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第56話
「なにが、ヒーローよ・・・」
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翌朝。
リチアは家のベットにて目覚める。
リチア「・・・朝」
チャロ「にゃー」
リチア「チャロ、おはようございます」
今日任務はお休みで良かった・・・。
私の力でも、生徒の皆さんをなんとか守れました・・・。
リチアは自分の手を見つめる。
そして時計を見れば時間は7時30分を回っていた。
そうだ、今日朝ケイが迎えに来てくれるんでした。
私はパジャマから騎士学校の制服に着替えると部屋を出てリビングに行けばそこには母と父が朝食を先に食べていました。
「リチア、帰ってきてたんだってな」
リチア「!お、お父様・・・!」
「母さんから聞いたさ。任務、頑張ってるようだな」
リチア「・・・はい・・・」
「遠慮する必要はない。ここはお前の家だ。リチアが帰ってきたいと思ったらまた帰って来ればいい。家を逃げる理由にしたらいい。
リチアが自分で騎士学校に入りたいって決めたことなんだからさ。最後までやり通せ」
リチア「・・・っはい」
「リチア。ご飯食べていくでしょ?」
キッチンから母が顔を出す。
リチア「あ。じゃあ、いただきます!」
その日の朝はリチアと父と母とで食卓を囲んで楽しそうな会話を繰り広げた。
全部ご飯を完食したリチアは「ごちそうさま」といって席を立つ。
「もう行くの?」
リチア「はい。また、たまに帰ってきますね」
「いつでも待っているからな」
両親に暖かく見守られながらも
リチアは家を出ると同時にリチアの隣の家も開いてそこからケイリィが出てくる。
リチア「あれ?ケイも帰っていたんですか?」
ケイリィ「いや、リチア迎え行くついでにせっかく帰ってきたから親の顔だけ見ようかなぁって、今挨拶してきたところ。んでご飯作るから食べていきなさいって煩いからさぁ」
リチア「ふふ。そうだったんですね。」
「ケイリィ!!」
家からケイリィの母親が飛び出してくる。
ケイリィ「え、か、母さん?見送りなんかいらないって・・・」
「あら、リチアちゃんおはよう!丁度よかったわ!
これ、2人で分けっこして良かったら食べてね!差し入れ的な感じ!」
と、リチアはケイリィの母親から袋に詰まった沢山のパンの耳を押し付けられた。
ケイリィ「なんでパンの耳・・・」
「いらなかったら学校の皆にお裾分けしてもいいからね!市民のために動いてくれる騎士学校へのほんの感謝の気持ちよ!それじゃ、いってらっしゃい!」
ケイリィの母は手を振って家の中へと入っていく。
リチア「朝から元気なお母様ですね~」
ケイリィ「ほんとだよ・・・リチアご飯食ってきた?」
リチア「あ、はい。一応・・・。ケイがまだならパンの耳食べますか?」
ケイリィ「いや、いらない。リチアが食べていいよ」
リチア「そう、ですか?それでは遠慮なく・・・」
リチアとケイリィはバス停に向かって歩いていればタイミングよくバスが来るのが見えて、それに乗り込んで騎士学校付近まで向かうことにした。
数分して、
騎士学校前のバス停で停車するとケイリィとリチアは降りて学校へと向かって歩いていた。
ケイリィ「今日は任務休みだけどさ、リチアはなにするの?」
リチア「うーん・・・。まだとくに決まって・・・。あ、カトレア様に相談したいことがあったんでした」
ケイリィ「相談?」
騎士学校へと向かう二人の前から歩いてくるフードを被った人物。
その人物とすれ違うと、フードを被った人はスッと刃物をちらつかせていた。
リチア「カトレア様に依頼してみようかなぁって・・・
ケイもご存知かと思いますけど、私の兄を探して欲しいっていう依頼を・・・」
