一人では戦えない勇者

高橋

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2章

2話  マーヤも拾ってきた

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 拠点にしているスラムの廃墟に戻ったら、廃墟が豪邸になったいた。いや、豪邸に戻ってたが正しいのか?

「廃墟って、一日で直せるんだね」

 言ったものの、昼前くらいまでみんなでギルドにお出かけしていたから、一日ではなく半日くらいが正解だ。
 僕の帰宅に合わせて結界が解除された。
 鉄製の門を開けて敷地内に入る。
 前庭は雑草だらけのままだが、途中までなんとかしようとした形跡がある。

 僕の帰宅に気づいた松風が出迎えてくれた。
 駆け寄って角をお腹に擦り付ける。地味に痛い。仕返しにワシャワシャ撫でる。
 ……ん? 待て。今、どうやってドアを開けた。玄関のドアは、ノブを回さないと開かない。咥えた? けど、内側のノブに唾液は付いてない。
 ドアをパタンと閉める。

「松風。開けてみて」

 僕の言葉を聞いて、松風が鼻先をドアノブに向ける。

「へ?」

 触れてないのに、勝手にドアノブが回って扉が開いた。

「どうやったの?」

 鑑定してみたら、〈念動力〉ってスキルが生えていた。知らないスキルだ。
 城から借りた『スキル大全』という本にも載ってなかったと思う。
 麒麟の固有スキルかな? いや、固有スキルなら、最初っから持ってるはずだ。
 ……まあ、考えてもわかんないよね。



 玄関から入り、所々ボロが目立つエントランスホールみたいな広い部屋を抜けると、中庭へ出る。
 昨晩も、ここに天幕を出して寝たんだけど、今は撤去されていた。
 広く手入れが行き届いているけど、行き届きすぎて緑色がない。なにか植物がほしいね。
 中庭の先に人の気配がある。
 中庭を抜けて建物の中に入る。

「おー。あの廃墟がここまで」

 綺麗になったスベスベの廊下を見渡しながら感動していたら、すぐ側の扉が開いてユリアーナが顔を出す。

「二人ともおかえり」
「これ、五人で?」

 御影さんを除いた五人で修繕したのだろう。

「うんにゃ。ほとんど、ユカちゃんとユキちゃんがやった。私とマーヤは、掃除して家具を作っただけよ」
「縁はどうしたの?」
「地下に工房を作って籠ってる」

 工房って自作できるんだ。
 ユリアーナが一歩下がって、中に入るように促す。

「なにかを暴走させてるのか、時々、地響きがして怖いのよね」

 地上を巻き込まないでほしいな。
 部屋に入ると、そこはリビングのような部屋だった。いろんなソファが沢山置かれたやたらと広い部屋だ。
 手頃なソファに座ると、由香と由希が「おかえりー」と言いながらお茶を持ってきた。

「御影さんとマーヤは?」
「御影さんは、まだ城よ。なんか、トラブルがあったらしいわ」

 なんでも、赤いカラコンを入れた女子生徒が兵士に斬られて瀕死の重傷を負ったらしく、その治療と生徒たちの精神的なケアで、帰りが遅れてるらしい。

「治療は無事に?」

 首肯が返る。

「ん。マーヤは?」
「ほら、前にさ、近所に盗賊の拠点があるって言ったじゃない?」

 ああ、松風がいたとこな。

「拠点自体は放置しといたから、また盗賊が集まってお宝を貯えてるかもしれないって、様子を見に行ったわ」

 また奪うの? 盗賊よりえげつない。

「で? マゴイチは? その籠、気になってるんだけど」

 蓋がないから見えてるのに。僕の口から言わせたいのか?

「教会で……拾った?」

 貰ったと言うべきか、拾ったと言うべきか悩んで、後者にした。
 一応、教会での経緯を説明する。

「双子でオッドアイで赤目か……しかも、【貴族】、ね」
「厄介事の臭いがするけど、魔物の餌にする気はないよ」
「当たり前よ」

 ユリアーナに頭をペシンと叩かれた。
 この後、話し合った結果、拾った双子の名前は、みんな揃ってから決めることになった。



 先に戻ってきたのは、御影さんだ。
 曇った顔から、聞いていた以上の深刻な状況が窺えた。
 先程までグズっていた、膝の上の拾った双子の片割れをあやしながら聞く。もう片割れは、ユリアーナがあやしてる。

「斬られた女の子は無事よ。意識が戻って少し話をしたけど、孫一さんの話を聞かずに途中で退室した女の子だったの。今は、聞かなかったことを後悔してるそうよ」

 その後の精神的なケアを、こちらの拠点で引き取ろうと思ったけど、ダンジョン探索中に彼女の面倒を見れる人材が必要になるので、今回は保留にして副会長に任せてきたそうだ。

