EVANESCENCE ~秘蜜~ 【R18】

緋羅

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REN's side 1

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終了式後のあの時、違和感を感じた

瑠花と小坂の様子はいつもと違うって…

だから、小坂の手紙だと勘違いしてるんじゃないか?

そんな瑠花が気になった

勘違いなら良い


でも…


小坂以外にも瑠花を好きな奴がいるとか

万が一、別の誰かが告って付き合うとか……


校内を探す間、ずっと、そればかり考えていた


瑠花が小坂を好きなのは、いつも見ていたから知っていた


だからって訳じゃないが、俺は瑠花に告白はしないって決めていたのだが




『体育館裏』に姿が無い……


体育館、倉庫や部室を廻ったが、鍵が掛かっていたし、物音などない……いないようだ



何処に……



学校を出たのか?


教室に戻ったのか?



行き違いなら良いが…



ふと頭を過ぎったのは〝屋上〟

屋上は普段カギが掛かっている


念の為だと校舎へ戻り、屋上へと続く階段を駆け上った





屋上への出入り口に立ち、静かにドアノブを握り、廻してみる

カチャリとドアの開く音


隙間から人の声が漏れ……そこにいると確信した


深呼吸して、屋上に出た




飛び込んできたのは、男二人で瑠花を襲っている光景


頭が真っ白になりそなくらい
怒りが込み上げて……


……だが冷静になれ!!!


もう1人の自分が叫んだ



その後は無我夢中にだった


握り締めたスマホ


去って行く男二人


固いコンクリの上に横たわる瑠花の元へ駆け寄った


乱れた制服……縛られた手……


保健室や病院、もちろん警察へも連れて行ける訳がない

服を手早く整え、気を失っている瑠花を抱き抱え、一刻もこの場所から離れる事しか考えられなかった



どう歩いて来たのか

誰かに見つかっていないか

何も覚えていないが、自分のマンションの部屋にいた



自室のベッドへ寝かし、タンスからTシャツを出して、瑠花に着させ、布団を掛けた

ピクリともしない瑠花を見つめ、深い溜息をついた


「…瑠花」


頭の中に浮かぶのは、さっきの事


誰が


何の為に

 

解ってるのは

好きな男のヤル事じゃない

でも誰が…


女だとしたら?


恨み?妬み?


……嫉妬か?


だとするなら、小坂を好きな女?


…だが、悪質だろ


証拠がない


あの手紙は証拠になるのか?


……あれだけじゃあ証拠にならないか?

犯人を探すのは難しいか…


警察に相談出来ればいいが

瑠花がそれを望むか?

……どうだろうか


あと、今回だけで済むならいいが

次があったら……

夏休みに入ったばかりだから、何も起きないだろうが


もう1つ気がかりなのは…心の傷

…トラウマ


あんな事があったんだ


………トラウマになる…だろ…



俺が出来る事なら、力になりたい


……瑠花は望んでないだろけどな



でも出来る事なら助けてやりたい







瑠花が目を覚ますまで側に居たい気持ちと、怖がらせたくない気持ちが混ざり合って落ち着かない


リビングに移動したものの、やっぱり落ち着くことはなく、自分の家なのにグルグルしていた


手持ち無沙汰で昼食を作ろうとキッチンへ向う

食べないかもしれない…とか思ったり

1人で自問自答したりして



冷蔵庫の中である物で簡単な食事

大したものは出来ないが夏野菜で作ろう


何かしていると気が紛れる…気がする


味も少し薄めで野菜の味が引き立つように完成させ、他に何か作ろうかと、振り返った

その瞬間

瑠花の姿が目に入った……

「っお!…気づいたか黒川。
気分とか大丈夫か?」

慌てて声をかける……

今の声、上ずってないか?


短い時間が、物凄く長く感じた



ヤバイ


……2人は緊張する


買い物なんか無いが、外に出る口実で部屋を出た


マンションを出て、何か買う物は無いかと考えながら街をフラフラ歩く


夏休みに浮かれた高校生とすれ違う

制服に目が止まり、目的の物を決める




夏服を買い、部屋に戻り、瑠花へ手渡す

「高瀬くん、どうして?」って驚いていたけど


理由はない
ただ単に思いついただけ



ムキになってる瑠花にイジワルしたくなったし

赤くしながら怒ってる顔を見て

可愛いなぁ…とか

こんな側に居れるのが嬉しい


顔が緩む


……不謹慎だろか。





昼食を摂り、和やかな雰囲気だが


意を決して今後の話をしてみた


警察沙汰はしなくない
当たり前か

小坂にも知られたくないのも当たり前のことで


だから駆け引きをしたーーーー

瑠花の弱味に漬け込んで

取り引きを

アイツらより酷い

最低だと思う



心は手に入らなくても

身体だけでも…


俺を男として見て欲しい

一時の夢でも良い


エゴイズムだと、つくづく思う


でも、このチャンスを逃したくなかった





瑠花は、ただ流されただけで

何の感情も無いことも…

それでも

受け入れてくれた…




紅い唇

白い肌

柔らかな胸

甘い声

溢れる蜜



膣(なか)を解して指を抜くと鮮血を眼にし、瑠花が処女(はじめて)だと知った

嬉しさと……

もっと大切にしないいけないと思った



好きだよ…


繋がり合う瑠花に深く口づけた
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