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3 征四郎が休日に見かけた違和感のある二人組。
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全く信じられなかった。
いつも無表情に仕事をしてる後輩。
何度も瞬きをして見た。そうだと思う。
醍醐千歳。すごい名前だし、ある意味有名だった。
背が高くて、指導担当を見下ろしている。
そいつがまた『小籠包』みたいな男だったから。
小さく丸い、重心が低い男の先輩。
そして爪楊枝のような後輩。
アンバランスな二人・・・・コント芸人の様な組み合わせ。
社内でも過剰な気合あふれる女子社員のなかにいて、シンブルにパンツスーツで歩く姿は中性的でもある。ただ笑顔を見たことはないくらいだった。
クールというか、無感動な表情が普通。
でも社交性は普通にあるらしく、飾り気のなさに敵もいなくて、女子にも人気はあるらしい。
そのあたりは全く浮いてない気がする。
ただ、男で話をしてても話題に出ることはない。
背が高いし顔も小さい、そうなると、やはりなかなか、とそれだけでも相手が限られるみたいだ。
おまけに無駄な愛想は期待できないとくる。
女子高にいたらさぞもてただろう、そんな感じだった。
大人の駆け引きを楽しむ社会の中では、今時の分かりやすい女の方がもてるのかもしれない。
そう、今日の自分の相手のように。
暇だから断ることもなく、だらりとデートに誘われて、だらりとついてきた買い物。
目の前を通って行った男女、仲良さそうというか、さわやかにいちゃつくくらいの感じで通り過ぎた。
自分が見かけたその一人が、会社の後輩だとわかるのにも時間がかかった。
下着売り場から出てきた横顔、待たせた彼氏に嬉しそうに商品の袋を見せている。
真っ赤になった彼氏、明らかに年上彼女年下彼氏だ。
つい見ていたのはどこかで記憶に引っかかったその横顔・・・・。
思い当たった時に、まず自分が思ったのは彼氏に対する評価だった。
こんな相手なのか?
さらさらした髪に小顔、ただ、身長差がある。かわいい男子。
どっちが言い出した?あきらかに年下だよな?大学生なんじゃないか?
彼女に肩を抱き寄せられて、こそこそ話をしてるが。
びっくりだ。意外だ。
人目を気にせずくっつきたいタイプらしい。
会社でのあの無感動な表情と雰囲気は全くない。
おい、どうした?
そう言いたくなるほどだった。
二人が仲良くレストランの方へ消えるのをあっけにとられて見ていた。
そうだったよな?
あんな甘えた感じで、彼氏はそれがいいのだろうか?
会社では別人だって知ってるだろうか?
自分はあんな感じで来られたら鬱陶しくて仕方ないのに。
「征四郎くん、お待たせ!」
笑顔で見上げて、一つ飛び跳ねるように着地成功!とばかりに自分のところに来た彼女。
もちろん一応は自分の今の彼女だ。
適当な飲み会、同僚が彼女に頼まれたと言って開かれて、参加して欲しいと頼みこまれて参加した。
そう言われても、大体女どもには奢ることになるのだ、何でそんな目に合わなきゃいけない?
冗談じゃないと断ったのに、会計は割り勘にすると言われた。
だったら話は別だ、飲もうじゃないか。端の席で飲んでやる。
そう思って参加して、何が良かったか?
あえて言うなら・・・・女だったと、その一言に尽きる。
どんな子かと聞かれれば、まぁ普通。
誘われれば応じる、どうせ暇だし。
ついでのように誘われて何度か外の建物で夜も過ごした。
まぁ普通に、そんな夜もあるし。
絡められた手がひどく重たく思えてきた、べたりとした重たさだった。
さっき見ていたじゃれ合いのカラッとした明るさ、軽さとは違う。
あ~、なんだか、本当に面倒になってきた。
笑顔の彼女に向き直り、ビックリするくらいに唐突に言葉が出た。
「ごめん、やっぱり俺は無理みたいだ。どうしても、そんなふうに思えない。多分この先も。」
「申し訳ない。」
いきなり買い物途中で彼氏が別れを切り出した。
突然何?そう思うだろう。
あるいは彼女も薄々気がついて、次へのつなぎの間と思って既に次を物色していたか。
むしろそうであって欲しいくらいだ。
そして、自分はどうして今言ったのか。
ぼんやり考えてたら視界から彼女は消えていた。
あれ?どうしたんだ?と思う一方、まあこれでいいか、とも思える。
溜息がでた、後悔のため息じゃないだろう、安堵のため息か、もしくは反省のため息か。
ちゃんと考えて行動しないと面倒だという意味あいの反省だ。
酷い男だと思う。そんな男なのだ。
さて、一人でいるところでもない、帰るか。
それから会社にいる時にはつい隣の営業二課を見てしまう。
お互い営業で外に出るため、すれ違うことは多いが、いる時はしばらく視線が固定される。
いつ見ても別人のようだったとしか思えない。
そっくりの姉妹がいるとか?
