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03 ルカ(20歳) ウォーターサーバー、膀胱タンク訓練

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今日は新人のルカの訓練の日だ。
 
店主のエマはニコニコとルカの手を引きながら訓練ルームへとやってきた。
 
「さて、新人のルカには今から人間ドリンクサーバーになるための訓練をしてもらいます」
「は、はいっ、お願いしますっ」
 
久しぶりに新人を入れることになり、エマは室内に世話係を待機させていた。
 
訓練内容はいたって簡単。
 
膀胱内を洗浄して拡張したのち、水を入れてとにかく我慢する時間を長くしていく、というものだ。実はこれが簡単そうに見えてとても難しいことに新人のルカは気付いていない。
 
エマはそんなルカを見ながら世話係に言う。
 
「それではいつも通りに、さっそく訓練を開始してください。今日は訓練一日目なので私もそばで見ていますので」
「了解ッス!」
「了解で~す」
 
二人の世話係は慣れた手つきで準備に取り掛かる。
 
するとルカが少し視線を横にずらして、チラリと向こうにいる人物を見た。それに気付いたエマが思い出したように教えてやる。
 
「ああ、そうでしたそうでした。紹介しておきましょう。クロ、こちらへ来てください」
「……」
「何してるんです、早く来なさい」
「…わかったよ」
 
そう答えた男はクロという名前らしい。
 
小麦色の肌に短い黒髪、腹筋が割れて筋肉質の体は、スリムに見えてムッチリともしているように見える。身長は180cmは軽く超えているだろう。年齢は40代から50代くらいだろうか。
 
クロがルカの目の前まで歩いてきた。近くで見ると自分とは違って逞しく迫力があるが、気だるげな表情で見つめられると色気もあってフワフワとした気持ちになる。
 
「ふわぁ、すごくカッコイイ…」
「ふふふっ、彼は君の先輩だよ。長年ここで働いてくれている、人間ドリンクサーバーのクロ。仲良くしてやってね」
「ええっ、先輩ですか!?」
「…クロだ。訓練は大変だろうが、頑張れよ」
「ふっ、ふわぁいっ」
「あははっ、緊張していますね。大丈夫、クロは怖そうに見えてとっても優しい先輩なので、困ったことや悩みがあったら聞いてもらうといいですよ」
「は、はいっ」
 
ドキドキしながら返事をしているルカに、クロは目元を緩めてフッと笑った。その表情を見て、エマの言う通りクロは優しい人なのだと思った。
 
ふと視線を下げていくとクロの小麦色の肌にプクッと膨らんだ乳首が現れた。よく見てみればその乳首は先輩ドリンクサーバーたちと同じで充血して腫れているし、とても長い。
 
やはり彼も人間ドリンクサーバーなのだと確信した。
 
そんなルカの視線に気付いているクロは、気まずそうに咳払いをして元居た場所に戻っていった。
 
訓練ルームにいるということは、彼も今から何か訓練をするということだろうか。クロのそばには数人の世話係がいる。
 
「…えっと」
「ん?気にしなくていいです。クロはもともと口数少ない方ですし、恥ずかしがり屋さんなんです。あれは怒ったんじゃなくて恥ずかしかったからですので。…では、気を取り直して訓練を始めましょう」
「あっ、は、はい、お願いします!!」
 
そう言えば今から自分は訓練をするためにここに来たのだと思い出し、ルカは頭を下げた。
 
 
 
 
 
