59 / 102
真帆
57
しおりを挟む
ぼくの周りにはいつも勝手に人が集まってくる。
頼んでもいないのに世話を焼いてきたり、欲しくもない物を贈られたり、纏わりつく好意が途絶えることはなかった。
この見た目がそうさせているのだと、物心がつく頃にはすでに理解していた。
ぼくを使って金儲けをしようとする両親は不仲で、大学進学を機に逃げるように家を飛び出した。
初めは不安だったが、その心配も杞憂に終わった。
上手く利用すれば生活していく上で役立つと分かったからだ。
あんなに鬱陶しく感じていた他人からの好意を、ぼくはいつの間にか利用する術を身につけていた。
この見た目をより際立たせるため、着るものや髪型など身だしなみには気を遣った。小柄な自分に合うように、既成の服を手直ししたり、気が向けば一から作ることもあった。手先の器用さには自信がある。
見た目を磨けば磨くほど、集まってくる人の質はより高まった。
あの頃、何が欲しかったんだろう?
自分では手が出ない何かが欲しくて、初めて自分の身を差し出した。
一度経験してしまえば、少しばかりあった躊躇いは一瞬で消えてなくなった。
ちやほやしてくる中から数人を選び、関係を結ぶ。
需要と供給が一致した関係だ。
ぼくは上手くやれていると、その時過信していた。
数人いる中の一人が、執拗に付き纏うようになった。
どうやって調べたのか、教えてもいない家の間で待ち伏せしていたり、他に関係を結んでいた相手に嫌がらせを始めたり、それらは次第にエスカレートしていった。
その日も、家の前ではそいつが待ち伏せしていた。もう辞めて欲しいときつく言い放つと、みるみる形相が変わり、恐ろしさのあまりぼくは逃げ出した。
逃げても逃げても執拗に追いかけてくる。ぼくはただひたすら走り回って、気がつくと全く知らない静かな住宅街に迷い込んでいた。
もう走れない。まだ追いかけて来ているようで、怖くて後ろを振り返ることもできない。限界が来て倒れ込んだとき、後ろから声がした。
「…おい、大丈夫か。」
あいつがここまで追いかけてきたのかと、初めはその声に心臓が震え上がった。
振り返った先にいたのは、すらりと背が高く涼しげな顔立ちの男で、あいつとは似ても似つかない風貌の男だった。
「…た、助けて、お願い!」
「まさか、誰かに追われているのか?」
あいつが追いついていないか、きょろきょろと辺りを見回すぼくの様子を不審そうに問い詰めてくる。
早口で付き纏われていることを説明し、もう一度懇願する。
「…だから、お願い、少しの間でいいから、匿って!このままじゃ家にも帰れない!」
すらりと伸びた脚に縋りついて、上目遣いで見つめる。
「面倒事はごめんだ。それに、いつまでもここでこうしていられては困る。」
背を向けようとする男にもう一度縋り付くと、男は小さく溜め息を吐いて、ついて来いと言ってくれた。
小さな門扉をくぐり、小さな庭を通り抜けると、小さな一軒家があり、男はそこの住人のようだった。
自分から他人にあんなに懇願したのは、生まれて初めてのことだ。
無理矢理名前を聞き出すと、男は悠理と名乗ってくれた。
少し休んだら帰れと言われたものの、暗くなってきた道を一人で帰るのは怖いし、そもそもここがどこなのかも分からない。
一晩だけ泊めて欲しいとまた懇願して、なんとかその日は泊めて貰うことができた。
泊まっていけと懇願されることはあったのに、ぼくから懇願して渋々と了承を得るなんて、少しだけプライドが傷つく。
襲ってきたあいつのことなんて忘れて、ぼくは悠理というその男に興味を惹かれた。
見た目は好みだ。低く通る声もいい。
一晩泊めてくれたお礼に、一晩だけなら抱かせてやってもいい。
リビングに放置されたまま待ち続けていたのに、悠理は朝まで一度も寝室から出てくることはなかった。
帰ってからもお礼と言ってまた悠理の元を訪ね、それから何度も何度もぼくは悠理の元を訪れるようになった。
何をして生活しているのか、悠理は一人で暮らしていて、時折不在にすることもあったが、大抵はその家にいた。
学生のような、もっと歳上のような、年齢も不詳だ。
冗談なのか、自分でも分からないと言っていた。
悠理の住む家は生活感がなく、必要最低限の物が整然と並べられているだけで、いつも静寂が漂っていた。
大学生活の喧騒から逃れるように、無理矢理に訪れ、無理矢理に隣でコーヒーを飲む。マグカップは持参した。
ぼくのしつこさに折れたのか、歓迎されることはないが無理に追い返されることもなくなった。
その頃には、何人か続いていた関係からも遠のくようになっていた。
悠理と過ごす時間は、今まで生きてきた中で、一番穏やかで心地がいいものだった。
ぼくは悠理のことが好きだ。
難しい顔をして本を読み耽っていた悠理が、ふと顔を上げた。
ああ、声に出ていたのかもしれない。