そんな話をしているときだった。それはまるでスローモーションかのようにゆっくりで、突然横を歩いていたケイリィが前のめりになって血を流して倒れていく光景が伺えた。
見てみるとケイリィの脇腹から血が吹き出ている。
リチア「え・・・け、ケイ!?」
リチアは思わずパンの耳が入った袋を地面に落とす。
そして倒れたケイリィに駆け寄る。
ケイリィは死んだわけではなく、ただ脇腹を押さえて唸っていた。
一体、だれが・・・。こんな・・・。
その時。
リチアは視線を感じ、後ろを振り返ってみるとそこには血のついた刃物を持ったフードの人物が立っていた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・っ」
リチア「あ、あな、たが・・・やっ・・・たんですか・・・?ケイ、を・・・」
どうして・・・ケイばかりに、こんな・・・っ
「ゆるさない・・・ゆるさない・・・なにが、ヒーローよ・・・騎士団なんか・・・騎士団なんかぁぁあ!!!」
リチアはゆっくりと立ち上がり、
その人物はリチアに刃物を持って襲いかかる。
リチアの顔面を狙って刃物を突き出すもリチアはそれを避けたがスッと、頬を刃物がかすったくらいでリチアはすぐに尋常じゃない動きを発揮させた。
そのフードの人物に光の速さで向かって行き、
容赦なく蹴り飛ばし、そのフードの人物は騎士学校前の門の横の壁に背中を強くぶつける。
その人物は手にしていた刃物をカタンと音を立てて地面に落としたのをリチアが拾う。
ケイは腹を押さえてうずくまりながらも、顔をリチアに向ければ刃物を手にしたリチアがその人物に歩いていくところを見る。
ケイリィ「リ・・・チア・・・だめ、だ・・・っ」
リチアはその人物の前に立つなり、今にも刃物を振り下ろそうとしていた。
フードの人物は、リチアを見上げる。
止めなくちゃ・・・。リチアを・・・。
ケイリィは痛む腹を押さえつつも立ち上がると、リチアへと駆け出した...。
リチアは家のベットにて目覚める。
リチア「・・・朝」
チャロ「にゃー」
リチア「チャロ、おはようございます」
今日任務はお休みで良かった・・・。
私の力でも、生徒の皆さんをなんとか守れました・・・。
リチアは自分の手を見つめる。
そして時計を見れば時間は7時30分を回っていた。
そうだ、今日朝ケイが迎えに来てくれるんでした。
私はパジャマから騎士学校の制服に着替えると部屋を出てリビングに行けばそこには母と父が朝食を先に食べていました。
「リチア、帰ってきてたんだってな」
リチア「!お、お父様・・・!」
「母さんから聞いたさ。任務、頑張ってるようだな」
リチア「・・・はい・・・」
「遠慮する必要はない。ここはお前の家だ。リチアが帰ってきたいと思ったらまた帰って来ればいい。家を逃げる理由にしたらいい。
リチアが自分で騎士学校に入りたいって決めたことなんだからさ。最後までやり通せ」
リチア「・・・っはい」
「リチア。ご飯食べていくでしょ?」
キッチンから母が顔を出す。
リチア「あ。じゃあ、いただきます!」
その日の朝はリチアと父と母とで食卓を囲んで楽しそうな会話を繰り広げた。
全部ご飯を完食したリチアは「ごちそうさま」といって席を立つ。
「もう行くの?」
リチア「はい。また、たまに帰ってきますね」
「いつでも待っているからな」
両親に暖かく見守られながらも
リチアは家を出ると同時にリチアの隣の家も開いてそこからケイリィが出てくる。
リチア「あれ?ケイも帰っていたんですか?」
ケイリィ「いや、リチア迎え行くついでにせっかく帰ってきたから親の顔だけ見ようかなぁって、今挨拶してきたところ。んでご飯作るから食べていきなさいって煩いからさぁ」
リチア「ふふ。そうだったんですね。」
「ケイリィ!!」
家からケイリィの母親が飛び出してくる。
ケイリィ「え、か、母さん?見送りなんかいらないって・・・」
「あら、リチアちゃんおはよう!丁度よかったわ!
