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2 過ぎて行った夏と花火
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明日からは夏休み。楽しいはずなのに。
暑い夜、冷房を入れて窓もカーテンもぴったりと閉めたまま、寝た。
静かな部屋でタスクのセリフが又聞こえた。
「ただの隣の子」布団をかぶってもその声は私を追ってくる。
私だってそうなだから・・・・。
夏休みは厄介だ。
窓もカーテンも締め切りだとおかしい季節だし。
部屋にいることが多くなるのは必然で。
結局朝から鞄を持って図書館と塾の自習室に通って宿題をすることにした。
「お母さん、涼しいうちに図書館に行くから。」
そう言って毎日のように朝早く家を出る。
図書館が休みの月曜日。自習室に一日いたりした。
通ってる塾には自由に使って言い部屋があってポットがあっていろいろ飲める。ちょっとしたお菓子もあったから何とかなった。
同じ高校の、少なくとも顔見知りはいなかった。
でもさすがによくよく通ってるとメンバーに顔見知りが出来てくる。
中でも英語のクラスが同じで、ちょっと頭のいい高校に行ってる男の子としゃべるようになって勉強も教えてもらうようになった。
潮野 守君と言う名前だった。
とても教え方が上手かったらしく、びっくりするほど受験勉強が捗った。
基礎から教えてくれてグンと勉強も楽しくなった。
頭もいいのに、私の分からないところに付き合って、丁寧で優しく教えてくれて。もしかして邪魔してないって何度も聞いたけど大丈夫だって言う言葉に甘えて。
夏休み中、結構な時間を近くで過ごした。
タスク以外で初めて近くにいた男の子、それは夏休み限定の友達で。
「ねえ、アイスの券もらったんだけど、帰りに行かない?」
有名なアイスクリーム屋さんのギフト券。
一緒に行っておごってもらった。
他にも参考書を選ぶのを手伝ってくれて、その後マックでお茶したり。
勉強のついでで勉強以外の時間もたくさん一緒にいた。
それでも何を話したのか全く覚えてない。
沢山笑ったはずなのに。
かわりにあの日からまったくタスクとは喋ってない。
どう思ってるだろう?
「ねえ、最近二階が静かだけど、祐君と喧嘩したの?」
「ううん、別に。」
「そう?」
お母さんがさすがにおかしいって思ったみたいだけど、深くは聞かれず。
駅からの帰り道や玄関先でばったり会うこともなく、夏休みは終わった。
真面目に勉強しすぎて思い出の少ない夏休みだった。
いつも行っていた花火大会。
ちょっと期待してたのに・・・・タスクから誘われることもなく過ぎた。
本当にがっかりしていた自分。
大切な夏の行事だった。
最近は浴衣を着て一緒に二人で見に行っていた。
毎年可愛いって褒めてくれたのに。
毎年、少しずつおしゃれが上手になって、髪も爪も、アクセサリーも頑張って選んだ。褒めてもらいたくて。タスクに褒められるために。
でも、誘われなかった。
休み明けの試験期間中もリビングの机で勉強した。
部屋にはいたくなかったから。
うるさくてもいい、テレビを見てもいい。慣れたいから。
そう言って、集中力を鍛えると言ってリビングに居続けた。
もともとテレビを見るほうではないお母さんは静かに音楽を流して本を読んでいた。
その近くで一生懸命勉強した。
真面目な夏を過ごし勉強が前より楽しくなってたし。
そして学期明けの試験はグンと成績が上がった。
成績表をもってお母さんに見せたら褒めてくれた。
帰ってきたお父さんにも見せた。
塾で早速、潮野君にお礼を言った。
じゃあってことで今度一緒にご飯を食べようという約束までした。
高校生のご飯なんて、マックじゃないけど、チェーン店のパスタ屋さんくらいと考えてた。
「ね、勉強教えてくれたのは別の高校の潮野君って言うの。絶対的に教え方が上手なの。成績あがったからお礼にご飯ご馳走する約束したの。いい?」
「いつ?」週末の塾の前のお昼ご飯。
「いいわよ。ちゃんとお礼しなきゃね。潮野君は下がってなかったのかしら?」
「うん、潮野君もあがってたって。塾の先生も褒めてたくらい。もともと頭いいんだよ。」
「そうなのね。」
「じゃあお金あげるから、ちゃんとお礼しなさい。」
結局お父さんにも特別なご褒美お小遣いをもらってうれしい私。
そんな時は、今までなら二階にいって真っ先にタスクにおごってたかも。
二階に上がりながらそうしない自分にがっかりしていたけど。
・・・・悪いのはタスク。許さないの、許せないの、どうしても。
花火のお誘いを心の中では楽しみに待ってた自分も嫌で、余計に腹が立つような。
でも、もうずいぶん顔を見てない。元気かな?
