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第五章〜フレイヤ国、エルム総督府〜
第二話
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深夜の駅構内は意外と賑やかだった。
夜行列車から乗降する乗客で深夜とは思えない人込みだった。
駅を出て、赤煉瓦が敷き詰められた通りは、路面電車が往来し、さらに鉄馬車が走れるほど広かった。王都ジェムナスは活動的な印象を受ける城下町だ。
そんな城下町から電車を乗り継ぎ、湾沿いを走り出してすぐにセイヴァ、フレイヤ支部が遠くに見えた。
湾岸上に浮かぶ小島は、主塔を中心に岩山をそのまま刳り抜いた建物だった。主要の要塞周辺には、町らしき三角屋根の建物が取り囲んでいた。深夜にもかかわらず、幾つもの箇所から煌々と灯りが漏れていた。
既に支部内らしいが、小島までの広い石橋入口で終電となった。さすがに降りる客は少なく、構内も静かだった。機関車輌から吐き出される蒸気が、ホームを横切った。
目元に眠気が纏わりつく。頬をぱんぱんと叩き、歩くか、とルピナは腹を括った。
駅から出ると、下車した客の他に、誰かを待つかのような人影があった。
待ち合わせなどしていない。街灯立つ橋の入口でその者は、石の手摺に寄り掛かっていたので、横を通り過ぎようとした時、「ルピナ王女」と声を掛けられた。
ビクッと足を止めたルピナは、視界の端でその者を捉えた。
何者なのか見当もつかず、長剣の柄に手を添えて、素早く距離を取った。
「名を名乗れ! 何者だ! 気安く私の名を口にするな」
表を向けた男は被っていたフードを脱いだ。
「冷たいなぁ、ヴレイには名を呼ばせてるんだろ」
火傷を負ったほうの口端を上げて、不敵な笑みを見せてきた。
「ザイド、何故、君がここにおるのじゃ。お主はロマノ皇帝の座に就いたんじゃろ」
顔の火傷の痕も、ヴァジ村で会ったザイドとまったく同じだ。どう見ても本人だった。
「お陰様で玉座に就くことができた。これから大忙しになるとおもうが、その前にルピナ王女に協力して頂きたいことがあってね。先回りさせてもらった」
極めて穏やかな、諦観しきった薄笑いだが、何故か見る者を怯ませる凄みがあった。
「先回りって、何故、私がここに来ると」
どこでどう聞き付けてきたのか、思い返しても心当たりがまるでないので、悍ましさが背筋に走った。
「俺にも信頼を寄せてくれる配下はいる。そいつらを潜らせればいいだけだ」
「内偵者がおるのか。ならば君に協力できるようなことなどない」
まさにどんな行動に出るか分からない奴だが、予想外の言葉が出てきたので、ルピナはさらに警戒を強めた。
「フレイヤ国はジルニクス帝国の同盟国だ。王族のいないジルニクスは、フレイヤの王族を両国の象徴としている」
確かに平和協定を結んだ当初は、両国の象徴だと国全体で賑わったが、ルピナが生まれる以前の話だ。しかもジルニクスは、フレイヤがロマノの隣国だかという理由で、軍事施設を据えておきたかっただけなのだ。
軍を受け入れた代わりに、国家の護衛をセイヴァに託したのだ。
「私を人質代わりにしても効力は薄いぞ。何故、国王を狙わない。『魔獣の卵』があれば簡単であろう、ロマノの玉座を簒奪したように」
「簒奪とは、言われたもんだな。王位継承権はあったんだがな、ただ話し合いでは認めてはくれなくてな。今回はこいつで脅しが効く相手じゃなくてな」
涼しい顔をして、一歩一歩と歩み寄ってくる。その度、ルピナも一歩下がる。
ヴレイがいる支部までは橋を越えた先にあるのに。
「何処に向かっていた、ヴレイの所だろ。俺は、ルピナ皇女をジルニクスやフレイヤの人質にするつもりはない」
「じゃあ何故、――まさか、ヴレイを誘い出すためか」
ザイドの口端が少しだけ上がった。嘲笑するわけでもなく、哀しげな笑みだった。火傷の痕がザイドの存在をより異端に見せている。
