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第4話 巷で噂の恋愛小説 ( 後 )
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女子生徒はケイト・サンディ子爵令嬢と名乗った。
「申し訳ありませんっ!」
ひたすら謝罪する彼女をロクサーヌは宥めた。
「いいのよ。それよりこの本――」
「ああっ!! それはその、何でもありませんっ!!」
見咎められる、とでも思っているのかケイトは頑なだった。
「安心なさい。お説教するつもりはないわ」
ロクサーヌの言葉に漸く落ち着いたのか、ケイトが恐る恐るという体でロクサーヌを見返した。
「本当ですか?」
「ええ」
「ホントのホントに?」
ロクサーヌが頷くとケイトはほっとしたようだった。
「良かった。クライスト公爵令嬢様に呆れられたらどうしようかと思ってました」
「――呆れる? そんなことないわ。その前に私に『様』は要らないわ」
思わず問い返すとケイトは、
「すみません。えと、だってクライスト公爵令嬢様、――クライスト公爵令嬢はこういったものに興味はないかと思っていました」
そう言われると確かにロクサーヌはこのような分野の小説を読んだことがなかった。
専門書を中心に読み込んできたロクサーヌにはその題名が斬新に見えた。
「面白そうな題名ね。どういうお話なの?」
題名で殆ど語っているようなものだが、もう少し話をしてみたかった。
ロクサーヌが興味があるのが分かったのか、ケイトが饒舌になった。
「それはですね。前世で愛のない結婚を強いられて亡くなった主人公が前世の記憶を持ったまま生まれ変わって、今世は自分が心から愛する人と結ばれる、というお話です。でも、主人公が好きになったのは『氷の貴公子』と呼ばれる程の美貌の持ち主の男性で、その名の通り冷酷で有名なんですけど、主人公には心を開いて行って、最後の方は溺愛と言ってもいい位の甘い場面が沢山あってっ!! もうそこが人気でなかなか入手できなかったんですよっ!!」
昨日漸く購入できたので一度読み、就寝前にも読んで今日、その余韻に浸ろうとここでもう一度読み返すところだったという。
(何かしら。このキラキラ感は)
余程好きなのだろう。
目を輝かせて生き生きとした様子で語るケイトはとても魅力的に写った。
(私も彼女のようだったら)
淑女教育ではこんな風に感情を露わにすることはない。
下手に言質を取られないように立ち回ることが求められるからだ。
公爵家の貴族令嬢としてはそれが普通なのだが、今のケイトのように飾らない笑みの方がずっと魅力的にロクサーヌには見えた。
「そうですか。良かったですね」
無難な言葉を返し、ロクサーヌも退出しようとした時何を思ったのかケイトがその本を差し出した。
「……?」
「あの、よろしければこれをお貸ししますっ!!」
「でももう一度読み返すのではないの?」
「いいんです。是非クライスト公爵令嬢に読んでみて欲しくなってっ!! それで宜しければ感想を教えて頂けると」
どうやらロクサーヌも仲間にしたいらしい。
「分かったわ。それではお借りしますね。明日はここにいらっしゃるの?」
「はい」
「それではまた明日。それと私のことはロクサーヌと呼んでくださいね」
「えっ!! それは――」
「私もケイト、と呼んでいいかしら?」
「それは勿論構いませんが」
「ケイト。また明日ね」
公爵令嬢らしく微笑んでロクサーヌはそこを後にした。
早速帰宅してすぐに本を開いたがロクサーヌは困惑することになる。
(文字が随分大きいわ)
ロクサーヌが読んできたのは専門書が多く、たまに小説を手に取っても文学作品が多かったのだからそれも仕方のないことかもしれない。
内容はケイトが言っていた通り、前世を覚えている男爵令嬢が氷の貴公子と呼ばれている侯爵令息と恋人になっていくもので、甘い場面が幾つもあり、ロクサーヌも女性なのでときめく場面もあったが、どうしてもこう考えてしまう。
(こんなこと、あるのかしら?)
そもそも男爵令嬢が侯爵家のような上位貴族と話すような機会は少ない。
学園ではどうかというと教室は成績順で決められているため、まれに下位貴族の令息や令嬢が同じ上位貴族の令息令嬢と同じ教室になることもあるが、下位貴族から話し掛けるなどご法度である。
それに男爵家と侯爵家では礼儀作法も違ってくる。
もし本当にこの男爵令嬢が侯爵家に嫁入りしたとすれば苦労することになるだろう。
ちなみに主人公の前世は辻褄を合わせのためか伯爵令嬢らしいが、それでも今の立場が男爵令嬢なことに変わりはない。
(まずは周囲の理解を、ってこのお話しだと何だか最終的には和解しそうね)
初めは反対していた侯爵夫妻だったが主人公が前世の知識を生かして難題を解決していく姿に打たれ、絆されていくようだった。
(普通は有り得ないでしょうけれど)
上位貴族には上位貴族なりの繋がりがある。
令息が次男以下ならまだしも、嫡男である。
何れ侯爵夫人になる女性が男爵家の出身では困るどころの話ではない。
これを機に取り引きを遠慮でもされたら目も当てられないだろう。
と、様々な事柄が頭をよぎり、なかなか話に集中できなかった。
(それにこの文章)
専門用語に慣れたロクサーヌの目には簡素に写った。
最初は主人公の一人称で書かれ、その後三人称の場面が入り、溺愛の辺りでは主人公の一人称と侯爵令息の人称が入り混じっている。
読者が分かり易いようにとの配慮だろうが、この短い(ロクサーヌにとっては)話の中でそう何度も人称を変えられると気疲れしそうだった。
(でもこれが人気なのね)
夕食前に読み終えたロクサーヌは脳裏に幾つかの場面を思い浮かべる。
『好きだ、フェリシア』
『~~ジーク様っ、他にも人がいるんですけどっ!!』
抱きよせられたままのフェリシアが焦ったように言うが、ジークはそのままフェリシアの額に軽くチュ、チュッとした。
舞踊会場にいた令嬢達がキャーと叫ぶ。
――やっぱりお似合いですわねっ!!
