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三章 感情に蓋をして
15-2 忍び寄る足音
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それから数日。
俺と蜜希さんの距離感は変わらないまま、日々は過ぎていた。
毎朝のように朝食を届けに来てくれる蜜希さんに、時々夕食を振舞う俺。
時には友人として、時には仕事仲間として接する日々は、思った以上に悪くない。
(……まあ、俺の気持ちは消えるどころか募っていくばっかりだけど)
それが良いことなのか、悪い事なのかは、今の俺には判断がつかない。
「……今は、蜜希さんの望む形に落ち着いてるんだろうし」
昨日の夕方に言われた言葉を思い出し、俺は息を吐く。
タカさんから夕食のおすそ分けをもらった俺は、蜜希さんを夕食に誘った。
蜜希さんは二言返事で来てくれ、俺は張り切って準備をした。
「暁月くん、遅れてごめんね」
そう言って離れに来た蜜希さんの手には、珍しくお酒が握られていた。
蜜希さん曰く、「今日の旅館の夕食は、お酒のお供に丁度いいって聞いたから」だそう。
「お酒飲める?」
「まあ、一応」
「じゃあ飲もう」
軽く決定した晩御飯兼、晩酌。
俺たちは久しぶりのお酒にテンションが上がっていた。
だからか、つい飲みすぎてしまったのだ。
「ちょっと。蜜希さん、そんなところで寝たら風邪ひきますよ」
「ん~、まだのむぅ」
「飲める状態じゃないでしょう」
ぐでぇ、と机の上に上体を完全に預けてしまった蜜希さん。
白い頬は真っ赤で、半分閉じている目は潤んでいるように見える。
何より、お酒のせいで理性が緩くなっているのか、蜜希さんの甘いフェロモンがいつもより強く感じられる。
「……蜜希さん、無防備すぎです」
「んん~? 何の話?」
「蜜希さんの今の話です」
気付いていますか。
フェロモンが強くなってるんですよ。俺は蜜希さんのフェロモンがわかるんです。なんでだか知らないけど。
それに俺は蜜希さんが好きで……そういうことだって考えるんですよ。
何をしでかすかわからない獣なんです。蜜希さん、わかってますか。
蜜希さんの頬に、黒い毛先がハラリと落ちる。
俺はそのひと房の髪を摘まんで、蜜希さんの耳に掛けた。
蜜希さんが気持ちよさそうに目を閉じる。俺の心臓は大暴れだ。
「んー……暁月くんの手、冷たいなぁ」
「蜜希さんのほっぺが熱いんですよ。飲みすぎです」
「そんなことないもん。暁月くんが飲まなさすぎなのー」
むうっと口を尖らせる蜜希さん。
出会ったころの棘など全部軟化してしまったかのように、でろでろだ。
細い白い首筋に汗が伝う。
緩んだ首元から鎖骨が見え、赤い唇が熱い息を吐き出している。
俺は息を飲んで、強引に目を逸らした。
完全に据え膳になり果てている蜜希さん。
俺は堪らなくなって、蜜希さんの髪に手を差し込んだ。小さい頭が不思議そうに揺れる。
「蜜希さん、いい加減しっかりしてください。……じゃないと俺、蜜希さんの嫌がることしますよ」
「しないよ、暁月くんは」
「何を根拠に……」
俺だって男なんですよ、と告げれば、「知ってる。でもしないでしょ?」と言われた。
俺はぐうの音も出なかった。
『蜜希さんの嫌がることはしない』。
それが、俺が蜜希さんの傍にいるために自身に課した鎖だ。
「暁月くんはさ、優しすぎるんだよ。普通フった人間が家に上がり込もうとしたら追い出すでしょ。何考えてんのって。傷口抉るんじゃないよって」
「自覚あったんですね」
「でもさぁ、僕は暁月くんとの時間、結構楽しんでるんだよ」
「スルーするんですね。別にいいですけど」
蜜希さんはつらつらと語る。
俺の存在など忘れたかのように。独り言を呟いているかのように。