去年の夏に一緒に見た花火を思い出す。
すごく混むのは分かってたから遠くから見た。ちょっと音はずれるけど離れた公園で上に上がる丸い花火の姿を二人で見た。
来年はどこに行く?なんて言ってたのに。毎年一緒に見てたのに。
手を軽くつないで見た花火は奇麗で。
自販機で買ったジュースを半分づつ飲んだ。
ただの隣の子でも、今年までは一緒に見れると思ってたのに。
顔を合わせてないから誘われるわけもなかったのかな?
もしかして私以外の他の子と見に行ったりした?
手をつないだり、ジュースを分け合ったり。もっと・・・違う感じに・・・。
この間久しぶりに玄関ですれ違ったけど、私を見て急いでターンして玄関に戻って行った感じだった。
感じ悪い・・・・。
自分が最初に避けたけど、でもそれは・・・・。
私はそんなことしない・・・・と思う。
心のどこかでは話をしたいなあとか、顔を見たいなあとか思ってるから。
成績の事も教えて一緒に喜んでもらいたいし、お小遣いも一緒に使おうって誘いたいし。
でもあんな風にクルリって向きを変えられたら、もう何も期待できなくて。
絶対わざとだよね。嫌われたのよね。
別に好きとかじゃなくて・・・・ただの隣の子だけど。
階段の途中で足を止めてうつむいて考えてた。涙が出て来て。
成績も上がって、褒められて、お小遣いももらえたのに。涙は止まらない。
間違ったのは私?
少し期待してた、今年の花火の夜に。
時々きれいだねって目を合わせて笑顔になって、そのあと少し静かになって。
キスされる?そう思ったこともあたのに。
新しい花火の音に二人がゆっくり視線を空へ。
結局手をつないでも、それ以上はなかった。
そんなつもりはタスクにはなかったのかも。
もしかして私が期待して見ていた瞬間、タスクは困ってた?
大学生になったら見れなくなるかもしれないのに。
最後かもしれないのに。
本当は一緒に見たかった。
最後になった去年の花火。もう思い出せないよ。
タスクの馬鹿。
でも本当に馬鹿なのは私かも。
半分はそう思っても認めたくなくて。
暑い夜、冷房を入れて窓もカーテンもぴったりと閉めたまま、寝た。
静かな部屋でタスクのセリフが又聞こえた。
「ただの隣の子」布団をかぶってもその声は私を追ってくる。
私だってそうなだから・・・・。
夏休みは厄介だ。
窓もカーテンも締め切りだとおかしい季節だし。
部屋にいることが多くなるのは必然で。
結局朝から鞄を持って図書館と塾の自習室に通って宿題をすることにした。
「お母さん、涼しいうちに図書館に行くから。」
そう言って毎日のように朝早く家を出る。
図書館が休みの月曜日。自習室に一日いたりした。
通ってる塾には自由に使って言い部屋があってポットがあっていろいろ飲める。ちょっとしたお菓子もあったから何とかなった。
同じ高校の、少なくとも顔見知りはいなかった。
でもさすがによくよく通ってるとメンバーに顔見知りが出来てくる。
中でも英語のクラスが同じで、ちょっと頭のいい高校に行ってる男の子としゃべるようになって勉強も教えてもらうようになった。
潮野 守君と言う名前だった。
とても教え方が上手かったらしく、びっくりするほど受験勉強が捗った。
基礎から教えてくれてグンと勉強も楽しくなった。
頭もいいのに、私の分からないところに付き合って、丁寧で優しく教えてくれて。もしかして邪魔してないって何度も聞いたけど大丈夫だって言う言葉に甘えて。
夏休み中、結構な時間を近くで過ごした。
タスク以外で初めて近くにいた男の子、それは夏休み限定の友達で。
「ねえ、アイスの券もらったんだけど、帰りに行かない?」
有名なアイスクリーム屋さんのギフト券。
一緒に行っておごってもらった。
他にも参考書を選ぶのを手伝ってくれて、その後マックでお茶したり。
勉強のついでで勉強以外の時間もたくさん一緒にいた。
それでも何を話したのか全く覚えてない。
沢山笑ったはずなのに。
かわりにあの日からまったくタスクとは喋ってない。
どう思ってるだろう?
