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16 ダラダラと引きづってる夏の思い出
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静かな時間、ふたりは動かないまま。
あんが委員長の腕から降りた。
委員長は立ち上がり、ごめんね、そう言って帰って行った。
あんが丸い目で私を見上げる。
いいの?
そう言ってるのだろうか?
あんに触れることもせずに自分の部屋に行った。
仲良しの友達のふりをするために、大切な猫友を完全に一人なくした。
猫友で勉強も教えてくれて、優しかった人を。
しょうがない。
しょうがないから。
いつの間にか時間は随分と過ぎていたらしい。
お母さんがご飯ができたと呼びにくるまでずっと部屋にいた。
カバンを取り上げたらファスナーが開いていて中のものが落ちた。
プリントが一枚、ひらりと舞った。
修学旅行用の書類、保険証のコピーと緊急連絡先の紙だ。
お母さんにお願いするのを忘れてた。
一緒に持って降りてお願いした。
いつの間に帰っていたのかお姉ちゃんがいた。
いつも騒がしいけど、元気のないときは居てくれるだけでいい。
元気を出せない私の存在ごと紛れるから。
失恋しても数日でケロッと元気になり次の恋に行くお姉ちゃん。
じゃあ猫友を一人なくしたくらいの私も、ご飯二回くらいで元気になっていいと思う。
食事が終わったあと、お母さんに紙を書いてもらい、後片付けを手伝った。
珍しくおねえちゃんも横にいた。
後片付けをする私を手伝うなんて、きっといいことがあったんだろう。
お姉ちゃんも分かりやすいから。
「しおり後で衣替え手伝って。」
「え~、まだ暑いよ。」
「いいの、いつまでもダラダラと夏の思い出引きずりたくないから。」
あれ・・・・・?
もしかして別れたの。
聞けない、怖くて聞けない。
でも特には荒れてもないし、すごくいい人だったから、そんなにすぐに?
だって昨日もいなかったよね。
リョウさん、優しそうで、ちょっと大人で。
思い出すのはあの日のこと。
思い出す映像には委員長もいて。
手を止めて水が流れるのを見てた。
「しおり、何してるの?ぼんやりしないで、手を動かして。」
急いで残りの洗い物をして手伝いを終わらせた。
お母さんが書き込んでくれた用紙を持って部屋に行った。
携帯を見る
最近全然メッセージが送られて来ない。
だってグループを離れて一人で過ごしている間も全くだった。
きっと私抜きのグループがあってそこではお互いにやり取りがあるのかも。
まだ、その仲間には戻れないらしい。
時々思い出したように綾ちゃんがどうでもいいような出来事を知らせてくる、それくらい。
短く返してお終いにする。
敢えて気がつかなければ落ち込むことも悲しむこともない。
家にいる時は携帯すら視界に入れないようにしている。
あんが委員長の腕から降りた。
委員長は立ち上がり、ごめんね、そう言って帰って行った。
あんが丸い目で私を見上げる。
いいの?
そう言ってるのだろうか?
あんに触れることもせずに自分の部屋に行った。
仲良しの友達のふりをするために、大切な猫友を完全に一人なくした。
猫友で勉強も教えてくれて、優しかった人を。
しょうがない。
しょうがないから。
いつの間にか時間は随分と過ぎていたらしい。
お母さんがご飯ができたと呼びにくるまでずっと部屋にいた。
カバンを取り上げたらファスナーが開いていて中のものが落ちた。
プリントが一枚、ひらりと舞った。
修学旅行用の書類、保険証のコピーと緊急連絡先の紙だ。
お母さんにお願いするのを忘れてた。
一緒に持って降りてお願いした。
いつの間に帰っていたのかお姉ちゃんがいた。
いつも騒がしいけど、元気のないときは居てくれるだけでいい。
元気を出せない私の存在ごと紛れるから。
失恋しても数日でケロッと元気になり次の恋に行くお姉ちゃん。
じゃあ猫友を一人なくしたくらいの私も、ご飯二回くらいで元気になっていいと思う。
食事が終わったあと、お母さんに紙を書いてもらい、後片付けを手伝った。
珍しくおねえちゃんも横にいた。
後片付けをする私を手伝うなんて、きっといいことがあったんだろう。
お姉ちゃんも分かりやすいから。
「しおり後で衣替え手伝って。」
「え~、まだ暑いよ。」
「いいの、いつまでもダラダラと夏の思い出引きずりたくないから。」
あれ・・・・・?
もしかして別れたの。
聞けない、怖くて聞けない。
でも特には荒れてもないし、すごくいい人だったから、そんなにすぐに?
だって昨日もいなかったよね。
リョウさん、優しそうで、ちょっと大人で。
思い出すのはあの日のこと。
思い出す映像には委員長もいて。
手を止めて水が流れるのを見てた。
「しおり、何してるの?ぼんやりしないで、手を動かして。」
急いで残りの洗い物をして手伝いを終わらせた。
お母さんが書き込んでくれた用紙を持って部屋に行った。
携帯を見る
最近全然メッセージが送られて来ない。
だってグループを離れて一人で過ごしている間も全くだった。
きっと私抜きのグループがあってそこではお互いにやり取りがあるのかも。
まだ、その仲間には戻れないらしい。
時々思い出したように綾ちゃんがどうでもいいような出来事を知らせてくる、それくらい。
短く返してお終いにする。
敢えて気がつかなければ落ち込むことも悲しむこともない。
家にいる時は携帯すら視界に入れないようにしている。
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