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第1章:オベール家の娘
5:人は変わる
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風の国:オソロシアは水の国:アクエリーズの北東に位置している。歴史としては開拓民や、罪を犯したニンゲンの流刑地となる国でもあった。そのため、住んでいるニンゲンたちの気性の荒さはポメラニア帝国随一とも言われている。
クロードが若き頃、彼の性格が多少なりとも荒れていたのは風の国:オソロシアの気候と風土の影響をクロード自身がたっぷりと享受してしまったせいでもあるといわざるをえないのであった。
しかし、水の国:アクエリーズの温暖な気候と農耕に適した土地柄と、そこに住む人々に触れて、クロードは変わった。近づきがたい雰囲気を醸し出していた15歳の若造が、柔和に変わっていくには適した風土だと言って良いだろう。
「でも、クロが身を挺して、わたしを守ってくれたことが一番、嬉しかったかなっ。あれで、わたしの中のクロード像が一変したって感じ……」
ローズマリーがそう言いながら立ち上がり、クロードの左側の眉あたりから左眼の下に向かって走る3本の古い傷跡に右手の指をあてがう。
ローズマリーの指が、クロードの左眼下あたりに触れると同時に彼が、くっと唸り、左眼を細めたのを見て、ローズマリーはもしかして古傷が疼いたのかしら? と思ってしまう。そのため、すぐにローズマリーは右手をひっこめてしまうのであった。
「古傷に触られるは、あのその……、嫌だった?」
「い、いや? そんなことはないぜ? ただ、ピリッとした痛みが来ただけだから」
「そ、そうなの? ごめんね? わたしがあの時、林にひとりっきりで入っていったばかりに、クロードに怪我をさせることになって……」
「気にするなって。俺はロージーの護衛役なんだぞ? ロージーが怪我をしなかっただけでも、俺としては嬉しい限りだぞ?」
クロードの気遣いに、ローズマリーは申し訳ない気持ちを越えて、嬉しい気持ちになってしまう。ローズマリーはその気持ちを抑えようと、草の上に座り込み、ひざを軽く抱える。だが、そうしても、自然と笑みが顔からこぼれてしまう。
(クロはお転婆だった自分の身近にいつも寄り添ってくれて、さらには守ってくれたわ。ぶっきらぼうで愛想なしで、幾度となく、護衛役をこの男からヌレバに変えてほしいと、パパに言ったっけ。でも、その度に、ヌレバくんはパパを護衛するのが役目なんだと、クロードくんはヌレバくんが推薦した人物だから、決して悪い人物では無いと諭されたっけ……)
「クロは変わったねっ!」
「そうか? 俺としては、そんなに変わったつもりはないんだけどな?」
「変わったよー。昔はヌレバにぼっこぼこにされてたじゃない。クロが変わったのはヌレバのおかげもあるかもねっ!」
ローズマリーが蒼穹の双眸を上弦の弧状に細め、笑いながらクロードにヌレバの名を出すのであった。クロードは屈託なく笑うローズマリーとは対照的に苦笑いになってしまう。
「ヌレバ師匠は、武芸を俺に教えてくれるのはありがたかったけど、それ以上に、理不尽極まりない暴力を振るわれたからな……。性格って直らないから性格なのでもうす。だが、我輩の愛の拳は、そんな直らない性格すら、捻じ曲げるのでもうす! って、言われながらぶん殴られた……」
「あははっ! そんないきさつがあったんだねっ! わたし、てっきり、ヌレバはクロードが生意気だからぶん殴っているだけって思ってたっ! でも、ヌレバは良い仕事をしたと思うよー? おかげで、クロはこんな可愛いわたしと『婚約』を交わせるくらいの良い性格に打ち直してもらえたんだしっ!」
自分で自分のことを可愛いと言ってしまう自信はいったい、どこからやってくるんだ? とクロードは彼女にツッコミを入れたくなってしまう。確かにスカートの裾から覗かせる白い素足は、シルクのような肌触りであろうことは容易に想像できる。
そして、彼女の曇りのない蒼穹の双眸は、高い知性と感性を持ち合わせているんだろうなっと思わされる。
眼の前の少女のさらさらの金髪はつい触ってしまいたくなる衝動にかられてしまう。しかし、自分はロージーの護衛役である。いくら『婚約者』となった今でも、それは変わらない。自分の欲望のままに、眼の前の少女に触れていいわけではないことは百も承知だ。
「なんだか、クロからやらしい視線を感じなあ? ダメだよ? 『婚約』の時に誓ったでしょ? わたしたち、『結婚するまでは、清い関係でいましょ?』って」
クロードは眼の前の少女に自分の心を読まれてしまったことに恥を感じてしまう。頬に熱を感じ、そして、つい自然と顔が下に向いてしまったのだ。
そんなクロードを見ているローズマリーは、むふふーと鼻歌まじりになってしまう。
「しょうがないなー? クロはスケベだもんねー?」
(ス、スケベ!? 確か、『スケベ』ってのは水の国:アクエリーズの方言で、帝国標準語では、『エッチ! やらしいっ!』って、意味だったか!? 俺はロージーにそんなやらしい男だと思われていただと!?)
