私はグラディオスに恐る恐る言う。
「あの…そんな大金が出ると言う事は、それだけ重要な依頼と言うことですよね?その様な大事を私なんかに頼んでも達成出来るとは思えないのですが…」
グラディオスは「何を言ってるんだ?」とでも言いたげに言う。
「国防騎士隊の育成にはそれだけの価値がある。それに君ほどの実力者なら、余裕を持って災害級のソロ討伐をこなせるほどの力はあると思うが…」
A級の上にはS級があり、さらにその上にSS級、災害級、大規模災害級、世界崩壊級のランクもある。
ここ数年は何故か増えている様だが、通常であれば災害級レベルの討伐依頼も出る事は稀であり、一人で一国家を相手に出来るレベルの強さを持つSS級の冒険者が10人束になっても達成率が1%にも満たないレベルなのだ。
私は魔法が使えないので、それほど強くなることは無いし、何かの冗談だとは思いつつも、グラディオスの過剰なまでの評価に驚いていた。
その様子を察したのか、グラディオスは納得した様子で言う。
「ああ、君はまだ自分の本当の力に気づいていないのだな。なら、私の目の力から説明しよう。」
グラディオスはそう言うと自分の左目を指さす。
「この左目には神速鑑定の能力が宿っているんだ。この能力は君のステータスはもちろん、君のスキルや適性も見る事が出来るんだ。そして、君の適性は悪魔使いと呼ばれる闇を極めし者の伝説の職、悪魔術師、精霊使いと呼ばれる光を極めし者の伝説の職、精霊術師、正史に語られぬ程の僅かな限られた伝承にのみ登場する闇と光を極めし世界を救った力、勇者だ。悪魔術師と精霊術師の二つの職は本来、同一人物が同時に適性を得る事は無いのだが、君はそれを可能にする力を持っているんだ。君の魔力はその対の属性により、魔力同士が互いに属性を打ち消し合うから、現存する魔法として記録されている属性魔法が使えないんだ。この属性の打ち消しあいが魔法として記録されていない無属性魔法に分類されている気を使った技能に特化しているんだ。」
グラディオスが水を得た魚のような勢いで私の才能について話す。
その中から辛うじて理解した疑問点を口に出す。
「あの…それって、私は無属性魔法しか使えず、その他の魔法は使えないという事になるのでは無いかと思いますが…そのうえ私の使用出来る技能では戦闘に役立つ様な技能はないと思うのですが…」
「そんな事は無いぞ!例えば、気を利用した特殊な呼吸法で一時的に自分の脚力をあげて相手との距離を一瞬に縮める転移と似た効果を持つ技能の縮地法を例にすると、どんなに離れた距離でも縮地法によって一瞬の距離に出来るし、やられそうなメンバーの救援に何よりも早く対応出来るし、相手の広範囲の攻撃の回避にも役立つし、魔法を無力化する相手に対しても強く出る事が出来る。そして、君の心眼も気の力で相手の弱点を寸分違わずに攻撃出来る事で的確に最大のダメージを与えられるし、極めれば少し先の未来さえ見透せると言う素晴らしい能力なんだよ!これは適正属性の魔法が重要視される我々とは違い、どんな相手にも強く出られる素晴らしい魔法が技能なんだ。」
グラディオスはさらに勢いが増して凄く楽しげに語る。
グラディオスはしばらく技能の良さについて語ると少し疲れた様子の私達に気がついたようで困った様に頭を掻きながら言う。
「す、すまん…熱くなり過ぎちまった…」
「いえ!私たちは時間があるので大丈夫ですよ…ね?」
私が二人の顔を交互に見ると二人とも小さく頷いていた。
グラディオスは安心した様子で言う。
「ありがとう…」
グラディオスは真剣な顔をして言う。
「んで、話はそれちまったが、私の依頼を受けてくれるか?」
リリアは私の指示を待つかの様に私の顔を見る。
マリアは考える様に首を傾げながら言う。
「アリス姉が強いのはわかったけど、マリア達が役に立てるとは考えにくい…だけど、マリア達の能力を見て出来ると思われてるから依頼されてるんだよね…うーん…私が決めてもいいのか…リリアみたいにアリス姉に任せるのが良いのか…」
