マゾメスおじさんの一人寝事情

せいいち

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4.おじさんとコスプレ

 前回の通販で買ったものは他にもある。半笑いになりながら電子カートに入れたチアガールのコスプレである。
 女になりたいわけではない。特別可愛くなりたいわけでもない。勿論誰かに見せたいわけでは絶対にない。ただの好奇心だ。おじさんは好奇心で、一度しか着ていないものが殆どの恥ずかしいコスプレグッズを押し入れの中に積み上げている。例を挙げると、バニーガール、猫耳に尻尾プラグ、牛柄ビキニ、等々。ゴーヤディルドが齎した妄想といい、おじさんは愛玩動物になりたい願望でもあるのかもしれない。
 包装を破き、騒がしいポンポンをちゃぶ台の上に落ち着かせ、小さな布地をつまんで広げてよく見る。コンドームのようにどぎつくテカった紫色と白色のコントラストが馬鹿馬鹿しい。少し躊躇った後、おじさんは服を脱いだ。
 チアガールのコスプレは大人の玩具専門の通販サイトで売られるにふさわしく、ホルターネック状の上は乳首が見える程度にしか布地がなく、スカートは短く上からも下からも尻がはみ出ている。おじさんは肩幅が狭いトップスに上半身をねじ込み、大きなお尻を何とかスカートに詰め込んだ。そこそこ格闘して、結局ホックは留まらなかった。中指で留めるアームカバーを付け、ニーハイソックスを穿く。
 せっかくなので髪型も整えてみることにした。長い髪を二つに分け、前髪を垂らしてツインテールにする。慣れない手つきで雑に分けたから、後ろの分け目はガタガタで綺麗な二つ結びにはならない。ふわふわしたポンポンを持って、チアガールのコスプレは完成した。
「うわ……」
 姿見の中の自分を見て、おじさんは思わず声を上げた。ホルターネックに食い込んだ脇の肉。ローライズのスカートに乗った下腹。自分で可愛いと思えないのだから、誰かから可愛いと言われるなど夢のまた夢だ。誰に見せる訳でもないのに下の毛を剃り、身体に気を遣って手入れをしてやっている。それ以外にやることも無いからだ。
「……無様」
 鏡に映るのはチアガールのコスプレをしたおじさんである。この部屋にはおじさんの他には誰もいない。鏡の中のおじさんは自嘲するように笑っていた。性器を覆うだけのハイレグ下着が、短すぎるスカートの下で丸見えになっていた。この下着はおじさんがもともと持っていたもので、コスプレセットにはパンツが付いていなかったので、他のコスプレや下着の中から似た色のものを選んで着たのだ。つくづく恥ずかしい男である。
 それでも、おじさんは自慰をすることにした。自慰のために一度しか着ない衣装を買い、ツインテールまでしてみせたのである。やかましくしゃらしゃら鳴るポンポンを置き、使い慣れたおちんちんを取りに行った。
 鏡の前でおじさんはパンツをずらし、縦に割れた尻の穴を曝け出した。相も変わらずどこに出しても恥ずかしい縦割れアナルである。こんな格好ではどこにも行けない。恥ずかしいのにたまらなく興奮してしまう。そんな自分が浅ましくて嫌だ。目元を隠せば幾分かマシになるか、と思い掌で隠すが、妙に猥雑になるだけだった。隠せば隠すほどダメになる。
 尻穴の前にたっぷりの潤滑液で濡らしたディルドを置く。あまりの恥ずかしさに鏡に尻を向け、豊かな尻たぶでディルドに愛撫をする。
「ふ、ふ、ぅっ♡ ん、ぅ、ぉ゙……っ♡」
 あまり時間を置かず、ディルドの上にぺたんと座った。おじさんは我慢が利かない男だ。二十数年自慰を続けて身勝手になっていた。羞恥は常に安全地帯の範囲内で行うものであるし、愛撫は常に自分を興奮させるためだけのものだ。
