マゾメスおじさんの一人寝事情

せいいち

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5.おじさんと上の口

 今日は妙にむらむらしたので、前の“恋人”も引っ張り出してきた。今の“恋人”より一回り小さい、全身肌色の吸盤付きディルドである。双方、大きさと細かな凹凸以外は、見た目はほぼ変わりない。
 一方はコンドームを被り、一方は生まれたままの姿で、正座したおじさんの前に並んでいる。
 おじさんは生唾を飲み込み、今の“恋人”――現在愛用しているディルドを壁に貼り付け、目の前に一回り小さなディルドを置く。ゴムを被った小さなディルドに何度も口付けをし、恋人よりも恋人らしい扱いをする。
「んっ、くっ♡ ちゅっ、ふっ、うっ、くっ……♡」
 おじさんに被凌辱願望は無い。一生に二本以上のチンポを咥えたくはないと考えていた。彼の人生において二本どころか一本も咥える予定は無いのに。しかしおじさんはマゾヒストである。誰とも知れない他人に陰茎を無理やりねじ込まれるのは怖くても、おもちゃでなら手軽に被虐願望を満たせる。
 おじさんが玩具のおちんぽを上の口で咥えるのは、身勝手な被虐願望が極まったときだ。
「はっ、ぁ゙……♡」
 思い出したように尻を揺らし、下の口でもディルドを咥える。前の恋人に嫉妬している恋人を構ってやっている感覚だ。馬鹿馬鹿しい自分の妄想を鼻で笑いつつ、二本のディルドに本物さながらに奉仕をする。
「ん゙っ♡ は、ぁ゙っ♡ む、ちゅっ、ぅ゙、ん゙っ、……♡」
 偽物のおちんちんは舐めてもキスしても何の反応も返さない。おじさんは本物がどう反応するのかすら知らないが。奥でなく前立腺をコツコツ突くように尻を揺らしつつ、目の前のディルドを咥え込む。
「ふっ……ぉ゙ん、お゙っ、ぅ゙……んぐっ、ふーっ♡ うっ、ん゙……ぉ゙っ♡」
 喉の奥をごりごりと抉る。前の“恋人”はおじさんの口の中を満たすのにちょうどいいサイズだった。
「お゙っ♡ ほ、ぉ゙♡ ん゙♡ ぢゅっ、ぅ゙♡ ふっ、ふ、ぅ゙、んぐ♡」
 口蓋を抉り、喉の奥を満たすシリコンの固さ。窒息感に被虐願望が満たされていく。ディルドを咥え込んだまま、涎を垂らしながら冷たい床の上で全身を痙攣させる。おじさんは実は喉でイくことも出来る、これが活かされる場は社会においては全く無いが、立派なマゾメスだった。腰を落として尻を壁にペッタリ付ける。陰嚢で会陰をぐりぐり押し、腹の奥を満たす。
「ふ、ぉ゙、ぅ゙……♡ あ゙っ♡ は、は、ぁ゙……っ♡」
 今の“恋人”は中出し機能も付いている。陰嚢を模している場所に湯煎した精液ローションを入れて、押すと尿道穴からぴゅっと飛び出る仕組みになっている。
「ひ♡ あ゙、すき、すき♡ い゙、はっ、ぁ゙ぁ゙……♡」
 ――孕む♡ 孕むの好き♡ こいつの雌になる♡ お嫁さんになっちゃう♡
 腹の中に出された精液はあたたかく、おじさんの存在しない幸福感を満たした。本当に雌になりたいわけではない。そういう気分を味わいたいだけである。おじさんは恥ずかしい人だった。ひとしきり架空3Pの幸福感を味わった後、両方の口の中からディルドを抜いた。
 中出し機能は掃除の面倒さを考えるとあまり何度も使えるものではなかったので、おじさんがするたまの贅沢になっていた。床にぺたんと座って腸壁を滑り落ちる精液ローションを感じ、ぬるついた二本のディルドを撫でる。それから今まで頭の片隅で考えてはいたが真正面には置かなかった発想を、いよいよ実行してみることにした。
