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3rd 続き
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「ねぇ、いい席でしょ?」
彩友美に連れて来られた場所には、丸テーブルとイスが4席並んでいて、土手に近いエリアだった
「瑠花はここに座って…で、高瀬君はこっち!柊一君は私の隣ね♪ 」
彩友美は柊一の腕に抱きつく
「関口!…花火が始まる前に何か買ってくるから」
柊一は、絡められた腕を慌てて振りほどく
「じゃあ俺も行ってくる、瑠花の欲しいものある?」
「任せる」
柊一と蓮が出店に向かう
「瑠花~もぉ~いつの間
ビックリした~
いつから?ねぇ教えてよぉ」
2人の姿が見えなくなると彩友美が嬉しそうに話しかける
「2人して浴衣とか着て~羨ましい♪」
「そ、そんなことないよ」
「さっきは柊一君がいたから、付き合ってるって言えなかったんでしょ?」
「つ、付き合っては…いないよ」
「え~ぇ、でも、高瀬君の事好きなんでしょ?
じゃなきゃあ夏祭り2人で来ないでしょ~」
「そ、それは…」
「あぁ♪ やっぱり好きなんだぁ~顔真っ赤だよ」
「え?ウソ!?」
「照れちゃって~カワイイ~」
「彩友美、からかわないでよ」
「もう~瑠花ったら、もう安心して~協力してあげるから♪」
「協力って…」
「高瀬君と上手くいくように、に決まってるじゃない」
「大丈夫だよ、そんなの」
「遠慮しないの瑠花」
ーーーーー
「コレだけは言っておく!高瀬、遊びなら瑠花に付きまとうな!!」
出店に向かう途中、柊一が切り出す
「…遊び?」
「そうだろ、いつも女と居て、何言ってるんだ!」
「じゃあ、本気なら構わないって事か?」
「なっ!?」
「でも決めるのは瑠花だから、小坂に言われる筋合いは無い」
「高瀬…お前!」
柊一が蓮の胸元を掴み上げる
「小坂に関係無い事だ…もうイイか?
早く買って戻るぞ」
柊一の腕を振り払い、蓮は歩き出す
ーーーーーーーー
「お待たせ、ハイこれ」
買ってきたものをテーブルに置くと、瑠花の手を掴み手の平に載せる
「瑠花、リンゴ飴
さっき買い損ねただろ」
「うん。ありがとう」
手の上のリンゴ飴を微笑んで見つめる
(他にも…さっき話してもの買って来てくれたんだ蓮)
「はい、関口と瑠花、こっちもあるから適当に食べて」
「柊ちゃんも、ありがと」
「それより疲れたでしょ?座って、食べよ~よ」
彩友美が柊一の腕を引っ張り、席に促す
薄暗くなった空に花火が打ち上がり、彩りの光が眩く輝くのだった
ーーーーーー
「あっと言うだったね」
「そうだね」
(長かったよ、、、
花火より蓮ばっかり見てたし
話もあんまり蓮と出来なかったなぁ
彩友美と柊ちゃん居るし…)
「瑠花…前見ないと危ない、こっち」
蓮に腕を引かれる
「ほら」
「ありがと…蓮」
(もう離れちゃった…
…掴まれた所が熱いよ
もっと触れて欲しい……)
「優しい~高瀬君」
(…!?
