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2章 王立学園編
モブストーカー、王立学園へ入学する 2
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ジュリアン様にエスコートされ馬車を降りると、そこには見覚えのある建物が見えた。
ゲームのOPで流れる王立学園の校舎と同じくちょっとだけこの世界じゃなくて私の前世の世界が影響したようなデザインの白い校舎が見えた。
やっぱりこの世界はゲームの世界なんだなと、改めて思った。
なんて浸っていると……。
「え?あの子誰ですの?どこの令嬢?」
「ジュリアン殿下と一緒に来たのは誰?」
「あんな子見た事ありませんわ、まさか婚約者ではありませんわよね?」
……。
わかる。わかるよー言いたい事は。
私も出来ればこの場から今すぐにでも逃げたいですもの。
一応顔は笑顔ですけど、心は泣いてますからね私。
「兄上!、スー!」
声のした方を見ると私達が降りた馬車の後ろに停まった王族の紋章の入った馬車から降りて来たのはフレディ様。
「フレディ、朝ぶりだな。入学おめでとう」
可愛い弟に向けキラキラを無駄に振りまくジュリアン様。
「ごきげんよう、フレディ様。今日からよろしくお願い致しますわ」
制服のスカートを少し摘まみながらカテーシーを取る。
「兄上ずるいです、俺もスーを迎えに行きたかったのに……」
ぷぅっと頬を膨らませる仕草を見せるフレディ様可愛い。なんて思っていた私の腰を抱き寄せたジュリアン様が。
「悪いなフレディ、スーは私の大切な人になった。いくら弟のお前だとしても譲れない事があるんだ」
そう言うと同時に私の髪をひと房梳くい取ると、そのまま髪にキスをした。
『ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』
私たちの周りにいた学園の生徒や関係者が大絶叫する事態に陥り、あまりの騒ぎに飛び出してきた王立学園の教師に王族専用に作られたサロンへフレディ様共々連行された。
騒ぎが大きくなったため入学式の時間を1時間ずらす事になり、私もそのまま待機する事になった。
ジュリアン様付きの侍従がお茶を入れてくれたのでありがたく頂く事にした私がお茶を口にした瞬間、爆弾をなげつけられた。
「スー兄上との婚約を了承したというのは本当か?」
「ぐふっえぇっ……はぁはぁはぁ」
あっぶな。思わずお茶を噴き出す所だった。
「……別に婚約を了承したわけじゃありませんわ。お父様が陛下とジュリアン様のごり押しに負けただけですわ」
あの時の事を思い出すとまたムカムカしてくる。私自身諦めてしまったのだから仕方ないけれど、せめて公になるまで自粛してほしかった。
「えぇっ!公爵からはスーが涙を流す程喜んで私と結婚するって報告受けてるよ。その事を聞いて私が成人したらすぐにでも式が挙げられるように動いてるんだよ!」
は?何がどうしてそうなった?確かに私号泣したけど、嬉しくて泣いたわけじゃないし悲しすぎて泣いただけだよ?婚約だって思い切り打算で愛なんかこれっぽっちもないよ?どうしてそんなに話がよじまがったんだ?
「ジュリアン様それは全くの誤報ですわ。婚約の是を返しましたのは半分王命だった事と貴族の令嬢としての義務としての是ですわ。私が求められているのは国としての対面上の王妃の立場でしょうから是を出したのです。私も貴族の娘です政略結婚は仕方ないと思ってます。どうせ愛のある結婚は期待してませんので……」
そう、私は自分の結婚に幸せなど求めていない。
政略結婚は貴族の令嬢として生まれたからには義務のようなものだ。それも相手がとうてい断る事の難しい王族相手ならなおさらだ。
シュンとする私の手を取るジュリアン様
「愛のある結婚だ!スーに対して私は愛しかない!!」
ドヤ顔で私にそう言い放つジュリアン様の顔を見て私は目をパチパチとさせる。
え?愛しかない?は?
だってジュリアン様の運命はヒロインちゃんでしょ?
「あぁ、可愛い。スー。いやスカーレット私はずっと君が好きだったんだよ。この国の未来の事も考えて私の隣に立つに相応しいのもスカーレットだと思っている。確かに王命にしてキミを縛った事は謝罪する。それでも私はスカーレットだから王妃になってもらいたいし、私の妻になって貰いたいと思ってるんだ。スカーレット愛しているよ。だから私の言う事を信じて、そしてイトコとしてじゃなく一人の男として見て欲しい」
ん”ん”ん”ん”
このセリフって……ジュリアン様ルートでヒロインちゃんがプロポーズされる時の台詞に激似なんですけどっ!
