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第十九章
準備と邪魔者①
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日々、子供達の成長を感じながら、幸せな結婚生活を送っている。
月日が経つのもあっという間で、グランドオープンに加え、二人の結婚式の準備にも追われている。子供達が寝静まった後、時折相談している。
「さくら、お色直しは本当に一回でいいのか?」
「充分だよ。何なら白のウエディングドレスだけでいいくらい。オーダーで贅沢なドレスなんだから、ずっと着ていたいよ」
これからオープンする結婚式場には、レンタルドレスも全て新品が用意された。初日に結婚式を挙げるさくらは、どれを着ても新品なのだが、怜は絶対にさくら用にドレスをオーダーすると譲らなかった。
お陰で、さくらに似合うドレスになったのだが、お色直しを何回もしてしまうと、せっかくのドレスを着る時間が短くなってしまう。
「さくらは欲がないな」
「そんなことないよ。充分以上にしてもらっているじゃない」
「綺麗なさくらを見せびらかしたい気持ちと、男共には見せたくない気持ちが複雑だ」
「私じゃなくて、みんな怜さんを見たいのよ」
いつまで経っても無自覚ぶりは健在だ。
「さくらのカフェは、いつからオープンしたい?」
「そうね……。わがままを言うなら、グランドオープンから週二くらいで始めて、子供達が大きくなったら通常に営業したいかな」
「そうか。俺はさくらの夢を応援したい。無理に営業する必要はないが、我慢することもない。リゾート内の託児所は、お客様のお子さんを預かる所と従業員用とを用意した。さくらだけじゃなく、働く母親はたくさんいるからな。だから、うちの子達も利用できる。もちろん、うちの両親や俺がいるときは見られるしな」
「色々ありがとう」
「俺の方こそ、知らなかった幸せをたくさんもらって感謝しかない」
そっとさくらを抱きしめる。お互いの温もりが安心出来る存在だ。
「さくら」
「ん?」
小首を傾げ、腕の中から見上げるさくらの唇を奪う。さくらからは、鼻に抜けるような吐息が漏れる。すでに、怜の理性はなくなっている……。
深くキスを繰り返しながら、ソファに押し倒す。口内を怜の舌が暴れまわる。
「ンンッ」
月日が経つのもあっという間で、グランドオープンに加え、二人の結婚式の準備にも追われている。子供達が寝静まった後、時折相談している。
「さくら、お色直しは本当に一回でいいのか?」
「充分だよ。何なら白のウエディングドレスだけでいいくらい。オーダーで贅沢なドレスなんだから、ずっと着ていたいよ」
これからオープンする結婚式場には、レンタルドレスも全て新品が用意された。初日に結婚式を挙げるさくらは、どれを着ても新品なのだが、怜は絶対にさくら用にドレスをオーダーすると譲らなかった。
お陰で、さくらに似合うドレスになったのだが、お色直しを何回もしてしまうと、せっかくのドレスを着る時間が短くなってしまう。
「さくらは欲がないな」
「そんなことないよ。充分以上にしてもらっているじゃない」
「綺麗なさくらを見せびらかしたい気持ちと、男共には見せたくない気持ちが複雑だ」
「私じゃなくて、みんな怜さんを見たいのよ」
いつまで経っても無自覚ぶりは健在だ。
「さくらのカフェは、いつからオープンしたい?」
「そうね……。わがままを言うなら、グランドオープンから週二くらいで始めて、子供達が大きくなったら通常に営業したいかな」
「そうか。俺はさくらの夢を応援したい。無理に営業する必要はないが、我慢することもない。リゾート内の託児所は、お客様のお子さんを預かる所と従業員用とを用意した。さくらだけじゃなく、働く母親はたくさんいるからな。だから、うちの子達も利用できる。もちろん、うちの両親や俺がいるときは見られるしな」
「色々ありがとう」
「俺の方こそ、知らなかった幸せをたくさんもらって感謝しかない」
そっとさくらを抱きしめる。お互いの温もりが安心出来る存在だ。
「さくら」
「ん?」
小首を傾げ、腕の中から見上げるさくらの唇を奪う。さくらからは、鼻に抜けるような吐息が漏れる。すでに、怜の理性はなくなっている……。
深くキスを繰り返しながら、ソファに押し倒す。口内を怜の舌が暴れまわる。
「ンンッ」
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