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第63話 カントローサの客人
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自室の寝台へ慎重に降ろされたローズが戸惑いの声を上げる。
カントローサ国の客人を持て成さなくともよいのだろうか。
というか他にもいろいろと手つかずの案件があったように思えるのは決して気のせいではない。
「あの……」
「もちろん国王としての責務も大事だが、今はそれよりこっちだ」
青い瞳がローズを射抜くように見え、それは初めて会った時のことをローズに思い出させた。
『俺はシュガルトの王だ。お前を番として迎えに来た』
あの時はなんて身勝手なことを言うと思ったのだったが、今になって思い返すとあの時から自分も彼から目が離せなくなっていたのだと思う。
ローズは体から力を抜いた。
「逃げないのか?」
真上から見下ろしてくる青い瞳にローズは答えた。
「今さらです。……ご無事でよかった」
伏し目がちに答えると何故かベリルが横を向いた。
「どうかされましたか?」
「いや。番とはこれほど愛しいものとはな」
小声だったが確かに聞こえ、ローズの顔が真っ赤に染まる。
「顔が赤いが」
「あなたのせいです」
互いの距離が近いので必然的に声が小さくなる。
そのとき、扉が乱暴に叩かれ、返事を待たずに開いた。
「いいところお邪魔して申し訳ありません!! 非常時なので失礼致します!!」
何故かカントローサ国にいるはずの側近の声にベリルが眉を上げた。
「顔を上げろ。今どういう状況なのかわかって入って来るとはいい度胸だな」
室内に冷気が流れたように空気が凍るなか、それでもリヨンは必死に口を動かしたようだった。
「申し訳ありません!! あの後すぐにカントローサ国で暗殺未遂が立て続けに起きまして!!」
内容はとんでもないものだったが、は? と思ったのはローズだけだったらしい。
「だからなんだ。想定内でお前が残ったのだろう」
平然とベリルが応じるがそれに対し、リヨンが言い辛そうに答えた。
「いえ。それが。暗殺対象はこちらではなく、カントローサ国王でしたので」
リヨンの話によると、ベリル達が転移してほとんどすぐと言ってくらいのタイミングで暗殺者たちの襲撃があったのだという。
「それはまた。やはり急ごしらえでは無理だったか」
話を聞いたベリルの落ち着いた態度にローズが違和感を覚えたとき、リヨンが口を開いた。
「それでどうされます? 実行犯は捕らえたのですが、裁可を下す側に依頼者がいたようでして。カントローサ側が混乱していますので」
「まあ、仕方ないか。カントローサの王はあのとおりだしな」
やれやれとでもいうふうにベリルが肩をすくめる。
――カントローサの王はあのとおり?
その発言はどういう意味だろうか。
先王ならともかく、先ほど見たベリルの記憶の中の現王はそれほどひどい為政者には見えなかった。
というか、思い返して見るとちゃんと言ってなかったわね。
自分の伴侶は悪戯が好きらしい。
そんなことをローズが考えていると、名残惜しいとでも言いたげにベリルがローズから離れた。
「それで『彼』はどうしている?」
彼が誰のことを指すのか正確に知っているリヨンはそこには引っ掛からずに答えた。
「それが長老たちと勝ち抜き戦をしているとのことなのです」
「「――は?」」
ベリルとローズの声が被った。
普段であれば騎士たちが鍛錬している訓練場は熱気に包まれていた。
月末には士気を上げるために一般公開して試合が開かれるその訓練場はすり鉢状になっており、斜面の部分に観覧席が設けられている。
現在その観覧席には先ほどまで鍛錬していた騎士たちが占め、中央の舞台で繰り広げられている勝ち抜き戦に熱心な視線を向けていた。
「なあ、どっちが勝つと思う?」
「決まってるだろ。タバサ様だろう。何と言ってもかつては随一の実力者だったのだから」
「だよな。しかも熊族の長だし」
それに、と近くにいた別の騎士が会話に入ってくる。
「あのカントローサの奴になんか、誰が負けるっていうんだよ」
カントローサ国が獣人差別を繰り返すうちにシュガルト国側にもカントローサ国への反発が芽吹いていた。
それは少しずつ澱のように溜まっていき、今回の仮面舞踏会の一件で一気に噴出した。いよいよカントローサ国と開戦か、と構えていたところにカントローサからの客人である。しかも長たちとの勝ち抜き戦と聞けばのされて地に膝をつくところを見てやりたい。
