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第四章 王立高等学園
暴風王女と赤い死神はまた大国皇太子のデートを邪魔する計画を立てます
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その放課後、ジャンヌらは魔導第一師団の訓練所で訓練に励んでいた。
「おりゃー」
ウィルは転移してアレクに切りかかる。
模擬剣を一瞬で引き抜きアレクはウィルを弾き飛ばす、
更にそこに衝撃波を浴びせる。
それを転移で躱すやアレクの後ろに転移、振り向きざま剣を降ろす。
それをかろうじてアレクは剣で受ける。
「ウイル上達してきたじゃないか」
珍しくアレクは褒めた。
「これからまだまだ行きますよ」
二人は離れて剣で打ち合う。
でも、単純な剣技ではまだまだウイルはアレクにはかなわない。
あっという間に追い詰められ剣を弾き飛ばされた。
「くっそう」
ウィルは地団駄踏みしめて悔しがる。
「あははは、まあ、ウィル上達したぞ」
横でジャンヌが笑った。
「次はアレク行くぞ」
ジャンヌが模擬剣を構えた。
「えっちょっと休ませて」
「問答無用」
ジャンヌはあっという間にスピードマックスにしてアレクに切り結ぶ。
ガキンガキン、剣を思いっきりアレクに叩きつけるがアレクはなんとかはじき返す。
しかし、勢いのあるジャンヌはなかなか止まらない。
アレクが必殺技で下段から切り上げようとした時にいきなりジャンヌが消えた。
「げっ」
勢いあまって切り上げてたたらを踏む。
それを思いっきり後ろからジャンヌは蹴り上げていた。
どさっと地面にアレクは倒れ込む。
「ジャンヌ卑怯だぞ。
ウイルはそう簡単にやられないんだから少しは休ませろよ」
体についた土を払いながらアレクが言う。
「ふんっ戦場では休みなんてない」
笑ってジャンヌが言う。
確かにその通りだが、ウイルクラスがどんどん育っているジャンヌの部隊は中々手ごわかった。
「よし、暗くなって来たからそろそろ終わりにするか。
続きは明日やろう」
ジャンヌが言うが、
「すいません。明日はちょっと」
ウィルが済まなさそうに言う。
「えっどうしたウイル。まさかデートか」
ジャンヌが驚いて言う。
「うっそう、ウィル君デートなの?」
ライラが残念そうに言う。
「違います。ガーネットに連れられて」
「それデートって言うんじゃないのか」
アレクが言う。
「兄弟そろっておんなじこと言わないでください。」
「兄弟ってエカテリーナか」
「一緒の学年のボリスです」
「ああ、ボリスか」
そんな奴がいたなと言うアレクの認識レベルだ。
「で、どこ行くんだ?」
ジャンヌが聞く。
「知りませんよ」
「何だ今から尻に敷かれているのか?」
「だからデートじゃないって。姉様とオウを心配だから後をつけるって」
「何だと。あの二人いつの間に」
ジャンヌが言う。
「日中はエカテリーナがオーウェンに付きまとっているはずなのに」
アレクが言う。
「何だアレク、相も変わらず、オーウェンとクリスの邪魔しているのか」
ジャンヌが呆れて言う。
「俺じゃない。エカテリーナがお熱なだけだ」
「まあ、そう見えるが。そのエカテリーナのガードをかいくぐったという事か。
やるなオーウェンはでと、ジャッカル!」
第一魔導師団と一緒に訓練していたオーウェンの護衛隊長を呼ぶ。
「オーウェン明日はどこの店予約したんだ」
ジャンヌがズバリと聞く。
「えっそんなの俺の口からは」
慌ててジャッカルは誤魔化す。
「ここからつけていくのは前と同じだからな。
出来たら今度は趣向を変えて店で待ち合わせって言うのが良いだろう」
「しかし…」
「お前が行ったなんて言わないって。
でないとお前に教えてもらったと言って朝からこの前みたいに一緒に行動するぞ」