「それと、女子生徒が、一人、行方不明になっていたわ」

 いつの間にか眠ってしまった赤ん坊を、隣に座る由香に預ける。

「名前は?」
「本田真弘さんよ。同じクラスだったと思うけど」

 知ってる。【光の勇者】の幼馴染みで恋人だ。
 イジメられている僕の存在を無視していた二人だから、はっきりと覚えている。
 イジメに荷担する者と、気づいていながらただ見ている者。どちらも罪の重さは同じ。なんてことを言う人がいるけど、本当に罪が思いのは、存在を無視する者だ。
 だから、僕が彼女を無視しても、文句を言われる筋合いはない。
 けど、それをやると、彼女たちと同類になってしまうようで嫌だな。
 積極的には助けないけど、助けられる状況が揃っているなら助けよう。

「牢屋にいなかったから、兵士を一人捕まえて自白剤を使って、奴隷商に売ったって情報を聞き出したの」

 ……自白剤の件は、聞かなかったことにしよう。

「店はわかる?」
「ええ。けど、午前中しか営業してないようなの」
「なら、明日の朝一で行こう」

 状況が揃ってるようだ。



 御影さんにも教会での経緯を説明したら、赤ん坊を抱きしめて離さなくなった。
 御影さんが言うには、自分が生んだ子供じゃなくても子供が欲しかったそうで、養子縁組もネットで調べていたらしい。

「あと、私、妊娠してます」
「へぇ…………え?」

 赤ん坊をあやしながら、サラッと言われたけど……聞き間違いじゃないよね?

「えっと……妊娠? って言った?」

 御影さんは嬉しそうに頷く。
 避妊してないからいつかこうなるだろうと思ってたけど、わかるの早くない? お腹も大きくないし……あ、医者系のクラスか。

「〈診断〉スキルの結果?」
「ええ。一応、子宮を魔法で保護しておきました」
「そ、そう。俺の子供、で、いいんだよね?」

 疑ってるというか、召喚前の行為で妊娠って線もある。いや、長らく旦那とレスだったって言ってたから、それはないか。
 正面のソファに座っていた御影さんの隣に座り、ソッと抱き寄せる。二歳児にしては小さい赤ん坊が、僕と御影さんに挟まれ窮屈そうにする。

「いい父親がどんなのかわからないけど、頑張るよ。頑張って幸せにします」

 こういう時に格好いいことを言えるのが、"いい父親"なんだと思う。僕はまだまだだな。
 しかし、行為から数日程度で妊娠してるかわかるんだ。スキルレベルがカンストしていると効果も凄いな。

「ついでに言うと、私とマーヤも妊娠してるよ」

 ユリアーナさん? なんでそう、サラッと言っちゃうの? 重要なことだよね? あと、マーヤの口から聞きたかったよ。

「妊娠した貴族の子宮に使うような魔術より丈夫な保護魔法を使ってるから、今晩もエロいことできるよ」

 ほう、素晴らしいな。
 じゃない! しないよ。僕の性欲より、子供の方が大事だよ。自重できるよ。……たぶん?
 ユリアーナが、こうして誘うようなことを言うってことは、本当に大丈夫なんだろう。けどなぁ……なんかこう……期待に満ちたエロい目で言われるとなぁ。
 反抗したくなる。

「今晩は、ロジーネ姉さんに夜這います」

 突然振られたロジーネ姉さんが、飲んでたお茶を噴き出す。

「ほうほう、詳しく聞こうか」

 笑顔なのに目が笑ってないユリアーナが怖い。
 助けを求めようと、腕の中の御影さんに視線を落とす。

「詳しく聞かせてください」

 こちらも、笑顔なのに目が笑ってない。
 他に助けを求めて視線をさ迷わせる。
 逃げようとしたロジーネ姉さんは、由希にあっさり捕まっている。
 由香は、これから起きる惨劇を予想してか赤ん坊の目を塞いでる。
 松風は、あ! 逃げた! 閉まるドアの向こうで、申し訳なさそうに頭を下げてやがった!



 プロレス技でキリキリ締められながら、全て吐かされた。
 結局許してくれる辺り、正妻様は僕に甘いと思う。
 それと、終始頬を赤くしていたロジーネ姉さんが可愛かった。

 ソファでぐったりしていたら、マーヤが帰ってきた。
 マーヤに「おかえり」と言いながらも、みんなの視線はマーヤの後ろに向けられていた。
 マーヤの後ろには、女性が二人立っている。

 一人は、額の左右に角があることから鬼人族だろう。
 肩で切り揃えた黒髪と黄色人種。日本人っぽい見た目だけど、その瞳は赤い。背は低く痩せ形で、猫背も相まって、実際の身長より低く見えるけど、マーヤと同じくらいかな。

 もう一人は、上半身は人だが下半身は蜘蛛。日本でいうアラクネ。こちらだと人蜘蛛族だ。
 短い白髪で肌は色白。瞳は赤く、重瞳といったか? 瞳が複数ある。ひのふの……六つ? 蜘蛛の体は綺麗な漆色の所々に赤い筋が走ってる。
 プラーナの感じからすると、二人とも奴隷みたいだな。買ってきたの?

