22 / 29
22 結局悪いのはどっち?
しおりを挟む
朝、目が覚めて隣にタスクがいること、自分たちがほとんど服を着ていない事、そんな事にも慣れ始めていた。
昨日は精一杯の意地を張って喧嘩をした。
本当に鈍い、鈍感ボケ。
多分間違ってないと思う。
外回りが多いから、すれ違うから話もしない、なんて言って。
だから安心していいって言ったのに。
一緒に楽しくお酒を飲んで、誤解させるようなこと言って。
どんな甘い顔で言ったのよ。
今、寝てる顔はどこまでも無防備で懐かしいくらいの幼い顔。
自分だけが堪能してる。
頭の上から携帯をとりカメラにしてのぞく。
こっそり撮ってやろう。
でも暗くてフラッシュが光ることに気がついた。
ダメだ、起こしちゃうから。
今度うたた寝した時に絶対取ろう。
それでも動画モードにしてみる。うっすらと暗がりに見える顔。
やっぱりかわいさが出ない。
残念。
写真じゃなくても本物がいるからいいか。
でも、あとでスーツ姿を撮ろう。
ネクタイ選びの参考にもなるかも。
携帯は頭の方に置いて横から顔を見つめる。
タスクの起きる時間まであと30分くらい。
起こしちゃかわいそうだけど、意外につまんないなあ。
もう一度大人しく横になって目を閉じた。
少しくっついた体がいきなり引き寄せられて。
「しおり、何でキスしてくれないの?ワクワクして待ってたのに。」
「なんで、・・・起きてたの?」
「うん、しおりの寝顔見てた。可愛いなあって思ってた。あんなに昨日はいじめられたのに。やっぱり許しちゃうなあって。」
「何?タスクが悪いって話になったじゃない。私が悪いことになってない?」
「だって勝手に怒ってひねくれたしおりもどうかと思うよ。ぼくを信じてくれればなんてことないし、もっと普通に教えてくれても良かったし。」
「タスクは全然分かってない。そんな事教えたくないに決まってるじゃない。」
「何で?」
「タスクのすぐ近くに、もう一人タスクの事を好きな人がいるんだよって事、私が教えたいわけないじゃない。それに彼女も私からそんな事を言われてるって知ったら・・・・私なら嫌よ。」
「・・・うん、分かったけど。」
「けど?」
「もう喧嘩はしたくない。あんなに冷たい無反応のしおりは嫌だよ。怖いよ。ね、あの時は本当にダメだった?そうなるの?」
「タスクのアホ、どアホ。そんなこと聞かないで。」
背中を向けた。
どんなに私が辛かったか分かってない。
あんな態度だってとりたくなかったのに。
精一杯意地はってたのに、唇噛み締めてたのに。
「ねえ、ごめん。喧嘩は嫌だって。こっち向いてよ。お願いだから。」
朝から喧嘩も勿体ないし。向き合うことにした。
「良かった。」
キスをされて腰をくっつけられた。
朝だよ、あと少しで起きる時間、仕事でしょう・・・・。
私は休みだからいいけど、いいの?
知らない、・・・もう。
目覚ましが鳴ってから少しして、やっと起きた。というか起きだした。
シャワーを浴びて準備をするタスク。
私がパンを焼いてコーヒーを準備する。
「タスク、私、どうしたらいい?」
「しおり、ごめん。忘れてた。これあげる。」
渡されたのは鍵。この部屋の鍵。
「いいの?」
「もちろん。洗濯と掃除簡単でいいからお願いしていい?ちょっと今日は遅くなったから時間なさそう。」
「うん。じゃあ、ご飯作った方がいいよね。」
「作ってくれるの?できるだけ早く帰ってくる。」
「多分、タスクの方が上手だよ。」
「いい、何でもいい。楽しみにしていい?」
「分かった。あるもの使うね。」
「うん、その辺は適当にして。」
「会社出る時に時間教えるし、駅からもメールするから。」
「じゃあ、迎えに行く。」
「ダメだよ。危ないからうちから出ないで。」
「子供じゃないのに。」
「だから危ないんじゃないか。お願いだから夕方以降はうちから出ないで。ピンポン押したらドア開けてね。」
「うん、行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
キスをして送り出す。
本当に昔の家族ごっこのままごとのようで笑える。
さすがにあの頃は夕方以降外出禁止令も、行ってきますのキスもなかったけど。
あ、写真撮るのを忘れてた。
朝からバタバタしてたからしょうがない・・・・って、タスク大丈夫なのかな?
洗濯して、掃除したら昼寝したい。買い物して昼寝したい。
朝なのにすっかり疲れてます。
洗濯してる間に掃除して、自分の服をチェックする。
もう少し増やそうかな?
ちょっと服を見て、ご飯の材料買って。
冷蔵庫を見ながらメニューを考える。
サラダの材料しか残ってなかった。
煮込み料理をたくさん作って一人の夜にも簡単に食べれるように作った方がいいかな?
