堕ちた貴族の復讐譚~バニーガールな魔術師から与えられた能力は、何度もで生き返る力だった

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学院編

輸送任務

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《蛇の巣》に入学してから、二ヶ月が経った。

「ね、変な噂を聞いたんだけど……。生徒が魔術師になったら、幽霊にさらわれちゃうんだって……」

 ぽつりとフィオナーレンが呟いた。
 昼ご飯を食べ終わり、晴れ渡った空の下、学校の敷地にある木陰で休んでいた時のことだ。
 そこにはアルベールやドミニカ、パウロもいて、全員びっくりした顔をする。

「な、何? みんな……」

 アルベールは苦笑する。

「そりゅあ、お前がそんな噂を口にするからさ。そういうものに興味があるのは、ドミニカだろ?」
「ひどい! あたしだって噂なら何でも飛びつくわけじゃないし!」
「じゃあ今の噂知らないのか」
「知ってた、けど……」
 しかしいつものようにメモ帳を開かない。
「なんだよ、何にも教えてくれないのか?」
「じゃなくって大した情報が入ってないの。幽霊にさらわれたとかそんな与太話くらいで」
「ゆ、幽霊……?」
 フィオナーレンがびくっと肩を震わせる。
「どうしたの、フィオ」
「……な、なんでもない……」
 アルベールは笑った。
「フィオは幽霊の話とか嫌い……むぐぐぐ!?」
「アル、そんなこと言わなくていいから!」
 フィオナーレンに飛びかかられ、口を塞がれる。
「幽霊が苦手なんて別に変なことじゃないよ」
「お、パウロも苦手か?」
「そうじゃないけど、姿形が見えないものなんて……」
 ドミニカが言う。
「でも魔法は普段は目には見えてないけど、実在するよ?」
「まあ、それは……そうだけど。そもそも幽霊にさらわれるなんて話はただの噂。それも程度の低い、ね」
「分かってるってば。だからみんなには報告してこなかったんだからぁ。――だからフィオ。安心していいわよー。はぁ、つまんない。行方不明ってのは本当なんだけど」
「え、まじか?」
 アルベールは気になった。
「魔術師なのかは知らないけどね。っていうか、正直、それもウソじゃないかと思うけど。学生が何人か行方不明になってたりするの。まるで煙のように消えてるって。名前も分かってるの」
「殺されたとかじゃないのか?」
「ううん。この学校は殺された人間関してはなかなか管理がしっかりしてるらしくねー。変な話だけど」
「……逃げたんじゃないかな。この学校、殺し合いもいいなんて場所だし。私も目的がなかったらすぐに出たいもの」
 フィオナーレンが独りごちた。
「うーん。でも学年は結構上な人たちがいるからね……。まあこんな通り、消えた事実はあるけど大した新情報がないのよねー」
 と、そこで鐘が鳴った。
 次々と立ち上がり、校舎へ向かう。
 アルベールは最後尾につくと、
「なあ、イザベラ。なにか分かるか?」
 そう呼びかければ、学生服姿のイザベラが「わかんな~ぃ」と姿をみせた。
「分からないって覚えてないってことか、忘れてるってことか?」
「どっちもかなぁ~。でもお化けはいないと思うけど~」
「俺もそう思う。お化けとかは与太話だろう。でも魔術師が誰かに誘拐されるって話は……なくもないと思う。だって魔術師を利用できたら便利だろうし。もしかしたらイザベラも……そういうことをされたとか……」
 アルベールはイアベラの様子を窺う。
「うぅぅ~ん……。わかんなぁ~い」
「……そうか。だよな」
 アルベールはがっくりとうなだれた。

 教室に現れたのはカサンドラだけでなく、アンジュも一緒だった。
 何の前触れもなく二人が一緒にいることに教室がざわつく。

「黙れっ!」

 カサンドラの声でたちまちしんと静かになる。

「は~~い、みなさ~~んっ! 今日はみなさんにお伝えしたいことがありま~~すっ」

 アンジュは全員を見回して言った。

「実はですね~。私たち、一年生に輸送任務が与えられたんで~す。今回の輸送任務は荷馬車が一台。王国行きとなりま~す!」

 カサンドラがこの学校と森を含む地図を黒板に貼りつけた。

 アンジュが引き続き説明する。

「みなさんには~、ここの学校前から~荷物を警備して~、森を突っ切るルートをやってもらいまぁ~すっ!」

 カサンドラが言う。

「参加出来るのは四人一組のチーム。無事にこれが成功できれば、かなりのアドバンテージを同期のものに――」

「私たちにやらせて下さいっ!」

 そう言い放ったのは、フィオナーレン。
 慌てたアルベールは袖を引く。

「やめとけっ。森を突っ切るんだぞ。危険すぎるっ」
 しかしフィオナーレンは首を横に振ると、アルベールに耳打ちしてきた。
「王国に届けられる大切な荷物なのっ。民の役に立てること。それに一刻も早くこの学校で認められた方が、私を殺そうとした首謀者につながる証拠を見つけられるかもしれないし」