ちょ、ちょっとまって本当にどうなってるの?
ゲームのOPで流れる王立学園の校舎と同じくちょっとだけこの世界じゃなくて私の前世の世界が影響したようなデザインの白い校舎が見えた。
やっぱりこの世界はゲームの世界なんだなと、改めて思った。
なんて浸っていると……。
「え?あの子誰ですの?どこの令嬢?」
「ジュリアン殿下と一緒に来たのは誰?」
「あんな子見た事ありませんわ、まさか婚約者ではありませんわよね?」
……。
わかる。わかるよー言いたい事は。
私も出来ればこの場から今すぐにでも逃げたいですもの。
一応顔は笑顔ですけど、心は泣いてますからね私。
「兄上!、スー!」
声のした方を見ると私達が降りた馬車の後ろに停まった王族の紋章の入った馬車から降りて来たのはフレディ様。
「フレディ、朝ぶりだな。入学おめでとう」
可愛い弟に向けキラキラを無駄に振りまくジュリアン様。
「ごきげんよう、フレディ様。今日からよろしくお願い致しますわ」
制服のスカートを少し摘まみながらカテーシーを取る。
「兄上ずるいです、俺もスーを迎えに行きたかったのに……」
ぷぅっと頬を膨らませる仕草を見せるフレディ様可愛い。なんて思っていた私の腰を抱き寄せたジュリアン様が。
「悪いなフレディ、スーは私の大切な人になった。いくら弟のお前だとしても譲れない事があるんだ」
そう言うと同時に私の髪をひと房梳くい取ると、そのまま髪にキスをした。
『ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』
私たちの周りにいた学園の生徒や関係者が大絶叫する事態に陥り、あまりの騒ぎに飛び出してきた王立学園の教師に王族専用に作られたサロンへフレディ様共々連行された。
騒ぎが大きくなったため入学式の時間を1時間ずらす事になり、私もそのまま待機する事になった。
ジュリアン様付きの侍従がお茶を入れてくれたのでありがたく頂く事にした私がお茶を口にした瞬間、爆弾をなげつけられた。
「スー兄上との婚約を了承したというのは本当か?」
「ぐふっえぇっ……はぁはぁはぁ」
あっぶな。思わずお茶を噴き出す所だった。
「……別に婚約を了承したわけじゃありませんわ。お父様が陛下とジュリアン様のごり押しに負けただけですわ」
あの時の事を思い出すとまたムカムカしてくる。私自身諦めてしまったのだから仕方ないけれど、せめて公になるまで自粛してほしかった。
「えぇっ!公爵からはスーが涙を流す程喜んで私と結婚するって報告受けてるよ。その事を聞いて私が成人したらすぐにでも式が挙げられるように動いてるんだよ!」
は?何がどうしてそうなった?確かに私号泣したけど、嬉しくて泣いたわけじゃないし悲しすぎて泣いただけだよ?婚約だって思い切り打算で愛なんかこれっぽっちもないよ?どうしてそんなに話がよじまがったんだ?
「ジュリアン様それは全くの誤報ですわ。婚約の是を返しましたのは半分王命だった事と貴族の令嬢としての義務としての是ですわ。私が求められているのは国としての対面上の王妃の立場でしょうから是を出したのです。私も貴族の娘です政略結婚は仕方ないと思ってます。どうせ愛のある結婚は期待してませんので……」
そう、私は自分の結婚に幸せなど求めていない。
政略結婚は貴族の令嬢として生まれたからには義務のようなものだ。それも相手がとうてい断る事の難しい王族相手ならなおさらだ。
シュンとする私の手を取るジュリアン様
「愛のある結婚だ!スーに対して私は愛しかない!!」
ドヤ顔で私にそう言い放つジュリアン様の顔を見て私は目をパチパチとさせる。
え?愛しかない?は?
だってジュリアン様の運命はヒロインちゃんでしょ?
「あぁ、可愛い。スー。いやスカーレット私はずっと君が好きだったんだよ。この国の未来の事も考えて私の隣に立つに相応しいのもスカーレットだと思っている。確かに王命にしてキミを縛った事は謝罪する。それでも私はスカーレットだから王妃になってもらいたいし、私の妻になって貰いたいと思ってるんだ。スカーレット愛しているよ。だから私の言う事を信じて、そしてイトコとしてじゃなく一人の男として見て欲しい」
ん”ん”ん”ん”
このセリフって……ジュリアン様ルートでヒロインちゃんがプロポーズされる時の台詞に激似なんですけどっ!
ちょ、ちょっとまって本当にどうなってるの?
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