天井から延びている手枷に左右の手がそれぞれ繋げられる。いよいよ訓練が始まるのだ。
 
「足を大きく開いてくださ~い」
「はい」
 
世話係の指示により、ルカは足を肩幅以上に大きく開いた。地面から足枷を伸ばして装着される。大きく開いたままの足はこれで閉じることが不可能となってしまう。
 
「そのままゆっくりしゃがんで~、そこでストップ~」
「手枷のロープを調整するッス」
 
肘を少し曲げてガニ股になった姿勢でストップをかけられロープの長さを調整された。肘を伸ばせば足は浅めのスクワットのようになる。
 
足を延ばそうとすると腰が引けて尻を突き出すような体勢になってしまうし、腰を突き出せばエビ反りのようになってしまい、どの姿勢も結構恥ずかしいし、まあまあ辛い。
 
この中で一番楽なのは万歳をしてスクワットという体勢なのだが、長くこの体勢でいると足がしんどくなってくる。しかしこれは訓練の最初の一歩なのだ。
 
エマはというと、遠くの椅子に座り怪しげに笑ってこちらの様子を眺めているが、時々クロにも視線を向けて観察しているようである。
 
パチンッ
 
「いたっ」
 
余所見をしているルカに気付いた世話係が尻を叩いた。
 
「余所見は許しませ~ん」
「ごめんなさい」
「じゃぁ始めるッス。まずは膀胱内の洗浄ッス」
 
人間ドリンクサーバーとして始めの一歩は、とにかく膀胱内を清潔にすることだ。
 
膀胱用の特別な洗浄水を使って、注入と排出による膀胱内の洗浄作業に慣れるためには、とにかく何度も繰り返し行って慣れることが大切である。
 
この作業に慣れた頃には、ルカの膀胱は倍以上の水量を溜めることが可能になるはず。
 
「ルカさんは主にウォーターサーバーとして働くことになってますんで、それ専用の訓練になるッス」
「はい」
「ではでは、ペニスに尿道用ゴムホースを入れていきます~。ゴムホースにはしっかりと特製ローションを塗っているので始めは痛みを感じますが、慣れてくると気持ちよくなってきま~す」
 
人間ドリンクサーバーの状態や体質、種類によって使う道具や訓練方法は変わる。シリコン製の尿道カテーテルだったり、ゴム製のホースだったり様々だ。
 
今回の訓練においてはシリコンよりも固く感情な尿道用ゴムホースを使うらしい。
 
このゴムホースには弁が付いており、オンとオフのスイッチがある。オンにすれば弁が開き、オフにすれば弁は閉じる。
 
世話係はゴムホースの弁をオフにして入れていく。
 
ズズズ…
 
「んんっ、いたっ……んっ…」
「もう少ししたら気持ちよくなりますから我慢してくださ~い」
「うう…はいっ……っ」
「まだまだ入れていきま~す」
「ひぐっ…、うぐぐっ…、うぐっ…」
 