「…悠理、好きだよ。」
悠理だってきっと同じ気持ちだと、ぼくは信じて疑うことはなかった。
頼んでもいないのに世話を焼いてきたり、欲しくもない物を贈られたり、纏わりつく好意が途絶えることはなかった。
この見た目がそうさせているのだと、物心がつく頃にはすでに理解していた。
ぼくを使って金儲けをしようとする両親は不仲で、大学進学を機に逃げるように家を飛び出した。
初めは不安だったが、その心配も杞憂に終わった。
上手く利用すれば生活していく上で役立つと分かったからだ。
あんなに鬱陶しく感じていた他人からの好意を、ぼくはいつの間にか利用する術を身につけていた。
この見た目をより際立たせるため、着るものや髪型など身だしなみには気を遣った。小柄な自分に合うように、既成の服を手直ししたり、気が向けば一から作ることもあった。手先の器用さには自信がある。
見た目を磨けば磨くほど、集まってくる人の質はより高まった。
あの頃、何が欲しかったんだろう?
自分では手が出ない何かが欲しくて、初めて自分の身を差し出した。
一度経験してしまえば、少しばかりあった躊躇いは一瞬で消えてなくなった。
ちやほやしてくる中から数人を選び、関係を結ぶ。
需要と供給が一致した関係だ。
ぼくは上手くやれていると、その時過信していた。
数人いる中の一人が、執拗に付き纏うようになった。
どうやって調べたのか、教えてもいない家の間で待ち伏せしていたり、他に関係を結んでいた相手に嫌がらせを始めたり、それらは次第にエスカレートしていった。
その日も、家の前ではそいつが待ち伏せしていた。もう辞めて欲しいときつく言い放つと、みるみる形相が変わり、恐ろしさのあまりぼくは逃げ出した。
逃げても逃げても執拗に追いかけてくる。ぼくはただひたすら走り回って、気がつくと全く知らない静かな住宅街に迷い込んでいた。
もう走れない。まだ追いかけて来ているようで、怖くて後ろを振り返ることもできない。限界が来て倒れ込んだとき、後ろから声がした。
「…おい、大丈夫か。」
あいつがここまで追いかけてきたのかと、初めはその声に心臓が震え上がった。
振り返った先にいたのは、すらりと背が高く涼しげな顔立ちの男で、あいつとは似ても似つかない風貌の男だった。
「…た、助けて、お願い!」
「まさか、誰かに追われているのか?」
あいつが追いついていないか、きょろきょろと辺りを見回すぼくの様子を不審そうに問い詰めてくる。
早口で付き纏われていることを説明し、もう一度懇願する。
「…だから、お願い、少しの間でいいから、匿って!このままじゃ家にも帰れない!」
すらりと伸びた脚に縋りついて、上目遣いで見つめる。
「面倒事はごめんだ。それに、いつまでもここでこうしていられては困る。」
背を向けようとする男にもう一度縋り付くと、男は小さく溜め息を吐いて、ついて来いと言ってくれた。
小さな門扉をくぐり、小さな庭を通り抜けると、小さな一軒家があり、男はそこの住人のようだった。
自分から他人にあんなに懇願したのは、生まれて初めてのことだ。
無理矢理名前を聞き出すと、男は悠理と名乗ってくれた。
少し休んだら帰れと言われたものの、暗くなってきた道を一人で帰るのは怖いし、そもそもここがどこなのかも分からない。
一晩だけ泊めて欲しいとまた懇願して、なんとかその日は泊めて貰うことができた。
泊まっていけと懇願されることはあったのに、ぼくから懇願して渋々と了承を得るなんて、少しだけプライドが傷つく。
襲ってきたあいつのことなんて忘れて、ぼくは悠理というその男に興味を惹かれた。
見た目は好みだ。低く通る声もいい。
一晩泊めてくれたお礼に、一晩だけなら抱かせてやってもいい。
リビングに放置されたまま待ち続けていたのに、悠理は朝まで一度も寝室から出てくることはなかった。
帰ってからもお礼と言ってまた悠理の元を訪ね、それから何度も何度もぼくは悠理の元を訪れるようになった。
何をして生活しているのか、悠理は一人で暮らしていて、時折不在にすることもあったが、大抵はその家にいた。
学生のような、もっと歳上のような、年齢も不詳だ。
冗談なのか、自分でも分からないと言っていた。
悠理の住む家は生活感がなく、必要最低限の物が整然と並べられているだけで、いつも静寂が漂っていた。
大学生活の喧騒から逃れるように、無理矢理に訪れ、無理矢理に隣でコーヒーを飲む。マグカップは持参した。
ぼくのしつこさに折れたのか、歓迎されることはないが無理に追い返されることもなくなった。
その頃には、何人か続いていた関係からも遠のくようになっていた。
悠理と過ごす時間は、今まで生きてきた中で、一番穏やかで心地がいいものだった。
ぼくは悠理のことが好きだ。
難しい顔をして本を読み耽っていた悠理が、ふと顔を上げた。
ああ、声に出ていたのかもしれない。
