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19 気になったことをずっと考えてしまう心の落ち着かないドラゴン
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夜にふと目が覚めた。
手に触れてた暖かいものはすっかり馴染んだ皐月さんの体だった。
胸に抱くようにして目が覚めたいのに、結構な確率で自分が肩のあたりにもたれてる気がする。
だって確かに言われた。
「可愛いままでいて。」と。
どういう意味だ。
甘えるのが苦手なら、甘えて欲しい方なのだろうか?
最初の頃、勘違いしてた頃も、任せなさいって言うような、やる気が半端なかった。
1人で勝手に自分の考えを進めて行って、誤解を深めてたから。
そういうタイプの人がいて、自分みたいな子分タイプの男もいて。
・・・・まあ、そういうことだと思う。
時々男らしくなったって褒められてうれしかったのに。
皐月さんが言ってた愛情偏りの話。
子どものころ、自分は全く考えなかった。
コンプレックスが強いんだろう。
だから頑張る、だから強く見せる、だから本当は弱い。
自分はもっと自由だ。考え方も、立ち位置も。
甘えて欲しいと言うならもっとわがままを言うように甘えたいし、でも高田さんと話してる皐月さんを見てたから、もっとしっかりしてるとも思われたい。
複雑だけど、両方欲しがるのも自由だと思う。
肩に当ててた手を腰に伸ばす。
くっついてまた目を閉じた。
朝、目覚ましより早く目が覚めた。
あと数分だろう。
目を閉じたまま手を置いた腰を撫でる。
最近一緒に食事をすることが増えて太ったと言われた。
そんな事はない。
軽くつまんでも全く薄い肉しか摘まめない。
お腹の方に手をやって同じように軽くつまむ。やっぱり無い。
もし胸についたというならうれしいし。
さすがに触れないけど。
それなのに顔は近寄ったらしい。肩を落ちて、胸の方へおでこを摺り寄せる。
なかなか眠りが深いらしく、気が付かず、嫌がられることもない。
もう少し近寄る。
声が出て、ぐるっと体が周って、胸の前で頭ごと抱えられた。
しばらくじっとしてても、目覚ましも皐月さんも何も言わない。
ゆっくり手を動かして遊ぶ。
顔をあげると唇が欲しがって、もっと近くへ寄った。
さすがに起きたらしい。
「リュウ。」
名前を呼ばれて、足が腰に回された。
一気に許されたと思って、2人で息を荒げて、絡み合う。
時間がないのに・・・・・、もっと早く起きてよ、皐月さん。
目覚ましがいつものように仕事をする。
ありがたいその音も、今日は邪魔だと言うように殴るように止めてしまった。
まさかの仕打ち・・・・・そう思ってるかも。
朝は忙しい。たいていの人がそうだろう。
本当にワタワタと忙しく準備をして部屋を出た。
朝ごはんは抜きで、コンビニでゼリー飲料を買うことにした。
手にしたものを皐月さんに取られた。
「宿泊費。」
そう言って一緒に会計をしてもらえたからお礼を言って。
「ふ~ん、白石のところは300円で泊まれるんだ。特別枠の割引だろうけど、安いなあ。まあ、他のもので払ってるしな。」
「うわぁ。」
高田んさん、どこから出てきたんですか?
近くにいたのに気が付かなかった。
「朝からいやに幸せそうな顔した後輩を見つけたら、もれなくそれ以上にゆるんだ同期が付いてきた。」
「白石、頭がとろけすぎて、怪我だけはするなよ。」
そう言っていなくなった。
皐月さんが一言も応酬してない。
顔を見ると満足そうな顔をしてる。
何故?
「リュウ、行こう。」
「あ、まさかとは思うけど、あいつは泊めないでね。」
小声でそう言われた。
高田さんにそんな需要があるとは思えない、あり得ません。
「当たり前です。」
「だよね。」
ゼリーを袋ごと渡された。
「いただきます。」
「うん。それで午前中は乗り切って。」
その笑顔を見ながらも、つい聞いてしまった。
「あの・・・さっきの事ですが。もしかして高田さんとのこと、誤解だって、もう疑ってないですよね。最初の頃の誤解はすっかり解けてますよね。」
ビックリした顔をした後、恥ずかしそうな顔になった。
思った反応とは違う。
「分かってる。ヤツが冗談で言ったから、冗談で返しただけ。何で・・・そんな器用だなんて思ってないわよ。」
ん?器用じゃない?
それはどういうことだろう?