 ――これ、両方とも、入れたら♡ お腹の中、ぶっ壊れて……♡ ……壊されたい♡
「ひ、ぁっ……♡」
 おじさんは自分の欲に逆らわなかった。躊躇いすら興奮材料にした。二つのおちんちんをまとめた上に膝立ちになり、白濁した潤滑液でじっとり濡れた尻穴に押し当て、腰を落として先端を入れる。
「……んぎゅっ♡」
 目の前にチカチカと星が飛んだような心地がして、おじさんは奇妙な悲鳴を上げる。このまま腹の奥まで貫けば、限界以上に尻穴が引き伸ばされることになる。おじさんは限界を超えたかった。自宅の中においては、度を越したマゾでいられた。
「はっ、へ、へ、ふ……ぁ、ぐ、ふぉ゙……♡ お゙ほっ♡ おぉ゙ぉ゙……♡」
 両膝を立てて、強引に腰を落としきる。おじさんの萎えた陰茎からとろとろと液体が漏れる。最後まで入れたのにもうディルドの中に精液ローションが無いのが惜しいが、二本のディルドに犯されている感覚が、おじさんの開発されきった尻穴と際限のない被虐欲を満たしていた。
「はっ、はっ、ぁ゙♡ あ゙♡ ぁ゙♡ あ、だめ、これ、ぁ゙♡ うごけなっ、ひっ♡」
 快感で頭の回っていない状態のおじさんは普段の器用さを失っていたため、両方を一度に動かすことは出来なかった。息も絶え絶えに腰を上げ、二本のディルドを引き抜く。
「お゙っ♡ うぅ゙~~……っ♡ ぅ゙♡ ふー……っ♡」
 おじさんは壁に凭れ掛かって自分の馬鹿さ加減を省みる。腹は満たされたがどうにも中途半端だ。入れただけで強烈な快感が走って絶頂してしまったが、それから先はいまいちだった。無理して入れてしまったのが祟った。広がった尻穴が腹の奥が妙に疼いてきた。
 ――物足りない。あれだけやったのに。二本差しなんて馬鹿なことやったから。
 おじさんは風呂場で口を押さえながら、ゴムを最初からつけていなかった方のディルドで腹を掻き回し、潮をひり出すことにした。このアパートの風呂場は音が良く響くことは、毎日一階の爺が機嫌よく歌っている声でよく知っている。
 蟹股に足を開き、後ろ手にディルドを持ち腹のほうを抉るように動かす。
「ふっ、ふ、ん゙、ん゙ぅ♡ く……♡ ひっ♡」
 手の甲や人差し指の付け根を食んで声を抑える。後ろから膀胱を圧されて、萎えた陰茎から不規則な軌道を描いてしょろしょろと尿が漏れる。触れられてもいないのに勃起した乳首を隙間風が撫でる。
 ――きもちい♡ おもらし♡ いいっ♡ おちんちん後ろから押されないとおしっこも出せないとか♡ 終わってる♡ おもらし癖になってる♡
「ふーっ♡ んくっ♡ ふっ、ぅ゙♡ ひっ♡ く……♡ うぅっ♡ ふーっ……♡」
 終わっているのがいいらしい。冷気に背徳感を上乗せし、おじさんは尻穴をビクンビクンと痙攣させ、最後にビュッと勢いよく潮を噴き出す。ぺしゃ、と屈辱感のある音がして落ち、身体の限界が来たのに気付く。
「……ん゙ぅっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡ ん゙っ、うぅ゙っ……♡」
 ブルっと身体を震わせ、おじさんはディルドを引き抜き放り出した。風呂の床にぺたんと座り、快感の余韻と筋力の限界に震える腿を手で擦る。
「は、はっ、ぁ゙っ、……うぅ゙~っ……」
 お漏らしイキをしたことによる羞恥と寒さで全身を震わせる。快感による感覚の鈍麻も、自慰を終えてしまってはもう効かなくなってくる。
 おじさんはもう一本のディルドも引き入れ、このまま風呂に入ることにした。
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