24 / 50
1章 幼少期編
お呼びではないのでお帰りください
しおりを挟む
フレディ様とクラウディア様がお茶会の約束をしている四阿は王宮の王族専用の中庭の中にある。
中庭に入るには入り口を警備している騎士の許可を得なければ入れないけれど、私の顔を見た瞬間2人いた騎士の一人が走り出し、もう一人の騎士が私とクラウディア様が一緒に居る事を不思議そうな顔をしていたけれど、すんなり通してくれた。
それでいいのか騎士様よ。
そうこうしながらクラウディア様を案内しつつ四阿へ向かった。
四阿が見えた頃、目の前を何かが通り過ぎる。
びっくりした私がクラウディア様を庇うように前に出ると何かに急に抱きつかれた。
「ふぁぇうお」
驚きのありまり変な声を出した私の頭の上で楽しそうに笑う声が聞こえる。
「久しぶりだな、会いたかったぞスー」
その声の主とはこの所ほぼ接触する頻度も下がっていて安心しきっていた私は思わず心の中で舌打ちをしてしまう。
「離してくださいジュリアン様」
めちゃくちゃ嫌そうな声がでてしまった。
「相変わらずつれないやつだな。まぁそこが可愛いんだけどな」
「と、言うかどうしてジュリアン様がこちらへいらっしゃるんですか?今日はフレディさまとクラウディア様のお茶会だと先ほど聞いたのですが?」
何故ジュリアン様がこの場にいるんだ?この時間は学園なのでは?と思ったけど前に王宮に居る方が長いとは聞いていたけど、なぜいま現れた。
「あぁ、騎士にスーが来たら知らせるように周知させてるからな」
自慢気に言うジュリアン様にちょっと呆れてしまった。
ところで主役のはずのフレディ様がいないのはどういう事なんだろうと思っていたら。
「兄上、そろそろ執務室へお戻りください。フリードが探していましたよ」
そう背後から現れたのはフレディ様。
「っチィ、もうバレたか。スー一緒に執務室へ行かないか?スーが居れば執務もはかどると思うんだけどなぁ」
私に対して無駄な色気を振りまきおねだりしてくるジュリアン様、か、可愛くなんかないぞ。
それよりも、フリードリヒ様がいらっしゃるの?心めちゃくちゃ惹かれる。でも接触イベント厳禁だからここは心を鬼にしてでも断らなければ。
「行きません、私はクラウディア様をご案内してきただけですのでそろそろ失礼しようと思っております」
そうニッコリ笑ってジュリアン様の腕を押し抜け出そうとするもあれ?出れない。
私を抱きしめながらニヤニヤするジュリアン様をジト目で睨み上げるとようやく放してくれた。
名残惜しそうに私から離れると、ジュリアン様は転移魔法を使い自分の執務室へ戻られた。
はーやれやれ、自由すぎる王太子様だなもう。
「スー」
「ごきげんようフレディ様、お久しぶりですわね」
ニッコリ笑顔を見せると、ふにゃんと可愛い笑顔を見せるフレディ様。私に近寄ってくるとまたもや彼も私を抱きしめて来た。
「フレディ様?」
「ん、消毒。」
「イヤイヤ、ジュリアン様は病原菌か何かですか?ダメですよお兄様をそんな風に言っては」
さすがに酷いなと思ってフレディ様を嗜める。
「わかってる、でもスーに触れる奴はたとえ兄上でも嫌だ」
うーん。小さい頃からフレディ様が私の事を大切に思ってくれているのを知っているだけに無碍には出来ないのよね。どっちかというと姉に甘えてくる弟って感じで可愛いものだ。
だから抱きしめられてもジュリアン様ほどイヤじゃないのも不思議なものだよね。
と、思っていたらフレディ様が私の顔にキスをしてきだした。あ、これはダメなやつよね止めなきゃと思っていると思わぬ方向から声が聞こえて来た。
「あらあら、まぁまぁ。フレディ様がスカーレット様にご執心というのは本当でしたのね」
と、言う声が聞こえ驚いたのは私だけじゃなくフレディ様もで……。
完全に忘れてましたわ。
そこにはニマニマと、とても嬉しそうな顔をしたクラウディア様が瞳をキラキラと輝かせ立っていた。
あ、コレダメなやつじゃ。