「……ぁ、はっ、ん、ぅ♡ く、……ふっ、ぁ♡」
 ツインテールが露な肩や二の腕を擽る。妙な感じがする、首を反り返した時に尻に毛が当たるのと似ている、とおじさんは感じた。気分が良かったので首を振り、くすぐったさで気分を盛り上げる。
「はっ、は、ぁ、ん♡ ふっ、ぅ、ん゙、ぉ゙♡」
 ぺたん座りをしていると、いいところに当て易いが胸を弄れない。姿勢を変えて蟹股でディルドに跨り、腹の中を掻き、トップスをたくし上げて胸を弄る。
「は、あ、ぁ゙♡ ぁ゙~っ、いっ、ん゙ぅ♡ ふっ、ふっ♡ ふぅ゙っ♡ ん゙っ♡ んっ、ぐ、ぅ~っ♡」
 見下ろせど局所は白と艶やかな紫色のコスチュームに隠されて見えない。赤く花芽のように膨れた胸の先端は上衣に擦られ、小さなパンツの中に納まった陰茎は大人しく布地を湿す。おじさんはディルドに腰を振り、誰にともなく見せつけるように胸を揉み、乳頭を弾いた。
「ぁ゙んっ♡ は、はっ、ぁ♡ ぁ゙♡ んひっ♡ ひ、ぅ゙♡ イ、ん゙♡ あ、はっ♡ は、ぅ、イ゙、ぐ♡ ふ、ぅっ、ん、ぐ……っ♡」
 誰か自分の無様を見てくれる人が欲しい。可愛いと言って中を撫でて擦って欲しい。恥ずかしがっているところを罵って欲しい。おじさんはガクン、と大きく身体を痙攣させた。
「ぉ゙♡ ふっ、ふぅ゙っ、んぉ゙♡ ぉ゙、ほ、ぉ゙……っ♡」
 再びディルドの上にペタンと座り込み、痙攣する中を緩く撫でてから引き抜く。四つん這いになると二つ結びの髪が床に垂れる。尻穴から漏れた潤滑液が腿を伝い、ずれていた下着が臀裂に戻っていく。
「ふ、ぅっ♡ はっ、ぁ、ぁ、ぁ……♡」
 再び尻肉をディルドに押し付け、ディルドの陰嚢に性器を擦り付ける。尖った胸の先端を揉み、痙攣が収まったらもう一回しようと、壁にディルドを引っ付け直した。
「ふーっ、ふーっ、ふ、ぅ゙♡」
 いつもよりも低い位置にディルドを据え、肘で身体を支えながら乳頭を擦る。突き出した舌が床を舐め、束ねた髪が顔の周りに広がる。
「は、は、あ、ぁ゙、ぁ゙ん♡ ふ、ぅ゙♡ ん゙ぁ♡ ひ♡ ぃ゙♡ ん゙ふ、ぅ、は、ぁ゙っ♡」
 低い位置にディルドを置くと、自然と脚が蟹股に広がって、背を何かに圧し潰されているような感じがして好きらしい。顔を横に向けようとすると、ツインテールが引っかかり邪魔をする。自らの格好の無様さを嘲笑いながら、おじさんは豊かな尻肉をだぱだぱ壁に押し付けて快楽を追及する。
「ひ♡ あ、はっ♡ ぁ゙あ♡ ん゙♡ は、はぁっ♡ あ゙、だめ♡ だめ、も、ぉ゙、ぃ゙、ぐ♡ イ゙ぐ、ぅ゙♡ ふ、ふっ、ゔ♡ ぅ゙っ、ぅ゙う♡ ん゙ぐ……っ♡」
 がくん、と腹を痙攣させ、しょろしょろと小水を漏らす。ビクビクと痙攣する腹を床に付けていると、だんだんとあたたかくなっていくのを感じる。尿道を通る快楽をもっと享受したいと、膀胱が空になるまで腰を揺らし後孔を突き続ける。
「ぉ゙、ぉ゙♡ ほ、ぉ゙♡ ん゙♡ ぐ、ぅ゙♡ は、はっ、ぁ゙、はっ、ん゙、……ふっ、……ぅ゙……」
 痙攣が落ち着いた後、四つん這いになりゆっくりとディルドを引き抜く。息を整え、おじさんは絶頂後の冷静になった頭でまず床を掃除し、次に黄ばんだ衣装を洗った。
 ――お漏らししながらイくのは気持ちいいんだけど、癖になってしまうと困るな……。
 おじさんがこう思っているということは、お漏らし絶頂は近いうちにオナニールーティーンに組み込まれるということだ。快楽の余韻が未だ抜けきらないおじさんは、ブルッと中途半端なコスプレを纏った肢体を震わせた。
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