乙女ゲームの世界に転生したら、モブだったので神様に貰ったチートな力を駆使して前世の最推しをストーキングしますっ!

支倉りおと

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2章 王立学園編

モブストーカー、知らない設定が多すぎる問題

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 クラウディア様と共に今日から暮らす寮へ向かい寮母さんに部屋を教えて貰おうとすると。

「あぁ、スカーレット様はこの寮じゃないよ」

「え?どういう事ですか?」

 私も寮生活のはずだし、荷物も運んだんだけどどこに行ったのかしら?

「スカーレット様はあっちの王族専用の寮だよ」

 は?

 王族専用の寮?

 どうして?私は一応公爵令嬢だけど貴族寮の高位貴族の階に入る予定でしたよね?

 そう説明を受けたはずなのにどういう事?訳が分からず私が困惑していると。

「当たり前だろ、スーの安全の為だ。もともとアスとスーは王位継承権を持つ王族なんだぞ。ブルームフィールド公爵は継承権放棄されてるけど、スー達の継承権は放棄されていない。だから私の婚約者でなくても王族専用の寮に入ってもおかしくないんだ。アスも王族専用寮にいるぞ知らなかったのか?」

 そう言うのはジュリアン様……。王太子殿下暇なのですか?そして知りませんよお兄様が王族専用寮にいるなんて。

 しかも私が王位継承権があるなんてもっと知るはずもなく。

 それよりもジュリアン様何処からあらわれた?気配もなく現れたから驚いたじゃないか!

 そう私が思っていたら私の手を取りスマートに繋ぐジュリアン様。

「と、言う訳でスー行くぞ。フィールズ侯爵令嬢失礼する」

「はい、殿下御前を失礼させていただきます」

 勝手に2人で挨拶をすると私はジュリアン様に引きずられながら王族専用の寮の方へ連れて行かれた。



 目の前に聳え立つ白く大きな白亜のお城……。

「あれ?これって」

「あぁ気が付いた。ここが王太子宮を作った時に同じように作った王族専用の学園寮だよ。さぁ行こうか」

 相変わらずジュリアン様に引きずられながら私は寮の中へ入った。

 玄関には手のひらをかざすと登録者以外の人間が立ち入れないように出来ている魔道具があり、私もその場で登録した。
 血を一滴垂らすだけで登録できるなんてすごい魔道具だなって感心しながら私はジュリアン様について行く。

 警備の人達には今日から私とフレディ様がこの寮に住む事になった事は連絡済みだったようですんなりと通して貰った。

 一階は食堂と娯楽室。この寮でお世話をしてくれる王族専用の執事やメイド、料理人などが常駐する個室。

 二階はサロンや会議室とダンスホール。

 三階より上の階は王族の居室となる。

 他国の王族留学生も希望すれば入居可能なので部屋の数はかなりあるみたい。

 今この寮で生活しているのはジュリアン様とフレディ様、お兄様と私だけらしい。来年からは他国の王子が留学してくるので人が増えるらしいけれど、なんだか人が少なくて寂しいな。

 なんて思ってる場合ではなく、私がぼんやりしながらジュリアン様の説明を受けているといつの間にかジュリアン様と繋いでいた手が、こ、恋人繋ぎになってる!!しかも繋いだ手の指が私の手をスリスリしてるんだけどっ。

 えぇぇぇ。怖くなった私がジュリアン様の方を見ると、私の顔をガン見しているジュリアン様の顔が分かりやすくぱぁぁぁぁと笑顔になった。

 え?なにどういう事?

 ジュリアン様の態度に困惑しかない私。

「さぁ、ここがスーの部屋だよ」

 と、扉を開けるとここは寮なの?と思うような景色が広がっていた。

 間取りは前世で言う高級なマンションのような広さの2LDK

 30帖程の広々としたリビングルームと無駄に広いキッチンとダイニングにお風呂。

 大きなベッドが鎮座したベッドルームと、勉強や執務をするのに丁度よい個室があった。

 その外にも大きなクローゼットには見た事ないドレスが並んでいるのは何故?

 豪華すぎて寮とは思えない造りに私は怖くなっていた。

「あ、あの私一般貴族寮で「ダメだよ!」

 えぇぇぇ。

「スーは私の婚約者なんだから王太子の隣に住むに決まっているだろう。一般貴族寮なんてこんなに可愛いスーを放り込むなんてそんな危険な事私が許すはずないだろう」

 何故かプリプリと怒り出すジュリアン様に更に私は困惑する。

 どうせどんなに嫌がってもココに済む事は決定なんだろうなと、早々に諦めた。

「所で、ジュリアン様ちょっと気になる事があるんですけど」

 この部屋に入った時から気になっているドアがある。特に紹介されなかったから重要ではないんだろうけど、ドアだから聞いてみた。

「なんだいスー」

「この扉は何ですか?」

 そう言うと気になっている扉を指さしジュリアン様に聞いた。」

「あぁ、この扉はね」

 言いながら扉を開けると、何故か部屋の中央に5人くらいは軽く寝られるようなどデカいベッドが鎮座していた。

「え?客室ですか?この部屋?」

 私が通常使うベッドルームより豪華な物が置いてあって、何の為なんだろうと頭に?を浮かべると。

「この部屋は王太子とその婚約者が仲良しする部屋だよ」

 え?仲良し?

「あぁ、スーにはまだ早かったかな?そうだね分かりやすく言うと」

 ジュリアン様がベッドに座ると、私を抱きしめお膝の上に座らせるとジュリアン様が私のお腹を触りながら

「私とスーが仲良ししてスーのココに赤ちゃんを作る為の部屋だよ」

 ニッコリと嬉しそうに微笑むジュリアン様を他所に私は思い切り凍り付いてしまった。

 は????


 仲良しってまさか。


 青褪める私の隣を高速で何かが通り過ぎたと思ったら私の身体が浮かんだ。

「バッカやろー!何変な事僕のスーに教えてるんだよ!!まだ小さいスーにお前の凶悪な物を挿れようなんて馬鹿かお前は!!」

「ふぇ?お兄様?」

 いつの間にか現れた兄のアスターに私は抱えられていた。

「アス、失礼だなぁ。今すぐじゃなくてもスーが怖くないようにするのも私の役目だろう」

 なぜか自信満々に話すジュリアン様に私もお兄様もジト目で見ていた。

「スー。危険だからこの部屋の鍵を開けてはいけないよ。そしてリアンは絶対に招いてはいけない。スーの貞操の危機だから気を付けるんだよ」

「はい、お兄様お部屋ごと封鎖していただいても構いませんわ。むしろお兄様が一緒に住んでいただけると安心なんですけど」

「それもそうだな。うんじゃぁそうしようか」

 ジュリアン様を無視して私達が話を進めていると。

「えぇぇぇ。そんなの私が許しません!この部屋は王太子とその婚約者の部屋なんだから!!わかった私からはこの部屋に入る事はしないから(今は仕方ない)アスは自分の部屋で生活しろ」

 そう言うジュリアン様はまだ信用できないけれど、仕方がないので私達も引いた。

 はぁ……
 
 入学式当日から設定にない事ばかりが明かされて困惑ばかりの一日だった。


 それにしても本当にどうなってるの?

 

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