これ、2人で分けっこして良かったら食べてね!差し入れ的な感じ!」
と、リチアはケイリィの母親から袋に詰まった沢山のパンの耳を押し付けられた。
ケイリィ「なんでパンの耳・・・」
「いらなかったら学校の皆にお裾分けしてもいいからね!市民のために動いてくれる騎士学校へのほんの感謝の気持ちよ!それじゃ、いってらっしゃい!」
ケイリィの母は手を振って家の中へと入っていく。
リチア「朝から元気なお母様ですね~」
ケイリィ「ほんとだよ・・・リチアご飯食ってきた?」
リチア「あ、はい。一応・・・。ケイがまだならパンの耳食べますか?」
ケイリィ「いや、いらない。リチアが食べていいよ」
リチア「そう、ですか?それでは遠慮なく・・・」
リチアとケイリィはバス停に向かって歩いていればタイミングよくバスが来るのが見えて、それに乗り込んで騎士学校付近まで向かうことにした。
数分して、
騎士学校前のバス停で停車するとケイリィとリチアは降りて学校へと向かって歩いていた。
ケイリィ「今日は任務休みだけどさ、リチアはなにするの?」
リチア「うーん・・・。まだとくに決まって・・・。あ、カトレア様に相談したいことがあったんでした」
ケイリィ「相談?」
騎士学校へと向かう二人の前から歩いてくるフードを被った人物。
その人物とすれ違うと、フードを被った人はスッと刃物をちらつかせていた。
リチア「カトレア様に依頼してみようかなぁって・・・
ケイもご存知かと思いますけど、私の兄を探して欲しいっていう依頼を・・・」
そんな話をしているときだった。それはまるでスローモーションかのようにゆっくりで、突然横を歩いていたケイリィが前のめりになって血を流して倒れていく光景が伺えた。
見てみるとケイリィの脇腹から血が吹き出ている。
リチア「え・・・け、ケイ!?」
リチアは思わずパンの耳が入った袋を地面に落とす。
そして倒れたケイリィに駆け寄る。
ケイリィは死んだわけではなく、ただ脇腹を押さえて唸っていた。
一体、だれが・・・。こんな・・・。
その時。
リチアは視線を感じ、後ろを振り返ってみるとそこには血のついた刃物を持ったフードの人物が立っていた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・っ」
リチア「あ、あな、たが・・・やっ・・・たんですか・・・?ケイ、を・・・」
どうして・・・ケイばかりに、こんな・・・っ
「ゆるさない・・・ゆるさない・・・なにが、ヒーローよ・・・騎士団なんか・・・騎士団なんかぁぁあ!!!」
リチアはゆっくりと立ち上がり、
その人物はリチアに刃物を持って襲いかかる。
リチアの顔面を狙って刃物を突き出すもリチアはそれを避けたがスッと、頬を刃物がかすったくらいでリチアはすぐに尋常じゃない動きを発揮させた。
そのフードの人物に光の速さで向かって行き、
容赦なく蹴り飛ばし、そのフードの人物は騎士学校前の門の横の壁に背中を強くぶつける。
その人物は手にしていた刃物をカタンと音を立てて地面に落としたのをリチアが拾う。
ケイは腹を押さえてうずくまりながらも、顔をリチアに向ければ刃物を手にしたリチアがその人物に歩いていくところを見る。
ケイリィ「リ・・・チア・・・だめ、だ・・・っ」
リチアはその人物の前に立つなり、今にも刃物を振り下ろそうとしていた。
フードの人物は、リチアを見上げる。
止めなくちゃ・・・。リチアを・・・。
ケイリィは痛む腹を押さえつつも立ち上がると、リチアへと駆け出した...。
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