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第52話 『運命』を変えるには ②
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その時、扉が開きアンヌとサントワール医師が入室してきた。
「失礼いたします。サントワール医師をお連れしました。……筆頭魔術師様、どうしてこちらに?」
咎めるような口調でアンヌが聞くとギルはどこか気まずげな顔になった。
「廊下には侍女が待機していたはずですが、もしやなんらかの魔術を使われたのでしょうか?」
確かに見知った相手で番持ちとは言え、異性であるギルを侍女がすんなりと通すとは思えない。
「すみませんでした」
素直に謝ったところを見るとどうやら幻術の類で侍女の目をごまかしてきたようだった。
「廊下にいた侍女には厳重注意をしておきます」
「誠に申し訳ありませんでした」
アンヌが大きくため息をついた。
「もうよろしいです。恐らく火急の用件でいらしたのでしょうから。どうそお話しください」
「……はい」
観念したギルの話によると、平行世界の『私』と彼女を迎えに来たベリルがひとつとなって消える瞬間を見た際、その案が脳裏に浮かんだのだという。
「運命はひとりにひとつずつが当たり前です。ですが、他の人物の運命も混ぜ合わせることができたなら、どうなるでしょうか?」
ローズは一瞬、虚をつかれたような表情になり、アンヌもわからなかったようで、口を挟んで来る。
「つまり、それは一体どういうことでしょう?」
「そうですね。『運命』というものは生まれた瞬間から決まっていると言われています。ですが『運命の番』に関してはこれには当てはまらないと思われます」
その言葉がローズ達の脳内に行き渡るのを待つように暫く沈黙してからギルが再び話し出す。
「運命の番は互いに魅かれ、影響し合います。その性質を利用して互いの『運命』までひとつにする薬を開発しました」
(……え?)
困惑するローズの代弁をするようにアンヌが問い掛けた。
「待ってください。筆頭魔術師様。本当にそんなことができるのですか?」
「もう少し分かりやすく説明しますね」
そう言うとギルは傍らの小机に置かれていた茶器を手にした。
「例えばですが、この茶器に入っている紅茶が陛下の『年内に死に至る運命』だとします。――これをこうしたらどうなりますか?」
ギルが紅茶を薄めるために置かれたお湯差しを手に取り、茶器へ注ぐ。
紅茶は茶葉により蒸らす時間が違っているため、うっかり時間を過ごしてしまっても大丈夫なように、と昔からの慣習でお湯差しが常備されていた。
もっとも王宮に勤める侍女にそんなうっかりをするような者はおらず、現在ではほとんど形骸化した慣習である。
「伴侶が持つ『近々死ぬ運命』を自分の『数十年後には死ぬ運命』で薄める、とでも言えばいいでしょうか? とにかくこのようにすることで、間近に迫った伴侶の死を先送りすることができると思われます」
もしそれが本当であれば、ローズには吉報である。
「素晴らしいことですわ。筆頭魔術師様」
だが、湯で薄まった紅茶のカップを掲げたギルの表情は晴れない。
「ですが、これには一つだけ欠点がありまして」
「欠点?」
聞いた限りではとてもよいことのように思えたが。
「ええ。これは『運命の番』のふたりの運命をひとつにするものです。それはお互いが持つ記憶にも影響をもたらします」
その言葉の意味がローズの頭の中まで沁みこむのに少し時間がかかった。
(待って。ということはまさか、子供の頃のあんなことやそんなことが……)
誰にでも黒歴史というものがある。
幼少期のあれそれなどは大人になった今ならばささいなことかもしれない。だが、当人からすればそれらを他人――しかも最愛の人――に見られるなど、いったい何の罰なのか、と地面にのめり込みそうになる案件である。
「本当なの?」
問い返すローズの声に力はなかった。
ギルの顔が苦渋にまみれているのを認めて、息を飲んだローズにさらに追い打ちをかけるようにギルが答える。
「非常に残念ですが事実です。おまけにその時の当人の心の声まで聞こえるんですよ。最愛の人の心の声が聞けるのは嬉しいんですが、その逆を考えるとなんとも言えないものがありまして」
――泣いていいですか。
うっすらと膜が張った目で問い掛けられ、ローズは言葉に窮した。
「彼女の死すべき運命がずっと先に延ばされたのは嬉しいです。でもなにが悲しくてあんな過去をよりにもよって彼女に見られなければならないんですか」
筆頭魔術師のギルが作ったのならそれは本物なのだろう。
番の命が救われるのならとてもありがたいのですぐにでも実行に移したいところだが、失うものが大きすぎる気がしてならない。
(幼少期――私にとっては暗黒期だわ)
ふと幼少期のあれそれを思い返したローズからさらに血の気が引く。
(アレとかコレとかソレとか全部分かってしまうということ!?)
