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第10章
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深夜、邸を抜け出し、リオはシルビオの元へと向かった。
店の裏の別棟に住んでいるシルビオを訪ねようとしたが、店の2階、自分が住んでいた部屋に明かりが見える。
もしかしたら仕事が長引いて、以前のように泊まり込んでいるのかもしれない。
外から通ずる階段を昇って、リオは扉を叩いた。
「シルビオ!シルビオ、いるの?リオだよ。開けて!」
中からは人の気配が感じられる。
深夜に自宅を訪ねることには抵抗があった。シルビオが店に残っていたことにリオは安堵していた。
がちゃりと扉が開かれた。
「よう、久しぶりだな、リオ。」
にたりと笑うその男に、リオは息を呑んで固まった。
「っ、な、なんでお前が!」
「ここに住んでるからな。」
「っ!」
逃げようとするリオを、エドは無理矢理部屋に引きずり込んだ。
組み敷かれたエドの下で、リオはあの時と同じ、抵抗することもできず、身体が動かない。
怯えて見上げてくるその瞳に、エドはまたぞくぞくと、興奮を覚えた。
「お前、やっぱり無理だったんだろう?」
「……なに、が…」
「貴族になんてなれっこないだろ、お前が。」
「そんな、こと…」
「お前は所詮教会で育てられた、ただの孕み子だ。どうしたって、相手の元の婚約者には敵わないだろ。」
「どうして、知って…」
「貴族の女たちにな、結構重宝されてんだよ。俺の具合もいいらしいぜ。」
エドはまた、にたりと笑う。
「…へえ、噛まれてんだな。」
顔を背けるリオの首筋には、噛み跡が見られる。
「やるだけやられて、捨てられたか?」
「ちが、ちがうっ!」
「お前には俺みたいなのが、一番お似合いなんだよ。」
噛み跡をエドの舌がなぞり上げる。
「なあ、どんなに他のやつを抱いても、お前程興奮するやつがいない。あの時、あのままやってれば良かったって、ずっと後悔してたんだ。」
「…ひっ」
「やっぱり孕み子だからこんなに興奮すんのかなあ。相手の元婚約者も孕み子なんだろ?いいよなあ、俺も抱いてみたいぜ。ユアンだったか?」
リオの身体が、びくっと震えた。
「さすがにその人には手を出せないからな。お前ぐらいが丁度いいんだよ。いつか戻ってくるかもしれないってな、ここで待ってて良かっただろ。部屋もそのままにしてあるぜ、リオ。」
おそるおそる見回すと、部屋は確かにリオがいた時そのままだ。
エドの自分への執着を知り、リオはぞっとした。
「なあリオ、俺が気持ちよくしてやるよ。これからはずっとな。お前じゃなきゃ駄目なんだ。」
リオの首筋を舐め回すエドの姿に、リオは笑いが込み上げた。
リオはもうラグアルに噛まれている。いくらエドに抱かれても、ラグアルでなければ、いずれ衰弱していくだろう。
「ふ、ははっ、はははは!」
結局リオへ執着するのは、こんなエドみたいな奴だ。
エドが言うように、リオにはこんな奴がお似合いなのかもしれない。
「いいよ。リオなんて、好きにしたらいい。でも、やる事があるから、それが全部終わってからだ。」
急に様子が変わったリオの姿を、エドは訝しむように見下ろした。
「ユアン様は駄目だよ。ユアン様には手を出さないで!ユアン様には幸せになってもらうんだから。」
「お前、何言ってんだ……?」
ふふふとリオは笑った。
「ねえ、行きたい所があるんだ。連れて行ってくれない?帰ってきたら、いくらでも好きにしていいよ。2人で暮らす?」
「…本気か?」
「うん。いいよ、リオでいいなら、あげる。で、連れて行ってくれるの?」
組み敷くリオは、エドが知っているリオとは様子が異なる。
先程までの、怯えた様子もすでにない。
それでも、リオの全てを手に入れられるなら、悪い話じゃない。
「ああ、いいぜ。どこにでも連れてってやるよ。」
リオはにっこりと微笑んだ。
