四度目の結婚 ~不完全なオメガと冷徹な夫の甘い運命~

ひなた翠

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第三章:初めての夜

初めて抱かれる夜

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 なぜ急に抱く気になったのか、理解できなかった。今まで拒絶し続けていたレオニードが、突然「最後まで」と告げた。混乱が頭を満たし、何が起こっているのか分からなくなる。

 裸になるとレオニードの大きな手が僕の肌に触れ、温かさが伝わってきた。月明かりが窓から差し込み、二人の身体を照らしている。

「レオニード……本当に……?」

 確認するように問いかけると、レオニードは頷いた。深い紺色の瞳が僕を見つめ、今までになく熱を帯びている。

「ああ。今夜は、ちゃんと抱く」

 レオニードの鍛えられた身体が月明かりに照らされる。広い胸板、引き締まった腹、筋肉質な腕。戦士らしい身体が、圧倒的な存在感を放っていた。

 レオニードが覆い被さってきて、再び唇が重ねられた。さっきよりも深く、濃厚なキスだ。舌が絡み合い、唾液が混ざり合う。甘い吐息が漏れ、身体が熱くなっていった。

 キスが首筋に移り、レオニードの舌が肌を這う。熱い舌が鎖骨をなぞり、胸の上を滑っていった。

「んっ……」

 声が漏れた。レオニードの唇が胸の先端に触れ、吸われる。舌で転がされ、軽く歯を立てられた。身体がビクリと跳ね、腰が浮き上がる。

 レオニードは丁寧に、時間をかけて僕の身体を愛撫していった。胸から腹へ、脇腹から腰へ。舌と唇が肌を這い、キスマークをつけていく。吸われた場所がジンジンと痛み、赤く染まっているのが分かった。

「あっ……そんなに……」

 身体中にキスマークをつけられ、恥ずかしさが込み上げてくる。レオニードは僕の身体を見つめ、満足そうな表情を浮かべた。

「お前は、俺のものだ」
 低い声で囁かれ、胸が高鳴った。レオニードの手が下腹部に触れ、さらに下へと滑っていく。

「っ……!」

 レオニードの手が、僕のものを握った。ゆっくりと上下に動かされ、快感が走る。今まで誰にも触れられたことがない場所を、レオニードの大きな手が包み込んでいた。

「ああっ……んっ」

 声が漏れ続け、腰が動いてしまう。レオニードの手の動きに合わせて、身体が反応していた。
 レオニードが身体を下げ、顔が僕のものに近づいた。熱い息がかかり、身体が震える。

「待っ……そんな……」

 言葉が終わる前に、レオニードの口が僕のものを含んだ。温かく、柔らかい感触に、視界が真っ白になる。

「あああっ……!」

 声が大きくなり、シーツを握りしめた。レオニードの舌が先端を舐め、口の中で上下に動く。今まで感じたことのない快楽が押し寄せ、理性が溶けていった。

「だめっ……イっちゃう……!」

 必死に訴えると、レオニードは口を離した。唾液で濡れた僕のものが、空気に触れて冷たさを感じる。
 レオニードは僕の太腿に手を添え、大きく開かせた。内側の柔らかい肉に、唇が触れる。

「んっ……」

 太腿に沿ってキスをされ、徐々に秘部へと近づいていく。甘く噛まれ、吸われ、新しいキスマークがつけられていった。

 レオニードの顔が、秘部の前で止まった。恥ずかしさで顔が熱くなり、足を閉じようとする。

「開いてろ」
 命令され、力が抜ける。レオニードの舌が、秘部に触れた。

「あっ……! そんなっ……汚い……」
 抗議しようとすると、レオニードは顔を上げて僕を見つめた。

「汚くない。甘い」

 再び舌が秘部に触れ、入口をなぞっていく。愛液を舐め取られ、身体が震えた。レオニードの舌が中に入ってきて、内壁を探るように動く。

「ああっ……んっ……だめっ」

 快感が波のように押し寄せ、腰が浮き上がる。レオニードの舌が奥まで届き、何度も出し入れを繰り返した。水音が響き、恥ずかしさで涙が溢れそうになる。

 舌が抜かれ、今度は指が入ってきた。一本、二本と増やされ、中を広げられていく。いつもの指での愛撫とは少し違い、今日は特に丁寧に、時間をかけて解されていった。

「痛くないか」
 レオニードが問いかけ、僕は首を横に振った。

「平気……です」
 指での愛撫は、もう慣れていた。気持ちいい場所も、身体の反応も、既に何度も経験している。

「入れるぞ」

 レオニードが身体を起こし、僕の足の間に入り込んだ。大きく硬いものが、孔に押し当てられる。先端が入口を押し広げ、ゆっくりと侵入してきた。

「っ……!」

 息を呑んだ。異物が入ってくる感覚に、身体が緊張する。過去の夫たちに抱かれた時は、いつもここで激痛が走った。濡れることもなく、無理やり押し込まれて、ただ痛みに耐えるだけ。

 レオニードは動きを止め、僕の顔を覗き込んだ。

「大丈夫か」
「……平気です」

 驚きが胸を満たした。痛くなかった。圧迫感はあるが、過去に感じたような鋭い痛みはない。

(痛く、ない)