想像していたよりも強い痛みを感じ、ルカの目が少し潤む。
 
ズポッ、トントンッ
 
「んはあっ!!」
「膀胱に入ったッス」
「んんっ、うっ、…はぁっ…、ああっ、おしっこ出ちゃうっ」
「出ませ~ん」
 
体に上手く力が入らず、ルカは両手を上げたスクワットの状態で作業をされている。そのため膀胱に溜まった尿を吐き出そうと、体が勝手に気張るように力を入れてしまう。
 
しかしゴムホースの弁はオフになっているため、尿が出ることはない。ただ、尿道内に異物が入っていることで、その排泄感がとてつもない感覚で襲ってくるのだ。
 
「ああー…、出る、出る、出る…」
「出ないッスよ」
「嘘、出そうなのに…」
「弁が閉まってますから出ませ~ん」
「あああ…」
 
いくら力んでも解放感がやってこない。世話係の言う通り尿は一滴も出ないのだ。口を薄く開き、頬を赤くさせてルカは目を閉じている。
 
次第に尿道からジクジクと疼くような感覚がやってきた。そう言えば世話係がもう少ししたら気持ちよくなる、と言っていた。きっと媚薬でも混ざっているのだろう。
 
んっ、んっ、とルカは小さく喘ぎ出す。
 
「…それでは膀胱に溜まっている尿を全部出しま~す」
「…ひぁっ」
 
カチッ
 
シャァアアアアアアアアーーーッ

世話係がゴムホースに付いている弁のスイッチをオンにすると、下を向いたペニスの先から勢いよく尿が排泄されていく。結構溜まっていたようで、なかなかの勢いでだ。
 
黄色の液体が地面へと広がり、ルカの足元を濡らした。
 
この訓練ルームはもともとそういう目的で作られているため、部屋全体が防水加工になったおり、いつでもすぐに流せるように水道や浴槽などが設置されている。
 
拷問をするわけではないので訓練を終えた後は入浴できるし、温かいお湯も使用可能だ。
 
シュウウウウー…
 
尿の勢いが落ち着いてきた。次第に流れは止まり、ポタポタッと滴が落ちるだけになった。完全に出し切ったのを確認した世話係が新たな道具を持ち出す。
 
少し変わった形のポンプのようなもので、両端にゴムホースが付いており、真ん中には操作するためのレバーが付いているようだ。これで洗浄水を入れるのだろうか。
 
「これは自動ポンプ突きの給水機ッス。これで今からルカさんの膀胱内に洗浄液を入れていくッス」
「んんっ…、はい、お願いします…っ」
「出来るだけ動かないでくださ~い」
「んうっ、は、はいっ…」
 
媚薬入りローションの効果が効いてきたのか、ルカは腰をくねらせながら返事をする。
 
世話係は手慣れた様子で尿道から出ているゴムホースの先に給水機から延びるホースの片方を取り付けた。しっかりと固定されたのを確認して、もう片方のホースを洗浄水の入っている容器へと入れる。
 
「それでは今から膀胱の中に洗浄水を満タンになるまで入れていきま~す。水を溜めるために出来るだけ息まないでくださ~い」
「あうっ、…はいっ」
「スイッチオン、入るっす」
 
ゴポンッ、ゴポンッ、ゴポンッ、ゴポンッ
 
給水機が動き出し、洗浄水がルカの膀胱内へと勢いよく流れて来る。勢いに驚いたルカが悲鳴を上げた。
 
「ひいいいいいっ!!」
 
先程までの快楽を忘れたように、ルカの顔は真っ青になった。出来るだけ動かないようにと言われたにもかかわらず、ルカは腰を左右に振り回し衝撃に耐えようとした。
 
見かねた世話係がルカの腰にベルトを取り付け、吊られた手よりも前方にある留め具にロープで固定した。まるでブリッジをする最中のように、中途半端に腰が上がった状態だ。これでは腰を振ることもできない。
 
ルカはどうにもならない衝動を、ガニ股の足を左右にガパッと閉じたり開いたりして逃そうといる。当然そんなことではどうにもならない。
 
そうこうしているうちに膀胱内は洗浄水で満タンになった。自動停止装置が働いてポンプが最後にギュポッと音を立てて止まった。
 
ゴムホースの弁は閉じたままなので、そのまま給水機のホースを取り外す。
 
「このまま1時間、我慢してもらいま~す」
「ひううっ!!ひうううっ!!苦しい!出したい!出したいー!!」
「我慢ッス」
「ひいいいっ!!」
 
そう言って二人の世話係は一体その場を去った。
 
 
 
 
 