「あいつはルピ皇女のことなら、何先においても、向かってくる」
「ヴレイが、私のために――」
ザイドの言葉が何を意味しているか、分からない程、鈍感でもないつもりだ。だがヴレイに限って、そんな様子は感じられなかった。しかもザイドの口から言われても、何の信憑性もない。
だが否応にも、幾つかの場面のヴレイの顔が脳裏によぎって、目尻が熱くなった。
「ヴレイをどうするつもりじゃ、まさか戦う気じゃあるまいな」
グッと柄を強く握って、いつでも動けるように爪先に体重を掛ける。
「戦うかどうかは状況にもよるが、俺が死ねば、俺があいつにした『羅刹』の封印が解除される。そうなれば、あいつの中にいる『羅刹』が再び目を覚ます」
「つまり、ヴレイがどうなると――」
ふとソラが話していた内容を思い出した。
ヴレイの両手の傷は、ザイドが『羅刹』を封じ込めた際に付いた傷ではないかと。
ヴレイの瞳の色と同じ、紫紺色の瞳がルピナを哀しげに見据えた。
この先、悲劇しかないぞと言わんばかりの眼差しに、腹立たしささえ覚えた。
「強大な『妖源力』が溢れ出し、あいつは制御しきれなくなる。それを阻止するには『魔獣の卵』を覚醒させて、俺と一緒に消えるしかない」
「なん、と――」
ルピナはザイドが平然と放った言葉を、直ぐには理解できなかった。
「君と一緒に消えるとな、その為に、私を使って誘い出そうと言うのか」
「ここで『魔獣の卵』を覚醒させるより、ロマノ国の方がいいだろ。どれ程の規模かは分からんが、とりあえず権力を行使して、国民を国外へ避難させればいいだろ。あの国は一度、真っ新に戻らなくては再生など不可能だ」
他国の事情など今のルピナには重要ではなくなっていた。
何故、ヴレイが巻き込まれるのかさえ、分からなくなっていた。要は、思考が空回りしていた。どうすれば、ヴレイが助かるか。
「君が生きればよいのだ。『魔獣の卵』を解放せずに、ずっと生きればよいのだ。それならヴレイの『妖源力』が溢れ出すことはないであろう」
ザイドに向かって一歩、二歩近づく。頷かないザイドをどうにか頷かせようと、ローブを掴んで、「ザイド!」と奥歯を噛みしめた状態で叫んだ。
「何とか言ったらどうじゃ。君が生きればよいのじゃ」
前髪の奥で静寂に息を潜めていた紫紺色の瞳が、ゆっくり起き上がった。ヴレイと同じ色の瞳に、ルピナはふと吸い込まれそうになった。
「俺はもうこの世に生き続ける理由はない。意識は『那托』に支配され、いつ我を忘れて『羅刹』を消そうとするか分かんねえ。なら俺と共に消えたほうがいい」
ルピナは握っていたザイドのローブを打ち捨てるように離した。
「ならここを通らせるのじゃ。私を誘拐して、ヴレイをおびき出すより、私が君の言い分を聞かせればよいじゃろ。私のことより、君のことをヴレイは真剣に考えておる。ずっと君を気に掛けておったからな」
変に脱力したルピナは石橋の手摺に身を預け、湾と海を繋げる広大な運河に視線を投げた。
「消滅以外に何か手はないのか。それとも、少しでも早くジェイド王女の元に逝きたいか」
「フッ」と視界の隅に映るザイドが鼻で嘲笑した。
「確かに、俺はもうこの世で生き続ける理由はない、だが俺が死ねばあいつに掛かってる封印は解ける。その事実をあいつに言えなかった。あいつは俺と対峙する覚悟を決めた」
撫でてくるような夜風を背に受け、ザイドはフードを被り、駅に向かって歩き始めた。
「どこに行くのだ」
背を向けたまま足を止めた。
「屋根の上で会ったお前も、今のお前も、変わらねえな。あいつと同じだ」
懐かしむように呟くと、追い風に圧されるように再び歩き出した。
「行ってやれよ、ヴレイの元に。あいつに伝えてくれ、『魔獣の卵』を解放されたくなければ、総力戦で来い、とな」
フードの向こうから、鋭い目頭が街灯を微かに反射させた。