――でも、ねらってたのにィ~~ッ!!
――いつ見てもあんなふうですのよ。あきらめた方がよくてよ。
まっ赤になったフェリシアがジークをにらむが、ジークは笑みを返した。
『まっ赤になっているフェリシアもかわいいね。……食べてしまいたくなるよ』
ささやかれた言葉に更にフェリシアの顔が熱くなった。
更に別の場面では――。
(ジーク視点)
『ジーク様っ、おろして下さいっ!!』
私室で俺の膝に抱え上げられたフェリシアが叫ぶ。
恥ずかしいのか耳までしっかりピンクに染まっている。
俺はわざと耳のそばに唇をよせた。
『どうして? 婚約も済ませたしそんなにいやがることじゃないだろう? ……それともフェリシアは俺がきらいなのか?』
ぶんぶんと首が勢いよく振られ、俺の唇がフェリシアの――。
『『~~ッ!!』』
一瞬だが確かに当たった。
ソファーの端までさがったフェリシアが叫んだ。
『事故ですからっ!!』
忘れましょう、と言ったフェリシアを見ていらずら心が沸く。
(かわいい)
これまでのことが嘘みように俺はフェリシアに惹かれていた。
『そうだ。これは事故だ。だから……』
『ジーク様?』
呼び捨てでいい、と何度も言っているのにかたくなな婚約者に俺は少し意地悪をしてやりたくなった。
フェリシアを引きよせ、腕の中から逃げられないようにしてからそのかわいい耳にささやく。
『今度はちゃんとしようか』
後半はそんな展開が殆どだった。
「申し訳ありませんっ!」
ひたすら謝罪する彼女をロクサーヌは宥めた。
「いいのよ。それよりこの本――」
「ああっ!! それはその、何でもありませんっ!!」
見咎められる、とでも思っているのかケイトは頑なだった。
「安心なさい。お説教するつもりはないわ」
ロクサーヌの言葉に漸く落ち着いたのか、ケイトが恐る恐るという体でロクサーヌを見返した。
「本当ですか?」
「ええ」
「ホントのホントに?」
ロクサーヌが頷くとケイトはほっとしたようだった。
「良かった。クライスト公爵令嬢様に呆れられたらどうしようかと思ってました」
「――呆れる? そんなことないわ。その前に私に『様』は要らないわ」
思わず問い返すとケイトは、
「すみません。えと、だってクライスト公爵令嬢様、――クライスト公爵令嬢はこういったものに興味はないかと思っていました」
そう言われると確かにロクサーヌはこのような分野の小説を読んだことがなかった。
専門書を中心に読み込んできたロクサーヌにはその題名が斬新に見えた。
「面白そうな題名ね。どういうお話なの?」
題名で殆ど語っているようなものだが、もう少し話をしてみたかった。
ロクサーヌが興味があるのが分かったのか、ケイトが饒舌になった。
「それはですね。前世で愛のない結婚を強いられて亡くなった主人公が前世の記憶を持ったまま生まれ変わって、今世は自分が心から愛する人と結ばれる、というお話です。でも、主人公が好きになったのは『氷の貴公子』と呼ばれる程の美貌の持ち主の男性で、その名の通り冷酷で有名なんですけど、主人公には心を開いて行って、最後の方は溺愛と言ってもいい位の甘い場面が沢山あってっ!! もうそこが人気でなかなか入手できなかったんですよっ!!」
昨日漸く購入できたので一度読み、就寝前にも読んで今日、その余韻に浸ろうとここでもう一度読み返すところだったという。
(何かしら。このキラキラ感は)
余程好きなのだろう。
目を輝かせて生き生きとした様子で語るケイトはとても魅力的に写った。
(私も彼女のようだったら)
淑女教育ではこんな風に感情を露わにすることはない。
下手に言質を取られないように立ち回ることが求められるからだ。
公爵家の貴族令嬢としてはそれが普通なのだが、今のケイトのように飾らない笑みの方がずっと魅力的にロクサーヌには見えた。
「そうですか。良かったですね」
無難な言葉を返し、ロクサーヌも退出しようとした時何を思ったのかケイトがその本を差し出した。
「……?」
「あの、よろしければこれをお貸ししますっ!!」
「でももう一度読み返すのではないの?」
「いいんです。是非クライスト公爵令嬢に読んでみて欲しくなってっ!! それで宜しければ感想を教えて頂けると」
どうやらロクサーヌも仲間にしたいらしい。
「分かったわ。それではお借りしますね。明日はここにいらっしゃるの?」
「はい」
「それではまた明日。それと私のことはロクサーヌと呼んでくださいね」
「えっ!! それは――」
「私もケイト、と呼んでいいかしら?」
「それは勿論構いませんが」
「ケイト。また明日ね」
公爵令嬢らしく微笑んでロクサーヌはそこを後にした。
早速帰宅してすぐに本を開いたがロクサーヌは困惑することになる。
(文字が随分大きいわ)
ロクサーヌが読んできたのは専門書が多く、たまに小説を手に取っても文学作品が多かったのだからそれも仕方のないことかもしれない。
内容はケイトが言っていた通り、前世を覚えている男爵令嬢が氷の貴公子と呼ばれている侯爵令息と恋人になっていくもので、甘い場面が幾つもあり、ロクサーヌも女性なのでときめく場面もあったが、どうしてもこう考えてしまう。
(こんなこと、あるのかしら?)
