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20 喧嘩の原因と仲直りのきっかけ
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でも、毎日隣に座ってるのも苦痛。
百合先輩、席替えして欲しい。挟まれる先輩も迷惑だろうけど。
こんな時外回りも出張もない内勤だけだと辛い。
やっぱり恋活は外でするべきみたい。
本当に、そう思った。
いつの間にか帰ってきた先輩。
私は定時に仕事を終えてトイレにも寄れずにそのまま帰った。
そしてすることのない部屋でまた横になった。
携帯は手にすることもなく。バッグに入れたまま。電源もオフのまま。
目覚ましだけ困るから時計を持ってきて枕元に置く。
食べられなくて体力も落ちてる。
目を閉じたらゆっくり眠りに入った。まだ眠れるから救われる。
ただただ心が何も見たくない、聞きたくない、考えたくないと言ってるから。
すべての活動を停止するように落ちた。
聞き覚えのある音が鳴り目が覚めた。
てっきり目覚ましだと思って目を閉じたまま手探りでボタンを押す。
なのに音は止まず。
はっきり目が覚めて部屋のチャイムだと気が付いた。
手にした時計を見ると夜10時過ぎ。
誰?
そう思いながらも、心のどこかで先輩かもと期待する自分。
電気をつけてドアのところに行く。チェーンを掛けたまま少し開ける。
先輩だった。
必死な顔をして立っていた。
一度部屋に戻ったらしくスーツだけど、中に来てるのはシャツじゃなくてTシャツ。
変な感じ。
おかしいと思う。
それにネクタイするの?
ぼうっとして先輩を見ていた。
「ごめん、遅いけど、ここじゃ迷惑だから。開けてくれないかな?」
夜中だったと気が付いて急いでドアを閉めてチェーンを外す。
開いたドアから先輩が入ってくる。
バッグはいつもの仕事用バッグ。
無言でドアノブから手を離して後ろに下がる。
先輩が入ってきて背後でロックする音聞きながら立ち尽くす。
「突然ごめん。携帯の電源入れてないみたいで。」
そうです。別に連絡は誰からもありませんし。
無いものを待ちたくありませんから。
思ったことを声にもできない。
無言の私に先輩が近寄る。
でも明らかに距離はある。
「ごめん、緑ちゃん。俺が誤解して勝手に怒ったから、悪かった。本当にごめんね。」
深々とお辞儀をする。
何を?誤解って何?
顔をあげた先輩が私を見て痛そうな顔をする。
「緑ちゃん、声を出して、声を聞きたい。罵っていもいい、怒ってもいいから。」
「・・・・・別に。」
やっと出た声はすごく冷たくて。
さすがに自分もだけど、先輩もびっくりしたみたい。
荷物を置いて先輩が靴を脱いで上がりこんできた。
視線だけでそれを見ている。
「そんな顔で・・・・傷つけてごめん。2人に怒られた。」
一人は百合先輩だろう。
あと一人は知らない。
私の知らない誰かでしょう。
私は寝ていたんです。
今は夜ですから、おやすみなさい。
勝手に寝室に歩いて行って、布団に入る。
背中を向けて。
朝には夢だと思うと思う。
会いたいと思った先輩が来てくれた夢。
今だって、振り向いたらいないかもしれないし。
「ごめん、話だけ聞いてくれる。」
先輩が返事をしない私をおいて勝手に話し出す。
石作さんとホテルに入ったって教えてくれる人がいた。信じなかった。
でも金曜日に部屋で待ってても、全く連絡が来なくて。
お休みって言った後も、自分のところに来てくれるのをずっと待っていたけど。
とうとう朝まで来てくれなかった。
前に言ってたよね。すごくカッコよくて家族一番で、仕事もできて、理想だって。
あんな人に出会いたいって。
思いっきり褒めてたよね。それを思い出したんだ。
だから、もしかしてって・・・・・。
誘われたら、もしかしてって。
本当に馬鹿だったと思う。
次の日に来たメッセージもなんだか素っ気なくて。
その後も全く連絡が来ないから。
あえて何も気づきたくなかった。
もしかしてって思ったら。
本当に確かめもしないで。
残業を頼まれた理由も、食事の事も、その時の話の内容も聞いた。
本当にごめん。
こっちを向いてもらえないかな?