…彩友美と柊ちゃんが居るのに私ったら)
「っ!……関口は電車反対方向だったけど、高瀬はどっち?」
「瑠花の降りる1つ手前の駅だけど」
「そうか」
しばらくすると、駅に4人が到着する
「駅、混んでるな…じゃあ関口、俺達は、あっちのホームだからここで」
「えぇ~もう?淋しい~」
「もう遅いし、気をつけて帰れよ」
「柊一君また遊びに行こうね♪
瑠花も、またね~」
「うん。彩友美またね。」
「バイバイ」
彩友美が大きく振りながら歩いて3人から離れて行く
「俺達も行こうか瑠花」
柊一が瑠花の腕を引っ張って行く
「あっ、柊ちゃん、そんなに急がなくても電車まだ…」
「混んでるんだから、早めにホームに行ってないと、ほら」
足早にホームへと降りて行く
「…」
ホームも夏祭り帰りの人でごった返している
「やっぱり凄いなぁホームも」
「うん、そうだね」
(蓮…)
2人の後からホームに着くと、瑠花の隣に蓮が並ぶ
「……」
(怒ってるのかな?蓮
あんまり喋らないし、こっちも見てくれない…)
俯く瑠花の手にそっと手が握られる
慌てて、握られた手の先を追って見つめる
蓮がシッーと人差し指を立てている
「……」
俯いて、身体の後ろに隠す様に握られた手をギュッと瑠花が握り返す
(嬉しい……
でも柊ちゃんに見られたら、、、)
「電車来るから気をつけろよ瑠花」
「えっ?…うん電車ね」
(…電車来ちゃった……あっ、手…離れちゃった…)
ホームに入って来た電車に乗り込む
「…車内も人が凄いね」
「そうだなぁ、掴まる場所も無さそうだな…瑠花、気をつけないと……っ!」
「きゃぁっ」
電車の揺れに合わせて、人の波に押される
「瑠花、大丈夫?…ゴメン、キツくない?」
「ううん、大丈夫だよ。
それより蓮は大丈夫?」
人混みに押されて壁際に押しやられる
「俺は大丈夫。苦しくない?」
背後から蓮に挟まれ、揺れる車内で身体が密着する
「大丈夫…満員電車だもん気にしないで」
(近い…蓮の身体……熱い)
「…瑠花、こんな時に不謹慎だけど触れてイイ?」
「え?…えっと」
「浴衣にうなじとかヤバい…それに密着し過ぎで」
(それ以上くっついて来たら…)
「あ、あの…蓮」
「少しだけ……ね」
壁に付いていた手を一つ離し、瑠花を腰に手を廻す
「ダメ?」
(そんな風にされたら私…)
「……だめ…じゃない」
「瑠花…」
腰に廻った手が下へと下りていく
「っ…蓮……あのっ」
(でも周りに…)
「静かにしてればバレないよ」
(そうだけど…でも)
浴衣の合わせから、そっと手を差し込んでいく
指先が瑠花のショーツに触れる
「……っ」
(そんな…とこ…)
蓮の指先が何度も掠める様に往復する
(ダメ…だよ…)
その刺激で瑠花の身体が疼いていく
「瑠花」
(そんなにしちゃ…っ)
膨らみ始めた蕾に爪を立て、ショーツの上から責め立てる
(…激しくされたら)
「まだ少しだけなのに、もうこんなにして…こういう方が興奮する?瑠花」
蓮が耳元で囁く
「…っん」
「声はガマンしないと」
(分かってるけど、でも……)
「だって…もっ…」
「イキそう?…早くない?」
「…蓮…っ」
(イジワル…っ…ダメ)
「小坂(アイツ)と帰る?それとも俺に送って欲しい?
どうする?…」
「…ぁっ」
「どうしたの?瑠花
…途中でヤメられたから?
イキたかったの?でも、どうするか教えたよね」
「……だって」
(恥ずかしいよ…)
「ジョーダンだよ。こんな所で…ゴメン
ほら瑠花、乱れた浴衣直さないと…もう駅着くよ」
「ぁ…」
ホームに到着し扉の開くアナウンスが流れる
「……じゃあ俺はココで」
(どうして?急に…)
ドアが開き、瑠花の頭をポンと手で軽く叩くと電車を蓮が降りる
「小坂(アイツ)にちゃんと送って貰えよ」
(分かんないよ…)
瑠花に手を振ると背を向ける
「…蓮」
ドアが閉まるベルの音が鳴り響く
「オイ!瑠花…」
駅で降りる人が減り、ゆとりが出来、瑠花に柊一が近く
「待って」
ドアの閉まるギリギリに飛び降り、蓮の背中に抱き付く
「…行かないで蓮」
「瑠花……どうして?」
(どうして…かな)
蓮は瑠花の腕を掴んで、胸の中に閉じ込る
「まだ一緒に居たい」
(もっと触れて欲しい…)
「そんな風に言われたら帰したくなくなる」
瑠花を抱き締める腕に力が入る
彩友美に連れて来られた場所には、丸テーブルとイスが4席並んでいて、土手に近いエリアだった
「瑠花はここに座って…で、高瀬君はこっち!柊一君は私の隣ね♪ 」
彩友美は柊一の腕に抱きつく
「関口!…花火が始まる前に何か買ってくるから」
柊一は、絡められた腕を慌てて振りほどく
「じゃあ俺も行ってくる、瑠花の欲しいものある?」
「任せる」
柊一と蓮が出店に向かう
「瑠花~もぉ~いつの間
ビックリした~
いつから?ねぇ教えてよぉ」
2人の姿が見えなくなると彩友美が嬉しそうに話しかける
「2人して浴衣とか着て~羨ましい♪」
「そ、そんなことないよ」
「さっきは柊一君がいたから、付き合ってるって言えなかったんでしょ?」
「つ、付き合っては…いないよ」
「え~ぇ、でも、高瀬君の事好きなんでしょ?