ピッタリ1時間が経った時、世話係がやって来た。
 
「時間なので弁をオンにしま~す。出来るだけ尿道括約筋を使って我慢するようにしましょ~う」
「あぐぅっ、うぐっ、んんんっ」
 
もうルカは既に限界で、我慢などできるはずもなかった。
 
カチッ
 
弁が開き、尿道から少し濁った色の洗浄水が噴き出した。勝手に噴き出す水流があまりにも激しく、ルカは真っ赤な顔をして泣き叫んだ。
 
「んぎゅううううううううううううううっ!!」
 
排泄が気持ちよくてたまらない。今にも破裂しそうだった膀胱がようやく解放され、ルカは泣きながら笑みを浮かべている。
 
ロープで引っ張られた腰が上下に揺れようとするが、両手両足が別方向に固定されているため、拳一つ分ほども揺することができない。
 
それでも体が勝手に痙攣し、連動するように小さく慎ましかった乳首は少し膨らんで豆のように膨れていた。
 
「まだ我慢はできないッスよね。とりあえず全部出してまた洗浄水入れるッス!!」
「先に床を綺麗にするために流しま~す」
「了解ッス」
「はいはい~」
 
激しく悶えながら排泄中のルカのそばで、世話係の二人は和気あいあいとした様子で話をしながら床の掃除をしている。
 
ようやくルカの膀胱が空っぽになった頃には床も綺麗になっていた。
 
そうして再び洗浄水が膀胱へと入れられる。心なしか先ほどよりも少し多い様な気がするが、ルカには気にする余裕もない。
 
同じ体勢では辛いだろうと世話役がルカの腰のロープを、前方からではなく後方へと移動させてやった。今度は腰が曲がるような体勢となり、まるでガニ股で尻を突き出しているようなポーズをしている。
 
腰を折ることで膀胱が潰されるような感覚がして辛い。
 
「んうううっ、もう、出させてっ」
「入れたばかりッス」
「1時間我慢で~す」
「あううううっ…」 
 
顔が下を向いているためにルカの口からは涎が垂れている。しかし、そんなことを気にする余裕なんてあるはずがない。
 
膀胱が苦しい。力を入れ過ぎた尿道口がピリピリして少し痛い。だが時間が経つにつれてそれもすべて気持ちよくなってきた。
 
ペニスに尿道用ゴムホーを挿入する際に塗られた媚薬入りの特性ローションのお陰で、媚薬の効果は尿道口から膀胱内までしっかりと浸透している。
 
1時間が経過した。
 
世話係がゴムホースの弁をオフにすれば、先程よりも濁りの少ない洗浄水が排出された。噴き出す勢いはもっと激しくなっているが、世話係はペニスから出ていく水流を眺めているだけで、特に何の感想もないらしい。
 
「ん゛んんーーーっ、んおあ゛ぁーーーーー………」
 
ルカはあまりの快楽に悶絶した。恍惚とした表情で力の限り下腹部をヘコヘコとさせている。
 
ピチョチョチョチョッ……、チョロッ……ピチャッ………
 
「うっふーっ!!うっふーっ!!うっふーっ!!ん゛ん゛っ、ふう゛ーっ!!」
 
水流が水滴となって洗浄水が空になっても、ルカは膀胱を絞り切るように気張り続けている。
 
尿道口から膀胱にかけてゴムホースが通り抜け、それが異物感となって尿道を刺激しているため、ルカの感覚は常に尿を排泄しているような気がして堪らないようだ。
 
世話係はしばらく放って様子を観察していたが、ようやくルカが現実に戻ったのかキョロキョロと視線を左右に動かしているのを見てニコリと笑った。
 
「はいもう一度入れるッス」
「尿道括約筋をグッと絞めてくださ~い」
「ひっ、ひっ、ひっ、ひっ、ひっ!!」
「腰を傷めないように、体勢をさっきのにするッスよ」
「ロープ動かしま~す」
「はひゅっ、はひゃっ、あひっ、ひっ、ひっ、おっ、んおっ」
 
ルカは自分が何をしているのかもわからなくなり、頭の中がグチャグチャになっていた。
 
おうおう叫びながら何度も洗浄水を出しては入れて、入れては出して。何度繰り返したことだろう。しかし訓練はまだまだ終わらない。
 
膀胱内を完全にタンクとして使えるようになるにはこの訓練を毎日、決められた時間に決められた長さずっとやり続ける必要がある。
 
それはルカの膀胱がタンクとして使えるようになるまでずっと。店主のエマが合格を言い渡すまでずっとである。
 
まだまだ、一人前の人間ドリンクサーバーとしての道のりは長いようだ。
 
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