許してもらえるなら、何でもする。
別に。
心の中でそう答えた。
誤解は解けたら私の方はいいです。
でも先輩は・・・・。
「先輩だって誰かとお食事してお酒を飲んで、連絡先交換してまた会う約束して。そっちは誤解じゃないですよね。だからいいです。私の方の誤解が解けたならそれで。わたしは疑われたままは嫌ですから。私は悪いことはしてないですよ。先輩はその人が先輩の事狙ってるって知ってて、また会う約束をしたんですよね。今日もランチから楽しそうに帰ってきて。あの人ですか?本当に二人とも楽しそうでした。良かったですね。」
声が震える前に言い切る。
顔の上に熱い涙が流れるけど、気にしないでください。
じゃあ、おやすみなさい。
目を閉じた。
先輩の気配を感じる。
絶対振り向かずに背中だけで感じてた。
ゆっくり立ち上がる気配。
歩いて遠ざかる足音、寝室のドアが開いて、隣の電気が消えて。
足音が遠くになり、玄関のドアが開いて鍵がかかった。
やっぱり夢だったと思う。
さっきからの事じゃなくて、ずっとずっとここ最近の事が。
楽しいあの夜からが。
携帯に入ってる写真は想像の念写のたまもの。すごい能力だけど、きっとそう。
全て夢。
涙は止まらない。
後から後から出てくる。
起きだして玄関に行く。
影も何もない暗闇。
壁沿いに背中をつけて座り込む。
涙に声がのって自分の泣き声を聞く。
愛妻家で有名な先輩とホテルって、何で疑われるの?
信じられない。
そして確認もせずに私を疑った。
そして次の日にはヘラヘラと誰かと食事に行く先輩も信じられない。
絶対信じられない。
大嫌い、わざと無視するような出勤時間とか、帰り際とか。
何て子供っぽいのよ。先輩なのに・・・・。馬鹿。
そしてわざわざ謝ってくれた先輩に素直になれずに、全力で拒絶したのは私。
自分から居心地のいい場所を手放した自分も信じられない。
一年ももたなかったじゃない。
でも屋上から飛び降りる心配はないよ、百合先輩・・・・。
本当に席替えしてください。
「そんなところにいたら風邪ひくよ。」
ビックリした。
なんで・・・・。
「帰ったと思った?こんな時間に一人で?ちゃんと明日の準備してきたのに、本当に帰ってほしかったの?」
ここにいる時点で、本当は追いかけて引き留めたかったって、わかってるはずなのに。
「ごめんね。俺が悪い、全部。本当に全部。偶然・・・かな、同期の子に声かけられて、普通にご飯に行ったし連絡先も交換したよ。後輩とか知らない子だったら断ったと思うよ。でも新田さんとか、他の同期とかと一緒にだったら飲みに行ってもいいかなって。2人で行くなんて思わなかったし。ランチも偶然一緒になったんだよ。お店の中でお互い1人だったから相席して、だから一緒に帰って来ただけだよ。本当に、それだけ。特別な感情は感じてないよ。普通の同期の一人。」
「トイレで友達に報告してましたよ。奪い取ってもいいんじゃないって言われてましたよ。本人も満更じゃなさそうでした。」
「ごめん、全然、ちょっと・・・・気が付かなかった。」
「もう行かないし、同期でも、もう行かない、女子とは行かないから、断るから。連絡来たらそう言うから。」
隣に並んで手をつないで。
さっきからいつもとは違って必死な声の先輩。
楽しいやり取りなんてない。
こんなつまらないやり取り楽しくない。
ふざけ合って笑い合って。
また前みたいなやりとりがしたいのに。
じゃあ、分かったって言えばいいんじゃないの?