ジャンヌが脅す。
「そんな」
ジャッカルは青い顔をした。
「そらそらどうする」
ジャンヌの圧力にジャッカルが屈するのは時間の問題だった。
「おりゃー」
ウィルは転移してアレクに切りかかる。
模擬剣を一瞬で引き抜きアレクはウィルを弾き飛ばす、
更にそこに衝撃波を浴びせる。
それを転移で躱すやアレクの後ろに転移、振り向きざま剣を降ろす。
それをかろうじてアレクは剣で受ける。
「ウイル上達してきたじゃないか」
珍しくアレクは褒めた。
「これからまだまだ行きますよ」
二人は離れて剣で打ち合う。
でも、単純な剣技ではまだまだウイルはアレクにはかなわない。
あっという間に追い詰められ剣を弾き飛ばされた。
「くっそう」
ウィルは地団駄踏みしめて悔しがる。
「あははは、まあ、ウィル上達したぞ」
横でジャンヌが笑った。
「次はアレク行くぞ」
ジャンヌが模擬剣を構えた。
「えっちょっと休ませて」
「問答無用」
ジャンヌはあっという間にスピードマックスにしてアレクに切り結ぶ。
ガキンガキン、剣を思いっきりアレクに叩きつけるがアレクはなんとかはじき返す。
しかし、勢いのあるジャンヌはなかなか止まらない。
アレクが必殺技で下段から切り上げようとした時にいきなりジャンヌが消えた。
「げっ」
勢いあまって切り上げてたたらを踏む。
それを思いっきり後ろからジャンヌは蹴り上げていた。
どさっと地面にアレクは倒れ込む。
「ジャンヌ卑怯だぞ。
ウイルはそう簡単にやられないんだから少しは休ませろよ」
体についた土を払いながらアレクが言う。
「ふんっ戦場では休みなんてない」
笑ってジャンヌが言う。
確かにその通りだが、ウイルクラスがどんどん育っているジャンヌの部隊は中々手ごわかった。
「よし、暗くなって来たからそろそろ終わりにするか。
続きは明日やろう」
ジャンヌが言うが、
「すいません。明日はちょっと」
ウィルが済まなさそうに言う。
「えっどうしたウイル。まさかデートか」
ジャンヌが驚いて言う。
「うっそう、ウィル君デートなの?」
ライラが残念そうに言う。
「違います。ガーネットに連れられて」
「それデートって言うんじゃないのか」
アレクが言う。
「兄弟そろっておんなじこと言わないでください。」
「兄弟ってエカテリーナか」
「一緒の学年のボリスです」
「ああ、ボリスか」
そんな奴がいたなと言うアレクの認識レベルだ。
「で、どこ行くんだ?」
ジャンヌが聞く。
「知りませんよ」
「何だ今から尻に敷かれているのか?」
「だからデートじゃないって。姉様とオウを心配だから後をつけるって」
「何だと。あの二人いつの間に」
ジャンヌが言う。
「日中はエカテリーナがオーウェンに付きまとっているはずなのに」
アレクが言う。
「何だアレク、相も変わらず、オーウェンとクリスの邪魔しているのか」
ジャンヌが呆れて言う。
「俺じゃない。エカテリーナがお熱なだけだ」
「まあ、そう見えるが。そのエカテリーナのガードをかいくぐったという事か。
やるなオーウェンはでと、ジャッカル!」
第一魔導師団と一緒に訓練していたオーウェンの護衛隊長を呼ぶ。
「オーウェン明日はどこの店予約したんだ」
ジャンヌがズバリと聞く。
「えっそんなの俺の口からは」
慌ててジャッカルは誤魔化す。
「ここからつけていくのは前と同じだからな。
出来たら今度は趣向を変えて店で待ち合わせって言うのが良いだろう」
「しかし…」
「お前が行ったなんて言わないって。
でないとお前に教えてもらったと言って朝からこの前みたいに一緒に行動するぞ」
ジャンヌが脅す。
「そんな」
ジャッカルは青い顔をした。
「そらそらどうする」
ジャンヌの圧力にジャッカルが屈するのは時間の問題だった。
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