貴方は私の所有物♡

(おまけ)ラッピングの行方は？

『アレぇ⁉無い‼なんで⁉』

ー此処は遥家の子ども部屋(女)ー
彼女の趣味は可愛いラッピング用品集めである。

とある1月の休日…彼女は久しぶりに自らのコレクションを見物して己で達成感を満喫しようと、コレクションを部屋中に陳列している最中であった。
そしてとある「違和感」に気づき、ひとり絶叫する歌音。

『なんだぁ？どしたぁ？』

その妹の異変に(珍しく)いち早く気づいた奏大。なんか面白そうだという好奇心のみから妹の傍に駆け寄る。

『あたしの大事な大事なコレクションが無くなってるの！金色のリボンと赤い包装紙にキラキラのラメが入ったヤツ‼………もしかして、そうた兄………』

歌音はジト目で奏大の事を見る。

『……何の事だ？だいたいオレが、ラッピング用品なんか何に使うってんだ？』

オレは知らないとあくまでも言い切る奏大。

それでも歌音の「ラッピング用品盗難疑惑」は奏大にかけられたままである。
何故ならば奏はそんな事するような人間で無い事は家族全員が認めているし、詩音は経済力はあるからまず、そんな事はしない。
従って一番怪しいのは奏大だという事になる。
(そして奏吒はもちろん！そんなこたァしない)

疑いから逃れる為、奏大は必死で弁解。

『だいたい！オレがラッピングなんかどうするってんだ？』

そこでイヤミったらしく歌音は奏大に大きな声を出す。

『あ！そうだった、そうだった♪そうた兄はプレゼントを渡す相手すらいなかったぁ♪(てへぺろ☆)』

『～～～っ‼なんか腹立つわ‼お前こそ…………(モゴモゴ)そんなに山ほどラッピング用品なんか集めて…そんな必要なモノか？』

思いっ切り妹に馬鹿にされた感満載な奏大。

『ラッピングはカレシにだって……友達にだってプレゼントあげるんに使うんだから‼』

そう言うと歌音は己の趣味の正当化を主張する。更に兄にアカンベをしてみせる。


～ところで奏大くん、本当に‼身に覚えはございませんか？～
※奏大はラッピング盗難の件をキレイサッパリと忘れ去っている。