そんな騎士たちの思惑を乗せた試合は思わぬ展開を見せた。
円形の舞台から一歩でも出れば敗北、とだけルールが決められた試合は、互いの体格差からカントローサの客人――ルイス・サーペント――は最初の方は回避行動を取るのでは、と見られた。
だが実際は――
「は?」
「ええ!?」
「タバサ様!?」
舞台上では今まさに大柄な熊の獣人が蹴り飛ばされるところだった。
それでも上手く均衡を取って舞台内へ留まろうとしたが、足が僅かに出てしまう。
場内にどよめきが起こり、審判が信じられないというふうに叫んだ。
「場外!! サーペント氏の勝利です!!」
たちまちのうちに罵声が飛び交う。
「嘘だろ!? なにかやったんだろう!!」
「そうだ!! カントローサの奴等は悪知恵が働くからな!!」
「タバサ様になにをした!?」
その言葉に続けて彼らが手にしていた手巾や胸当て等が投げつけられた。
カントローサの護衛と思われる男性がとっさに前へ出るがそれだけでは防げそうにない。
勝ち抜き戦はまだひとり目だというのに収拾がつかないどころか、暴動へ発展しそうである。
そのとき、ひとつの声が場内に響いた。
「貴様たち、今なにをした?」
自国の王の言葉に一瞬にして場が静まる。
「彼の国は大罪を犯したがその件については話がついた。今この場にいるのはカントローサ国からの客人だ。国の規範と成らねば成らぬお前たち騎士がなにをしている?」
ほとんどの者が恥じ入るように顔を伏せたが、中には度胸のある者がいた。
「発言、よろしいでしょうか?」
「なんだ、言ってみろ」
「話がついている、とはどういういことなのでしょうか?」
ああ、そのことかとベリルが独り言ちる。
傍らで見ていたローズは冷や冷やした。
まだ具体的にはなにも決まっていないと同じようなものなのだ。
どうするのだろう、と見ていると堂々とベリルが返す。
「これまでのことを鑑みて話を詰めているところだ。近日中には公表されるから待っていろ」
その威圧するような口調に反論の声は上がらなかった。
カントローサ国の客人を持て成さなくともよいのだろうか。
というか他にもいろいろと手つかずの案件があったように思えるのは決して気のせいではない。
「あの……」
「もちろん国王としての責務も大事だが、今はそれよりこっちだ」
青い瞳がローズを射抜くように見え、それは初めて会った時のことをローズに思い出させた。
『俺はシュガルトの王だ。お前を番として迎えに来た』
あの時はなんて身勝手なことを言うと思ったのだったが、今になって思い返すとあの時から自分も彼から目が離せなくなっていたのだと思う。
ローズは体から力を抜いた。
「逃げないのか?」
真上から見下ろしてくる青い瞳にローズは答えた。
「今さらです。……ご無事でよかった」
伏し目がちに答えると何故かベリルが横を向いた。
「どうかされましたか?」
「いや。番とはこれほど愛しいものとはな」
小声だったが確かに聞こえ、ローズの顔が真っ赤に染まる。
「顔が赤いが」
「あなたのせいです」
互いの距離が近いので必然的に声が小さくなる。
そのとき、扉が乱暴に叩かれ、返事を待たずに開いた。
「いいところお邪魔して申し訳ありません!! 非常時なので失礼致します!!」
何故かカントローサ国にいるはずの側近の声にベリルが眉を上げた。
「顔を上げろ。今どういう状況なのかわかって入って来るとはいい度胸だな」
室内に冷気が流れたように空気が凍るなか、それでもリヨンは必死に口を動かしたようだった。
「申し訳ありません!! あの後すぐにカントローサ国で暗殺未遂が立て続けに起きまして!!」
内容はとんでもないものだったが、は? と思ったのはローズだけだったらしい。
「だからなんだ。想定内でお前が残ったのだろう」
平然とベリルが応じるがそれに対し、リヨンが言い辛そうに答えた。
「いえ。それが。暗殺対象はこちらではなく、カントローサ国王でしたので」
リヨンの話によると、ベリル達が転移してほとんどすぐと言ってくらいのタイミングで暗殺者たちの襲撃があったのだという。
「それはまた。やはり急ごしらえでは無理だったか」
話を聞いたベリルの落ち着いた態度にローズが違和感を覚えたとき、リヨンが口を開いた。
「それでどうされます? 実行犯は捕らえたのですが、裁可を下す側に依頼者がいたようでして。カントローサ側が混乱していますので」
「まあ、仕方ないか。カントローサの王はあのとおりだしな」
やれやれとでもいうふうにベリルが肩をすくめる。
――カントローサの王はあのとおり?