「一緒に居るの楽しいし、気も張らなくていいから楽だし」
「そんなの、俺だって……」
「何より、オメガって知った後も普通に接してくれる。それが僕は一番うれしい」
カランとグラスの氷が音を立てる。
(……そうだった)
蜜希さんはオメガと言うだけで、要らない後悔をたくさんして来た人だ。
俺は蜜希さんの頭を撫でていた手が止まる。
俺の思っている以上に、『オメガ』という性は蜜希さんの中で嫌悪すべき対象として根を張っているのかもしれない。
「本当、暁月くんは優しすぎるんだよ。アルファの癖にオメガに怯えちゃってるくらいだし、僕の発情期に僕のフェロモン浴びても何もしてこなかったし」
「……そんなの、当然じゃないですか」
俺は小さく答える。
誰かが嫌だと思うことをしないのはマナーとして当たり前で、当然のことだ。
(その当然が出来なくて、俺は朝陽に怒られたんだけどな)
自嘲気味に口角を上げていれば、蜜希さんの驚いた顔が目に入る。
何をそんなに驚いているのか。問いかけようとして――それよりも早く蜜希さんの顔がほころんだ。
「ふふふ。うん、そうだね。当然のことだ」
まるで夜空に浮かんだ月の精が微笑みかけてくれたかのようだった。
美しく、あどけない笑顔に、俺の恋心は簡単に沼に落ちていく。
これ以上好きになりたくないと思ったところで、意味がない。
顔を真っ赤にしているであろう俺を見てか、それとも酔いが回っていることをようやく自覚したのか。
蜜希さんは「そろそろ帰ろうかなぁ」と呟くと、立ち上がる。
俺の用意した水をくいっと一気に飲み干した。
「それじゃあ、また明日ね」
「……はい」
蜜希さんはひらりと手を振って、離れを後にする。
その足取りはしっかりとしていて、不安なんてなかったのに、俺は彼の姿から目を離せずにいた。
「今のは、ずるいだろ……」
扉を体で抑えながら、月の下を歩く蜜希さんを見る。
振り向いてくれないかな、と思う俺に反して、蜜希さんは一度も振り向かないまま家に入って行く。
それが蜜希さんらしくて、何だか安心した。
蜜希さんは俺を『優しい』と称していたが、俺にはよくわからない。
でも、オメガとかアルファとか、そういうの抜きにして関わりたいと思っているのは、自分だけじゃないと言われたようで、ちょっと嬉しかった。
(まあ、俺を信じすぎるのもどうかと思うけど)
蜜希さんにはぜひ自分を守ることに集中して欲しい。
そんなこと言ったら、『僕がオメガだから?』と言われそうだけど、そうじゃない。いや、それもあるけど。
「傷ついて欲しくないって、どうしても思うんだよな……」
呟いた声が、旅館の床に転がって行く。
誰にも拾われず、消えていく声。しかし、どうしようもなく俺の本心でもあった。
「こうなったらもう、人生かけて蜜希さんを守る騎士になるしかないか?」
ははっと一人笑いながら言葉を零す。
半分冗談だったけど、口にしたら本当にそうなる気がしてならない。
(……むしろ、そうなれたら俺は幸せなのかもな)
此処にいると、いつだって忘れそうになる。
自分は “いつしか帰らなくてはいけない存在”であることを。
ここに来てからずっと開いていないスマートフォン。
夏休みに入る前に放り投げて来た大学は、既に家に報告が行っているだろう。
家にも何日も帰っていない。――バレていないとは、思えない。
「……帰りたくないな」
刻々と過ぎていく夏の時間。
きっと夏が終われば、自分はここにいられなくなる。
(俺は、鼻から蜜希さんと一緒にはいられないんだよな)
花火の時は、すっかり忘れてしまっていた現実。
蓋を開ければ、叶わないことが確定していたのに、俺は何をしていたのか。
……そう思うが、不思議と後悔はしていなかった。
(今は、出来る限り、蜜希さんの隣に居よう)
そのためにはまず、やらなくてはいけないことがある。