 アルベールは袖から手を離し、うなずいた。

「参加は四人一組だぞ。お前とあとは誰だ?」
「ここにいる三人ですっ!」
「えええええええええ!!」

 ドミニカが叫び、パウロも唖然とフィオナーレンを見ているが、彼女は一切構わず、
「私は王女です。領地に運ばれる荷には責任がありますっ!」
 と、自信満々に言うのだった。

 アンジュが見回す。

「他にやりたいって人たちはいますかぁ~? ――はぁ~い! 誰もいないようなので~、あの人たちに決まりで~すっ! じゃあ、そこの人たちは~こっちこっち~っ」

 ドミニカとパウロが、フィオナーレンを見る。

「ごめん、二人ともっ。でもお願い! 協力して!」
「俺からも、頼むっ! この通りだ!」

 二人はしぶしぶという感じでうなずく。

「まあ、王国は大切な取引先だから」
「この借りは大きいぞ~っ」
「ありがとう二人とも!」

 アルベールたちは教師に従って、いそいそと教室を出た。

 校門前には荷馬車が一台止まっていた。
 と、アルベールたちを見ていたアンジュが何かに気付いたように言った。

「あれ~。あなたたち、前にサラマンダーに追いかけられてた子たちよね~」

 アルベールは頭を下げた。

「あの時は助けて頂いてありがとうございます」
「ふふふ~。頑張ってね~」
「ほら。お前たち、これを持って行け。地図とコンパスだ。王国の領内に入れば王国の使いが待っている」

 カサンドラから地図と方位磁石を受け取る。

「あ、あの~先生方~」

 おずおずと手を上げたのはドミニカ。

「どうした?」
「もし私たちが魔物に襲われたら助けて下さるんですよね~。あはは~」
「ごめんね~。私たちが助けるのは~、御者さんだけなの~」
「は!?」

 アンジュの言葉に、ドミニカは唖然とした。

「当然だ。お前らみたいな未熟者が護衛なんだからな。御者も命を預ける気にはならんだろ。――今さらやめられんぞ。行け」

(とんでもない仕事になりそうだな……)

 出発してしばらくは、輸送の任務というより遠足に近かった。

「ふん♪ ふん♪ ふ~ん♪」

 イザベラが荷馬車の上に座り、指にとまる鳥を可愛がっている。
 青空が頭の上に広がり、小鳥の鳴き声が聞こえる。
 そこに魔物の気配は微塵もなく、警戒心ではなく、眠気ばかりが刺激される。

 アルベールたちは荷車の上で広げた地図を見ていた。
 このまま順調に進めば、目的地には夕方くらいには到着できるだろうとみんな、楽観的だったが、アルベールはどういう道を選ぶべきかと頭を悩ませていた。

 と、荷馬車が止まった。
 進行方向には二つの分かれ道があった。
 一本は右手側に続く道で平坦でなだらか。
 もう一本は左手側でかなり急な坂道があって丘へと続く。
 ここまでは『一度目』と同じ。

 パウロが道をなぞる。
「右の道を進もう。時間はかかるかもしれないけど、確実に……」

 フィオナーレンもドミニカもうなずきそうになるが、アルベールが遮った。

「いや。ここは左を進もう」
「アルベール。そこは近道かもしれないし、坂道で勾配もきついし危ないよ。ぼくらの評価には荷物の状態だって重要なんだから」
「パウロが言うことは最もだと思う……。けど、進む距離が長ければそれだけ魔物に出くわす可能性だってあるわけだし、それに右の道は川に沿っているんだ。もし大雨でも降れば大変なことになる」

 フィオナーレンが笑う。

「ねえ、アル。こんなにいい天気なんだよ? 確かに備えは大事だと思うけど……」
「……そうだとしても、やっぱり魔物がネックになる。右の道は森の中を通るだろ。もしそっちで襲われたら川のせいで進退に窮することになるだろう」
「……だから早く行くってこと?」

 パウロの言葉に、アルベールはうなずいた。

「左の道なら丘に登りだ。そこなら高所から周囲を見張れるし、警戒できるだろ?」
「……まあそうかもしれないけど」

 アルベールは「どうだ?」とフィオナーレンとドミニカに聞いた。

「……分かった。アルの提案に従いましょう。確かにまたサラマンダーみたいな魔物に出くわしたら大変だし……。臨機応変に対処できるほうにしましょう」

 ドミニカも、フィオナーレンに同意する。

(助かった……)