私がそう言えば、先輩は泊まるつもりで来てるし。
そう言ってキスしてもらえばきっと元に戻れる。
「ごめんさなさい。」
でも出たのは謝る言葉で。
何も悪くないと思いながらも謝った。
「悪いのは俺だって。何でもするって。言って。どうしたいのか。」
「また前みたいに仲良くしたい。こんな面白くない先輩はいらない。」
「とりあえずリビングに行こう。眠い?お腹空いてないの?全然食べてないって新田さんが心配してたよ。あと、石作さんも心配してる。」
怒ってくれた二人目が誰だかわかった。
そりゃあそうだろう。
よく考えたらそうだ。
話の内容も聞いたって言ってた。
百合先輩、席替えして欲しい。挟まれる先輩も迷惑だろうけど。
こんな時外回りも出張もない内勤だけだと辛い。
やっぱり恋活は外でするべきみたい。
本当に、そう思った。
いつの間にか帰ってきた先輩。
私は定時に仕事を終えてトイレにも寄れずにそのまま帰った。
そしてすることのない部屋でまた横になった。
携帯は手にすることもなく。バッグに入れたまま。電源もオフのまま。
目覚ましだけ困るから時計を持ってきて枕元に置く。
食べられなくて体力も落ちてる。
目を閉じたらゆっくり眠りに入った。まだ眠れるから救われる。
ただただ心が何も見たくない、聞きたくない、考えたくないと言ってるから。
すべての活動を停止するように落ちた。
聞き覚えのある音が鳴り目が覚めた。
てっきり目覚ましだと思って目を閉じたまま手探りでボタンを押す。
なのに音は止まず。
はっきり目が覚めて部屋のチャイムだと気が付いた。
手にした時計を見ると夜10時過ぎ。
誰?
そう思いながらも、心のどこかで先輩かもと期待する自分。
電気をつけてドアのところに行く。チェーンを掛けたまま少し開ける。
先輩だった。
必死な顔をして立っていた。
一度部屋に戻ったらしくスーツだけど、中に来てるのはシャツじゃなくてTシャツ。
変な感じ。
おかしいと思う。
それにネクタイするの?
ぼうっとして先輩を見ていた。
「ごめん、遅いけど、ここじゃ迷惑だから。開けてくれないかな?」
夜中だったと気が付いて急いでドアを閉めてチェーンを外す。
開いたドアから先輩が入ってくる。
バッグはいつもの仕事用バッグ。
無言でドアノブから手を離して後ろに下がる。
先輩が入ってきて背後でロックする音聞きながら立ち尽くす。
「突然ごめん。携帯の電源入れてないみたいで。」
そうです。別に連絡は誰からもありませんし。
無いものを待ちたくありませんから。
思ったことを声にもできない。
無言の私に先輩が近寄る。
でも明らかに距離はある。
「ごめん、緑ちゃん。俺が誤解して勝手に怒ったから、悪かった。本当にごめんね。」
深々とお辞儀をする。
何を?誤解って何?
顔をあげた先輩が私を見て痛そうな顔をする。
「緑ちゃん、声を出して、声を聞きたい。罵っていもいい、怒ってもいいから。」
「・・・・・別に。」
やっと出た声はすごく冷たくて。
さすがに自分もだけど、先輩もびっくりしたみたい。
荷物を置いて先輩が靴を脱いで上がりこんできた。
視線だけでそれを見ている。
「そんな顔で・・・・傷つけてごめん。2人に怒られた。」
一人は百合先輩だろう。
あと一人は知らない。
私の知らない誰かでしょう。
私は寝ていたんです。
今は夜ですから、おやすみなさい。
勝手に寝室に歩いて行って、布団に入る。
背中を向けて。
朝には夢だと思うと思う。
会いたいと思った先輩が来てくれた夢。
今だって、振り向いたらいないかもしれないし。
「ごめん、話だけ聞いてくれる。」
先輩が返事をしない私をおいて勝手に話し出す。
石作さんとホテルに入ったって教えてくれる人がいた。信じなかった。
でも金曜日に部屋で待ってても、全く連絡が来なくて。
お休みって言った後も、自分のところに来てくれるのをずっと待っていたけど。
とうとう朝まで来てくれなかった。
前に言ってたよね。すごくカッコよくて家族一番で、仕事もできて、理想だって。
あんな人に出会いたいって。
思いっきり褒めてたよね。それを思い出したんだ。
だから、もしかしてって・・・・・。
誘われたら、もしかしてって。
本当に馬鹿だったと思う。
次の日に来たメッセージもなんだか素っ気なくて。
その後も全く連絡が来ないから。
あえて何も気づきたくなかった。
もしかしてって思ったら。
本当に確かめもしないで。
残業を頼まれた理由も、食事の事も、その時の話の内容も聞いた。
本当にごめん。
こっちを向いてもらえないかな?