だが最愛の番が死の運命から逃れるにはそれしか手段はないようだった。
(どうすればいいの?)
葛藤するローズに代わり、アンヌが口を開いた。
「他の手段はないのですか? 筆頭魔術師様」
「ありません」
ローズからすれば無情とも取れる言葉だった。
(そんな……)
番の命が助かるだろうが、こちらが大打撃をこうむるのは間違いない。
「心中お察し申し上げます」
(ん?)
そう言ったギルの様子にローズは違和感を覚えた。
まさか、と思いながらローズは疑念を口にする。
「それを先に試した方はいるのでしょうか?」
恐る恐るというふうに問い掛けたローズにギルが頷いた。
「ええ。いますよ。……目の前に」
(……は?)
ギルはどこか諦めたようなため息をつくと一気に捲し立てた。
「ええ。やりましたよ。本当ならこんなことはしたくなかったんですけど。これで彼女の命が助かるのなら安いものですよ」
乾いた笑いを漏らすギルの目に生気はなかった。
彼女とは騎士団副団長のコメット・サンダースのことだろう。
(確か筆頭魔術師様の運命の番で、ベリルと同じように近いうちに死んでしまう運命を持っていたはず)
ギルの様子からかなりの黒歴史をサンダース副団長に見られてしまったようだが、やはり命には代えられない。
(やっぱり私もそうするしかないのね)
だがその前に確認しなければならないことがある。
「でもどうやったらその近いうちに死んでしまう運命から逃れられたた、と分かるのでしょう?」
ギルによると、互いの運命が交わり、完全にひとつとなったとき、ほんの一瞬だが『未来』が見えるとのことだった。
あまりにも短い時間だったため、全てを覚えてはいないが、その中でサンダース副団長の大分先の姿を見たという。
「私の運命と混ざり合ったせいか、『未来予知』でも彼女がこの一年以内に亡くなる、という未来は見えませんでした」
様々な面から検討した結果、少なくとも年内に彼女が亡くなるという可能性は低いことがわかったという。
「もちろんまだ油断はできないと思いますが」
ギルの話を聞き終わったローズはそっと視線を逸らす。
ある意味急遽の選択だったがローズの中で答えは出ていた。
(たとえこのことで彼に嫌われることになっても、それでも私は彼に生きていてほしい)
「わかりました。それではその薬を飲めばいいんですね?」
「失礼いたします。サントワール医師をお連れしました。……筆頭魔術師様、どうしてこちらに?」
咎めるような口調でアンヌが聞くとギルはどこか気まずげな顔になった。
「廊下には侍女が待機していたはずですが、もしやなんらかの魔術を使われたのでしょうか?」
確かに見知った相手で番持ちとは言え、異性であるギルを侍女がすんなりと通すとは思えない。
「すみませんでした」
素直に謝ったところを見るとどうやら幻術の類で侍女の目をごまかしてきたようだった。
「廊下にいた侍女には厳重注意をしておきます」
「誠に申し訳ありませんでした」
アンヌが大きくため息をついた。
「もうよろしいです。恐らく火急の用件でいらしたのでしょうから。どうそお話しください」
「……はい」
観念したギルの話によると、平行世界の『私』と彼女を迎えに来たベリルがひとつとなって消える瞬間を見た際、その案が脳裏に浮かんだのだという。
「運命はひとりにひとつずつが当たり前です。ですが、他の人物の運命も混ぜ合わせることができたなら、どうなるでしょうか?」
ローズは一瞬、虚をつかれたような表情になり、アンヌもわからなかったようで、口を挟んで来る。
「つまり、それは一体どういうことでしょう?」
「そうですね。『運命』というものは生まれた瞬間から決まっていると言われています。ですが『運命の番』に関してはこれには当てはまらないと思われます」
その言葉がローズ達の脳内に行き渡るのを待つように暫く沈黙してからギルが再び話し出す。
「運命の番は互いに魅かれ、影響し合います。その性質を利用して互いの『運命』までひとつにする薬を開発しました」
(……え?)
