嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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悔しくて〜モブナノ侯爵令嬢視点〜

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 しばらくしてから・・・
シリウス殿下が病に倒れたと公表された。

 それからたった一年で、シリウス殿下は亡くなった。
 そしてその後を追うように王妃様まで・・・

 シリウス殿下が病に倒れた時、王太子殿下が交代された。

 新たな王太子殿下は、シリウス殿下の婚約者となったコンフォート公爵家の夫人の実家に養子に出されていた方で・・・

 仲睦まじい婚約者がすでにいた。

 喪に服した後、王太子殿下の結婚パーティーが開かれることになった。

 そこに、シリウス殿下に国を出ていたはずのジュエル・リビエラ伯爵令嬢がいた。

 長い銀髪を襟元で束ねた、長身痩躯の男性にエスコートされて。

 リビエラ様は、水色に銀色の刺繍がされたドレス。
 隣の男性は同じ水色にピンクのチーフを付けていた。

 明らかにお揃いだと分かる姿に、イラついた。

 自分のドレスに視線を落とす。
婚約者の色であるオレンジ色のドレスはものではなく、我が家で用意したものだ。

 私と彼はまだ婚約関係にあるけれど・・・
 彼は私ではなく幼馴染にドレスを贈り、幼馴染をエスコートしている。

 こんな、こんな蔑ろにされる意味が分からない。

 私より幼馴染を選ぶなら、婚約を解消すればいい話だ。

 私だって、こんな扱いを受けるくらいなら解消して欲しい。

 だけど、両親も伯爵夫妻も認めてくれない。

 両親は侯爵家の体裁の為。
でも、伯爵夫妻は?息子も、そしてお二人もその幼馴染の方が良いんでしょう?

 陛下たちにご挨拶されているのを聞いて、リビエラ様とご一緒の方がウェルズ公爵家の嫡男の方だと知った。

 ずっと他国で暮らされていて、ほとんどローゼン王国には戻られてなかった人。

 だから、彼は知らないのだと思った。

 リビエラ様が王太子殿下に婚約を解消他国に逃げていたことを。

 だけど嫌味を言った私に、リビエラ様は笑みを浮かべたまま平然と言い返してきた。

 以前は・・・あんなに自信なさげにしていたのに!

 しかもウェルズ公爵令息もであるリビエラ様の味方に立つし、どうして皆んな

 そこに王太子殿下が現れ、ウェルズ公爵令息とリビエラ様はあっさりその場を後にした。

 残ったのは、遠巻きに私たちを見る人たちと、私の後ろで戸惑った様子の友人たち。

 そして、私を冷ややかに見る王太子殿下。

「モブナノ侯爵令嬢。王家のことを知ったような口で話すのは如何なものかと思うよ?父上がこのことを知ったらモブナノ侯爵家は絶対に罰せられる。君にその覚悟はあるのかな?」

 そんなっ!
私はそんなつもりじゃなかったわ!
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