「今すぐここを出たい。」
「どこに行きたいんだ?」
「……辺境。」
リオはまた、ふふふと笑った。
店の裏の別棟に住んでいるシルビオを訪ねようとしたが、店の2階、自分が住んでいた部屋に明かりが見える。
もしかしたら仕事が長引いて、以前のように泊まり込んでいるのかもしれない。
外から通ずる階段を昇って、リオは扉を叩いた。
「シルビオ!シルビオ、いるの?リオだよ。開けて!」
中からは人の気配が感じられる。
深夜に自宅を訪ねることには抵抗があった。シルビオが店に残っていたことにリオは安堵していた。
がちゃりと扉が開かれた。
「よう、久しぶりだな、リオ。」
にたりと笑うその男に、リオは息を呑んで固まった。
「っ、な、なんでお前が!」
「ここに住んでるからな。」
「っ!」
逃げようとするリオを、エドは無理矢理部屋に引きずり込んだ。
組み敷かれたエドの下で、リオはあの時と同じ、抵抗することもできず、身体が動かない。
怯えて見上げてくるその瞳に、エドはまたぞくぞくと、興奮を覚えた。
「お前、やっぱり無理だったんだろう?」
「……なに、が…」
「貴族になんてなれっこないだろ、お前が。」
「そんな、こと…」
「お前は所詮教会で育てられた、ただの孕み子だ。どうしたって、相手の元の婚約者には敵わないだろ。」
「どうして、知って…」
「貴族の女たちにな、結構重宝されてんだよ。俺の具合もいいらしいぜ。」
エドはまた、にたりと笑う。
「…へえ、噛まれてんだな。」
顔を背けるリオの首筋には、噛み跡が見られる。
「やるだけやられて、捨てられたか?」
「ちが、ちがうっ!」
「お前には俺みたいなのが、一番お似合いなんだよ。」
噛み跡をエドの舌がなぞり上げる。
「なあ、どんなに他のやつを抱いても、お前程興奮するやつがいない。あの時、あのままやってれば良かったって、ずっと後悔してたんだ。」
「…ひっ」
「やっぱり孕み子だからこんなに興奮すんのかなあ。相手の元婚約者も孕み子なんだろ?いいよなあ、俺も抱いてみたいぜ。ユアンだったか?」
リオの身体が、びくっと震えた。
「さすがにその人には手を出せないからな。お前ぐらいが丁度いいんだよ。いつか戻ってくるかもしれないってな、ここで待ってて良かっただろ。部屋もそのままにしてあるぜ、リオ。」
おそるおそる見回すと、部屋は確かにリオがいた時そのままだ。
エドの自分への執着を知り、リオはぞっとした。
「なあリオ、俺が気持ちよくしてやるよ。これからはずっとな。お前じゃなきゃ駄目なんだ。」
リオの首筋を舐め回すエドの姿に、リオは笑いが込み上げた。
リオはもうラグアルに噛まれている。いくらエドに抱かれても、ラグアルでなければ、いずれ衰弱していくだろう。
「ふ、ははっ、はははは!」
結局リオへ執着するのは、こんなエドみたいな奴だ。
エドが言うように、リオにはこんな奴がお似合いなのかもしれない。
「いいよ。リオなんて、好きにしたらいい。でも、やる事があるから、それが全部終わってからだ。」
急に様子が変わったリオの姿を、エドは訝しむように見下ろした。
「ユアン様は駄目だよ。ユアン様には手を出さないで!ユアン様には幸せになってもらうんだから。」
「お前、何言ってんだ……?」
ふふふとリオは笑った。
「ねえ、行きたい所があるんだ。連れて行ってくれない?帰ってきたら、いくらでも好きにしていいよ。2人で暮らす?」
「…本気か?」
「うん。いいよ、リオでいいなら、あげる。で、連れて行ってくれるの?」
組み敷くリオは、エドが知っているリオとは様子が異なる。
先程までの、怯えた様子もすでにない。
それでも、リオの全てを手に入れられるなら、悪い話じゃない。
「ああ、いいぜ。どこにでも連れてってやるよ。」
リオはにっこりと微笑んだ。
「今すぐここを出たい。」
「どこに行きたいんだ?」
「……辺境。」
リオはまた、ふふふと笑った。
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