よくは知らない。
やっぱり同じ人だとは思う。
記憶力には自信があるし。
でも、誰も信じないだろう。
ああ、急に気がついた。
そういえばあの時一緒にいた彼女・・・・直也の彼女の友達だった。
社内では誰にも手を出さない主義だ。
それはこうなると分かってるからでもある。
評判は出世にも響く。
あくまでもその辺はわきまえてるというか、考えてる。
とりあえず、あいつに一応報告しよう。
丁度社内にいた。ランチに誘って、切り出した。
今のところ苦情が来てないのか、聞かされてないのか。
自分に何も言ってくることはなく、さっきまで本当にすっかり忘れていたのだが。
「すまない、あの時の女と別れた。彼女になんか文句言われたら悪いな。」
「そんなひどい別れ方したのか?だがこっちもとっくに別れてるから、気にするな。」
なんだと!
まぁ、むしろ、いいのか。少なくとも文句が来る心配はないと。
直也も少しくらい報告してくれてもいいと思うが。
ただコイツのスパンも短い、ドラマのワンクールぐらいだ。
本当、ドラマのようにキャストが変わるんだから。
今回・・・というか前回もまたそうだったらしい。
自分も偉そうには言えない、あの子も心に残るほどじゃなかったんだから。
ただ、本当にあの日から隣の営業二課に視線をやることが増えた。
はっきり分からない事もきちんと納得してすっきりしたいほうなのだ。
見かけるのは相変わらずの、無感動と言われている表情だった。
やっぱ信じられないよなぁ。
そのたびにそう思ったり・・・。
毎年恒例の会社創立記念日。
日頃お世話になっているクライアントを呼ぶ。
自分でも受け持ちの相手に声をかけ、タクシーチケットと案内状を渡す。
当日、珍しくスカートを着てるのを見かけた。
決して似合ってないわけじゃない。
むしろその足の綺麗さにビックリしたくらいだ。
単に本人の好みなんだろう、髪型や表情からは明らかにパンツが似合ってると思う。
他の社員に混じっても背の高さと潔いくらいのショートヘアが目立つ、と最近気がついた。
次々と出席者がフロアに集まる。
ホテルのスタッフがお酒のグラスを配る。
始まるまで自分が誘った人を見つけて挨拶して、参加者の中を泳ぐ。
一通り来てくれたと思う。
時計を見るとあと少し。
始まる前には特別にご招待したお偉いさんを前のテーブルに誘導する。
胸に花のついた人が目印でわかりやすい。声をかけてゆっくり動いてもらう。
後ろできゃっと小さな声がして振り向いた。
真っ赤な顔の古狸のような親父の手が女性のお尻から離れるのを見た。
その手から離れるように距離をとった女性は最近見慣れた彼女だった。
お酒が入っているからと言い訳ができるだろうか?
胸に花が付いている。
取りあえずさりげなさを装い間に入り案内を代わった。
まったく!