「御主人様。遅くなり申し訳ありません」

 僕の帰りを出迎えられなかったことは、謝罪する必要はないんだよ。
 僕が座ってる三人掛けのソファの隣をポンポンして、マーヤを招き寄せると、素直に従い、僕の隣に座る。

「君たちも好きなとこに座って」

 奴隷にこんなことを言っても素直に従えるものではないだろうけど、一応言っておく。
 困って顔を見合わせてる奴隷二人を見て、マーヤがなにか指示するだろうと思っていたら、彼女たちの奴隷契約を僕に移した。

「あなたたちの主は、こちらのマゴイチ・ヒラガ様です」

 とだけ言って、「どうぞ」みたいな目で見やがる。どうしろと?
 いつまでも座らない奴隷二人を見かねて、由香と由希があやしていた赤ん坊をユリアーナに預けて、僕の正面にあった三人掛けのソファを退かせ、一人掛けのソファと、人蜘蛛族でも跨いで座れそうな背凭れのないソファをそれぞれ持って、僕の正面に置き、二人に座るように促す。

「立ってちゃ落ち着いて話せない。座って」

 命令ではなくお願いする。
 戸惑いながらも座ってくれた。

「まずは自己紹介からしようか。今聞いたばかりだろうけど、俺はマゴイチ・ヒラガ。ギルド『赤竜の籠手』に所属する冒険者で、このパーティ、『他力本願』のリーダーだ」

 ユリアーナたちも、それぞれ自己紹介する。

「もう一人、地下に妹がいるけど……まあ、いいか。次は君たちの番だよ」

 二人は助けを求めるようにマーヤを見るが、そのマーヤは、僕をジッと見つめて、メイド服のスカートに空けた穴から出した尻尾をユラユラ揺らしている。
 話し始めるのを待つのは退屈だし、マーヤの尻尾を膝の上に乗せて、スーツのポケットからブラシを出して尻尾をブラシで優しく梳く。
 ……あ、これ、松風たちのブラシだ。……まあ、嬉しそうだからいいか。

「あの、わたくしは、シュェと申します。東域の言葉で"雪"と書いてシュェです。ご覧の通り、鬼人族です」

 "雪"の要素はどこに? ああ、角が白い。真っ白で雪みたいだ。
 マーヤを羨ましそうに見ていたユリアーナが、由希に赤ん坊を預けてマーヤの反対側に座り、ポフンと銀色の尻尾をマーヤの尻尾に乗せる。
 松風たちのブラシだけど、いいの? ……いいらしい。

「わ、私、は、その、エウぶぇ、エウフェミア・ムーロ、です。ごめんなさい」

 噛み倒して謝罪する。

「ひ、人蜘蛛族、です。ごめんなさい」

 また謝った。

「二人とも、話しやすい喋り方でいいよ。俺は気にしないから」

 今気になってるのは、ユリアーナの尻尾の毛玉だ。ちゃんと手入れしてる? 奥の方に葉っぱが絡み付いてるよ。マーヤを見習ってください。

「で? マーヤは、この二人をどこで拾ってきたの?」

 僕の質問に、マーヤはユリアーナの尻尾の上に自分の尻尾を乗せてから経緯を話す。

「盗賊の拠点で盗賊狩りをして、連中の財産を漁っていたら、奥の牢屋に閉じ込められた二人を発見しました」

 ちなみに、盗賊は身ぐるみ剥いで縛ってから、大通りに放置したそうだ。

「で、二人に行く場所があるか聞いたら、二人とも故郷が遠いとのことで、困っていたようなので奴隷契約して連れてきました」

 マーヤは、困ってる人を自主的に助けられるようになったのか。偉い偉い。頭を撫でながら尻尾を撫でたら、エロい声が出た。
 ……奴隷契約する必要はあったのかな?

