千年前失恋して引き籠りの魔女になったので、今度は殺してくれませんか?

潮 雨花

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平行線な嫉妬

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 少女は今初めて、ベールを被っていることを有難いと思った。
 これを被っていると、どこを見ているのか判断が付きにくいからだ。
 ハレスの腕に自分の細いそれを絡めながらも、少女はデュクスの方を見つめていた。
(本当に、綺麗に見える……)
 彼がいると、鬱々とした気分が晴れるように、視界が鮮やかに見える。
 無機質だと思っていた大広間は純白の白で統一され、柱のひとつひとつには細かい彫刻が施されている。
 床には真っ赤なカーペットが敷かれ、給仕係が色とりどりの飲み物をトレイに乗せて招待客をもてなし、それを受け取る者たちの服装も色鮮やかだ。
「何か気になるものはありますか?」
 寡黙な騎士がそっと尋ねてくる。
「――さあ……」
 気のない返事をしながらも、少女の意識はある一方に向けられていた。
 デュクスは少女に気づいているだろうに、こちらに来ようとはせず、メアリーの横で他の令嬢たちとの談笑に混じっている。
 声をかけてほしいわけではないが、なんだかそれが面白くない。
(まあ、私みたいなのに付き合うのに飽きたのね……)
 屋敷にいると必要以上に追いかけてくる彼は、ここ数日屋敷にも戻ってこない。
 仕事が忙しいから、とロドリゲスが微苦笑を浮かべていた意味を、少女は今、まさに知ることになった。
「……ッ……」
 デュクスがメアリーを促し、また遠くへと歩いていく。必要以上に彼らは密着していて、メアリーがこそこそとデュクスの耳元に顔を寄せている。彼らはとても楽しそうで──。
 それから目を背け、少女はそっぽを向く。
 ギュッ、とハレスの腕を掴む手に力を込めると、その上に大きな手が添えられた。
「ご気分がお悪いようでしたら、休みますか?」
「ええ、外の空気が吸いたいわ」
「ではこちらへ」
 ハレスに促されるようにして、大きな窓を潜り、バルコニーに出る。すっかり夜の帳が落ちた空は青に近い漆黒で、空にはたくさんの星々が煌いている。
 ふわり、と少女のベールを撫でていく夜風は冷たく、長い髪を靡かせた。
「何か飲まれますか?」
「私は必要ないけど、あなたは必要かしら?」
 喉が渇いたなら取ってくればいい、という意味で言ったつもりだった。
 だがハレスは頭を左右にふり、ふと大広間の中へと視線を向ける。
「団長が気になりますか」
「……気づいていたの」
「不躾な質問でしたら謝罪します」
「いいえ」
 短い会話が続く。
 ハレスが困っているのは手に取るようにわかった。
 普段はそれほど言葉を発さない寡黙な彼も、少女の機嫌が悪いことに気づくと言葉数が多くなってしまうのだろう。
 あからさまなご機嫌取りをしないところが、ハレスの人となりを現しているようだった。
「あなたはあの人とどういう関係なの?」
「私は団長率いる第一騎士団の騎士です」
「いつから騎士を?」
 少女はハレスについて、彼に尋ねていた。ハレスはすべての問いを端的に回答し、色々なことを包み隠さず教えてくれる。
「ご結婚は?」
「いえ」
「しないの?」
「わかりません。私のような男に寄り添ってくださる令嬢がいるかどうか」
「弱気ね」
 彼の見た目と騎士という職業柄、それなりに女性に言い寄られても不思議ではない。だがハレス曰く、そういうことは一度もないのだという。
「あら、じゃあ私が立候補してあげましょうか?」
 ただの気まぐれだった。
 彼を揶揄うのが楽しくて、ついそんな言葉を選んでしまった。
「ずいぶん仲良くなったものだな」
 背後から声がかかり、少女は振り返った。
 いきなり現れたデュクスに、ハレスが軽く会釈をする。少女は思わずハレスの後ろに隠れ、彼に縋るよう抱き着いていた。
「――……」
 黙り込んだデュクスの視線から守ってくれるハレスは、今、上司である青年の鋭い眼光を一身に浴び、瞳は困ったように少女の頭を見下ろしていた。
「レディ」
 離れた方が良い、と言外に肩に手を置いてくるハレスに、少女は嫌だと大きな身体に回した腕に力を込める。
「あなたは相当、私のことが嫌いらしいな……。まあ、当然か」
 デュクスの声は沈み、何かを耐えているようにも感じる。
 少女はそっと、ハレスの身体に隠れながらもそんなデュクスの様子をうかがった。
 後頭部を掻く彼の腕に、少女の腕輪と同じ漆黒のそれがある。
 あの腕が他の女性に差し出されたのだと思うと、やはり気にくわなかった。
「行きましょう」
 くいくい、とハレスの腕を引く。
「あの方は他の女性たちのお相手でお疲れなのでしょう? ひとりにして差し上げた方が宜しいわ」
 皮肉を込めた嫌味がぽろりと口から出る。
「ハレス。彼女の相手は私がする。お前は帰って良いぞ」
 頑なにハレスから離れようとしない少女を余所に、デュクスがそう命じた。
 ハレスはどうしたものか、と一瞬迷ったものの、そっと少女の肩に手を乗せ、強い力で引き剥がそうとしてくる。
「嫌! 今日は私のお供なのでしょう!」
「はい。ですが……」
「あの子がそれを命じたのに、何故その人の言うことを聞くの!」
 あの子、とはクリストフェルのことだ。
 ハレスはクリストフェルの騎士である。ならばその命令権はクリストフェルにある。確かにデュクスは上司に当たるのだろうが、今、彼には少女が誰といようがそれを決める決定権はないはずだ。
「それとも私といるのがそんなに苦痛? なら、最初からそう言いなさいよ!」
「レディ。そういうことではなく……」
「ならなに!?」
「ご自分が言っていることを、もう一度よくお考えになることを提案します」
「どういう意味よ!」
「どう、と申されましても……」
 あまり動かないハレスの表情が困惑色に染まっていく。そして彼は少女とデュクスを見比べ、逡巡してしまった。
「やはり、団長のお傍に居ることが、自然なことかと」
「あの人には連れがいるじゃない」
「あの方は……」
 少女とハレスの言い合いを黙って聞いていたデュクスが、ゆっくりと動き出す。
「わかった」
 気付いたときには、デュクスに腕を掴まれていた。
「ハレス。メアリー嬢の相手をしてやれ」
「団長、しかし……」
「これは命令だ。陛下には私から伝えておく」
「――……仰せの通りに」
 デュクスが力強く少女をハレスから引き剥がし、細い体を抱き込んだ。
 抵抗してハレスへ手を伸ばそうとしたが、それすらも封じられてしまう。
「離して! 私に触らないで!!」
「頼むから、そう嫌わないでほしい」
「なら離しなさいよ!」
 いやいや、と抵抗している少女に一礼し、ハレスは大広間の方へと踵を返してしまった。
 大きな背が遠ざかっていく。
「待ちなさい! ハレ……」
 瞬間、少女は自分の口を両手で押える。
 名前を呼んでしまうところだった。
 奥歯を噛みしめ、今のは違う、と誰にともなく念じる。
「私の名は呼んでくれないのに、ハレスの名は呼ぶんだな」
 頭の上から、そんな冷たい声が降ってきた。
 するり、とベールが彼の手で払われ、頭の後ろで結んでいた目隠しの結び目に指かかかる。
「またこんなものを付けているし、これはまた陛下が贈ったものか?」
 するり、と目隠しが外される。俯こうとしたが、顎を取られて上向かされてしまう。
「い、やだ、と……」
 腕輪を付けた彼の手首を掴んで拒もうとしたが、少女の身体はただ震えて力が上手くはいらない。
 キラキラと夜空の中で輝くその金色の髪が、真っすぐに見つめてくる青い双眸が、少女を捉えて離さない。
「そんなにあの男が気に入ったのか」
「や……っ」
「私のことを嫌がるのは、あの男に惚れたからか?」
「何のこと……」
「だが、ずっとあなたを想ってきたのは私だ。あなたの心があの男にあったとしても――」
 ふわっ、と甘いコロンの香りが鼻孔を擽った。
 焦点が合わないくらい近い位置に、彼の顔がある。
 唇に触れる温もりから、ぬるりとしたものが口腔内に入ってくる。
「んっ!」
 彼を突き飛ばそうとしたが、身体は意思に反して強く彼の服を握りしめてしまう。
(なに、これ……)
 気持ちがいい、と思った。
 優しく口腔内を撫でてくるものが、少女の舌に絡んでくる。その後に甘く吸い上げられ、身体の奥が熱くなった。
「ふあ……」
 ちゅく、と水音を立てて、デュクスが顔を離す。白い頬が紅潮していて、少女は何も考えずその熱そうな肌に手を伸ばしていた。
「そんな顔を、もうあいつに晒したか?」
 ぴたり、と少女は手を止める。
 見つめてくる青い双眸の中に、怒りの焔を見た。
「もう、あいつと口づけはしたのか」
「…………」
 問われた質問の意味を測りかね、少女は沈黙した。
 何を彼が怒っているのか、それがわからない。
 人に怒りを向けられることには慣れているが、彼が向けてくる怒りは、そのどれとも違うように感じた。
(こんな瞳、知らない……)
 人々は闇の魔女を恐れるが、人によってはその感情が怒りに変わることがある。赤子のとき、地下牢にやってきた女たちには二種類いた。
 ガタガタと震えて泣く者と、赤子に対して恐怖を超越した怒りをぶつける者の二種類だ。
「私が屋敷を空けている間、ハレスと会ってでもいたか?」
 ギリッ、とデュクスが奥歯を噛みしめる。
 その表情がどこか苦しそうで、悲しそうで、少女はただ見つめることしかできなくなっていた。