マリアは考え事をする時は考えている事を言葉に出しながら考える事があるが、それによって思考を纏めやすくしているらしい。
私はさすがにあれほど持ち上げられてしまったので、ダメ元でも依頼を受けようかと思っていた。
「決めた!マリアもアリス姉に任せる!今は無職だけど、マリアはアリス姉のパーティーに入りたいし!」
グラディオスはニヤリと不敵な笑みを浮かべながら言う。
「…だ、そうだ。最後は君の一声にかかっている訳だが…」
私はグラディオスの目を見て言う。
「受諾します。ですが、一つだけ条件をつけてもよろしいでしょうか?」
「ほう?それはつまり…」
グラディオスが意味有りげにニヤリと笑う。
私はその続きの言葉を言う。
「指導役をするまでに、私達に鍛える時間を与えてもらってもよろしいでしょうか?今のままでは確実に力不足であると言えますので…」
「良いだろう!ならば、私も有志に声をかけて君達の真の力を引き出してやろう!リリアとマリアは何か私に言っておきたい事とかあるかね?」
グラディオスはこれからが楽しみだと言わんがばかりに張り切っていた。
リリアが小さな声で言う。
「アリスと一緒に居られたらそれでいい…」
マリアは初めから決まっていると言うかのように自信満々で言う。
「私はもっと強くなりたい!今までアリス姉に助けてもらってた分くらいの恩は返したいから…」
「よーし…なら、決まりだな!」
グラディオスはテキパキと私たちのギルドカードの更新とそれに伴う書類を纏める。
こう言ってはなんだけど、人は見かけによらないを一番体現してる人だなとか思ってました。
確かに眼光は鋭かったけど、見た目的にはすんごい適当そうだったし、雰囲気もフワッとした感覚を感じるような人だったから、余計にそれに拍車をかけていた。
大昔の人の言葉だけど、能ある鷹は爪を隠すとはよく言ったものよね。
グラディオスは一通りの処理を終わらせると言う。
「よし。今日はゆっくり休め。依頼を受けると言う事で私が宿を取っておくから、明日の5時には私が迎えに行くから覚悟しておけよ?ヘヘッ…久々に楽しめそうだぜ!」
グラディオスはそう言いながら、無邪気な鼻歌とともにギルドの奥から紙切れを持ってきた。
「こいつを銀行のサリア宛に持っていきな。前金の金貨をギルド名義で出してくれるぜ。これなら、規定違反にもならないって訳だ。王も人が悪いもんさな!カーカッカッ!」
私たちは紙切れを受け取るとお辞儀をしてグラディオスと別れてギルドから出て銀行に行く。
銀行はギルドを出てすぐ右隣にあるので金銭の取引は全てここで行われている。
私は銀行に入って受付のおじさんに言う。
「すみません…サリアさんにこれを渡していただきたいのですが…」
おじさんはそれを見ると「なんだこれ?」みたいな顔をしていたが、奥の方へと早歩きで行く。
そして、奥から重そうな大きい袋を持った緋色の長い髪の耳が尖った女性を連れて戻って来た。
女性は燃えるように輝く真っ赤な目をこちらに向けながら言う。
「おや?君たちがグラディオスの爺さんの言ってた子かい?えっと…アリスにリリアにマリアだっけ?」
私たちは頷く。
女性はニカッと笑いながら言う。
「そうかいそうかい!アタシは元冒険者の銀行管理者、サリアだ!見ての通りエルフだ!」
サリアが左手を差し出して握手を求める。
私は右手を出して、それに応じる。
サリアは面白いものを見たと言いたげな顔をする。
「アリスのその腕、面白い力を持ってるね。それだけじゃない。これまでに例が無いくらい面白い事になってるわ…グラディオスの爺さんが太鼓判押すのも頷ける。あ、カードを預かるわね。」
サリアは私たちのギルドカードを受け取るとそれぞれに金貨1000枚を振込む。
何故かそのままサリアと夕食を取り、サリアと別れて宿についた頃にはすっかり夜も更けていた。
別室も可能だったが、めんどくさいと言う理由で皆同室で寝る事になった。
シングルサイズのベッドが狭かったのは言うまでもなかった。
グラディオスの提案に何がどうしてこうなったのか分からずパニックになりかけていた。