なんて感情はうまく隠せる。
彼女が一礼して去って行った。
いつもの無感動そうな表情もさすがに無理だったらしい。
眉間のシワは深かった。
開会の挨拶があり社員は交代で休憩にはいる。
後ろの壁に張り付くように並びながらぼんやりと聞いていた。
社長の挨拶にはさっぱり感動せず聞き流す、次に来賓の挨拶となり何人かが立ったあと、さっきの古狸がマイクの前に立った。赤ら顔満面の笑みにぐだぐだの挨拶。
楽しんで飲めていたというのは分かった。
一番楽しんでただろう、手に残る感触込みで。
そのあと数人続いた退屈な挨拶をありがたく聞く振りでやり過ごし、終わった。
簡単な立食があり、歓談タイム一時間。
さり気なく古狸を視界の端に入れていたが仲間と盛り上がってるらしい。
それにしても、狙われるタイプでもなさそうだが。
たまたま横にいたからなのか。
他にもよりどりみどり、分かりやすいくらい立体的で柔らかそうな女子社員はいるのに。
思考が正直な疑問に行き着いた。
ただ、そのまま流した。
いつも無表情に仕事をしてる後輩。
何度も瞬きをして見た。そうだと思う。
醍醐千歳。すごい名前だし、ある意味有名だった。
背が高くて、指導担当を見下ろしている。
そいつがまた『小籠包』みたいな男だったから。
小さく丸い、重心が低い男の先輩。
そして爪楊枝のような後輩。
アンバランスな二人・・・・コント芸人の様な組み合わせ。
社内でも過剰な気合あふれる女子社員のなかにいて、シンブルにパンツスーツで歩く姿は中性的でもある。ただ笑顔を見たことはないくらいだった。
クールというか、無感動な表情が普通。
でも社交性は普通にあるらしく、飾り気のなさに敵もいなくて、女子にも人気はあるらしい。
そのあたりは全く浮いてない気がする。
ただ、男で話をしてても話題に出ることはない。
背が高いし顔も小さい、そうなると、やはりなかなか、とそれだけでも相手が限られるみたいだ。
おまけに無駄な愛想は期待できないとくる。
女子高にいたらさぞもてただろう、そんな感じだった。
大人の駆け引きを楽しむ社会の中では、今時の分かりやすい女の方がもてるのかもしれない。
そう、今日の自分の相手のように。
暇だから断ることもなく、だらりとデートに誘われて、だらりとついてきた買い物。
目の前を通って行った男女、仲良さそうというか、さわやかにいちゃつくくらいの感じで通り過ぎた。
自分が見かけたその一人が、会社の後輩だとわかるのにも時間がかかった。
下着売り場から出てきた横顔、待たせた彼氏に嬉しそうに商品の袋を見せている。
真っ赤になった彼氏、明らかに年上彼女年下彼氏だ。
つい見ていたのはどこかで記憶に引っかかったその横顔・・・・。
思い当たった時に、まず自分が思ったのは彼氏に対する評価だった。
こんな相手なのか?
さらさらした髪に小顔、ただ、身長差がある。かわいい男子。
どっちが言い出した?あきらかに年下だよな?大学生なんじゃないか?
彼女に肩を抱き寄せられて、こそこそ話をしてるが。
びっくりだ。意外だ。
人目を気にせずくっつきたいタイプらしい。
会社でのあの無感動な表情と雰囲気は全くない。
おい、どうした?
そう言いたくなるほどだった。
二人が仲良くレストランの方へ消えるのをあっけにとられて見ていた。
そうだったよな?
あんな甘えた感じで、彼氏はそれがいいのだろうか?
会社では別人だって知ってるだろうか?
自分はあんな感じで来られたら鬱陶しくて仕方ないのに。
「征四郎くん、お待たせ!」
笑顔で見上げて、一つ飛び跳ねるように着地成功!とばかりに自分のところに来た彼女。
もちろん一応は自分の今の彼女だ。
適当な飲み会、同僚が彼女に頼まれたと言って開かれて、参加して欲しいと頼みこまれて参加した。
そう言われても、大体女どもには奢ることになるのだ、何でそんな目に合わなきゃいけない?
冗談じゃないと断ったのに、会計は割り勘にすると言われた。
だったら話は別だ、飲もうじゃないか。端の席で飲んでやる。
そう思って参加して、何が良かったか?
あえて言うなら・・・・女だったと、その一言に尽きる。
どんな子かと聞かれれば、まぁ普通。
誘われれば応じる、どうせ暇だし。
ついでのように誘われて何度か外の建物で夜も過ごした。
まぁ普通に、そんな夜もあるし。
絡められた手がひどく重たく思えてきた、べたりとした重たさだった。
さっき見ていたじゃれ合いのカラッとした明るさ、軽さとは違う。
あ~、なんだか、本当に面倒になってきた。
笑顔の彼女に向き直り、ビックリするくらいに唐突に言葉が出た。
「ごめん、やっぱり俺は無理みたいだ。どうしても、そんなふうに思えない。多分この先も。」
「申し訳ない。」
いきなり買い物途中で彼氏が別れを切り出した。
突然何?そう思うだろう。
あるいは彼女も薄々気がついて、次へのつなぎの間と思って既に次を物色していたか。
むしろそうであって欲しいくらいだ。
そして、自分はどうして今言ったのか。
ぼんやり考えてたら視界から彼女は消えていた。
あれ?どうしたんだ?と思う一方、まあこれでいいか、とも思える。
溜息がでた、後悔のため息じゃないだろう、安堵のため息か、もしくは反省のため息か。
ちゃんと考えて行動しないと面倒だという意味あいの反省だ。
酷い男だと思う。そんな男なのだ。
さて、一人でいるところでもない、帰るか。
それから会社にいる時にはつい隣の営業二課を見てしまう。
お互い営業で外に出るため、すれ違うことは多いが、いる時はしばらく視線が固定される。
いつ見ても別人のようだったとしか思えない。
そっくりの姉妹がいるとか?