困惑するローズの代弁をするようにアンヌが問い掛けた。
「待ってください。筆頭魔術師様。本当にそんなことができるのですか?」
「もう少し分かりやすく説明しますね」
そう言うとギルは傍らの小机に置かれていた茶器を手にした。
「例えばですが、この茶器に入っている紅茶が陛下の『年内に死に至る運命』だとします。――これをこうしたらどうなりますか?」
ギルが紅茶を薄めるために置かれたお湯差しを手に取り、茶器へ注ぐ。
紅茶は茶葉により蒸らす時間が違っているため、うっかり時間を過ごしてしまっても大丈夫なように、と昔からの慣習でお湯差しが常備されていた。
もっとも王宮に勤める侍女にそんなうっかりをするような者はおらず、現在ではほとんど形骸化した慣習である。
「伴侶が持つ『近々死ぬ運命』を自分の『数十年後には死ぬ運命』で薄める、とでも言えばいいでしょうか? とにかくこのようにすることで、間近に迫った伴侶の死を先送りすることができると思われます」
もしそれが本当であれば、ローズには吉報である。
「素晴らしいことですわ。筆頭魔術師様」
だが、湯で薄まった紅茶のカップを掲げたギルの表情は晴れない。
「ですが、これには一つだけ欠点がありまして」
「欠点?」
聞いた限りではとてもよいことのように思えたが。
「ええ。これは『運命の番』のふたりの運命をひとつにするものです。それはお互いが持つ記憶にも影響をもたらします」
その言葉の意味がローズの頭の中まで沁みこむのに少し時間がかかった。
(待って。ということはまさか、子供の頃のあんなことやそんなことが……)
誰にでも黒歴史というものがある。
幼少期のあれそれなどは大人になった今ならばささいなことかもしれない。だが、当人からすればそれらを他人――しかも最愛の人――に見られるなど、いったい何の罰なのか、と地面にのめり込みそうになる案件である。
「本当なの?」
問い返すローズの声に力はなかった。
ギルの顔が苦渋にまみれているのを認めて、息を飲んだローズにさらに追い打ちをかけるようにギルが答える。
「非常に残念ですが事実です。おまけにその時の当人の心の声まで聞こえるんですよ。最愛の人の心の声が聞けるのは嬉しいんですが、その逆を考えるとなんとも言えないものがありまして」
――泣いていいですか。
うっすらと膜が張った目で問い掛けられ、ローズは言葉に窮した。
「彼女の死すべき運命がずっと先に延ばされたのは嬉しいです。でもなにが悲しくてあんな過去をよりにもよって彼女に見られなければならないんですか」
筆頭魔術師のギルが作ったのならそれは本物なのだろう。
番の命が救われるのならとてもありがたいのですぐにでも実行に移したいところだが、失うものが大きすぎる気がしてならない。
(幼少期――私にとっては暗黒期だわ)
ふと幼少期のあれそれを思い返したローズからさらに血の気が引く。
(アレとかコレとかソレとか全部分かってしまうということ!?)
だが最愛の番が死の運命から逃れるにはそれしか手段はないようだった。
(どうすればいいの?)
葛藤するローズに代わり、アンヌが口を開いた。
「他の手段はないのですか? 筆頭魔術師様」
「ありません」
ローズからすれば無情とも取れる言葉だった。
(そんな……)
番の命が助かるだろうが、こちらが大打撃をこうむるのは間違いない。
「心中お察し申し上げます」
(ん?)
そう言ったギルの様子にローズは違和感を覚えた。
まさか、と思いながらローズは疑念を口にする。
「それを先に試した方はいるのでしょうか?」
恐る恐るというふうに問い掛けたローズにギルが頷いた。
「ええ。いますよ。……目の前に」
(……は?)
ギルはどこか諦めたようなため息をつくと一気に捲し立てた。
「ええ。やりましたよ。本当ならこんなことはしたくなかったんですけど。これで彼女の命が助かるのなら安いものですよ」
乾いた笑いを漏らすギルの目に生気はなかった。
彼女とは騎士団副団長のコメット・サンダースのことだろう。
(確か筆頭魔術師様の運命の番で、ベリルと同じように近いうちに死んでしまう運命を持っていたはず)
ギルの様子からかなりの黒歴史をサンダース副団長に見られてしまったようだが、やはり命には代えられない。
(やっぱり私もそうするしかないのね)
だがその前に確認しなければならないことがある。
「でもどうやったらその近いうちに死んでしまう運命から逃れられたた、と分かるのでしょう?」
ギルによると、互いの運命が交わり、完全にひとつとなったとき、ほんの一瞬だが『未来』が見えるとのことだった。
あまりにも短い時間だったため、全てを覚えてはいないが、その中でサンダース副団長の大分先の姿を見たという。
「私の運命と混ざり合ったせいか、『未来予知』でも彼女がこの一年以内に亡くなる、という未来は見えませんでした」
様々な面から検討した結果、少なくとも年内に彼女が亡くなるという可能性は低いことがわかったという。
「もちろんまだ油断はできないと思いますが」
ギルの話を聞き終わったローズはそっと視線を逸らす。
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