金貨10000枚は国家予算になるほどの大金なのだ。
それが20000枚ともなれば、国家予算の2倍にもなりえる莫大な金額なのだ。
私はグラディオスに恐る恐る言う。
「あの…そんな大金が出ると言う事は、それだけ重要な依頼と言うことですよね?その様な大事を私なんかに頼んでも達成出来るとは思えないのですが…」
グラディオスは「何を言ってるんだ?」とでも言いたげに言う。
「国防騎士隊の育成にはそれだけの価値がある。それに君ほどの実力者なら、余裕を持って災害級のソロ討伐をこなせるほどの力はあると思うが…」
A級の上にはS級があり、さらにその上にSS級、災害級、大規模災害級、世界崩壊級のランクもある。
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私は魔法が使えないので、それほど強くなることは無いし、何かの冗談だとは思いつつも、グラディオスの過剰なまでの評価に驚いていた。
その様子を察したのか、グラディオスは納得した様子で言う。
「ああ、君はまだ自分の本当の力に気づいていないのだな。なら、私の目の力から説明しよう。」
グラディオスはそう言うと自分の左目を指さす。
「この左目には神速鑑定の能力が宿っているんだ。この能力は君のステータスはもちろん、君のスキルや適性も見る事が出来るんだ。そして、君の適性は悪魔使いと呼ばれる闇を極めし者の伝説の職、悪魔術師、精霊使いと呼ばれる光を極めし者の伝説の職、精霊術師、正史に語られぬ程の僅かな限られた伝承にのみ登場する闇と光を極めし世界を救った力、勇者だ。悪魔術師と精霊術師の二つの職は本来、同一人物が同時に適性を得る事は無いのだが、君はそれを可能にする力を持っているんだ。君の魔力はその対の属性により、魔力同士が互いに属性を打ち消し合うから、現存する魔法として記録されている属性魔法が使えないんだ。この属性の打ち消しあいが魔法として記録されていない無属性魔法に分類されている気を使った技能に特化しているんだ。」
グラディオスが水を得た魚のような勢いで私の才能について話す。
その中から辛うじて理解した疑問点を口に出す。
「あの…それって、私は無属性魔法しか使えず、その他の魔法は使えないという事になるのでは無いかと思いますが…そのうえ私の使用出来る技能では戦闘に役立つ様な技能はないと思うのですが…」
「そんな事は無いぞ!例えば、気を利用した特殊な呼吸法で一時的に自分の脚力をあげて相手との距離を一瞬に縮める転移と似た効果を持つ技能の縮地法を例にすると、どんなに離れた距離でも縮地法によって一瞬の距離に出来るし、やられそうなメンバーの救援に何よりも早く対応出来るし、相手の広範囲の攻撃の回避にも役立つし、魔法を無力化する相手に対しても強く出る事が出来る。そして、君の心眼も気の力で相手の弱点を寸分違わずに攻撃出来る事で的確に最大のダメージを与えられるし、極めれば少し先の未来さえ見透せると言う素晴らしい能力なんだよ!これは適正属性の魔法が重要視される我々とは違い、どんな相手にも強く出られる素晴らしい魔法が技能なんだ。」
グラディオスはさらに勢いが増して凄く楽しげに語る。
グラディオスはしばらく技能の良さについて語ると少し疲れた様子の私達に気がついたようで困った様に頭を掻きながら言う。
「す、すまん…熱くなり過ぎちまった…」
「いえ!私たちは時間があるので大丈夫ですよ…ね?」
私が二人の顔を交互に見ると二人とも小さく頷いていた。
グラディオスは安心した様子で言う。
「ありがとう…」
グラディオスは真剣な顔をして言う。
「んで、話はそれちまったが、私の依頼を受けてくれるか?」
リリアは私の指示を待つかの様に私の顔を見る。
マリアは考える様に首を傾げながら言う。
「アリス姉が強いのはわかったけど、マリア達が役に立てるとは考えにくい…だけど、マリア達の能力を見て出来ると思われてるから依頼されてるんだよね…うーん…私が決めてもいいのか…リリアみたいにアリス姉に任せるのが良いのか…」