ザイドの後姿が孤独に満ち溢れていた。誰か彼を救ってあげてくれと、ルピナは胸の中で呟くが、切なくなるだけだった。
自分では何もできないと、己の甘さを思い知らされるだけだった。
夜行列車から乗降する乗客で深夜とは思えない人込みだった。
駅を出て、赤煉瓦が敷き詰められた通りは、路面電車が往来し、さらに鉄馬車が走れるほど広かった。王都ジェムナスは活動的な印象を受ける城下町だ。
そんな城下町から電車を乗り継ぎ、湾沿いを走り出してすぐにセイヴァ、フレイヤ支部が遠くに見えた。
湾岸上に浮かぶ小島は、主塔を中心に岩山をそのまま刳り抜いた建物だった。主要の要塞周辺には、町らしき三角屋根の建物が取り囲んでいた。深夜にもかかわらず、幾つもの箇所から煌々と灯りが漏れていた。
既に支部内らしいが、小島までの広い石橋入口で終電となった。さすがに降りる客は少なく、構内も静かだった。機関車輌から吐き出される蒸気が、ホームを横切った。
目元に眠気が纏わりつく。頬をぱんぱんと叩き、歩くか、とルピナは腹を括った。
駅から出ると、下車した客の他に、誰かを待つかのような人影があった。
待ち合わせなどしていない。街灯立つ橋の入口でその者は、石の手摺に寄り掛かっていたので、横を通り過ぎようとした時、「ルピナ王女」と声を掛けられた。
ビクッと足を止めたルピナは、視界の端でその者を捉えた。
何者なのか見当もつかず、長剣の柄に手を添えて、素早く距離を取った。
「名を名乗れ! 何者だ! 気安く私の名を口にするな」
表を向けた男は被っていたフードを脱いだ。
「冷たいなぁ、ヴレイには名を呼ばせてるんだろ」
火傷を負ったほうの口端を上げて、不敵な笑みを見せてきた。
「ザイド、何故、君がここにおるのじゃ。お主はロマノ皇帝の座に就いたんじゃろ」
顔の火傷の痕も、ヴァジ村で会ったザイドとまったく同じだ。どう見ても本人だった。
「お陰様で玉座に就くことができた。これから大忙しになるとおもうが、その前にルピナ王女に協力して頂きたいことがあってね。先回りさせてもらった」
極めて穏やかな、諦観しきった薄笑いだが、何故か見る者を怯ませる凄みがあった。
「先回りって、何故、私がここに来ると」
どこでどう聞き付けてきたのか、思い返しても心当たりがまるでないので、悍ましさが背筋に走った。
「俺にも信頼を寄せてくれる配下はいる。そいつらを潜らせればいいだけだ」
「内偵者がおるのか。ならば君に協力できるようなことなどない」
まさにどんな行動に出るか分からない奴だが、予想外の言葉が出てきたので、ルピナはさらに警戒を強めた。
「フレイヤ国はジルニクス帝国の同盟国だ。王族のいないジルニクスは、フレイヤの王族を両国の象徴としている」
確かに平和協定を結んだ当初は、両国の象徴だと国全体で賑わったが、ルピナが生まれる以前の話だ。しかもジルニクスは、フレイヤがロマノの隣国だかという理由で、軍事施設を据えておきたかっただけなのだ。
軍を受け入れた代わりに、国家の護衛をセイヴァに託したのだ。
「私を人質代わりにしても効力は薄いぞ。何故、国王を狙わない。『魔獣の卵』があれば簡単であろう、ロマノの玉座を簒奪したように」
「簒奪とは、言われたもんだな。王位継承権はあったんだがな、ただ話し合いでは認めてはくれなくてな。今回はこいつで脅しが効く相手じゃなくてな」
涼しい顔をして、一歩一歩と歩み寄ってくる。その度、ルピナも一歩下がる。
ヴレイがいる支部までは橋を越えた先にあるのに。
「何処に向かっていた、ヴレイの所だろ。俺は、ルピナ皇女をジルニクスやフレイヤの人質にするつもりはない」
「じゃあ何故、――まさか、ヴレイを誘い出すためか」
ザイドの口端が少しだけ上がった。嘲笑するわけでもなく、哀しげな笑みだった。火傷の痕がザイドの存在をより異端に見せている。
「あいつはルピ皇女のことなら、何先においても、向かってくる」
「ヴレイが、私のために――」