スッキリしなかったけど、もう会社は目の前。
少し距離をとりながらも一緒にエレベーターに乗り込む。
バッグの下でこっそり指が触れる。
指一本がずっと触れてる。
チン。
エレベーターが着いた。
人が降りる瞬間手を軽く握られるように指が触れてきた。
そのすぐ後、皐月さんが先に歩き出して、振り返ることもなく言葉もなく別れた。
自分の研究室に入る。
「あ~あ、あいつの牙をすっかり引っこ抜いたな。つまらん。普通の奴になってしまって、揶揄い甲斐もないじゃないか。」
「知りませんよ。ただ、高田さんは泊めるなって言われました。」
「当たり前だ、絶対部屋には行かない。恥ずかしくて入れるか。」
「何でですか?」
「はぁ?」
高田さんがじっと自分の顔を見る。
「もうどうでもいい。素直だなあ、白石。あいつに毒されるんじゃないかと思ってたけど、まったく逆だった。すごいな、お前。」
何のことかわからない。褒めてくれたんだろうか?
買ってもらったゼリー飲料と野菜ジュースを飲み切り仕事をする。
あんなことを言われたので仕事は本当にきっちりやりたい。
絶対皐月さんがガッカリすることがないように。
そこはちゃんとする。
高田さんにも追いつきたい。
やはりあれだけだと、かなり空腹になって、思わず昼ご飯はガツガツと食べてしまった。
心も体も満足、お腹も満足。
て
仕事をしてても、ちょっと苦しいくらいで。
途中、目を離していい時間を見つけて、実験室をでて休憩室に行った。
顔を出す前に声が聞こえてきた。
皐月さんの声ならすぐに分かるのだ。
思わずうれしくなったけど、話をしてる相手が高田さんだと分かった。
ちょっとだけ立ち止まり、聞き耳を立てる。
「ドラは可愛いだろう。あいつもあんなに素直で、本当にお前にはもったいないくらいだよ。」
「あんたの後輩にしとくのももったいないわよ。」
「一生面倒見るなら、あげてもいいぞ。」
「馬鹿言わないでよ。そこは責任もって育てなさいよ。」
「はいはい。」
「いじめたりはしてないでしょうね。」
「するかよ。もう丁寧に可愛く大切に扱ってます。」
「あんまり揶揄うと可哀想だからやめてよね。」
「お前が絡むと、つい揶揄いたくなるんだよ。面白いし。」
「そこは放っといてよ。もう、関係ないでしょう。」
「了解。あと、絶対あいつの部屋には泊まらないから、安心しろ。」
「当たり前よ。絶対嫌よ。」
「おれだって嫌だよ、マジで勘弁。」
相変わらず楽しそうだ。
皐月さんの事は研究室の全員が知ってるから、あれから顔を出してない。
それでも時々ここで話をしてたんだろうか?
息の合ったふたり。偶然タイミングが合っただけだと思いたい。
高田さんに彼女がいる事は分かってるけど、やっぱり二人の会話には立ち入れなさそうで、そっと背中を向けて自分の席に戻った。
財布を持ったまま、白衣を着て研究室に戻る。
あと少し、実験が終わるのをぼんやり見ていた。
本当にただの同期なんだろうか?
全然一度も相手へ特別な想いを持ったことはないのだろうか?
あんなに仲がいいのに。
あの年の同期は仲がいいって知ってるけど。
それでもなんとなく心が重い。
一生面倒を見る気はない・・・・。それは馬鹿な話だと一蹴。
もう関係ない・・・・、前は・・・関係あった?
部屋に泊まる泊まらないの話・・・・朝にも言っていた。
裏を読んでしまいそうになる。
ポンポンと交わされた話が妙に気になってくる。
ビービービー、機械が実験の終わりを告げる。
問題なく終わってるし、データが吐き出されるのを待つ。
その間に片づけをして機械の洗浄を行う。
実験室を出て、白衣を脱いで、自分の席でデータをまとめる。
急ぎのデータではない。
今一つ集中力もない。
高田さんは席に戻ってきている。
一区切りつけたくて、もう一度席を離れて休憩室に行く。
コーヒーを片手に隅の席に座る。
自分の手に視線を下ろす。
確実に触れ合っていた指。
エレベーターが上昇して混雑する狭い空間でずっと触れ合っていた。
それなのに何で満足できずに見えない何かを見ようとするんだろう。
ため息をついて携帯を出す。
特に何のメッセージもない。
週末には一緒にいれるだろうけど。
今朝まで一緒にいたのに・・・・。
手に触れてた暖かいものはすっかり馴染んだ皐月さんの体だった。
胸に抱くようにして目が覚めたいのに、結構な確率で自分が肩のあたりにもたれてる気がする。
だって確かに言われた。
「可愛いままでいて。」と。
どういう意味だ。
甘えるのが苦手なら、甘えて欲しい方なのだろうか?