そもそも男爵令嬢が侯爵家のような上位貴族と話すような機会は少ない。
学園ではどうかというと教室は成績順で決められているため、まれに下位貴族の令息や令嬢が同じ上位貴族の令息令嬢と同じ教室になることもあるが、下位貴族から話し掛けるなどご法度である。
それに男爵家と侯爵家では礼儀作法も違ってくる。
もし本当にこの男爵令嬢が侯爵家に嫁入りしたとすれば苦労することになるだろう。
ちなみに主人公の前世は辻褄を合わせのためか伯爵令嬢らしいが、それでも今の立場が男爵令嬢なことに変わりはない。
(まずは周囲の理解を、ってこのお話しだと何だか最終的には和解しそうね)
初めは反対していた侯爵夫妻だったが主人公が前世の知識を生かして難題を解決していく姿に打たれ、絆されていくようだった。
(普通は有り得ないでしょうけれど)
上位貴族には上位貴族なりの繋がりがある。
令息が次男以下ならまだしも、嫡男である。
何れ侯爵夫人になる女性が男爵家の出身では困るどころの話ではない。
これを機に取り引きを遠慮でもされたら目も当てられないだろう。
と、様々な事柄が頭をよぎり、なかなか話に集中できなかった。
(それにこの文章)
専門用語に慣れたロクサーヌの目には簡素に写った。
最初は主人公の一人称で書かれ、その後三人称の場面が入り、溺愛の辺りでは主人公の一人称と侯爵令息の人称が入り混じっている。
読者が分かり易いようにとの配慮だろうが、この短い(ロクサーヌにとっては)話の中でそう何度も人称を変えられると気疲れしそうだった。
(でもこれが人気なのね)
夕食前に読み終えたロクサーヌは脳裏に幾つかの場面を思い浮かべる。
『好きだ、フェリシア』
『~~ジーク様っ、他にも人がいるんですけどっ!!』
抱きよせられたままのフェリシアが焦ったように言うが、ジークはそのままフェリシアの額に軽くチュ、チュッとした。
舞踊会場にいた令嬢達がキャーと叫ぶ。
――やっぱりお似合いですわねっ!!
――でも、ねらってたのにィ~~ッ!!
――いつ見てもあんなふうですのよ。あきらめた方がよくてよ。
まっ赤になったフェリシアがジークをにらむが、ジークは笑みを返した。
『まっ赤になっているフェリシアもかわいいね。……食べてしまいたくなるよ』
ささやかれた言葉に更にフェリシアの顔が熱くなった。
更に別の場面では――。
(ジーク視点)
『ジーク様っ、おろして下さいっ!!』
私室で俺の膝に抱え上げられたフェリシアが叫ぶ。
恥ずかしいのか耳までしっかりピンクに染まっている。
俺はわざと耳のそばに唇をよせた。
『どうして? 婚約も済ませたしそんなにいやがることじゃないだろう? ……それともフェリシアは俺がきらいなのか?』
ぶんぶんと首が勢いよく振られ、俺の唇がフェリシアの――。
『『~~ッ!!』』
一瞬だが確かに当たった。
ソファーの端までさがったフェリシアが叫んだ。
『事故ですからっ!!』
忘れましょう、と言ったフェリシアを見ていらずら心が沸く。
(かわいい)
これまでのことが嘘みように俺はフェリシアに惹かれていた。
『そうだ。これは事故だ。だから……』
『ジーク様?』
呼び捨てでいい、と何度も言っているのにかたくなな婚約者に俺は少し意地悪をしてやりたくなった。
フェリシアを引きよせ、腕の中から逃げられないようにしてからそのかわいい耳にささやく。
『今度はちゃんとしようか』
後半はそんな展開が殆どだった。
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