じゃなきゃあ夏祭り2人で来ないでしょ~」
「そ、それは…」
「あぁ♪ やっぱり好きなんだぁ~顔真っ赤だよ」
「え?ウソ!?」
「照れちゃって~カワイイ~」
「彩友美、からかわないでよ」
「もう~瑠花ったら、もう安心して~協力してあげるから♪」
「協力って…」
「高瀬君と上手くいくように、に決まってるじゃない」
「大丈夫だよ、そんなの」
「遠慮しないの瑠花」
ーーーーー
「コレだけは言っておく!高瀬、遊びなら瑠花に付きまとうな!!」
出店に向かう途中、柊一が切り出す
「…遊び?」
「そうだろ、いつも女と居て、何言ってるんだ!」
「じゃあ、本気なら構わないって事か?」
「なっ!?」
「でも決めるのは瑠花だから、小坂に言われる筋合いは無い」
「高瀬…お前!」
柊一が蓮の胸元を掴み上げる
「小坂に関係無い事だ…もうイイか?
早く買って戻るぞ」
柊一の腕を振り払い、蓮は歩き出す
ーーーーーーーー
「お待たせ、ハイこれ」
買ってきたものをテーブルに置くと、瑠花の手を掴み手の平に載せる
「瑠花、リンゴ飴
さっき買い損ねただろ」
「うん。ありがとう」
手の上のリンゴ飴を微笑んで見つめる
(他にも…さっき話してもの買って来てくれたんだ蓮)
「はい、関口と瑠花、こっちもあるから適当に食べて」
「柊ちゃんも、ありがと」
「それより疲れたでしょ?座って、食べよ~よ」
彩友美が柊一の腕を引っ張り、席に促す
薄暗くなった空に花火が打ち上がり、彩りの光が眩く輝くのだった
ーーーーーー
「あっと言うだったね」
「そうだね」
(長かったよ、、、
花火より蓮ばっかり見てたし
話もあんまり蓮と出来なかったなぁ
彩友美と柊ちゃん居るし…)
「瑠花…前見ないと危ない、こっち」
蓮に腕を引かれる
「ほら」
「ありがと…蓮」
(もう離れちゃった…
…掴まれた所が熱いよ
もっと触れて欲しい……)
「優しい~高瀬君」
(…!?
