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三 考えてなかった……!
side羽咲5
しおりを挟む「う……」
「ど?」
「……なんで水都ちゃん、そんなに告白勧めてくるの?」
私の逃げの言葉を聞いて、水都ちゃんはそっと目を細めて優しく微笑んだ。
「せめて羽咲ちゃんには、好きな人と一緒にいてほしいから」
「………――――」
あ―――……。
……そうだ、水都ちゃんは……。
哀しげに見える微笑を瞬きひとつで隠した水都ちゃん。
……うん、好きな人に好きと伝えられる私は、この上なく贅沢者だ。
――そう覚悟して、水都ちゃんに宣言する。
「伝える。総真くんに告白する」
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