使いまわしレシピを検索してひき肉ソースに決めた。
お母さんの作ってくれたソースを参考に。
和風にしよう。いいじゃない。
安心安心。必要なものを書き出して買って来よう。
お昼に何を食べたか、後で忘れずに聞こう。
駅に行きお店を回る。
少しずつ増えていく荷物。
スーパーから出るころにはすっかり両手がふさがっていた。
部屋に戻って冷蔵庫に必要なものをしまい座り込む。
お母さんに電話をする。
『しおり元気?今日はお休みなの?』
「うん、休み。」
『何してたの?』
「掃除と洗濯と買い物。」
『ねえ、しおり、報告したいことないの?』
「聞いたの?タスクのお母さんから。」
『・・・ううん、何にも聞いてない。』
「タスクと、・・・・昨日からタスクの部屋にいた。タスクの部屋の掃除と洗濯とご飯の買い物してたの。」
『そう、楽しい?』
「うん、すごく楽しい。知ってたの?」
『何を?しおりの気持ち?』
「いろいろ。」
『うん、なんとなく分かってた。だからうれしい。しおりが素直になれて。』
「お母さんだって、悪いのよ。タスクが結婚するって思ってすごくショックで、ご飯も食べられなくて、先輩にも心配かけて。」
『だって普通光輝君だって思うじゃない?何で祐君だと思ったのかお母さんが聞きたいくらい。』
「だっていきなり光輝さんなんて、忘れてたくらいなの。一人っ子だと思ってたくらい。」
『かわいそうに。小さい頃は面倒見てくれたのよ。まとめて二人。』
「うん、知ってる。」
『しおり、祐君は優しいから、わがままを可愛いって許してくれるかもしれないけど、ちゃんと伝えることは伝えて、意地を張らないで話をするのよ。昔からいつもしおりが勝手に怒って祐君がごめんねって言ってたけど、もう大人なんだからね。』
昨日の今日。
私が成長してないのか、タスクが成長できなかったのか。
「うん、そうする。昨日も喧嘩してタスクに謝らせたから。」
『そうなの?しおり、とりあえず仲良くしなさいね。』
「うん。ありがとう。今度一緒に帰れたらいいな。」
『うん、待ってるから。』
「うん、お父さんにもよろしく。」
『二人とも元気でね。』
昔からそうだと言われるとやっぱり反省する。
ちゃんと自分も謝ったけど。
結局どっちが悪いってお互いが悪いってことになった?
そんな事もよくあったから、慣れっこよね?
勝手にそう結論づけた。
昨日は精一杯の意地を張って喧嘩をした。
本当に鈍い、鈍感ボケ。
多分間違ってないと思う。
外回りが多いから、すれ違うから話もしない、なんて言って。
だから安心していいって言ったのに。
一緒に楽しくお酒を飲んで、誤解させるようなこと言って。
どんな甘い顔で言ったのよ。
今、寝てる顔はどこまでも無防備で懐かしいくらいの幼い顔。
自分だけが堪能してる。
頭の上から携帯をとりカメラにしてのぞく。
こっそり撮ってやろう。
でも暗くてフラッシュが光ることに気がついた。
ダメだ、起こしちゃうから。
今度うたた寝した時に絶対取ろう。
それでも動画モードにしてみる。うっすらと暗がりに見える顔。
やっぱりかわいさが出ない。
残念。
写真じゃなくても本物がいるからいいか。
でも、あとでスーツ姿を撮ろう。
ネクタイ選びの参考にもなるかも。
携帯は頭の方に置いて横から顔を見つめる。
タスクの起きる時間まであと30分くらい。
起こしちゃかわいそうだけど、意外につまんないなあ。
もう一度大人しく横になって目を閉じた。
少しくっついた体がいきなり引き寄せられて。
「しおり、何でキスしてくれないの?ワクワクして待ってたのに。」
「なんで、・・・起きてたの?」
「うん、しおりの寝顔見てた。可愛いなあって思ってた。あんなに昨日はいじめられたのに。やっぱり許しちゃうなあって。」
「何?タスクが悪いって話になったじゃない。私が悪いことになってない?」
「だって勝手に怒ってひねくれたしおりもどうかと思うよ。ぼくを信じてくれればなんてことないし、もっと普通に教えてくれても良かったし。」
「タスクは全然分かってない。そんな事教えたくないに決まってるじゃない。」
「何で?」
「タスクのすぐ近くに、もう一人タスクの事を好きな人がいるんだよって事、私が教えたいわけないじゃない。それに彼女も私からそんな事を言われてるって知ったら・・・・私なら嫌よ。」
「・・・うん、分かったけど。」
「けど?」
「もう喧嘩はしたくない。あんなに冷たい無反応のしおりは嫌だよ。怖いよ。ね、あの時は本当にダメだった?そうなるの?」
「タスクのアホ、どアホ。そんなこと聞かないで。」
背中を向けた。
どんなに私が辛かったか分かってない。
あんな態度だってとりたくなかったのに。
精一杯意地はってたのに、唇噛み締めてたのに。
「ねえ、ごめん。喧嘩は嫌だって。こっち向いてよ。お願いだから。」
朝から喧嘩も勿体ないし。向き合うことにした。
「良かった。」
キスをされて腰をくっつけられた。
朝だよ、あと少しで起きる時間、仕事でしょう・・・・。
私は休みだからいいけど、いいの?
