私が転生したのは腐女子に優しい世界でした

支倉りおと

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ランチタイムも騒がしい

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 朝のHRのあとの午前中は一年生は校舎内の見学と、教科担当の先生方の紹介。
 ランチを挟んで午後からは在校生との対面式だ。

 午前の紹介が終わると早めのランチを取っていいと、一年生は教室で食べる者、食堂で食べる者、サロンで食べる者とそれぞれ分かれて移動しだした。

 私はお兄ちゃんやなっちゃんと今日は一緒に食べようと約束していたので、ふーちゃんと一緒に約束している食堂へ向かった。
 
 食堂と言うから前世の記憶のなかにあった高校生の時のありきたりなよくある食堂を思い浮かべていたら

 そこは、高級レストランさながらの施設が広がっていた。

 まず入り口に執事がいた。ちゃんと執事服を着ている上にイケおじじゃなくてイケメンのお兄さん。
 それもみんな顔が良い。

 そのイメメン執事に案内され日当たりのそこそこ良い4人掛けの席に案内されると、椅子まで引いてもらいお嬢様気分が味わえた。
 席に着くとすぐにメイドさんがメニューを持ってきてくれた。
 そのメニューは庶民的な定食から、フレンチ、イタリアンのフルコース。デザート系も充実していて放課後にはアフタヌーンティー(要予約)なんかもあった。
 しかもさすが東城学園、この食堂や学園で提供される食べ物飲み物、予約品以外は全部無料とは太っ腹だ。
 
 これはもうこの学園に通う間、全メニュー制覇は目標だな。

 そう思いながらメニューを選んでいると、何やら騒がしくなったと思ったら突然後ろから抱きしめられた。

「俺の陽菜!!お待たせ、さ何食べる?陽菜の好きなハンバーグランチあるよ。デザートプレートもおすすめだよ」

 べったりイチャイチャな通常運転のなっちゃんをひっぺがすのは

「ナツ!お前は自嘲しろ。陽菜、パスタランチがおすすめだ。オレはドリアランチにするから半分コでもいいぞ」

 今日も甘々なおにいちゃん

「陽菜、僕はエビチリが食べたいんだけど、点心セットはどうかな?一緒に食べない?」

 ふーちゃんまで参加してきた。

「んーそうだな。今日は本日のランチのミックスグリルにする」

「「「りょーかい」」」

 すぐさま注文をすると席に着いたお兄ちゃんが流れるように私を膝の上に抱っこする。

「あ、ずりーよ唯斗!!俺も陽菜抱っこしたい、あーんしたい」

 そういいグズりだすなっちゃん。

「うるせー陽菜はオレの妹だ、彼氏でもないのに気やすく触んじゃねーよ」

「それこそ唯斗は兄貴なんだから俺に譲れよ!!陽菜不足で俺(アソコが)苦しいんだから」

「ふざけんな、お前の(アソコ)が苦しかろうがオレや陽菜の知った事じゃねぇよ!陽菜をエロい目でみるのやめろ」

 口喧嘩の応酬をしているがこの2人は親友だ。私が絡まなければこの2人は完璧なこの学園最強のイケメンだもん女子がほっておく訳もなく、実際今もこの机回りは2人を狙ってるお姉様方が包囲してる状態だ。
 なんで私が絡むと残念感が出るんだろう?謎だ。

 昼間っからやれやれと言うような事態だが、私はテーブルに揃えられたランチメニューを黙々と食べる事にした。

 正直、BL展開でないから興味ないんだよね。
 せめてお兄ちゃんとなっちゃんがいちゃいちゃしてくれればいいのになんて思いながら食事を楽しんでいた。

 あー美味しい。


「所でナツ兄に唯斗兄、午後からの在校生との対面式って何するの?」

 普段おっとりしていて滅多に口を開かないふーちゃんがしゃべった。
 珍しい事もあるなぁと思っていたら。

「あぁ、そうだな単純に全校生徒集まって校長や理事長の話を聞いて、生徒会長の挨拶のあとは部活の紹介と軽く学園の決まり事とか色々だな」

「ふーんとりあえず暇そうだね」

 お兄ちゃんの説明を聞きながらふーちゃんは眠いのか欠伸をしていた。こりゃ寝るな。


 そう言えば、対面式の時にイベントなかったっけ?内容まではよく覚えてないけれど、何かあったはず。
 誰かとの出会いイベントのはずだよー

 えーんどうして私ってば覚えてないの?あり得ないんですけど

 この記憶の役立たずっ!!せっかくの生スチル見逃すとかないんですけどー。

 はぁ、とりあえず突然何が起きてもいいようにムービー撮る準備だけはしておこうと心に決めた私だった。

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