よくは知らない。
やっぱり同じ人だとは思う。
記憶力には自信があるし。
でも、誰も信じないだろう。
ああ、急に気がついた。
そういえばあの時一緒にいた彼女・・・・直也の彼女の友達だった。
社内では誰にも手を出さない主義だ。
それはこうなると分かってるからでもある。
評判は出世にも響く。
あくまでもその辺はわきまえてるというか、考えてる。
とりあえず、あいつに一応報告しよう。
丁度社内にいた。ランチに誘って、切り出した。
今のところ苦情が来てないのか、聞かされてないのか。
自分に何も言ってくることはなく、さっきまで本当にすっかり忘れていたのだが。
「すまない、あの時の女と別れた。彼女になんか文句言われたら悪いな。」
「そんなひどい別れ方したのか?だがこっちもとっくに別れてるから、気にするな。」
なんだと!
まぁ、むしろ、いいのか。少なくとも文句が来る心配はないと。
直也も少しくらい報告してくれてもいいと思うが。
ただコイツのスパンも短い、ドラマのワンクールぐらいだ。
本当、ドラマのようにキャストが変わるんだから。
今回・・・というか前回もまたそうだったらしい。
自分も偉そうには言えない、あの子も心に残るほどじゃなかったんだから。
ただ、本当にあの日から隣の営業二課に視線をやることが増えた。
はっきり分からない事もきちんと納得してすっきりしたいほうなのだ。
見かけるのは相変わらずの、無感動と言われている表情だった。
やっぱ信じられないよなぁ。
そのたびにそう思ったり・・・。
毎年恒例の会社創立記念日。
日頃お世話になっているクライアントを呼ぶ。
自分でも受け持ちの相手に声をかけ、タクシーチケットと案内状を渡す。
当日、珍しくスカートを着てるのを見かけた。
決して似合ってないわけじゃない。
むしろその足の綺麗さにビックリしたくらいだ。
単に本人の好みなんだろう、髪型や表情からは明らかにパンツが似合ってると思う。
他の社員に混じっても背の高さと潔いくらいのショートヘアが目立つ、と最近気がついた。
次々と出席者がフロアに集まる。
ホテルのスタッフがお酒のグラスを配る。
始まるまで自分が誘った人を見つけて挨拶して、参加者の中を泳ぐ。
一通り来てくれたと思う。
時計を見るとあと少し。
始まる前には特別にご招待したお偉いさんを前のテーブルに誘導する。
胸に花のついた人が目印でわかりやすい。声をかけてゆっくり動いてもらう。
後ろできゃっと小さな声がして振り向いた。
真っ赤な顔の古狸のような親父の手が女性のお尻から離れるのを見た。
その手から離れるように距離をとった女性は最近見慣れた彼女だった。
お酒が入っているからと言い訳ができるだろうか?
胸に花が付いている。
取りあえずさりげなさを装い間に入り案内を代わった。
まったく!
なんて感情はうまく隠せる。
彼女が一礼して去って行った。
いつもの無感動そうな表情もさすがに無理だったらしい。
眉間のシワは深かった。
開会の挨拶があり社員は交代で休憩にはいる。
後ろの壁に張り付くように並びながらぼんやりと聞いていた。
社長の挨拶にはさっぱり感動せず聞き流す、次に来賓の挨拶となり何人かが立ったあと、さっきの古狸がマイクの前に立った。赤ら顔満面の笑みにぐだぐだの挨拶。
楽しんで飲めていたというのは分かった。
一番楽しんでただろう、手に残る感触込みで。
そのあと数人続いた退屈な挨拶をありがたく聞く振りでやり過ごし、終わった。
簡単な立食があり、歓談タイム一時間。
さり気なく古狸を視界の端に入れていたが仲間と盛り上がってるらしい。
それにしても、狙われるタイプでもなさそうだが。
たまたま横にいたからなのか。
他にもよりどりみどり、分かりやすいくらい立体的で柔らかそうな女子社員はいるのに。
思考が正直な疑問に行き着いた。
ただ、そのまま流した。
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