 信じられなかった。三人の夫に抱かれた時は、全て痛かった。引き裂かれるような痛みに、涙を流しながら耐えた。濡れない身体に、無理やり押し込まれる苦痛。

 なのに、レオニードのものは痛みを与えなかった。
 さらに奥へと進み、お腹が圧迫されて息が苦しくなる。

「全部、入った」

 レオニードが囁き、僕は頷いた。繋がっている。レオニードと、一つになっている。その事実が、胸を熱くさせた。

 レオニードが動き始めた。ゆっくりと腰を引き、また押し込む。出し入れを繰り返し、徐々に速度を上げていった。

「あっ……ああっ」

 声が漏れ続ける。奥を擦られるたびに、快感が走る。今まで感じたことのない、気持ち良さ。身体が熱く、頭が真っ白になっていく。

「初めて……気持ちいい……」

 思わず口にすると、レオニードの動きが一瞬止まった。僕の顔を見つめ、何か複雑な表情を浮かべている。

「もっと、気持ち良くしてやる」
 レオニードの動きが激しくなり、深く突き上げられた。奥の一点を何度も擦られ、視界が白く染まる。

「あっ、そこっ……!」
 身体が跳ね、腰が浮き上がる。快感が波のように押し寄せ、息が荒くなった。

「イク……イっちゃう……!」

 叫んだ瞬間、絶頂が訪れた。全身が痙攣し、中がレオニードのものを強く締め付ける。今まで感じたことのない快楽に、涙が溢れた。

「いい子だ」
 レオニードが囁き、動きを止めなかった。まだ絶頂の余韻が残っている身体を、容赦なく突き続ける。

「待っ……まだ……!」
 敏感になった身体に、激しい快感が押し寄せてくる。二度目の絶頂がすぐに訪れ、再び身体が痙攣した。

「ああああっ……!」
 声にならない叫びが漏れ、涙が止まらなくなる。レオニードは僕の涙を舐め取り、優しくキスを落とした。

「もう一度、イケるか」
 問いかけられ、僕は首を横に振った。

 レオニードは僕の身体を起こし、体位を変えた。四つん這いにされ、後ろからレオニードの手が腰に添えられる。

「この体勢の方が、奥まで届く」

 背後から再び挿入され、さらに深く入り込んできた。今までとは違う角度で突かれ、新しい快感が生まれる。

(待って! 僕は無理って意思表示したのに)

「あっ……ああっ……!」

 激しく腰を打ち付けられ、身体が前に押し出される。レオニードの手が腰をしっかりと掴み、逃がさないように固定されている。

「奥っ……当たってる……!」

 今までにない深さで突かれ、理性が吹き飛びそうになる。レオニードの動きが激しくなり、部屋中に肌が打ち付けられる音が響いた。

「イク……また……!」

 三度目の絶頂が訪れ、身体がエビ反りになった。僕の熱の先から精液とは違う液体が勢いよく吹き出し、シーツを濡らす。潮を吹いてしまったのだと、ぼんやりと理解した。

 身体が崩れ落ち、ベッドに沈み込む。全身がぐったりとして、呼吸を整えることさえ難しい。

(もう動けない)

「まだだぞ」
 レオニードの声が聞こえ、腰が持ち上げられた。尻を高く上げられ、再び奥まで貫かれる。

「もう……無理……」

 懇願するように呟くと、レオニードは僕の背中に覆い被さってきた。耳元で、囁くような声が聞こえる。

「エミール」
 名前を呼ばれ、胸が熱くなった。切なく、愛おしそうな声。今まで聞いたことのない、優しい声だった。

「一緒に、イきたい」

 レオニードの動きが激しくなり、奥を何度も突き上げられる。快感が再び押し寄せてきて、身体が反応した。

「ああっ……レオニード……!」

 名前を呼んだ瞬間、レオニードが奥で止まった。熱いものが中に注がれ、身体が満たされていく。同時に、僕も四度目の絶頂を迎えた。

 全身の力が抜け、ぐったりするとレオニードが優しく身体を横たえ、隣に寝転んだ。腕が僕を抱き寄せ、温かい体温が伝わってくる。

「こんなの……知らなかった……」

 涙が溢れ、止まらなくなった。今まで抱かれても、濡れることもなく、絶頂に達することもなかった。夫たちの一方的な快楽のために、ただ耐えるだけだった。

 なのに、レオニードは違った。優しく、丁寧に、僕の身体を愛してくれた。何度も絶頂に導いてくれて、気持ち良さを教えてくれた。

「エミール」
 レオニードが再び名前を呼び、涙を拭ってくれた。大きな手が優しく頬を撫で、額にキスを落とす。

「もう、泣くな」

 優しい声に、涙が止まらなくなる。嬉しくて、幸せで、信じられなくて。様々な感情が溢れ出し、胸が苦しくなった。

 レオニードの腕の中で、僕は静かに泣き続けた。温かい体温に包まれ、安心感が広がっていく。
 窓の外では月が輝き、冷たい光が部屋を照らしていた。シーツは二人の体液で濡れ、甘い香りが漂っている。

 レオニードの手が僕の髪を撫で、背中をさすってくれた。優しい仕草に、涙がゆっくりと落ち着いていく。

「ありがとう……ございます……」
 小さく呟くと、レオニードは僕を強く抱きしめた。

「礼を言うのは、俺の方だ」

 意味が分からなかったが、問いかける気力もなかった。ただレオニードの腕の中で、安心感に身を委ねる。
 疲れ果てた身体が、深い眠りに落ちていった。レオニードの腕に抱かれたまま、僕は意識を手放した。
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