「もしそうなら、何故それをつけたままなんだ……」
 それ、と指されたのは、少女の右手首に光る腕輪だった。
「あなたなら簡単に外せる代物だろう」
「……綺麗、だから……」
「それだけか」
 言われて、「それだけ」の理由で後生大事に腕輪を身に着けている自分の異常さに気が付いた。
 綺麗だから、なんてものは本当の理由じゃない。
 気付かないよう、考えないよう、綺麗、という言葉で片づけようとした。
 本当の理由なんて、わかりきっている。
 デュクスの苦し気な表情に、記憶の中の青年が重なる。
(同じ、色だから……)
 彼に付けられた腕輪が、あの青年と、デュクスと同じ色だったから、壊せない。
 壊したくない。
 離れていても、これをつけていれば胸が温かくなったから、あの青年を思い出すことができたから――世界が、綺麗に見えたから。
「――なら、私が外そうか」
「え……?」
「揃いのものを身に着けていると、あいつも気分は良くないだろうからな」
 デュクスはそっと少女を離すと、自分の左腕に右手を添えた。パチッ、と何かが弾ける音がし、塞がっていた繋ぎ目が姿を現す。
 目の前で漆黒の腕輪を外そうとするデュクスに少女は目を大きく見開いた。
「だ、だめ……!」
 がしっ、と腕輪を外そうとした手に縋りつく。
「外したら、だめ……」
「――……どうして?」
「だめ……、だから」
 既に外れかけている腕輪を、デュクスの腕につけ直そうとするが、手がもたついて上手くいかない。
「外さないで。まだ、外したらだめ……」
「まだ?」
「…………」
 デュクスの声が、ことさら甘くなる。
「どうして?」
 そっと尋ねてくる声に、ぞくりと背筋が粟立た。
「あ、あなたが言っている意味はよくわからないけど、あなたの部下がどう思おうが、それは、あなたがつけるべきだから……。私を束縛したのは、あなたなんだから……」
 その責任を取れ、とわけのわからないことを言っている自覚が、少女にはあった。
 デュクスが外したいの言うなら好きにさせたら良いのに、それを承諾してしまったら、二度と彼が少女に笑いかけてはくれない気がして、それが無性に嫌だったのだ。
(違うのに……、あの人じゃ、ないのに……)
 デュクスが少女をどう扱おうが、それがあの青年の行動であるはずはないのに、まるであの青年に別れを告げられた時のような痛みが胸を貫き少女を苦しめている。
 すでにこの痛みの意味に気づいていたが、しかしそれを認めることもできなくて、少女は無意味に頭を左右に振ってデュクスの腕輪を両手で握りしめた。
「……私といるより、ハレスと共にいた方が楽しいんだろう?」
「そんな風に考えたことはないわ」
「でも、私があなたに触れることは、嫌なんだろう」
「あなたが、しつこく追いかけてくるから……」
「……しつこくしなければ、私を拒絶しないということか?」
「……………わからないわ」
「さっきの口づけは、嫌だった?」
 さらり、と胸元に垂れていた長い髪を一束掬い上げられ、長い指が梳いていく。
「嫌とは……思わなかったわ」
「あいつとは? どう思った?」
「知らないわ。してないもの」
「…………そうか」
 デュクスの瞳が、幾分か柔らかくなる。
 少女が握りしめる漆黒の腕輪に、デュクスの大きな手が重ねられた。そうすると、カチッ、と音がして腕輪がデュクスの腕でまたその光沢を見せる。
「あなたは無自覚に私を嫉妬させるな……」
「嫉妬?」
 腕輪が元通りに戻ったことにホッと安堵の息を吐いた少女の頬に、大きな手が添えられた。
「それとも、私がいなかったことを少しでも寂しく思って、無意識に意趣返しをしようとしたのか?」
「ん……」
 頬を撫でる大きな手が気持ちよくて、少女は自らその温もりに顔を摺り寄せる。
「本当に……」
 ふわりと、優しく微笑むデュクスが少女の手を取った。
「気まぐれな仔猫だな、あなたは」
 その笑顔に、あの記憶の中の青年の面影は重ならなかった。
 それなのに、胸がきゅんっと締め付けられる。
 だめだ、と目を反らそうとするのに、瞳が言うことを聞かない。
 あの青年に抱いた甘い疼きが、少女の中で新しい芽となって心の奥底で根付こうとする。
 その感覚に、少女は思わずデュクスの胸を突き飛ばしていた。
「そ、んな瞳で……私を見ないで……」
「え……?」
「もう知らない……!」
 突然態度を豹変させた少女に、デュクスは何事だと手を伸ばそうとしてくる。
 それを払いのけ、少女はくるりと踵を返し、大広間の中へと逃げ込んでいた。
 それをデュクスは茫然と見送り、はあ、と頭を掻く。
「まったく……」
 その声は虚しく夜の闇へと溶けていった。
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