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カタパルトの元へ
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シキと共にカタパルトがいるであろう、王宮の中心部を目指す。
マリアベルを連れてるから隠蔽は使わなかったけど、私やシキの顔は知らなくても公爵令嬢で王太子の婚約者の顔は知られているらしい。
数人すれ違った騎士は、一瞬目を見開くもそのまま敬礼して立ち去って行った。
「こっちはどのあたりになります?」
カタパルトの婚約者ではあったけど、私は王宮内の構造にさほど詳しくない。
カルディア帝国とさほど差はないと思うけど、ここはマリアベルがいるのだから聞く方が早い。
「こ、このあたりは、国王陛下の執務室や、王太子殿下王太子妃の、執務室などが、あります」
「息切れてますけど、大丈夫?癒しでは、元ある体力以上にすることはできないですから」
「だっ、大丈夫、です」
マリアベルは、さすがは公爵令嬢で人とすれ違うときには完璧なアルカイックスマイルを浮かべているけど、それ以外は息も絶え絶えで必死について来ている。
まさか私やシキが背負っていくわけにもいかないので・・・
「あと少しだろうから、頑張って」
応援するにとどまった。
緊急に迫られれば、強化魔法で背負ってもいいんだけど、今はまだ大丈夫そうだし。
「は、はい」
「・・・敬語でなくても良いです、よ?」
あんなに上から目線で話してきてた人に、えらく畏まられるというのも変な感じだ。
まぁ、高飛車に来られるよりは良いけど。
そういや、カタパルトもシキには畏まってたっけ。
人って、やっぱり変わるんだなぁ。
今のマリアベルとカタパルトなら、きっと良い王太子と王太子妃になるんだろうけど・・・
シンクレア王国には、もう聖女はいないし、魔獣に襲われて多くの民も命を落とした。
責任問題として、王族は罪に問われることになる。
魔獣に関しては、カルディア帝国に、アーバンラマ、ラプラスの連合軍なら一掃できるだろうけど、荒れた国を元に戻すのって大変だろう、と思う。
私の知ったことではないけど。
だって私は平民だし!冒険者でしかないし!
「あ!カタパルト様っ!」
「おっと!」
マリアベルがカタパルトの姿を見つけて駆け出そうとして、そのまま前のめりに倒れそうになる。
シキが、その腕を取って支えた。
むかっ。
ん?なんか胸の奥がムカムカする。
何か胸やけするもの食べたっけ。
いや。そんなことより、今はカタパルトだ。
カタパルトに向かって、国王が剣を、教皇が魔法を放っていた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」
マリアベルの悲鳴が響いて・・・
バシィィ!
あたりに弾けるような音と閃光が響き渡った。
マリアベルを連れてるから隠蔽は使わなかったけど、私やシキの顔は知らなくても公爵令嬢で王太子の婚約者の顔は知られているらしい。
数人すれ違った騎士は、一瞬目を見開くもそのまま敬礼して立ち去って行った。
「こっちはどのあたりになります?」
カタパルトの婚約者ではあったけど、私は王宮内の構造にさほど詳しくない。
カルディア帝国とさほど差はないと思うけど、ここはマリアベルがいるのだから聞く方が早い。
「こ、このあたりは、国王陛下の執務室や、王太子殿下王太子妃の、執務室などが、あります」
「息切れてますけど、大丈夫?癒しでは、元ある体力以上にすることはできないですから」
「だっ、大丈夫、です」
マリアベルは、さすがは公爵令嬢で人とすれ違うときには完璧なアルカイックスマイルを浮かべているけど、それ以外は息も絶え絶えで必死について来ている。
まさか私やシキが背負っていくわけにもいかないので・・・
「あと少しだろうから、頑張って」
応援するにとどまった。
緊急に迫られれば、強化魔法で背負ってもいいんだけど、今はまだ大丈夫そうだし。
「は、はい」
「・・・敬語でなくても良いです、よ?」
あんなに上から目線で話してきてた人に、えらく畏まられるというのも変な感じだ。
まぁ、高飛車に来られるよりは良いけど。
そういや、カタパルトもシキには畏まってたっけ。
人って、やっぱり変わるんだなぁ。
今のマリアベルとカタパルトなら、きっと良い王太子と王太子妃になるんだろうけど・・・
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責任問題として、王族は罪に問われることになる。
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むかっ。
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カタパルトに向かって、国王が剣を、教皇が魔法を放っていた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」
マリアベルの悲鳴が響いて・・・
バシィィ!
あたりに弾けるような音と閃光が響き渡った。
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