その発言はどういう意味だろうか。
先王ならともかく、先ほど見たベリルの記憶の中の現王はそれほどひどい為政者には見えなかった。
というか、思い返して見るとちゃんと言ってなかったわね。
自分の伴侶は悪戯が好きらしい。
そんなことをローズが考えていると、名残惜しいとでも言いたげにベリルがローズから離れた。
「それで『彼』はどうしている?」
彼が誰のことを指すのか正確に知っているリヨンはそこには引っ掛からずに答えた。
「それが長老たちと勝ち抜き戦をしているとのことなのです」
「「――は?」」
ベリルとローズの声が被った。
普段であれば騎士たちが鍛錬している訓練場は熱気に包まれていた。
月末には士気を上げるために一般公開して試合が開かれるその訓練場はすり鉢状になっており、斜面の部分に観覧席が設けられている。
現在その観覧席には先ほどまで鍛錬していた騎士たちが占め、中央の舞台で繰り広げられている勝ち抜き戦に熱心な視線を向けていた。
「なあ、どっちが勝つと思う?」
「決まってるだろ。タバサ様だろう。何と言ってもかつては随一の実力者だったのだから」
「だよな。しかも熊族の長だし」
それに、と近くにいた別の騎士が会話に入ってくる。
「あのカントローサの奴になんか、誰が負けるっていうんだよ」
カントローサ国が獣人差別を繰り返すうちにシュガルト国側にもカントローサ国への反発が芽吹いていた。
それは少しずつ澱のように溜まっていき、今回の仮面舞踏会の一件で一気に噴出した。いよいよカントローサ国と開戦か、と構えていたところにカントローサからの客人である。しかも長たちとの勝ち抜き戦と聞けばのされて地に膝をつくところを見てやりたい。
そんな騎士たちの思惑を乗せた試合は思わぬ展開を見せた。
円形の舞台から一歩でも出れば敗北、とだけルールが決められた試合は、互いの体格差からカントローサの客人――ルイス・サーペント――は最初の方は回避行動を取るのでは、と見られた。
だが実際は――
「は?」
「ええ!?」
「タバサ様!?」
舞台上では今まさに大柄な熊の獣人が蹴り飛ばされるところだった。
それでも上手く均衡を取って舞台内へ留まろうとしたが、足が僅かに出てしまう。
場内にどよめきが起こり、審判が信じられないというふうに叫んだ。
「場外!! サーペント氏の勝利です!!」
たちまちのうちに罵声が飛び交う。
「嘘だろ!? なにかやったんだろう!!」
「そうだ!! カントローサの奴等は悪知恵が働くからな!!」
「タバサ様になにをした!?」
その言葉に続けて彼らが手にしていた手巾や胸当て等が投げつけられた。
カントローサの護衛と思われる男性がとっさに前へ出るがそれだけでは防げそうにない。
勝ち抜き戦はまだひとり目だというのに収拾がつかないどころか、暴動へ発展しそうである。
そのとき、ひとつの声が場内に響いた。
「貴様たち、今なにをした?」
自国の王の言葉に一瞬にして場が静まる。
「彼の国は大罪を犯したがその件については話がついた。今この場にいるのはカントローサ国からの客人だ。国の規範と成らねば成らぬお前たち騎士がなにをしている?」
ほとんどの者が恥じ入るように顔を伏せたが、中には度胸のある者がいた。
「発言、よろしいでしょうか?」
「なんだ、言ってみろ」
「話がついている、とはどういういことなのでしょうか?」
ああ、そのことかとベリルが独り言ちる。
傍らで見ていたローズは冷や冷やした。
まだ具体的にはなにも決まっていないと同じようなものなのだ。
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