 アルベールはほっと胸を撫で下ろした。
 これは二度目。
 川沿いの道を行けばとんでもないことになるのは経験済み。

「……私もアルにさんせー。私たちが魔物に襲われても先生は助けてくれないわけだしさぁ。アルの言う通り、森の中を長く進むのはやめよっ」
「分かった。そうしよう。でも……あの坂を、ぼくたちだけでどうにか出来るかな?」

 パウロはこれから進む丘を登る道を指さした。
 確かにあの坂道を馬車を押して進むのはかなり厳しい。
 それもこっちは女性が二人。
 パウロも力仕事に向いているようには見えない。

「イザベル」
「は~い♪」
 耳を揺らしてイザベルが駆けてくる。
「魔法で力を補助して欲しいんだけど、出来るか?」
「はいは~い♪ ――力よ溢れよ《トウ・ア・イノ》万岩を動かし、万流を堰き止め、万里を征け《グゥァイ・ショー・ニョリンズゥム》」

(うぉ!?)

 イザベルが呪文を唱えれば、アルベールの全身がまるで火にさらされているように、滾《たぎ》ってきた。
 熱は徐々に身体の中に浸透してきて、身体の内側から力が溢れ出す。
 その力に背中を押されるように、アルベールは御者に荷車下りるよう伝えると、たった一人で荷馬車を押す。
 一度車輪が回れば荷馬車はあっさりと動き始める。
 そのまま急な斜面を頂きに向かって動かしていく。

(魔法、すげえ!)

「アル、あたし、すごい? すごいっ?」
「ああ、イザベル。助かった! お前はすごい!」
「えへへ~っ♪」

 イザベラが無邪気に微笑んだ。
 あっという間に荷馬車を丘の上まで押し上げた。

「ふーっ」

 フィオナーレンたちが追いかけてくる。

「アル、大丈夫!?」
 フィオナーレンが、アルベールの身体をべたべた触る。
「ああ、平気だ……って、どうしたんだよ」
「だって一人で荷馬車をここまで押し上げたんだよっ。無理してない?」
「大丈夫。問題ない」
 ドミニカが昂奮したように声を上げた。
「アルがこんなに力持ちなんて知らなかったわ……」
 ドミニカの言葉に同意するように、パウロもうんうん、とうなずいた。
「さあ、王国が待ってる。行こう!」
 アルベールは声を上げた。

 いくつかの丘を荷車を押し上げた頃には、空に厚い黒雲がたれこめていた。
 出発した時からは考えられないほどの冷たい風が吹き、やがて雫が落ち始める。

 この後、雨はますます激しくなり、川は増水。
 アルベールたちはあっという間に上流から押し寄せた濁流に巻き込まれてしまう。
 それが一度目の結末――。

 雨脚はどんどん激しくなっていく。
 通り雨というより、嵐だ。
 遠くで稲光が瞬き、重たい衝撃が腹に響く。

「あれ!」

 パウロが指させば、そこからは川の増水ぶりがはっきり見て取れた。

「……あの道を進んでいれば、私たち、川に呑み込まれてたのね」

 フィオナーレンがぽつりと呟いた。

「みんな! 早く行かないとっ!」

 アルベールは呆然としている三人を追いたてるように丘を下り、かつてそこにも川が流れていたと思しき、今となっては浅い谷のようになっている川の跡を進んだ。

(出来れば、この回で無事に終わらせたいな)

 荷馬車を守りながら移動した。
 その間も大粒の雨が、まるで川に飛び込んだ後みたいに全身をビショビショに濡らしてしまう。

 と、その時、荷馬車にかつんと何かが当たって転がった。

(石?)

 拳だいの石が次々と足下に転がる。
 飛んで来た方を見れば、そこから無数の石が放物線を描きながら飛んできた。

 フィオナーレンは剣を抜き、飛んでくる石を叩き落とす。
 
「みんな、荷馬車を盾にしろ!」

 アルベールはフィオナーレンたちを引っ張り、荷馬車を盾にした。
 石つぶては容赦なく降り注ぎ、荷馬車を傷つける。

 ドミニカは槍を構え、パウロは背中に負っていた弓を握る。

「こんなところに山賊か!?」
「ち、違うよ、アルベール。山賊なんかがこんな場所にいる訳ないよ!」
「じゃあ、これ何だ!?」
「仔鬼《ゴブリン》……っ」

 パウロがぽつりと呟く。

「ゴブリン……? それ、何だよ」
「ゴブリンはだいたい八十センチくらいの身長で、危険度は魔物の中では低いけど、集団で獲物を襲う……って、図書館の本で読んだよ!」
「解説はいいから、この状況を打開する方法を教えて!」
 ドミニカが叫ぶと、アルベールが言う。
「……分かった。俺が囮になる」
「そんなの危険よ! 相手がどこにいるのかも分からないでしょ!? 無謀よ!」