中庭に入るには入り口を警備している騎士の許可を得なければ入れないけれど、私の顔を見た瞬間2人いた騎士の一人が走り出し、もう一人の騎士が私とクラウディア様が一緒に居る事を不思議そうな顔をしていたけれど、すんなり通してくれた。
それでいいのか騎士様よ。
そうこうしながらクラウディア様を案内しつつ四阿へ向かった。
四阿が見えた頃、目の前を何かが通り過ぎる。
びっくりした私がクラウディア様を庇うように前に出ると何かに急に抱きつかれた。
「ふぁぇうお」
驚きのありまり変な声を出した私の頭の上で楽しそうに笑う声が聞こえる。
「久しぶりだな、会いたかったぞスー」
その声の主とはこの所ほぼ接触する頻度も下がっていて安心しきっていた私は思わず心の中で舌打ちをしてしまう。
「離してくださいジュリアン様」
めちゃくちゃ嫌そうな声がでてしまった。
「相変わらずつれないやつだな。まぁそこが可愛いんだけどな」
「と、言うかどうしてジュリアン様がこちらへいらっしゃるんですか?今日はフレディさまとクラウディア様のお茶会だと先ほど聞いたのですが?」
何故ジュリアン様がこの場にいるんだ?この時間は学園なのでは?と思ったけど前に王宮に居る方が長いとは聞いていたけど、なぜいま現れた。
「あぁ、騎士にスーが来たら知らせるように周知させてるからな」
自慢気に言うジュリアン様にちょっと呆れてしまった。
ところで主役のはずのフレディ様がいないのはどういう事なんだろうと思っていたら。
「兄上、そろそろ執務室へお戻りください。フリードが探していましたよ」
そう背後から現れたのはフレディ様。
「っチィ、もうバレたか。スー一緒に執務室へ行かないか?スーが居れば執務もはかどると思うんだけどなぁ」
私に対して無駄な色気を振りまきおねだりしてくるジュリアン様、か、可愛くなんかないぞ。
それよりも、フリードリヒ様がいらっしゃるの?心めちゃくちゃ惹かれる。でも接触イベント厳禁だからここは心を鬼にしてでも断らなければ。
「行きません、私はクラウディア様をご案内してきただけですのでそろそろ失礼しようと思っております」
そうニッコリ笑ってジュリアン様の腕を押し抜け出そうとするもあれ?出れない。
私を抱きしめながらニヤニヤするジュリアン様をジト目で睨み上げるとようやく放してくれた。
名残惜しそうに私から離れると、ジュリアン様は転移魔法を使い自分の執務室へ戻られた。
はーやれやれ、自由すぎる王太子様だなもう。
「スー」
「ごきげんようフレディ様、お久しぶりですわね」
ニッコリ笑顔を見せると、ふにゃんと可愛い笑顔を見せるフレディ様。私に近寄ってくるとまたもや彼も私を抱きしめて来た。
「フレディ様?」
「ん、消毒。」
「イヤイヤ、ジュリアン様は病原菌か何かですか?ダメですよお兄様をそんな風に言っては」
さすがに酷いなと思ってフレディ様を嗜める。
「わかってる、でもスーに触れる奴はたとえ兄上でも嫌だ」
うーん。小さい頃からフレディ様が私の事を大切に思ってくれているのを知っているだけに無碍には出来ないのよね。どっちかというと姉に甘えてくる弟って感じで可愛いものだ。
だから抱きしめられてもジュリアン様ほどイヤじゃないのも不思議なものだよね。
と、思っていたらフレディ様が私の顔にキスをしてきだした。あ、これはダメなやつよね止めなきゃと思っていると思わぬ方向から声が聞こえて来た。
「あらあら、まぁまぁ。フレディ様がスカーレット様にご執心というのは本当でしたのね」
と、言う声が聞こえ驚いたのは私だけじゃなくフレディ様もで……。
完全に忘れてましたわ。
そこにはニマニマと、とても嬉しそうな顔をしたクラウディア様が瞳をキラキラと輝かせ立っていた。
あ、コレダメなやつじゃ。
0
あなたにおすすめの小説
空手馬鹿の俺が転生したら規格外の治癒士になっていた 〜筋力Eのひ弱少年治癒士が高みを目指す!?〜
くまみ
ファンタジー
前世は空手部主将の「ゴリラ」男。転生先は……筋力Eのひ弱な少年治癒士!?