…彩友美と柊ちゃんが居るのに私ったら)
「っ!……関口は電車反対方向だったけど、高瀬はどっち?」
「瑠花の降りる1つ手前の駅だけど」
「そうか」
しばらくすると、駅に4人が到着する
「駅、混んでるな…じゃあ関口、俺達は、あっちのホームだからここで」
「えぇ~もう?淋しい~」
「もう遅いし、気をつけて帰れよ」
「柊一君また遊びに行こうね♪
瑠花も、またね~」
「うん。彩友美またね。」
「バイバイ」
彩友美が大きく振りながら歩いて3人から離れて行く
「俺達も行こうか瑠花」
柊一が瑠花の腕を引っ張って行く
「あっ、柊ちゃん、そんなに急がなくても電車まだ…」
「混んでるんだから、早めにホームに行ってないと、ほら」
足早にホームへと降りて行く
「…」
ホームも夏祭り帰りの人でごった返している
「やっぱり凄いなぁホームも」
「うん、そうだね」
(蓮…)
2人の後からホームに着くと、瑠花の隣に蓮が並ぶ
「……」
(怒ってるのかな?蓮
あんまり喋らないし、こっちも見てくれない…)
俯く瑠花の手にそっと手が握られる
慌てて、握られた手の先を追って見つめる
蓮がシッーと人差し指を立てている
「……」
俯いて、身体の後ろに隠す様に握られた手をギュッと瑠花が握り返す
(嬉しい……
でも柊ちゃんに見られたら、、、)
「電車来るから気をつけろよ瑠花」
「えっ?…うん電車ね」
(…電車来ちゃった……あっ、手…離れちゃった…)
ホームに入って来た電車に乗り込む
「…車内も人が凄いね」
「そうだなぁ、掴まる場所も無さそうだな…瑠花、気をつけないと……っ!」
「きゃぁっ」
電車の揺れに合わせて、人の波に押される
「瑠花、大丈夫?…ゴメン、キツくない?」
「ううん、大丈夫だよ。
それより蓮は大丈夫?」
人混みに押されて壁際に押しやられる
「俺は大丈夫。苦しくない?」
背後から蓮に挟まれ、揺れる車内で身体が密着する
「大丈夫…満員電車だもん気にしないで」
(近い…蓮の身体……熱い)
「…瑠花、こんな時に不謹慎だけど触れてイイ?」
「え?…えっと」
「浴衣にうなじとかヤバい…それに密着し過ぎで」
(それ以上くっついて来たら…)
「あ、あの…蓮」
「少しだけ……ね」
壁に付いていた手を一つ離し、瑠花を腰に手を廻す
「ダメ?」
(そんな風にされたら私…)
「……だめ…じゃない」
「瑠花…」
腰に廻った手が下へと下りていく
「っ…蓮……あのっ」
(でも周りに…)
「静かにしてればバレないよ」
(そうだけど…でも)
浴衣の合わせから、そっと手を差し込んでいく
指先が瑠花のショーツに触れる
「……っ」
(そんな…とこ…)
蓮の指先が何度も掠める様に往復する
(ダメ…だよ…)
その刺激で瑠花の身体が疼いていく
「瑠花」
(そんなにしちゃ…っ)
膨らみ始めた蕾に爪を立て、ショーツの上から責め立てる
(…激しくされたら)
「まだ少しだけなのに、もうこんなにして…こういう方が興奮する?瑠花」
蓮が耳元で囁く
「…っん」
「声はガマンしないと」
(分かってるけど、でも……)
「だって…もっ…」
「イキそう?…早くない?」
「…蓮…っ」
(イジワル…っ…ダメ)
「小坂(アイツ)と帰る?それとも俺に送って欲しい?
どうする?…」
「…ぁっ」
「どうしたの?瑠花
…途中でヤメられたから?
イキたかったの?でも、どうするか教えたよね」
「……だって」
(恥ずかしいよ…)
「ジョーダンだよ。こんな所で…ゴメン
ほら瑠花、乱れた浴衣直さないと…もう駅着くよ」
「ぁ…」
ホームに到着し扉の開くアナウンスが流れる
「……じゃあ俺はココで」
(どうして?急に…)
ドアが開き、瑠花の頭をポンと手で軽く叩くと電車を蓮が降りる
「小坂(アイツ)にちゃんと送って貰えよ」
(分かんないよ…)
瑠花に手を振ると背を向ける
「…蓮」
ドアが閉まるベルの音が鳴り響く
「オイ!瑠花…」
駅で降りる人が減り、ゆとりが出来、瑠花に柊一が近く
「待って」
ドアの閉まるギリギリに飛び降り、蓮の背中に抱き付く
「…行かないで蓮」
「瑠花……どうして?」
(どうして…かな)
蓮は瑠花の腕を掴んで、胸の中に閉じ込る
「まだ一緒に居たい」
(もっと触れて欲しい…)
「そんな風に言われたら帰したくなくなる」
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