と激しく動揺してしまうクロードは必死な形相でロージーに対して弁明を開始する。
「お、お、俺は断じてスケベじゃないっ! 俺は『結婚するまでは、清い関係でいる』ことを神に誓ったんだからなっ!」
クロードが高々に宣言するのだが、如何せん、彼の横に座る少女は余計にイタズラな笑みになっていくのである。
「あー。暑いなあ。8月の始めなだけあって、夏真っ盛りって感じっ。ワンピースを脱いじゃおうかなあ?」
「あ、あ、あうあう……」
クロードはどう言い返したものかと躊躇してしまう。そんな動揺しまくりのクロードをつぶさに見ていたローズマリーがプフッ! と噴き出してしまったのは致し方なかったことかもしれない。
「冗談に決まってるでしょー? いくら、誰もこないような森の湖畔だからって、下着姿になるわけないくらいわかるでしょうが。なんでいちいち動揺してるのよー? もしかして……、期待しちゃった?」
ローズマリーはイタズラな笑顔でクロードに向かって言い放つ。クロードはますます頬を紅潮させて、下を向くばかりだ。しまいには右手で首筋をポリポリと掻きだし始める始末である。
「いや、まあ、その、なんだ……。もしかしたらって、想像したらだな……」
「クロのばーかっ。スケベっ!」
ローズマリーがさらにクロードに追い打ちをかける。クロードは恥ずかしさの余りにローズマリーに背中を向けて、その場に座り込み
「仕方ないだろ……。ロージーがキレイで可愛くて……」
クロードの一言はロージーにとっては、まさに不意打ちであった。いつも屋敷では、ローズマリーと一定の距離を保っているクロードであったために、クロードはローズマリーのことをキレイだとか可愛いとかはあまり言ってくれない。
しかしだ。この屋敷の外でさらには2人っきりの空間で言われたのは今回が初めてであった。それはローズマリーの顔を一瞬で真っ赤に染めるには十分な破壊力を持った一言であった。
クロードが若き頃、彼の性格が多少なりとも荒れていたのは風の国:オソロシアの気候と風土の影響をクロード自身がたっぷりと享受してしまったせいでもあるといわざるをえないのであった。
しかし、水の国:アクエリーズの温暖な気候と農耕に適した土地柄と、そこに住む人々に触れて、クロードは変わった。近づきがたい雰囲気を醸し出していた15歳の若造が、柔和に変わっていくには適した風土だと言って良いだろう。
「でも、クロが身を挺して、わたしを守ってくれたことが一番、嬉しかったかなっ。あれで、わたしの中のクロード像が一変したって感じ……」
ローズマリーがそう言いながら立ち上がり、クロードの左側の眉あたりから左眼の下に向かって走る3本の古い傷跡に右手の指をあてがう。
ローズマリーの指が、クロードの左眼下あたりに触れると同時に彼が、くっと唸り、左眼を細めたのを見て、ローズマリーはもしかして古傷が疼いたのかしら? と思ってしまう。そのため、すぐにローズマリーは右手をひっこめてしまうのであった。
「古傷に触られるは、あのその……、嫌だった?」
「い、いや? そんなことはないぜ? ただ、ピリッとした痛みが来ただけだから」
「そ、そうなの? ごめんね? わたしがあの時、林にひとりっきりで入っていったばかりに、クロードに怪我をさせることになって……」
「気にするなって。俺はロージーの護衛役なんだぞ? ロージーが怪我をしなかっただけでも、俺としては嬉しい限りだぞ?」
クロードの気遣いに、ローズマリーは申し訳ない気持ちを越えて、嬉しい気持ちになってしまう。ローズマリーはその気持ちを抑えようと、草の上に座り込み、ひざを軽く抱える。だが、そうしても、自然と笑みが顔からこぼれてしまう。
(クロはお転婆だった自分の身近にいつも寄り添ってくれて、さらには守ってくれたわ。ぶっきらぼうで愛想なしで、幾度となく、護衛役をこの男からヌレバに変えてほしいと、パパに言ったっけ。でも、その度に、ヌレバくんはパパを護衛するのが役目なんだと、クロードくんはヌレバくんが推薦した人物だから、決して悪い人物では無いと諭されたっけ……)