「資質がなんだ!俺の拳は魔法を超える!……と、思うけど……汗」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は五里羅門(ごり・らもん) 35歳独身男だ。硬派すぎて女が寄り付かず。強すぎる空手愛と鍛え抜かれた肉体のせいで不本意ながら通称「ゴリラ」と呼ばれていた。
仕事帰りにダンプに跳ねられた俺が目覚めると、そこは異世界だった。だが転生した姿は前世とは真逆。
病弱で華奢。戦闘力最低と言われる職業の「治癒士」(ヒーラー)適正の10歳の少年・ノエル。
「俺は戦闘狂だぞ!このひ弱な体じゃ、戦えねぇ!
「華奢でひ弱な体では、空手技を繰り出すのは夢のまた夢……」
魔力と資質が全てのこの世界。努力では超えられない「資質の壁」が立ちふさがる。
だが、空手馬鹿の俺の魂は諦めることを知らなかった。
「魔法が使えなきゃ、技で制す!治癒士が最強になっちゃいけないなんて誰が決めた?」
これは魔法の常識を「空手の技」で叩き壊す、一人の少年の異世界武勇伝。
伝説の騎士、美少女魔術師、そして謎の切り株(?)を巻き込み、ノエルの規格外の挑戦が今始まる!
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
【完結】ヤンデレ乙女ゲームの転生ヒロインは、囮を差し出して攻略対象を回避する。はずが、隣国の王子様にばれてしまいました(詰み)
瀬里@SMARTOON8/31公開予定
恋愛
ヤンデレだらけの乙女ゲームに転生してしまったヒロイン、アシュリー。周りには、攻略対象のヤンデレ達が勢ぞろい。
しかし、彼女は、実現したい夢のために、何としても攻略対象を回避したいのだ。
そこで彼女は、ヤンデレ攻略対象を回避する妙案を思いつく。
それは、「ヒロイン養成講座」で攻略対象好みの囮(私のコピー)を養成して、ヤンデレたちに差し出すこと。(もちろん希望者)
しかし、そこへ隣国からきた第五王子様にこの活動がばれてしまった!!
王子は、黙っている代償に、アシュリーに恋人契約を要求してきて!?
全14話です+番外編4話
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
推ししか勝たん!〜悪役令嬢?なにそれ、美味しいの?〜
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは前世で読んだラノベの世界で、自分が悪役令嬢だったとか、それこそラノベの中だけだと思っていた。
だけど、どう見ても私の容姿は乙女ゲーム『愛の歌を聴かせて』のラノベ版に出てくる悪役令嬢・・・もとい王太子の婚約者のアナスタシア・アデラインだ。
ええーっ。テンション下がるぅ。
私の推しって王太子じゃないんだよね。
同じ悪役令嬢なら、推しの婚約者になりたいんだけど。
これは、推しを愛でるためなら、家族も王族も攻略対象もヒロインも全部巻き込んで、好き勝手に生きる自称悪役令嬢のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる