学園戦記三国志~リュービ、二人の美少女と義兄妹の契りを結び、学園において英雄にならんとす 正史風味~

トベ・イツキ

文字の大きさ
51 / 223
第4部 カント決戦編

第48話 壊滅!リュービ軍!

しおりを挟む
 中央校舎・文芸部~

 俺たちリュービ軍はソウソウへの反逆を決め、慌ただしく軍整備を行っていた。

 全体の指示を出して回る俺の下へ、くせっ毛の女生徒・ビジクが駆け込んでくる。

「リュービさん、ソウソウ軍がこちらに向かってきてます」

 早くもソウソウ軍の襲来。だが、まだ予想の範囲内だ。

「さすがに早いな。指揮をとっているのは誰だ?」

「オウチュウとリュウタイだそうです」

「どちらも一線級の指揮官とは言い難いな。やはりエンショウと対峙しているソウソウはこちらにあまり戦力を割けない」

 おそらくソウソウは対エンショウ戦線が崩れない程度の戦力をこちらに投入してくるだろう。だが、この程度の戦力なら俺たちの敵ではない。

 主力武将をこちらに投入すれば、ソウソウの防衛ラインは崩れる。しかし、出し惜しみしても俺たちは倒せない上に、いずれ戦力が枯渇こかつし、防衛ラインは崩れる。この戦い、充分勝機はある。

 俺は全軍への指示を出す。

「カンウ、君は敵将のゾウハたちの牽制けんせいと部室の防衛を頼む。チョーヒは俺と共に出撃だ」

「はい」

「わかったぜ」

「敵兵は私たちよりもかなり多いですが、大丈夫ですか?」

 ビジクが心配そうにこちらを見てくる。

 だが、ビジクの不安は今の俺にとって大した問題ではない。

「戦いで大事なのは兵の数ではないさ」



「リュウタイ、伏兵だ!我らは罠にかかったようだ!」

「せっかく退院したのに見せ場が全くないなんて!クソ!撤退!撤退!」

 オウチュウ・リュウタイの二将は血相変えて逃げ出していった。

「アニキ、敵が逃げて行くけど追わなくていいのかぜ?」

「かまわないさ。俺たちの兵数はソウソウ軍より少ないから、損害は少ないに越したことはない。下手に捕虜にしても収用する教室もないしな」

 この戦いでソウソウ軍の二軍相手なら俺の力は充分通用することが証明できた。

 これが一軍の将相手ならどうだ?ソウソウ本人には?俺の力はどこまで通用するのだろうか…



 対エンショウへの橋頭堡きょうとうほとして制圧した合気道部の部室にソウソウはいた。彼女はスマホを周囲にも聞こえるように設定して、ジュンイクからリュービとの戦いの情報を聞いていた。

「リュウタイとオウチュウがもう敗れたか。時間稼ぎにもならんかったな」

「すみません、ソウソウ様。もう少し兵を彼らにくべきでした。

 それと前に言われていた我が陣営の様子ですが、どうやらセツエイという者がリュービの下に逃げ出したようです。取り逃がしてしまい申し訳ありません」

「セツエイ?誰だ?」

「はい、昔、リョフがテニス部を占拠した時に、リョフ側についたテニス部員・セツランの弟です。

 セツランが敗れてからはリョフに従っていましたが、リョフが倒された後は、他の元テニス部員と共に我らの陣営に加わっていました」

「ふむ、戦力増強のための積極登用が裏目に出たか。

 しかし、リュービめ、私との逢瀬おうせを楽しんでる横で、他の者にも色目を使っておったか。けしからんな」

「冗談を言っている場合ではありません!

 まさか、リュービがここまで用意周到だったとは。他にも内通者がいる可能性があります。早急に対策を立てます!」

「いや…やはり、私自らリュービと戦わねばならんようだ」

 そのソウソウの発言に傍らで聞いていた金髪ギャルのトウショウが割って入った。

「ソウソウ様、お待ちください!

 今、合気道部を押さえたばかりです。エンショウがここを攻めてきたらひとたまりもありません!」

 スマホの向こうのジュンイクも声を大にして反対する。

「そうです!確かにリュービは予想以上に要注意人物ではありましたが、我らの最大の敵はあくまでエンショウ!」

 だが、ソウソウは強くリュービ討伐を主張する。

「いや、エンショウとリュービ、害の大きさを比べたらリュービの方が上だ」

 その時、横で静かに話を聞いていた男装姿の女生徒・カクカが口を開いた。

「リュービを倒すべきです。エンショウは行動が遅い。恐らくこのチャンスを生かしきれないでしょう」

「そうだ、エンショウが攻めてくるより先にリュービを倒して戻ってくれば何も問題はない」

 そこへ黒髪ロングにメガネの女生徒・ウキンが手を上げて発言をする。


「ソウソウ様、エンショウを防ぐのでしたらこのウキンにお任せください」

「頼めるか、ウキン?」

「私の部隊にシュレイ、ロショウの部隊を合流させ、ソウソウ軍有数の大部隊にしたのはこの時のためではないのですか。私にお任せください」

「よし、では第三渡り廊下付近の守備はウキンに任せる。合気道部の守備にはソウジン・シカンを残す。全体の采配はカクカ、お前がれ!」

 ソウソウの指示にカクカが代表して答える。

「はっ、わかりました」

「ガクシン・ジョコーは私と共にリュービ討伐についてこい。お前たちを先鋒とする。トウショウ、お前も来い!」

 ガクシン・ジョコー・トウショウの三人はソウソウに応じるとすぐに支度を開始した。

「 時間との勝負だ!急ぐぞ!」



 中央校舎・文芸部~

 俺はソウソウ軍再来襲に備え、考えつく限りの手を打とうと奔走していた。

「よし、ゾウハ一派のショウキが我らに寝返ると約束してくれた。ゾウハと戦っているカンウに連携を取るよう伝えよう」

 そこへくせっ毛の女生徒・ビジクが飛んで入ってきた。

「リュービさん、ソウソウ軍です!また攻めて来ました!」

「さすがに早いな。指揮官は誰だ?」

「ガクシン・ジョコーの様です」

 ガクシンは初期からソウソウに従う切り込み隊長。ジョコーも勇猛さと慎重さを兼ね備えた武将。共にソウソウ軍の主力武将だ。

「一軍が来たか。上手く足止めすればソウソウ軍はかなりの戦力ダウンだな。

 チョーヒ出陣だ!」

「おう、アニキ」

 俺はお団子ヘアーの義妹・チョーヒと共に出撃した。チョーヒはその小柄な体からは想像できない程の怪力の持ち主だ。ガクシン・ジョコー相手でも決して負けないだろう。

 ソウソウ軍の先頭に立つ白髪ポニーテールの小柄な女生徒がこちらにまっすぐ向かってきた。それをチョーヒが迎え撃つ。

「お前はガクシンだな!

 何がソウソウ軍の切り込み隊長だ!オレの方が強いってこと思い知らせてやるぜ!」

「…」


 しかし、ガクシンはチョーヒに目もくれず、まっすぐ突き進んでいった。

「な…

 この俺様を無視するとはいい度胸じゃねーか!待ちやがれガクシン!」

 チョーヒは隊列を離れ、ガクシン部隊を追いかけた。

「待て、チョーヒ!陣形を乱すな!

 おかしい…ガクシン・ジョコーの二部隊にしては兵が多い…後方に別部隊がいるのか…まさか…」

 俺が敵後方に目を向けると、日の光に照らされて輝く、赤黒い髪の少女がその目に入った。

「あれはソウソウ!」

 はっきりとは見えなかったが、俺がソウソウを見間違えるわけがない。

 何故、ソウソウがここにいる!エンショウ軍の備えはどうした?エンショウより俺を優先させたというのか…?

 俺は…読み負けた…のか…?

 俺はソウソウに負けた!

「チョーヒ!どこだ!戻れ!戻れ!」

「リュービさん、 落ち着いてください!どうされたんですか?」

「ビジク、チョーヒに戻る様に伝えろ!カンウにもだ!急げ時間がない!」

 ソウソウ率いる主力軍相手では俺たちには勝ち目がない。いや、読み間違えた時点で俺の負けだったんだ。今は頭を切り替えていかに被害を少なくするかを考えるべきだ。

「リュービさん、カンウさんもチョーヒさんもどちらも電話には出ません。恐らく戦闘中かと…」

 チョーヒめ、どこまで行ったんだ。カンウも連絡がつかんのか。

「ソウソウが来ている!