「…悠理、好きだよ。」
悠理だってきっと同じ気持ちだと、ぼくは信じて疑うことはなかった。
176
あなたにおすすめの小説
主人公の義弟兼当て馬の俺は原作に巻き込まれないためにも旅にでたい
発光食品
BL
『リュミエール王国と光の騎士〜愛と魔法で世界を救え〜』
そんないかにもなタイトルで始まる冒険RPG通称リュミ騎士。結構自由度の高いゲームで種族から、地位、自分の持つ魔法、職業なんかを決め、好きにプレーできるということで人気を誇っていた。そんな中主人公のみに共通して持っている力は光属性。前提として主人公は光属性の力を使い、世界を救わなければいけない。そのエンドコンテンツとして、世界中を旅するも良し、結婚して子供を作ることができる。これまた凄い機能なのだが、この世界は女同士でも男同士でも結婚することが出来る。子供も光属性の加護?とやらで作れるというめちゃくちゃ設定だ。
そんな世界に転生してしまった隼人。もちろん主人公に転生したものと思っていたが、属性は闇。
あれ?おかしいぞ?そう思った隼人だったが、すぐそばにいたこの世界の兄を見て現実を知ってしまう。
「あ、こいつが主人公だ」
超絶美形完璧光属性兄攻め×そんな兄から逃げたい闇属性受けの繰り広げるファンタジーラブストーリー
【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】
ゆらり
BL
帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。
着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。
凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。
撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。
帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。
独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。
甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。
※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。
★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
婚約破棄された悪役令息は隣国の王子に持ち帰りされる
kouta
BL
婚約破棄された直後に前世の記憶を思い出したノア。
かつて遊んだことがある乙女ゲームの世界に転生したと察した彼は「あ、そういえば俺この後逆上して主人公に斬りかかった挙句にボコされて処刑されるんだったわ」と自分の運命を思い出す。
そしてメンタルがアラフォーとなった彼には最早婚約者は顔が良いだけの二股クズにしか見えず、あっさりと婚約破棄を快諾する。
「まぁ言うてこの年で婚約破棄されたとなると独身確定か……いっそのこと出家して、転生者らしくギルドなんか登録しちゃって俺TUEEE!でもやってみっか!」とポジティブに自分の身の振り方を考えていたノアだったが、それまでまるで接点のなかったキラキライケメンがグイグイ攻めてきて……「あれ? もしかして俺口説かれてます?」
おまけに婚約破棄したはずの二股男もなんかやたらと絡んでくるんですが……俺の冒険者ライフはいつ始まるんですか??(※始まりません)
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【本編完結】死に戻りに疲れた美貌の傾国王子、生存ルートを模索する
とうこ
BL
その美しさで知られた母に似て美貌の第三王子ツェーレンは、王弟に嫁いだ隣国で不貞を疑われ哀れ極刑に……と思ったら逆行!? しかもまだ夫選びの前。訳が分からないが、同じ道は絶対に御免だ。
「隣国以外でお願いします!」
死を回避する為に選んだ先々でもバラエティ豊かにkillされ続け、巻き戻り続けるツェーレン。これが最後と十二回目の夫となったのは、有名特殊な一族の三男、天才魔術師アレスター。
彼は婚姻を拒絶するが、ツェーレンが呪いを受けていると言い解呪を約束する。
いじられ体質の情けない末っ子天才魔術師×素直前向きな呪われ美形王子。
転移日本人を祖に持つグレイシア三兄弟、三男アレスターの物語。
小説家になろう様にも掲載しております。
※本編完結。ぼちぼち番外編を投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる