千年前失恋して引き籠りの魔女になったので、今度は殺してくれませんか?

潮 雨花

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消えた闇の魔女

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「どういうことだ!」
 デュクスは報告に来た部下に向かって、そう叫んでいた。その怒号を浴びせられた青年は顔面蒼白になりながらも、「申し訳ありません」と謝罪の言葉を口にする。
「彼女が……消えただと……」
 部下の報告によると、彼女に秘密裏に付けていた護衛が街の路地裏で死んでいたのだという。
 そしてその死に方というのが、普通の死に方ではなかった。
 外傷はなく、まるで魂を抜き取られたかのように、護衛だった男は路地裏に転がっていた、と。
「…………」
 闇の魔女の力のことをデュクスは知っている。
 世界を滅ぼす力のほかに、彼女は人をも滅ぼせる。
 それは半分が本当で、半分は偽りであることも。
「魔力が、暴走したのか……?」
 だがそれにしては規模が小さすぎる。
 路地裏に倒れていたのは護衛の騎士ひとりで、ほかの街の人々はピンピンしていたのだ。
 本当に少女の力が何らかの理由で暴走したのであれば、城下街どころか国一つが滅び、自分たちも今頃生きてはいないだろう。
 先ほどから腕輪の力で彼女の元へ飛ぼうとしても、魔道具は一切反応を見せない。
「くそ……ッ」
 デュクスは奥歯を噛みしめ、ひらりと騎士服の裾を翻し、その場から別の場所へと転移した。
「――来たね」
 既にデュクスの訪問を予期していたのだろう、クリストフェルは優雅にソファに腰かけたまま、いきなりやって来たデュクスを見上げた。
 その手には、一冊の本を持っている。
「フィー! 何か知っているのか!」
「おやおや、久しぶりにその名で呼んでくれたね」
 クリストフェルはクスクスと笑っている。あまりにも緊張感がないその態度に苛立ちが増す。
「そんなに怖い顔しないでよ。僕だって、これでも平常心を保とうと頑張ってるんだよ?」
「………ッ」
 先ほどまで無邪気に笑っていたのが嘘のように、クリストフェルから表情が失せた。普段この少年は、見た目の年齢相応の子どもっぽさを周囲にはまき散らしている。
 だがそれは、あまりにも長い時を生き過ぎた少年の処世術だ。
 子どもっぽく振る舞うことで内面の、既に修復できない程に歪み穢れた精神を隠している。
「姉様の魔力の痕跡を追ってるんだけどね、僕の力でも、姉様を見つけることができない。本当に忌々しい」
 パラパラと、少年は本を捲る。
 そこには様々な光景が映し出されている。時系列はバラバラだ。
 少年は過去のことであれば、それがどれだけ昔のことであっても、彼自身が魔力を込めて作り上げたこの本に、その情景を映し出すことができる。
 それが国で最強の魔力を持って生まれた、彼だけの能力だった。
「――本当だろうな」
「疑うの? いくらなんでも、僕はそこまで意地悪じゃないよ」
「今までもみてみないフリをしておきながら、良く言えるな」
「仕方ないでしょう? それが僕の『制限』なんだから」
 ふぅ、とクリストフェルは息を吐いて肩をすぼめた。
 これに対してデュクスは、苦虫を噛みしめたような顔で「くそっ」と小さく毒づく。
「本当に、僕は久しぶりに後悔という感情を思い出したよ。――早く始末しておけばよかった」
 悠長にしすぎたな、と少年は顔を歪めた。
 パタンッ、とクリストフェルは本を閉じる。
「デュクス。お前こそ、彼女の痕跡を追えないのか」
「恐らく、彼女は今、これの対となる腕輪を付けてない。壊されたか、奪われたかしたようだ」
「こんな時に限って役立たずか」
「…………」
「僕は言ったよな? お前が本当に彼女を救いたいのであれば、手を貸すと。なんだったら、僕のこの本を見せて上げてもよかった。それを拒んだのは、お前だ」
「…………」
「お前にもお前なりに考えがあるんだろうが、お前は姉様を傷つけてばかりで、僕はみていられなかった。そのうえ、この事態だ。こんなことになるなら、早々にすべてを話し、彼女を自由にした方がよかったんじゃないのか」
「――それでは、彼女が、壊れてしまうかもしれない……」
「だからといって、このざまか。騎士が聞いて呆れる」
「…………」
「お前にすべてを託し任せたのは間違いだったかもしれない。彼女は僕にとって、大切な『姉様』だ。この力を持ち、八百年も待ち続けたのは、お前には僕にはない力があると信じたからだ」
「…………」
 クリストフェルの辛辣な言葉に、デュクスは返す言葉がなかった。
 デュクスは恐れていたのだ。真実を知った時、少女がどうなってしまうかを。
 そして少女の意思を優先させたかった。彼女が、すべての柵から解放されるためにも。
「このまま彼女を失えば、僕の八百年も無駄になる」
 はあ、と少年皇は大仰な溜息を吐く。
 己の判断を悔いたのと、目の前の騎士に対しての落胆を示す溜息だった。
「僕だって、姉様と同じで、希望を捨てた人間だ。だからこそ、お前に賭けてみたかった」
「わかっている……」
「――なら、お前も探せ。できるだろう。『幻想の地下牢』を見つけ出した、お前なら」
「…………」
 クリストフェルは行け、とばかりにデュクスから視線を逸らす。
 それを受け、デュクスは音もなくその場から一瞬にして去った。
 彼が次に移動した先は、国境付近だった。
「くそ……」
 長い移動距離を魔力では連続で飛べない。
 デュクスの魔力はそこまで強くはない。
 けれど、立ち止まってはいられなかった。
「もし、彼女が連れ攫われたのだとしたら……」
 この国には彼女の気配がない。
 クリストフェルですら、彼女の魔力を追えない。
 そうなれば、彼女は既に、国の外にいる。
 デュクスは遠くの山の傍に聳える、朽ちた城跡が残る滅んだ国へと視線を向けた。
 そこはかつて彼女を地下牢へと閉じ込めた国があった場所だ。デュクスが率いたエリヴァ皇国が攻め落とした国である。
 その国の空は厚い雲で覆われ、黒く禍々しいものが渦巻いていた。
 デュクスはそれを視界に捉えると、衝動的にまた距離を移動していた。何度も何度も、多くの地を踏み、そしてもっと近くの地へと移動する。
(どうか……そこにいてくれ……、頼む……)



 時を遡ること半刻前。
 少女はデュクスの屋敷から飛び出し、長い林の中を走っていた。
 魔力を使えばこんな風に走ることなどなかったが、今は迂闊には使えない。
 また、あの闇の中に引きずり込まれてしまうかもしれない。
 次、あそこから抜け出せるとも限らない。
 少女はそう判断し、自らの足で城に居るであろうデュクスの元へと向かっていた。
 このとききっと、馬車を使えばよかったのだ。
 人が使う移動道具について、少女はあまり明るくない。
 馬で数刻でつけるのであれば、少し遠いけれど走ってでも行けると考えていた。
 だが、思いの外、少女が走っている木々の道は長く、彼女はとうとう、息を切らして身体を休めざるを得なくなっていた。
「こんな……大変なのね……」
 魔力の力に頼り切っていた少女は、疲労とは無縁だった。
 十分すぎる魔力量に、ほとんど自由が利く能力を兼ね備えて今まで生きてきた。
 それが封じられてしまうと、こんなにも身体が悲鳴を上げる。
 だがその一方で、少女は安堵していた。
 この身体はまだ、人だったのだ、と。
 肩で息をしながら、それでも前に進んだ。
 一刻も早く、彼の元へ行きたい。
 その思いだけが、原動力だった。
 馬車で移動するときの何倍もかけて、少女は夕焼けの光りでだいだい色に輝く城下街へと辿り着いた。
 もう、満身創痍だ。
 足元が覚束なくて酩酊したように上手く歩けない。
 それでも、あと少しだ。
 そう思った時、通りかかった路地の裏に、引きずり込まれた。
「な、に!?」
 反射的に拒んだ少女はしかし、無力だった。
 強引に路地裏に引きずり込まれ、口を塞がれる。
 魔力さえ使えればこんなものどうということはないのに、少女は強引に引き倒されてしまう。
「きゃっ……!」
 土埃が舞う中、少女は身体に感じた痛みを無視して、そこに立つ数人の人影を見上げた。
 黒いローブを身に纏った三人の男がいる。
 ちらりと見えたその目元は、獲物を狙う猛禽類のようにぎらついていた。
「騒ぐなよ。とあるお方が、あんたを連れてこいって言うもんでな」
 その中の、大柄で体格の良い大男が、冷たくそう言い放つ。
「――あなたたちは、私が誰か知っていて、こんなことをしているのかしら」
 少女は気丈に言い返した。
 するとリーダー格らしき男の右隣りにいた男が、目元を細めて「もちろん」と返してくる。
「我らが姫君。手荒なことをして申し訳ありません。ですが、こうでもしなければ、なかなか貴女様に近づけないもので。ですが、どうか恐れないでください。私たちは、貴女様の味方です」
 この状況で味方も何もない。
 恐らくこの男たちは、セルジュに雇われた魔力持ちだろう。
 彼等から、微量だが魔力を感じる。
「姫様は、手記の存在をご存じだそうで」
「…………」
「我々は、貴女様を殺す術を知っています」
 だから大人しくしろ、ということだろう。
 けれど、少女は小さく口元に笑みを浮かべると、ゆっくりとその場で立ち上がった。
 男たち三人の目元をそれぞれ見やり、フッと息で嗤う。
「そう。なら、殺せばいいのではない?」
 こんな男たちに殺されるのは不本意だが、仕方がないだろう。
 今の少女は、あまりにも無力だった。
(私一人だけに危害が加わるのであれば、安いものよ……)
 もしもここで魔力を使ってしまったら、きっと――恐らく、世界が滅びる。
 少女の意思では、どうにもできない。
 少女の中にある何かが、蠢き始めている。
 少しでもそれを刺激すれば、きっともう、すべてが終わってしまう。
「私が死を恐れているとでも思っているの?」
 闇の魔女が死を恐れる。
 そんなことがあるはずがない。
 死はすなわち、少女を象徴とするものだ。
 ずっと――死を待っている。
 今も、昔も――。
「そうですか」
 言いながら、ずっと黙っていた男が少女へと手を伸ばしてくる。その手は少女の胸倉を掴み、ドレスを引き裂いた。
「…………」
 ビリビリッ、と胸の中央からドレスが破かれる。
 少女は抵抗などしなかった。
 肩を押され、また地面に押し倒されても、身体を覆う布をすべて奪われても、少女は毅然としている。
 その男にのしかかられ、身動きを封じられても、それは変わらなかった。
「綺麗な肌だ。白く瑞々しく美しい」
 少女のことを「姫君」と呼んだ男が、一糸まとわぬ姿となった少女を見下ろし、陶然と息を吐く。
 その視線が不快で、少女は眉間に皺を寄せていく。
 そしてそのとき、自分にのしかかる男のローブの隙間から、黒い髪がはらりと垂れてくるのをみた。
 この国の民には、黒髪はいない。
 だが、流浪の民の中に、少女と同じ黒髪を持つ者はいる。
「――あなた……」
 少女にのしかかっていたのは、いつしか出会った吟遊詩人のあの青年だった。
 盲目だと思っていた顔には瞳がふたつ、ちゃんとついているが、その瞳には、魔力を感じる。
 彼の窪んでいた瞳には、鮮血よりも鮮やかな赤い瞳が嵌め込まれている。その瞳は魔力によって作り上げられた義眼だ。
「…………」
 吟遊詩人は、少女を拘束する手に力を込めた。
 その力の強さに、少女は小さく呻く。
 ふたりが見つめ合っていると、もうひとつの気配が近づいて来た。
 四つ目の気配に、少女は吟遊詩人から視線を反らし、そちらへと瞳を向ける。
「なにボサッとしている。早く連れて行け」
 冷たいその声には、聞き覚えがあった。
 口調は違うが、セルジュのモノだ。
 彼はどこか様子が可笑しく、瞳は血走り、髪も乱れている。その手には、デュクスと同じ軍服を着た騎士の頭を掴んでいた。
「…………」
 その騎士は既に事切れており、少女は瞳を大きく見開く。
「彼女のその腕輪も邪魔だ。さっさと壊せ」
 セルジュの命令で、大男が少女の右腕に嵌まった腕輪を踏みつける。
「やめて……!」
 少女の悲鳴も虚しく、腕輪は男に踏みつけられ、パリンッ、と弾けるように砕け散る。
「あ……」
 青い、あの虹色に光る宝石もまた、大男によって踏み砕かれる。
 息を呑み、砕けたそれを茫然と見つめていると、吟遊詩人が少女の上から退き、その代わりに大男が少女の髪を掴んで、引っぱりあげてくる。
「う……!」
 痛みに呻きながらも、少女は地に足を付け、壁に押し付けられる。
「ああ、本当にキレイな身体だ。少し、味見がしたいくらいだ」
 セルジュが、厭らしく口角を上げる。
 唇に顔を寄せられそうになり、少女は激しくそれを拒んだ。
「私を拒むな!!」
 パンッ、とセルジュに頬を打たれる。
 そして次に、形の良い乳房の先端を摘ままれ、引っ張られた。
「痛っ……!」
 容赦なく、二つの粒がセルジュの手によって捻りあげられる。
「まだ自分の状況がわからないか? 魔力の使えぬお前は、もう私のモノなんだ」
 なぜそれを、と思う前に、大男が少女の下肢へと触れる。
「旦那。女はこうした方が黙る」
 乾いた場所に、太い指が射し込まれ、少女は息を引きつらせた。
 痛い痛い痛い。
 身を裂かれるような痛みに、少女は唇を噛みしめる。
「彼女のそこに触れるな!」
 セルジュが、大男の胸倉を掴み、いともたやすくその体を投げ飛ばす。
「彼女が純潔ではなくなったらどうしてくれる!」
 セルジュから、禍々しい魔力が吹き出し、それは黒い靄となって大男を締め上げていく。
(あれは……呪い……?)