「クロは変わったねっ!」
「そうか? 俺としては、そんなに変わったつもりはないんだけどな?」
「変わったよー。昔はヌレバにぼっこぼこにされてたじゃない。クロが変わったのはヌレバのおかげもあるかもねっ!」
ローズマリーが蒼穹の双眸を上弦の弧状に細め、笑いながらクロードにヌレバの名を出すのであった。クロードは屈託なく笑うローズマリーとは対照的に苦笑いになってしまう。
「ヌレバ師匠は、武芸を俺に教えてくれるのはありがたかったけど、それ以上に、理不尽極まりない暴力を振るわれたからな……。性格って直らないから性格なのでもうす。だが、我輩の愛の拳は、そんな直らない性格すら、捻じ曲げるのでもうす! って、言われながらぶん殴られた……」
「あははっ! そんないきさつがあったんだねっ! わたし、てっきり、ヌレバはクロードが生意気だからぶん殴っているだけって思ってたっ! でも、ヌレバは良い仕事をしたと思うよー? おかげで、クロはこんな可愛いわたしと『婚約』を交わせるくらいの良い性格に打ち直してもらえたんだしっ!」
自分で自分のことを可愛いと言ってしまう自信はいったい、どこからやってくるんだ? とクロードは彼女にツッコミを入れたくなってしまう。確かにスカートの裾から覗かせる白い素足は、シルクのような肌触りであろうことは容易に想像できる。
そして、彼女の曇りのない蒼穹の双眸は、高い知性と感性を持ち合わせているんだろうなっと思わされる。
眼の前の少女のさらさらの金髪はつい触ってしまいたくなる衝動にかられてしまう。しかし、自分はロージーの護衛役である。いくら『婚約者』となった今でも、それは変わらない。自分の欲望のままに、眼の前の少女に触れていいわけではないことは百も承知だ。
「なんだか、クロからやらしい視線を感じなあ? ダメだよ? 『婚約』の時に誓ったでしょ? わたしたち、『結婚するまでは、清い関係でいましょ?』って」
クロードは眼の前の少女に自分の心を読まれてしまったことに恥を感じてしまう。頬に熱を感じ、そして、つい自然と顔が下に向いてしまったのだ。
そんなクロードを見ているローズマリーは、むふふーと鼻歌まじりになってしまう。
「しょうがないなー? クロはスケベだもんねー?」
(ス、スケベ!? 確か、『スケベ』ってのは水の国:アクエリーズの方言で、帝国標準語では、『エッチ! やらしいっ!』って、意味だったか!? 俺はロージーにそんなやらしい男だと思われていただと!?)
と激しく動揺してしまうクロードは必死な形相でロージーに対して弁明を開始する。
「お、お、俺は断じてスケベじゃないっ! 俺は『結婚するまでは、清い関係でいる』ことを神に誓ったんだからなっ!」
クロードが高々に宣言するのだが、如何せん、彼の横に座る少女は余計にイタズラな笑みになっていくのである。
「あー。暑いなあ。8月の始めなだけあって、夏真っ盛りって感じっ。ワンピースを脱いじゃおうかなあ?」
「あ、あ、あうあう……」
クロードはどう言い返したものかと躊躇してしまう。そんな動揺しまくりのクロードをつぶさに見ていたローズマリーがプフッ! と噴き出してしまったのは致し方なかったことかもしれない。
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ローズマリーはイタズラな笑顔でクロードに向かって言い放つ。クロードはますます頬を紅潮させて、下を向くばかりだ。しまいには右手で首筋をポリポリと掻きだし始める始末である。
「いや、まあ、その、なんだ……。もしかしたらって、想像したらだな……」
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