ザイドの言葉が何を意味しているか、分からない程、鈍感でもないつもりだ。だがヴレイに限って、そんな様子は感じられなかった。しかもザイドの口から言われても、何の信憑性もない。
だが否応にも、幾つかの場面のヴレイの顔が脳裏によぎって、目尻が熱くなった。
「ヴレイをどうするつもりじゃ、まさか戦う気じゃあるまいな」
グッと柄を強く握って、いつでも動けるように爪先に体重を掛ける。
「戦うかどうかは状況にもよるが、俺が死ねば、俺があいつにした『羅刹』の封印が解除される。そうなれば、あいつの中にいる『羅刹』が再び目を覚ます」
「つまり、ヴレイがどうなると――」
ふとソラが話していた内容を思い出した。
ヴレイの両手の傷は、ザイドが『羅刹』を封じ込めた際に付いた傷ではないかと。
ヴレイの瞳の色と同じ、紫紺色の瞳がルピナを哀しげに見据えた。
この先、悲劇しかないぞと言わんばかりの眼差しに、腹立たしささえ覚えた。
「強大な『妖源力』が溢れ出し、あいつは制御しきれなくなる。それを阻止するには『魔獣の卵』を覚醒させて、俺と一緒に消えるしかない」
「なん、と――」
ルピナはザイドが平然と放った言葉を、直ぐには理解できなかった。
「君と一緒に消えるとな、その為に、私を使って誘い出そうと言うのか」
「ここで『魔獣の卵』を覚醒させるより、ロマノ国の方がいいだろ。どれ程の規模かは分からんが、とりあえず権力を行使して、国民を国外へ避難させればいいだろ。あの国は一度、真っ新に戻らなくては再生など不可能だ」
他国の事情など今のルピナには重要ではなくなっていた。
何故、ヴレイが巻き込まれるのかさえ、分からなくなっていた。要は、思考が空回りしていた。どうすれば、ヴレイが助かるか。
「君が生きればよいのだ。『魔獣の卵』を解放せずに、ずっと生きればよいのだ。それならヴレイの『妖源力』が溢れ出すことはないであろう」
ザイドに向かって一歩、二歩近づく。頷かないザイドをどうにか頷かせようと、ローブを掴んで、「ザイド!」と奥歯を噛みしめた状態で叫んだ。
「何とか言ったらどうじゃ。君が生きればよいのじゃ」
前髪の奥で静寂に息を潜めていた紫紺色の瞳が、ゆっくり起き上がった。ヴレイと同じ色の瞳に、ルピナはふと吸い込まれそうになった。
「俺はもうこの世に生き続ける理由はない。意識は『那托』に支配され、いつ我を忘れて『羅刹』を消そうとするか分かんねえ。なら俺と共に消えたほうがいい」
ルピナは握っていたザイドのローブを打ち捨てるように離した。
「ならここを通らせるのじゃ。私を誘拐して、ヴレイをおびき出すより、私が君の言い分を聞かせればよいじゃろ。私のことより、君のことをヴレイは真剣に考えておる。ずっと君を気に掛けておったからな」
変に脱力したルピナは石橋の手摺に身を預け、湾と海を繋げる広大な運河に視線を投げた。
「消滅以外に何か手はないのか。それとも、少しでも早くジェイド王女の元に逝きたいか」
「フッ」と視界の隅に映るザイドが鼻で嘲笑した。
「確かに、俺はもうこの世で生き続ける理由はない、だが俺が死ねばあいつに掛かってる封印は解ける。その事実をあいつに言えなかった。あいつは俺と対峙する覚悟を決めた」
撫でてくるような夜風を背に受け、ザイドはフードを被り、駅に向かって歩き始めた。
「どこに行くのだ」
背を向けたまま足を止めた。
「屋根の上で会ったお前も、今のお前も、変わらねえな。あいつと同じだ」
懐かしむように呟くと、追い風に圧されるように再び歩き出した。
「行ってやれよ、ヴレイの元に。あいつに伝えてくれ、『魔獣の卵』を解放されたくなければ、総力戦で来い、とな」
フードの向こうから、鋭い目頭が街灯を微かに反射させた。
ザイドの後姿が孤独に満ち溢れていた。誰か彼を救ってあげてくれと、ルピナは胸の中で呟くが、切なくなるだけだった。
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