知らない、・・・もう。
目覚ましが鳴ってから少しして、やっと起きた。というか起きだした。
シャワーを浴びて準備をするタスク。
私がパンを焼いてコーヒーを準備する。
「タスク、私、どうしたらいい?」
「しおり、ごめん。忘れてた。これあげる。」
渡されたのは鍵。この部屋の鍵。
「いいの?」
「もちろん。洗濯と掃除簡単でいいからお願いしていい?ちょっと今日は遅くなったから時間なさそう。」
「うん。じゃあ、ご飯作った方がいいよね。」
「作ってくれるの?できるだけ早く帰ってくる。」
「多分、タスクの方が上手だよ。」
「いい、何でもいい。楽しみにしていい?」
「分かった。あるもの使うね。」
「うん、その辺は適当にして。」
「会社出る時に時間教えるし、駅からもメールするから。」
「じゃあ、迎えに行く。」
「ダメだよ。危ないからうちから出ないで。」
「子供じゃないのに。」
「だから危ないんじゃないか。お願いだから夕方以降はうちから出ないで。ピンポン押したらドア開けてね。」
「うん、行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
キスをして送り出す。
本当に昔の家族ごっこのままごとのようで笑える。
さすがにあの頃は夕方以降外出禁止令も、行ってきますのキスもなかったけど。
あ、写真撮るのを忘れてた。
朝からバタバタしてたからしょうがない・・・・って、タスク大丈夫なのかな?
洗濯して、掃除したら昼寝したい。買い物して昼寝したい。
朝なのにすっかり疲れてます。
洗濯してる間に掃除して、自分の服をチェックする。
もう少し増やそうかな?
ちょっと服を見て、ご飯の材料買って。
冷蔵庫を見ながらメニューを考える。
サラダの材料しか残ってなかった。
煮込み料理をたくさん作って一人の夜にも簡単に食べれるように作った方がいいかな?
使いまわしレシピを検索してひき肉ソースに決めた。
お母さんの作ってくれたソースを参考に。
和風にしよう。いいじゃない。
安心安心。必要なものを書き出して買って来よう。
お昼に何を食べたか、後で忘れずに聞こう。
駅に行きお店を回る。
少しずつ増えていく荷物。
スーパーから出るころにはすっかり両手がふさがっていた。
部屋に戻って冷蔵庫に必要なものをしまい座り込む。
お母さんに電話をする。
『しおり元気?今日はお休みなの?』
「うん、休み。」
『何してたの?』
「掃除と洗濯と買い物。」
『ねえ、しおり、報告したいことないの?』
「聞いたの?タスクのお母さんから。」
『・・・ううん、何にも聞いてない。』
「タスクと、・・・・昨日からタスクの部屋にいた。タスクの部屋の掃除と洗濯とご飯の買い物してたの。」
『そう、楽しい?』
「うん、すごく楽しい。知ってたの?」
『何を?しおりの気持ち?』
「いろいろ。」
『うん、なんとなく分かってた。だからうれしい。しおりが素直になれて。』
「お母さんだって、悪いのよ。タスクが結婚するって思ってすごくショックで、ご飯も食べられなくて、先輩にも心配かけて。」
『だって普通光輝君だって思うじゃない?何で祐君だと思ったのかお母さんが聞きたいくらい。』
「だっていきなり光輝さんなんて、忘れてたくらいなの。一人っ子だと思ってたくらい。」
『かわいそうに。小さい頃は面倒見てくれたのよ。まとめて二人。』
「うん、知ってる。」
『しおり、祐君は優しいから、わがままを可愛いって許してくれるかもしれないけど、ちゃんと伝えることは伝えて、意地を張らないで話をするのよ。昔からいつもしおりが勝手に怒って祐君がごめんねって言ってたけど、もう大人なんだからね。』
昨日の今日。
私が成長してないのか、タスクが成長できなかったのか。
「うん、そうする。昨日も喧嘩してタスクに謝らせたから。」
『そうなの?しおり、とりあえず仲良くしなさいね。』
「うん。ありがとう。今度一緒に帰れたらいいな。」
『うん、待ってるから。』
「うん、お父さんにもよろしく。」
『二人とも元気でね。』
昔からそうだと言われるとやっぱり反省する。
ちゃんと自分も謝ったけど。
結局どっちが悪いってお互いが悪いってことになった?
そんな事もよくあったから、慣れっこよね?
勝手にそう結論づけた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる