【完結済み】私の婚約者は、貴方ではありません。必ず元の世界に帰ります

鈴蘭

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第二王子

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 王子達は言い逃れたのか、三日間の謹慎を言い渡されただけで、その後は普通に学園に通っていたと聞いた。
 「ムカつく…」
 私は父親である公爵に、学園を辞めたい事を伝えたら、あっさりと承諾してくれた。
 代わりに、魔法が使えない貴族家の子達が通う、普通の学園へ転園する事になったわ。

 これで、あの鬱陶しい人達とも離れられると思ったら、気分は晴れやかになった。
 彼奴らがお咎め無しってのは、気に食わないけれど…
 序に婚約も破棄して欲しい所なんだけど、この身体に永住する気はないから、そこはグッと我慢したわ。

 早く、元の世界に戻れないかな?
 今迄魔法の訓練に充てていた時間が、自由時間になったので、王室の書庫を借りて毎日本を読んでいる。
 「アレの婚約者で良かった事は、本を読める事位だわ」

 「アレですか…」
 ガバッと顔を上げたら…ロイドではないわね。
 「ごきげんよう。エドワード殿下」
 合っているわよね?声も、見た目もアレとそっくりだから、ビックリしたわ。

 彼はこの国の第二王子で、ロイドではない筈。
 「ごきげんよう。身体の具合は如何ですか?もう動いても大丈夫なのですか」
 合っていた、良かった。
 「はい、お陰様で、この通りです」

 「魔法学園での騒動は、聞きましたよ。不肖の兄が、婚約者である貴方に酷い事をしてしまい、心苦しく思っております」
 「殿下に迄、お気を遣わせてしまい申し訳ありません」

 「いえ、貴方が謝罪する事はありません。魔法学園を、辞めたと聞いております。貴族学園へは、何時から通われるのでしょうか?宜しければ、私がお迎えに上がりたいと思うのですが、迷惑でしょうか?」
 「エドワード殿下が、ですか?」

 「はい」
 ええ~っこれは、もしかして、もしかするのではないでしょうか?
 ローザちゃん、お姉さんはあの屑王子より、こっちの王子様の方が幸せになれると思うわよ。
 「身に余る光栄、謹んでお受けいたします」

 「良かった。ローザ、二人だけの時は、昔の様に話して欲しいな」
 「では、お言葉に甘えさせて頂きます」
 「何を真剣に読んでいるの?」
 「昔の文献ですわ。異世界から人が来たり、魂が入れ替わったりする事例があるのです」
 「成る程。それで貴方は、ローゼの身体に入ってしまったのですね」

 「え?」

 「すみませんが、少し試させて貰いました。以前のローゼなら、兄上から離れる事等しなかったでしょう。それに、目が覚めたと言うのに面会申請も出さないのは、おかしいと思ったのです」
 何この王子様、凄い切れ者だわ、観察力が恐ろしい。
 「あ…あはは」

 言葉が出なかった。

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