 フィオナーレンが叫んだが、アルベールは「大丈夫」と彼女の両肩を掴んで告げた。

「連中と刺し違えるつもりじゃない。俺に意識を向けさせるだけだっ」
「でも!」
「だいじょーぶ! フィオ。あたしもいるしっ♪ ねっ♪」
 フィオナーレンは、アルベールとイザベラを交互に見ると、こくりとうなずく。
「……イザベラ。アルのことお願いね。荷馬車は、私たちが責任を持って守るからっ」

 アルベールはイザベルと目を合わせると、二人一緒に飛び出した。

「いくぞ!」

 石つぶてがすぐそばを通る時の風を切る音が聞こえた。
 ぬかるんだ地面を踏みつけ、駆け抜ける。
 荷馬車が動きだすのを目の端で、確かめた。
 アルベールは自分がいい的のように、ゴブリンの眼前に飛び出す。

 アルベールめがけ無数の石が投げつけられるが、イザベルが水の壁を作って全て弾き飛ばしてくれた。

「イザベラ。お前は魔法で連中を攪乱してくれ!」

「分かったっ! ――火の手よ《エエェェェン》っ!」

 無数の火の玉がゴブリンめがけ飛んでいき、林の中でオレンジ色の火花を上げて爆発する。
 一瞬、辺りが眩しくなり、闇に紛れようとするゴブリンたちの無数の姿を映し出す。

 突然の攻勢に混乱しているところへ、アルベールは短剣を手に斬り込んだ。
 ゴブリンの外見はパウロが言ったとおり。
 次々とゴブリンを軋り捨てた。
 ゴブリンたちは算を乱して逃げていく。

「追っかける!?」

 イザベルが声をかけてきた。

「いや、荷馬車に合流するぞっ! こんな雨の中じゃ深追いは危険だっ!」

 アルベールたちは荷馬車を追いかけて走った。
 そくこうしている間も雨脚はどんどん酷くなっている。
 と、稲光を浴びて、荷馬車のあたりで何かが光ったのを認めた。

 剣。

 荷馬車に取り付こうとしているゴブリンを追い払おうと、フィオナーレンたちが得物を手に奮戦していた。

「火の手よ《エエェェェン》っ!」

 イザベラの魔法攻撃が炸裂すれば、ゴブリンたちが荷馬車から距離を取った。

「アル!」
「フィオ! ここで何してるんだっ!」
「車輪が、ぬかるみにはまってちゃったの!」
「イザベラ! 頼む!」
「うんっ♪」

 アルベールたちはイザベラに頼んで坂道を荷馬車を押して進んだように力を増幅させてもらい、一息で荷馬車を泥濘から押し出した。

「みんな! 馬車に掴まれっ!」

 泥を巻き上げながら爆走する荷馬車に、フィオナーレンたちはしがみついた。

「も~~! 雨でぐちょぐちょでぇ、気持ち悪ぅぅぅい!」

 早朝、無事に荷物を王国軍に届け、ようやく学院に戻ってくるなり、ドミニカは声を上げた。

 パウロは口を聞く体力もなさそうで、『歩く死体』に見えた。
 ちなみに予定時刻は大幅に過ぎてしまったが、状況が状況だっただけに無事に合格点をもらえた。

 フィオナーレンは、アルベールたちに向き直ると頭を深々と下げた。

「今回は本当にありがとうっ! 私の我がままに付き合ってもらって……。みんなを危険な目に遭わせちゃって……」

「フィオー!」

 ドミニカはとつぜん笑顔になって、フィオナーレンに抱きつく。

「ひゃっ!?」

 そのまま二人は、ぬかるんだ地面に倒れ込み、二人は泥まみれになってしまう。

「謝るんじゃないわよ! 私たちがあんたらについていったのは結局自分の意思なんだからさ! ね、パウロ!」
「そうだよ、フィオナーレン。僕だっていい成績欲しかったからさ」
「うんうん。パウロは素直だね。――王女様、あんたが悪びれることなんてないんだからね?」
「ドミニカ、パウロ……。ありがとう……」
「あたしもーーーー!」

 そこへイザベラも一緒になって飛び込めば、白いウサギ耳は泥で真っ黒に汚れるのも構わないようだった。
 イザベラはは、アルベールとパウロに大きく手を振ってきた。

「アルもー! きてーっ!」
「よしっ。行こうぜ、パウロ!」
「ええ!?」

 パウロの手を引っ張り、アルベールたちもじゃれ合いに参加して、泥まみれになった。
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