マリアは考え事をする時は考えている事を言葉に出しながら考える事があるが、それによって思考を纏めやすくしているらしい。
私はさすがにあれほど持ち上げられてしまったので、ダメ元でも依頼を受けようかと思っていた。
「決めた!マリアもアリス姉に任せる!今は無職だけど、マリアはアリス姉のパーティーに入りたいし!」
グラディオスはニヤリと不敵な笑みを浮かべながら言う。
「…だ、そうだ。最後は君の一声にかかっている訳だが…」
私はグラディオスの目を見て言う。
「受諾します。ですが、一つだけ条件をつけてもよろしいでしょうか?」
「ほう?それはつまり…」
グラディオスが意味有りげにニヤリと笑う。
私はその続きの言葉を言う。
「指導役をするまでに、私達に鍛える時間を与えてもらってもよろしいでしょうか?今のままでは確実に力不足であると言えますので…」
「良いだろう!ならば、私も有志に声をかけて君達の真の力を引き出してやろう!リリアとマリアは何か私に言っておきたい事とかあるかね?」
グラディオスはこれからが楽しみだと言わんがばかりに張り切っていた。
リリアが小さな声で言う。
「アリスと一緒に居られたらそれでいい…」
マリアは初めから決まっていると言うかのように自信満々で言う。
「私はもっと強くなりたい!今までアリス姉に助けてもらってた分くらいの恩は返したいから…」
「よーし…なら、決まりだな!」
グラディオスはテキパキと私たちのギルドカードの更新とそれに伴う書類を纏める。
こう言ってはなんだけど、人は見かけによらないを一番体現してる人だなとか思ってました。
確かに眼光は鋭かったけど、見た目的にはすんごい適当そうだったし、雰囲気もフワッとした感覚を感じるような人だったから、余計にそれに拍車をかけていた。
大昔の人の言葉だけど、能ある鷹は爪を隠すとはよく言ったものよね。
グラディオスは一通りの処理を終わらせると言う。
「よし。今日はゆっくり休め。依頼を受けると言う事で私が宿を取っておくから、明日の5時には私が迎えに行くから覚悟しておけよ?ヘヘッ…久々に楽しめそうだぜ!」
グラディオスはそう言いながら、無邪気な鼻歌とともにギルドの奥から紙切れを持ってきた。
「こいつを銀行のサリア宛に持っていきな。前金の金貨をギルド名義で出してくれるぜ。これなら、規定違反にもならないって訳だ。王も人が悪いもんさな!カーカッカッ!」
私たちは紙切れを受け取るとお辞儀をしてグラディオスと別れてギルドから出て銀行に行く。
銀行はギルドを出てすぐ右隣にあるので金銭の取引は全てここで行われている。
私は銀行に入って受付のおじさんに言う。
「すみません…サリアさんにこれを渡していただきたいのですが…」
おじさんはそれを見ると「なんだこれ?」みたいな顔をしていたが、奥の方へと早歩きで行く。
そして、奥から重そうな大きい袋を持った緋色の長い髪の耳が尖った女性を連れて戻って来た。
女性は燃えるように輝く真っ赤な目をこちらに向けながら言う。
「おや?君たちがグラディオスの爺さんの言ってた子かい?えっと…アリスにリリアにマリアだっけ?」
私たちは頷く。
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サリアが左手を差し出して握手を求める。
私は右手を出して、それに応じる。
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「アリスのその腕、面白い力を持ってるね。それだけじゃない。これまでに例が無いくらい面白い事になってるわ…グラディオスの爺さんが太鼓判押すのも頷ける。あ、カードを預かるわね。」
サリアは私たちのギルドカードを受け取るとそれぞれに金貨1000枚を振込む。
何故かそのままサリアと夕食を取り、サリアと別れて宿についた頃にはすっかり夜も更けていた。
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