小雨

「俺と、恋愛すればいいじゃん」

頬を赤らめた目の前の彼は、そう言った。








(──────気持ち悪い、何それ)

恋愛とか。

そんな事しか、浮かばないのか。
そんな言葉しか、出てこないのか。








ただずっと、返事を待ってる彼をみて、“気持ち悪い”といった感情しか出てこない自分は、やっぱりおかしいのだろうか───……。




教室を包む夕日の赤に照らされ出来た自分の影を見つめ、ゆっくりと目を伏せた。
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