「二人はどうしたいの? 故郷に帰りたいなら、一緒にダンジョンを探索して路銀を稼げば、って、そもそも、故郷はどこ?」
「わたくしは東域の出身です。けど、故国は戦争に負けて、もうありません。家族と実家の商家も戦争で失いましたから、帰る場所はありません」

 自分で言って、寄る辺がない自分に気づいたのか、シュェさんの美しい顔が曇る。

「生憎、東域に行く予定はないから、送ってあげられない。戦いが苦手であれば、由香と由希みたいに生産メインで探索に加わってもいい」

 どうすればいいのかわからないようなので、「少し考えてみて」とだけ言って、もう一人の方、エウフェミアさんに視線を向ける。

「エウフェミアさんは?」
「え? あの、私は、その、西域に故郷があって、えと、でも、家族はいなくて」

 辿々しい話を、マーヤの尻尾を退けてユリアーナの尻尾を手入れしながら聞く。

 要約すると、西域に人蜘蛛族の集落がある。
 人蜘蛛族の女性は丈夫な糸を出せて、その糸で作った服が高値で売れるため、定期的に奴隷狩りに合い、家族は奴隷狩りに殺されていて集落に戻っても家はないはず。
 できれば仕事を探したいけど、種族的な特徴の赤目が、ほとんどの地域で受け入れられない。だから、奴隷でいる方がありがたいのだけど、臆病な性格が多い人蜘蛛族の中でも輪をかけて臆病な彼女には、冒険者としてやってく自信がない。

 長ーい話を聞いてる途中、どうにもならない毛玉を切ってしまおうと、マーヤにハサミを持ってるか、指をチョキチョキさせてジェスチャーで聞いたら、その指をユリアーナにグイっとやられて涙目になる。
 その様子を見ていたシュェさんが、手で口を隠して上品に笑っていた。

「今すぐってわけじゃないけど、西に行く用事はあるから、うちで働くってのは有りだと思うよ。ああ、勿論、戦闘を無理強いするつもりはない。シュェさんもね。けど、うちで働くなら、ある程度、自衛できる強さを身に付けてもらう」

 二人は考え込んでしまった。まあ、すぐに答えはでないだろうね。

「昨日、探索から戻ったばかりで、明後日までは休みにするつもりだから、それまでにどうするか答えを出してほしい」

 二人が戸惑いながら頷く。

「ん。じゃあ、必要な物があったら言ってね」
「あ、あの、必要と言いますか、その……服を作っていいですか?」

 美しい顔を真っ赤にして言うエウフェミアさんに、首を傾げる。

「えとですね。人蜘蛛族の、その、アソコは、蜘蛛の体にあって」

 言わんとすることがわかった。
 城から借りた本によると、人蜘蛛族の生殖器は蜘蛛の体の真ん中の辺りの下、地面に面した位置にある。
 で、今、エウフェミアさんが着てるのは、上半身の粗末な麻服だけだ。うん。つまり、下半身は丸出し。そりゃあ、恥ずかしいよね。

「マーヤ。服ができるまで隠せる布を。それとシュェさんの服も」

 マーヤの尻尾をポンポンしてお願いする。
 嬉しそうに立ち上がり、収納空間から布やら服やらを出す。

「二人の話は、これでお仕舞いでいいかな? なにかある?」

 マーヤにひん剥かれて悲鳴を上げる二人から、ゆっくり目を逸らしながら言う。
 ないなら、この毛玉に集中したい。奥から小石が出てきたぞ。

「ん。じゃあ、縁が工房から出たら食事に、って、出たみたいだな」

 地下の気配が動き、凄い早さで地上へ上がる。
 ふむ。縁なら、この毛玉をどうにかする魔道具を作れるんじゃないだろうか。
 縁なら、困ってる僕に必要な物を普通に持っていそうだ。
 そんな期待感がある。
 扉が勢い良く開き、義妹の縁が部屋に入る。

「兄さん。やりました! ついに完成です!」

 興奮気味の妹に期待が高まる。
 例の農場魔道具か? それとも、今必要な毛玉をなんとかする道具か?

「自動で亀甲縛りにする『荒縄型魔道具 ハム糸』です!」

 赤い荒縄を高く掲げる、なにかをやりきったかのようないい顔をした妹。
 僕の妹です。
 僕の残念な義妹です。

「この荒縄を対象に触れさせ、プラーナを込めるだけで、自動で亀甲縛りにしてくれます。これで動画を見ながら格闘する必要がなくなりましたよ」

 その「褒めて褒めて」みたいな顔がムカつく。可愛いけどね。
 とりあえず、縁から荒縄型魔道具を受け取る。そのまま先端を縁の肩にかけて、プラーナを流す。
 シュルシュルと蛇のように縁の体へ巻き付き、ものの数秒で亀甲縛りが完成した。
 高校の制服姿で亀甲縛りされる妹に、ちょっと興奮した。……ちょっと? いえ、かなり、です。

「んふー。どうですか? 義妹に興奮しましたか? 押し倒しますか?」

 この興奮は、今夜、ロジーネ姉さんに向けよう。
 残念だったな、クネクネしてる愚妹よ。

「俺は、この毛玉をなんとかする道具がほしかったよ」

 ユリアーナの尻尾の毛玉を摘まみながら言うと、亀甲縛りを抜けた縁が、ユリアーナが気づくより早く、ハサミでチョッキンした。
 この後、ユリアーナに怒られた。
 なぜか僕まで。
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