最初の頃、勘違いしてた頃も、任せなさいって言うような、やる気が半端なかった。
1人で勝手に自分の考えを進めて行って、誤解を深めてたから。
そういうタイプの人がいて、自分みたいな子分タイプの男もいて。
・・・・まあ、そういうことだと思う。
時々男らしくなったって褒められてうれしかったのに。
皐月さんが言ってた愛情偏りの話。
子どものころ、自分は全く考えなかった。
コンプレックスが強いんだろう。
だから頑張る、だから強く見せる、だから本当は弱い。
自分はもっと自由だ。考え方も、立ち位置も。
甘えて欲しいと言うならもっとわがままを言うように甘えたいし、でも高田さんと話してる皐月さんを見てたから、もっとしっかりしてるとも思われたい。
複雑だけど、両方欲しがるのも自由だと思う。
肩に当ててた手を腰に伸ばす。
くっついてまた目を閉じた。
朝、目覚ましより早く目が覚めた。
あと数分だろう。
目を閉じたまま手を置いた腰を撫でる。
最近一緒に食事をすることが増えて太ったと言われた。
そんな事はない。
軽くつまんでも全く薄い肉しか摘まめない。
お腹の方に手をやって同じように軽くつまむ。やっぱり無い。
もし胸についたというならうれしいし。
さすがに触れないけど。
それなのに顔は近寄ったらしい。肩を落ちて、胸の方へおでこを摺り寄せる。
なかなか眠りが深いらしく、気が付かず、嫌がられることもない。
もう少し近寄る。
声が出て、ぐるっと体が周って、胸の前で頭ごと抱えられた。
しばらくじっとしてても、目覚ましも皐月さんも何も言わない。
ゆっくり手を動かして遊ぶ。
顔をあげると唇が欲しがって、もっと近くへ寄った。
さすがに起きたらしい。
「リュウ。」
名前を呼ばれて、足が腰に回された。
一気に許されたと思って、2人で息を荒げて、絡み合う。
時間がないのに・・・・・、もっと早く起きてよ、皐月さん。
目覚ましがいつものように仕事をする。
ありがたいその音も、今日は邪魔だと言うように殴るように止めてしまった。
まさかの仕打ち・・・・・そう思ってるかも。
朝は忙しい。たいていの人がそうだろう。
本当にワタワタと忙しく準備をして部屋を出た。
朝ごはんは抜きで、コンビニでゼリー飲料を買うことにした。
手にしたものを皐月さんに取られた。
「宿泊費。」
そう言って一緒に会計をしてもらえたからお礼を言って。
「ふ~ん、白石のところは300円で泊まれるんだ。特別枠の割引だろうけど、安いなあ。まあ、他のもので払ってるしな。」
「うわぁ。」
高田んさん、どこから出てきたんですか?
近くにいたのに気が付かなかった。
「朝からいやに幸せそうな顔した後輩を見つけたら、もれなくそれ以上にゆるんだ同期が付いてきた。」
「白石、頭がとろけすぎて、怪我だけはするなよ。」
そう言っていなくなった。
皐月さんが一言も応酬してない。
顔を見ると満足そうな顔をしてる。
何故?
「リュウ、行こう。」
「あ、まさかとは思うけど、あいつは泊めないでね。」
小声でそう言われた。
高田さんにそんな需要があるとは思えない、あり得ません。
「当たり前です。」
「だよね。」
ゼリーを袋ごと渡された。
「いただきます。」
「うん。それで午前中は乗り切って。」
その笑顔を見ながらも、つい聞いてしまった。
「あの・・・さっきの事ですが。もしかして高田さんとのこと、誤解だって、もう疑ってないですよね。最初の頃の誤解はすっかり解けてますよね。」
ビックリした顔をした後、恥ずかしそうな顔になった。
思った反応とは違う。
「分かってる。ヤツが冗談で言ったから、冗談で返しただけ。何で・・・そんな器用だなんて思ってないわよ。」
ん?器用じゃない?
それはどういうことだろう?