 メールでいい、すぐに撤退するように伝えろ!」

 部隊後方に立つ、赤黒い長い髪の少女・ソウソウはリュービに狙いを定めた。

「全軍、リュービのみに専念せよ!突撃!」

「来たぞ!全軍撤退!合図を送れ!ビジク逃げるぞ!」

 俺はビジクの手を掴んだ。

「きゃっ!あ、あのリュービさん…」

「俺が手を引くからビジク、君はカンウ・チョーヒに連絡を送る事に専念してくれ!」

「は、はい、わかりました」

「俺のミスだ…俺はソウソウを甘く見すぎた…カンウ・チョーヒ、頼む逃げ切ってくれ…」

 リュービ軍撤退の合図のかねの音が辺りに響いた。

「撤退合図?どういう事だぜ?アニキはどこに行ったんだぜ?」

 ソウソウ軍との本格的な戦闘を前に鳴り響いた撤退の合図に、多少の混乱はあったが、追撃を振り切り、リュービ軍は逃走に成功した。

「私を見るなり文芸部も捨てて一目散に逃亡するとは。文芸部に残っていた部員を除いてほとんど捕虜にできなかったか」

 敵司令官・ソウソウはわずかに残った守備隊を破り、文芸部を再び手中に納めた。

 新たな文芸部の主となった彼女の前に、文芸部の名ばかり部長・ソウヒョウが連れてこられた。

「お前が今の文芸部の部長だそうだな?」

「そ、そうだ!」

「では、捕虜はお前一人で良い。連れていけ」

「ま、待ってくれ!俺はソウソウ様のために働く!だから…」

 ソウヒョウの訴えは聞き流され、彼はソウソウの本拠地へと連行された。

「エンショウとの前線となるこの部にあのような部長を置くわけにはいかん。

 チンケイ、お前が文芸部の新たな部長となるか?」

 ソウソウは横に控える、茶髪に黒メガネの男子生徒・チンケイに振った。

「いえ、私はもう三年生、残りの期間は部誌の執筆と受験に専念したいと思います」

「そうか。ではトウショウ、お前がここの部長をやれ。

 それとチントウ、お前に部隊を与える。ここの防衛を任せる」

「はい、わかりました」

 銀髪ショートに三白眼のチンケイの妹・チントウは、ソウソウの指示を受けると、兄チンケイと共にその場から離れた。

「チントウよ、ソウソウは思っていた以上に、我ら兄妹を警戒しているようだ。

 私はこれより宣言通り受験に専念し、部活動は最低限度に止める。

 チントウ、お前がもし部長職を打診されても決して受けるな。受ければソウソウの敵となるだろう」

「わかりました。兄さん、すみません…こんなことに巻き込んでしまって…」

「気にするな。妹のワガママを聞くのも兄の役目だ」

 一方、文芸部の新部長を任された金髪ギャル・トウショウは情報をまとめ、ソウソウの報告を行った。

「ソウソウ様、どうもカンウはまだ、ゾウハたちと戦闘中の様です」

「ほぉ…カンウがまだ残っていたか」

 長く美しい黒髪に、お嬢様のようなたたずまいのリュービのもう一人の義妹・カンウは、ソウソウの配下となった文芸部のゾウハたちを防ぐため、第一渡り廊下付近で戦闘を行っていた。

「おや…ビジクからメール?『ソウソウが来た。撤退せよ』…」

 そのため、リュービからの撤退命令を受け取った時には既に手遅れであった。

「大変です!後方よりソウソウ軍がこちらに向かってきています!」

「なんですって!すみません、兄さん…逃げられそうにないです…」

 カンウ軍は、元々少ないリュービ軍から更にいて作られた少数部隊。ソウソウ本隊を迎え撃てる数ではなかった。

「こうなったら血路をこじ開けます!全軍突撃準備!」

 その時、ソウソウ軍より一人の声が轟いた。

「待て、早まるなカンウ!」

 声の主はソウソウその人であった。ソウソウは単身、カンウの元に赴くとこう告げた。

「あの時、私とリュービに何があったか、知りたくはないか?」

「ソウソウと兄さんに…それは私についてこいという事ですか?」

「ここで無駄な抵抗をするよりは、それが懸命ではないかな?部隊を怪我させるのも忍びなかろう」

 ソウソウお得意のニヤリとした顔をカンウに向ける。カンウは逡巡した。知りたくないと言えば嘘になる。だが、知るのが怖いというのも事実であった。彼女はソウソウに答えた。

「………いいでしょう!

 兄さんとの件なんて興味はありませんが、あくまでも部隊の安全の為、ここはあなたに投降します…」

「ふふ、そうでなくては…」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件

遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。 一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた! 宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!? ※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

処理中です...