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恋人とスカートと。
しおりを挟む会場はお祝いムード満載。
あちこちで酔っ払いが出来あがっている。
美月が俺の手を引いた。
「信夫…ミキの歌好き?」
「もちろん。惚れてるよ。」
会場にあるグランドピアノの前に美月は座った。
美月は『ルナ』の曲を弾き語りした。
会場は一気に静まり返り
美月の甘く切ない歌声だけが響いた……。
『ルナ』を知らないであろう年配のゲストも
美月の歌声に惚け酔いしれている。
スタッフが俺にクラシックギターを渡してくれた。
俺は美月のビー玉のようなキラキラ瞳に吸い込まれそうになりながらも
美月のピアノに合わせて演奏した。
『ルナ』の曲を5曲程演奏し終了させた。
鳴り止まない拍手……。
もう一度と言われたが美月はにこやかに他の奏者にと
『4' s plus』をステージに押し上げた。
いつのまにか楽器が用意されていて
言われるがままに演奏する事になった。
会場からは手拍子が自然と湧き起こり
『4' s plus』の演奏も成功に終わった。
「皆様、お楽しみいただけましたか?
最後にもう一度会長からのご挨拶です。
舞台に上がった美月。
下から見上げる形のゲストは皆んな頬を赤く染めている。
…………やっぱりスカート短すぎ……
「見えないけど……
アレは恋人としてツライな……。
頑張れノブ。」
そう陸センパイに慰められた。
「皆様、今夜はMITSUKIグループのパーティーにご参加ありがとうございました。
これからも皆様の暮らしのお手伝いができたるよう精進してまいります。
今後もMITSUKIをよろしくお願います。」
ペコリと頭を下げてステージを降りた。
1時半を回りカウントダウンパーティーはお開きとなった。
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