スッキリしなかったけど、もう会社は目の前。
少し距離をとりながらも一緒にエレベーターに乗り込む。
バッグの下でこっそり指が触れる。
指一本がずっと触れてる。
チン。
エレベーターが着いた。
人が降りる瞬間手を軽く握られるように指が触れてきた。
そのすぐ後、皐月さんが先に歩き出して、振り返ることもなく言葉もなく別れた。
自分の研究室に入る。
「あ~あ、あいつの牙をすっかり引っこ抜いたな。つまらん。普通の奴になってしまって、揶揄い甲斐もないじゃないか。」
「知りませんよ。ただ、高田さんは泊めるなって言われました。」
「当たり前だ、絶対部屋には行かない。恥ずかしくて入れるか。」
「何でですか?」
「はぁ?」
高田さんがじっと自分の顔を見る。
「もうどうでもいい。素直だなあ、白石。あいつに毒されるんじゃないかと思ってたけど、まったく逆だった。すごいな、お前。」
何のことかわからない。褒めてくれたんだろうか?
買ってもらったゼリー飲料と野菜ジュースを飲み切り仕事をする。
あんなことを言われたので仕事は本当にきっちりやりたい。
絶対皐月さんがガッカリすることがないように。
そこはちゃんとする。
高田さんにも追いつきたい。
やはりあれだけだと、かなり空腹になって、思わず昼ご飯はガツガツと食べてしまった。
心も体も満足、お腹も満足。
て
仕事をしてても、ちょっと苦しいくらいで。
途中、目を離していい時間を見つけて、実験室をでて休憩室に行った。
顔を出す前に声が聞こえてきた。
皐月さんの声ならすぐに分かるのだ。
思わずうれしくなったけど、話をしてる相手が高田さんだと分かった。
ちょっとだけ立ち止まり、聞き耳を立てる。
「ドラは可愛いだろう。あいつもあんなに素直で、本当にお前にはもったいないくらいだよ。」
「あんたの後輩にしとくのももったいないわよ。」
「一生面倒見るなら、あげてもいいぞ。」
「馬鹿言わないでよ。そこは責任もって育てなさいよ。」
「はいはい。」
「いじめたりはしてないでしょうね。」
「するかよ。もう丁寧に可愛く大切に扱ってます。」
「あんまり揶揄うと可哀想だからやめてよね。」
「お前が絡むと、つい揶揄いたくなるんだよ。面白いし。」
「そこは放っといてよ。もう、関係ないでしょう。」
「了解。あと、絶対あいつの部屋には泊まらないから、安心しろ。」
「当たり前よ。絶対嫌よ。」
「おれだって嫌だよ、マジで勘弁。」
相変わらず楽しそうだ。
皐月さんの事は研究室の全員が知ってるから、あれから顔を出してない。
それでも時々ここで話をしてたんだろうか?
息の合ったふたり。偶然タイミングが合っただけだと思いたい。
高田さんに彼女がいる事は分かってるけど、やっぱり二人の会話には立ち入れなさそうで、そっと背中を向けて自分の席に戻った。
財布を持ったまま、白衣を着て研究室に戻る。
あと少し、実験が終わるのをぼんやり見ていた。
本当にただの同期なんだろうか?
全然一度も相手へ特別な想いを持ったことはないのだろうか?
あんなに仲がいいのに。
あの年の同期は仲がいいって知ってるけど。
それでもなんとなく心が重い。
一生面倒を見る気はない・・・・。それは馬鹿な話だと一蹴。
もう関係ない・・・・、前は・・・関係あった?
部屋に泊まる泊まらないの話・・・・朝にも言っていた。
裏を読んでしまいそうになる。
ポンポンと交わされた話が妙に気になってくる。
ビービービー、機械が実験の終わりを告げる。
問題なく終わってるし、データが吐き出されるのを待つ。
その間に片づけをして機械の洗浄を行う。
実験室を出て、白衣を脱いで、自分の席でデータをまとめる。
急ぎのデータではない。
今一つ集中力もない。
高田さんは席に戻ってきている。
一区切りつけたくて、もう一度席を離れて休憩室に行く。
コーヒーを片手に隅の席に座る。
自分の手に視線を下ろす。
確実に触れ合っていた指。
エレベーターが上昇して混雑する狭い空間でずっと触れ合っていた。
それなのに何で満足できずに見えない何かを見ようとするんだろう。
ため息をついて携帯を出す。
特に何のメッセージもない。
週末には一緒にいれるだろうけど。
今朝まで一緒にいたのに・・・・。
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