許してもらえるなら、何でもする。
別に。
心の中でそう答えた。
誤解は解けたら私の方はいいです。
でも先輩は・・・・。
「先輩だって誰かとお食事してお酒を飲んで、連絡先交換してまた会う約束して。そっちは誤解じゃないですよね。だからいいです。私の方の誤解が解けたならそれで。わたしは疑われたままは嫌ですから。私は悪いことはしてないですよ。先輩はその人が先輩の事狙ってるって知ってて、また会う約束をしたんですよね。今日もランチから楽しそうに帰ってきて。あの人ですか?本当に二人とも楽しそうでした。良かったですね。」
声が震える前に言い切る。
顔の上に熱い涙が流れるけど、気にしないでください。
じゃあ、おやすみなさい。
目を閉じた。
先輩の気配を感じる。
絶対振り向かずに背中だけで感じてた。
ゆっくり立ち上がる気配。
歩いて遠ざかる足音、寝室のドアが開いて、隣の電気が消えて。
足音が遠くになり、玄関のドアが開いて鍵がかかった。
やっぱり夢だったと思う。
さっきからの事じゃなくて、ずっとずっとここ最近の事が。
楽しいあの夜からが。
携帯に入ってる写真は想像の念写のたまもの。すごい能力だけど、きっとそう。
全て夢。
涙は止まらない。
後から後から出てくる。
起きだして玄関に行く。
影も何もない暗闇。
壁沿いに背中をつけて座り込む。
涙に声がのって自分の泣き声を聞く。
愛妻家で有名な先輩とホテルって、何で疑われるの?
信じられない。
そして確認もせずに私を疑った。
そして次の日にはヘラヘラと誰かと食事に行く先輩も信じられない。
絶対信じられない。
大嫌い、わざと無視するような出勤時間とか、帰り際とか。
何て子供っぽいのよ。先輩なのに・・・・。馬鹿。
そしてわざわざ謝ってくれた先輩に素直になれずに、全力で拒絶したのは私。
自分から居心地のいい場所を手放した自分も信じられない。
一年ももたなかったじゃない。
でも屋上から飛び降りる心配はないよ、百合先輩・・・・。
本当に席替えしてください。
「そんなところにいたら風邪ひくよ。」
ビックリした。
なんで・・・・。
「帰ったと思った?こんな時間に一人で?ちゃんと明日の準備してきたのに、本当に帰ってほしかったの?」
ここにいる時点で、本当は追いかけて引き留めたかったって、わかってるはずなのに。
「ごめんね。俺が悪い、全部。本当に全部。偶然・・・かな、同期の子に声かけられて、普通にご飯に行ったし連絡先も交換したよ。後輩とか知らない子だったら断ったと思うよ。でも新田さんとか、他の同期とかと一緒にだったら飲みに行ってもいいかなって。2人で行くなんて思わなかったし。ランチも偶然一緒になったんだよ。お店の中でお互い1人だったから相席して、だから一緒に帰って来ただけだよ。本当に、それだけ。特別な感情は感じてないよ。普通の同期の一人。」
「トイレで友達に報告してましたよ。奪い取ってもいいんじゃないって言われてましたよ。本人も満更じゃなさそうでした。」
「ごめん、全然、ちょっと・・・・気が付かなかった。」
「もう行かないし、同期でも、もう行かない、女子とは行かないから、断るから。連絡来たらそう言うから。」
隣に並んで手をつないで。
さっきからいつもとは違って必死な声の先輩。
楽しいやり取りなんてない。
こんなつまらないやり取り楽しくない。
ふざけ合って笑い合って。
また前みたいなやりとりがしたいのに。
じゃあ、分かったって言えばいいんじゃないの?
私がそう言えば、先輩は泊まるつもりで来てるし。
そう言ってキスしてもらえばきっと元に戻れる。
「ごめんさなさい。」
でも出たのは謝る言葉で。
何も悪くないと思いながらも謝った。
「悪いのは俺だって。何でもするって。言って。どうしたいのか。」
「また前みたいに仲良くしたい。こんな面白くない先輩はいらない。」
「とりあえずリビングに行こう。眠い?お腹空いてないの?全然食べてないって新田さんが心配してたよ。あと、石作さんも心配してる。」
怒ってくれた二人目が誰だかわかった。
そりゃあそうだろう。
よく考えたらそうだ。
話の内容も聞いたって言ってた。
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