 セルジュの意識が大男に向かったお陰で痛みから解放された少女は、それでも彼等に向けた瞳は反らさなかった。
 禍々しいその靄は、大男を徐々に呑み込んでいき、命乞いをする男を絞め殺してしまった。
 呆気なく息絶えたその大きな身体は、靄の中へと飲み込まれていく。
 その様は、まるで蛇に丸呑みにされる小動物のようだった。
「あなた――……一体、何に手を出したの……」
 少女の中にある闇の気配よりも、セルジュが纏うその気配は禍々しくドロドロとしている。
「おや、心配してくれるのですか? でも大丈夫ですよ。あなたが私を選んでくだされば、こんなもの……」
 ニヤリ、とセルジュが嗤う。
 その暗い瞳の中に、少女は狂気を見た。
「――何人の魔力持ちを、殺したの」
「さすがは我が妻。その瞳は、その力は、やはり私のモノなんだ」
「っ……!」
 グイッ、と顎を掴まれ、唇を奪われそうになる。
 近づいてくるその気配が不快で、唇に掛かる息が気持ち悪くて、少女はその双眸を睨みつける。
「セルジュ・アーヴァイン」
 少女の唇は、セルジュの名を刻んだ。
「死にたくなければ、この手を離しなさい」
 だがセルジュはうっとりとした眼差しで少女を見つめ返した。
「ああ我が妻よ。私に祝福ギフトをくださるのですね」
 さも待ち望んでいたとばかりに煌々と輝く瞳の奥に、少女は何人もの魔力持ちたちが悲鳴を上げる姿を見た。
 彼等は、「嫌だ」「止めてくれ」と叫んでいる。
「…………」
 セルジュは恐らく、多くの魔力持ちの命を奪い、何らかの方法で魔力を持たないはずの身に彼等の魔力を封じ込めたのだろう。
 きっとそれらは、ここにいる三人の内の誰かが実行した可能性が高い。
 そしてそれは、少女が持つ闇の力ではない。
 呪いという形で、セルジュを蝕んでいる。
(彼は、利用されただけ……?)
 セルジュの精神が崩壊するくらいの魔力持ちを殺し彼の身体にその魂を閉じ込めたということは、少女に匹敵するほどの魔力持ちということだ。
 そんな人間が、こんな回りくどい真似をしてまで金で動くだろうか。
 あの大男は先ほど、その呪いの中に呑み込まれてしまったので、少女を姫君と呼んだ男か、吟遊詩人のどちらかが何かを企んでいるのかもしれない。
 セルジュは魔力持ちではないから、呪いの恐ろしさも知らないはずだ。
 妹のメアリーを本気で呪い殺そうとしていたとしても、逆に自らの身を呪いによって強化させるというのは自殺行為に近い。
 己の身を危険に晒してまで成し遂げたい何かがあるのか、それともそのリスクも知らずにこの二人のどちらかの言いなりになったのか。
 今の少女には、そのどちらかがわからない。
「そろそろ、移動してはどうでしょう?」
 少女を姫君と呼んだ男が、周囲の気配を察してセルジュにそう促す。
「ああ、そうだった。彼女からの祝福は、何もここでなくても受けられるからな」
 ニヤリ、とセルジュが嗤う。
「大人しく付いて来てくださいねぇ……」
 セルジュの腕が少女の背に回り、その瞬間、四人はその場から姿を消した。
 そこに残ったのは、無残にも魂を吸い取られ事切れた、騎士の亡骸ひとつだった。
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