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第13話
「全く懲りないですね」
しおりを挟むシナ「この場所は未だ誰にも知られず、見つかったことなんてないのに・・・どうして・・・」
ランは無言で牢屋内に入ってくるなり
地面に落ちてるリチアの制服の胸ポケットに手を入れ、葉っぱを回収する。
シナ「・・・その葉っぱに、なにか秘密でもあるんですか?」
ラン「・・・今すぐ子供達を解放しなさい」
シナ「・・・聞いてる?」
ラン「貴方の話には興味ありませんから」
シナ「・・・大事な商品をやすやす渡すとでも?」
ラン「もっと痛い目にあわせましょうか?」
シナ「・・・やっぱり・・・心がないんじゃないかってくらい、冷たい瞳をするね。あの時だってそうだった・・・」
ラン「?お会いしたことありましたか?」
シナ「ボクの顔に見覚えあるはずだ・・お前に・・・昔お前らにお母さんを殺された!!忘れたとは言わせない!」
ランは顎に手を添えて考える。
ラン「・・・。
あぁ。思い出しました。万引きの子供ですか。それが今度は人身売買に手を出したのですか?
全く懲りないですね」
シナ「お前らのしていることもボクがしていることと何ら変わらないだろ!」
ラン「・・・何の話ですか。騎士学校とは困ってる民の依頼を受けてただ悪い連中を懲らしめてやってるだけではないですか。それと貴方がしている人身売買と何がどう変わらないと言うのです。」
シナ「表向きは、だろ。知ってるさ。騎士学校の秘密を。調べ尽くしてきたから・・・。他にも秘密がある。そうでしょ?」
ランは黙る。
シナ「言える訳、ないよね。人々を人形にし「言いたいことはそれだけですか?」え・・・?」
ランはそこで扇子を取り出すと空を切ってシナの首をかき切った。シナの首からは大量の血を吹き出してその場に倒れ伏す。
子供達は怯えた目でランに視線を向けるも、何も言わない。
ランは気にせずにリチアに歩み寄り、扇子を上着の中にしまうと拘束されてる手足の縄を外す。
気を失ってるリチアを背負うと子供達に向き直り言い放つ。
ラン「さぁ貴方たちも、行きますよ」
子供達は喋らない。ただ固まりながらもランを見据えている。
それにはランはため息を吐くと、
ラン「これは命令ですよ」
命令という言葉に反応した子供達は仕方なく立ち上がり、ランたちに着いていくことにした。
地に転がって血まみれのシナを見ない振りして・・・。
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