「ねえ、最近二階が静かだけど、祐君と喧嘩したの?」
「ううん、別に。」
「そう?」
お母さんがさすがにおかしいって思ったみたいだけど、深くは聞かれず。
駅からの帰り道や玄関先でばったり会うこともなく、夏休みは終わった。
真面目に勉強しすぎて思い出の少ない夏休みだった。
いつも行っていた花火大会。
ちょっと期待してたのに・・・・タスクから誘われることもなく過ぎた。
本当にがっかりしていた自分。
大切な夏の行事だった。
最近は浴衣を着て一緒に二人で見に行っていた。
毎年可愛いって褒めてくれたのに。
毎年、少しずつおしゃれが上手になって、髪も爪も、アクセサリーも頑張って選んだ。褒めてもらいたくて。タスクに褒められるために。
でも、誘われなかった。
休み明けの試験期間中もリビングの机で勉強した。
部屋にはいたくなかったから。
うるさくてもいい、テレビを見てもいい。慣れたいから。
そう言って、集中力を鍛えると言ってリビングに居続けた。
もともとテレビを見るほうではないお母さんは静かに音楽を流して本を読んでいた。
その近くで一生懸命勉強した。
真面目な夏を過ごし勉強が前より楽しくなってたし。
そして学期明けの試験はグンと成績が上がった。
成績表をもってお母さんに見せたら褒めてくれた。
帰ってきたお父さんにも見せた。
塾で早速、潮野君にお礼を言った。
じゃあってことで今度一緒にご飯を食べようという約束までした。
高校生のご飯なんて、マックじゃないけど、チェーン店のパスタ屋さんくらいと考えてた。
「ね、勉強教えてくれたのは別の高校の潮野君って言うの。絶対的に教え方が上手なの。成績あがったからお礼にご飯ご馳走する約束したの。いい?」
「いつ?」週末の塾の前のお昼ご飯。
「いいわよ。ちゃんとお礼しなきゃね。潮野君は下がってなかったのかしら?」
「うん、潮野君もあがってたって。塾の先生も褒めてたくらい。もともと頭いいんだよ。」
「そうなのね。」
「じゃあお金あげるから、ちゃんとお礼しなさい。」
結局お父さんにも特別なご褒美お小遣いをもらってうれしい私。
そんな時は、今までなら二階にいって真っ先にタスクにおごってたかも。
二階に上がりながらそうしない自分にがっかりしていたけど。
・・・・悪いのはタスク。許さないの、許せないの、どうしても。
花火のお誘いを心の中では楽しみに待ってた自分も嫌で、余計に腹が立つような。
でも、もうずいぶん顔を見てない。元気かな?
去年の夏に一緒に見た花火を思い出す。
すごく混むのは分かってたから遠くから見た。ちょっと音はずれるけど離れた公園で上に上がる丸い花火の姿を二人で見た。
来年はどこに行く?なんて言ってたのに。毎年一緒に見てたのに。
手を軽くつないで見た花火は奇麗で。
自販機で買ったジュースを半分づつ飲んだ。
ただの隣の子でも、今年までは一緒に見れると思ってたのに。
顔を合わせてないから誘われるわけもなかったのかな?
もしかして私以外の他の子と見に行ったりした?
手をつないだり、ジュースを分け合ったり。もっと・・・違う感じに・・・。
この間久しぶりに玄関ですれ違ったけど、私を見て急いでターンして玄関に戻って行った感じだった。
感じ悪い・・・・。
自分が最初に避けたけど、でもそれは・・・・。
私はそんなことしない・・・・と思う。
心のどこかでは話をしたいなあとか、顔を見たいなあとか思ってるから。
成績の事も教えて一緒に喜んでもらいたいし、お小遣いも一緒に使おうって誘いたいし。
でもあんな風にクルリって向きを変えられたら、もう何も期待できなくて。
絶対わざとだよね。嫌われたのよね。
別に好きとかじゃなくて・・・・ただの隣の子だけど。
階段の途中で足を止めてうつむいて考えてた。涙が出て来て。
成績も上がって、褒められて、お小遣いももらえたのに。涙は止まらない。
間違ったのは私?
少し期待してた、今年の花火の夜に。
時々きれいだねって目を合わせて笑顔になって、そのあと少し静かになって。
キスされる?そう思ったこともあたのに。
新しい花火の音に二人がゆっくり視線を空へ。
結局手をつないでも、それ以上はなかった。
そんなつもりはタスクにはなかったのかも。
もしかして私が期待して見ていた瞬間、タスクは困ってた?
大学生になったら見れなくなるかもしれないのに。
最後かもしれないのに。
本当は一緒に見たかった。
最後になった去年の花火。もう思い出せないよ。
タスクの馬鹿。
でも本当に馬鹿なのは私かも。
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