俺は廊下の角を曲がり、事務所の前で足を止めた。
ノックをして中に入れば、広々とした事務所が目に飛び込んでくる。
白いビルがあちこちに建ち、足の踏み場もなかった事務所は日々の俺と朝日の献身ですっかり元の姿を取り戻しつつあった。
俺はその中から数枚の書類を手に取り、カウンターへと向かう。
上がりまでの時間、俺は受付番をすることになっていた。
先に座っていた佐藤さんに「お疲れ様です。変わりますよ」と声をかける。
「お願いね」と言われ、場所を変わる。
古い椅子に腰かけ、俺は持ってきた書類を整理し始めた。
響く電話に、俺は受話器を取った。
俺と蜜希さんの距離感は変わらないまま、日々は過ぎていた。
毎朝のように朝食を届けに来てくれる蜜希さんに、時々夕食を振舞う俺。
時には友人として、時には仕事仲間として接する日々は、思った以上に悪くない。
(……まあ、俺の気持ちは消えるどころか募っていくばっかりだけど)
それが良いことなのか、悪い事なのかは、今の俺には判断がつかない。
「……今は、蜜希さんの望む形に落ち着いてるんだろうし」
昨日の夕方に言われた言葉を思い出し、俺は息を吐く。
タカさんから夕食のおすそ分けをもらった俺は、蜜希さんを夕食に誘った。
蜜希さんは二言返事で来てくれ、俺は張り切って準備をした。
「暁月くん、遅れてごめんね」
そう言って離れに来た蜜希さんの手には、珍しくお酒が握られていた。
蜜希さん曰く、「今日の旅館の夕食は、お酒のお供に丁度いいって聞いたから」だそう。
「お酒飲める?」
「まあ、一応」
「じゃあ飲もう」
軽く決定した晩御飯兼、晩酌。
俺たちは久しぶりのお酒にテンションが上がっていた。
だからか、つい飲みすぎてしまったのだ。
「ちょっと。蜜希さん、そんなところで寝たら風邪ひきますよ」
「ん~、まだのむぅ」
「飲める状態じゃないでしょう」
ぐでぇ、と机の上に上体を完全に預けてしまった蜜希さん。
白い頬は真っ赤で、半分閉じている目は潤んでいるように見える。
何より、お酒のせいで理性が緩くなっているのか、蜜希さんの甘いフェロモンがいつもより強く感じられる。
「……蜜希さん、無防備すぎです」
「んん~? 何の話?」
「蜜希さんの今の話です」
気付いていますか。
フェロモンが強くなってるんですよ。俺は蜜希さんのフェロモンがわかるんです。なんでだか知らないけど。
それに俺は蜜希さんが好きで……そういうことだって考えるんですよ。
何をしでかすかわからない獣なんです。蜜希さん、わかってますか。
蜜希さんの頬に、黒い毛先がハラリと落ちる。
俺はそのひと房の髪を摘まんで、蜜希さんの耳に掛けた。
蜜希さんが気持ちよさそうに目を閉じる。俺の心臓は大暴れだ。
「んー……暁月くんの手、冷たいなぁ」
「蜜希さんのほっぺが熱いんですよ。飲みすぎです」
「そんなことないもん。暁月くんが飲まなさすぎなのー」
むうっと口を尖らせる蜜希さん。
出会ったころの棘など全部軟化してしまったかのように、でろでろだ。
細い白い首筋に汗が伝う。
緩んだ首元から鎖骨が見え、赤い唇が熱い息を吐き出している。
俺は息を飲んで、強引に目を逸らした。
完全に据え膳になり果てている蜜希さん。
俺は堪らなくなって、蜜希さんの髪に手を差し込んだ。小さい頭が不思議そうに揺れる。
「蜜希さん、いい加減しっかりしてください。……じゃないと俺、蜜希さんの嫌がることしますよ」
「しないよ、暁月くんは」
「何を根拠に……」
俺だって男なんですよ、と告げれば、「知ってる。でもしないでしょ?」と言われた。
俺はぐうの音も出なかった。
『蜜希さんの嫌がることはしない』。
それが、俺が蜜希さんの傍にいるために自身に課した鎖だ。
「暁月くんはさ、優しすぎるんだよ。普通フった人間が家に上がり込もうとしたら追い出すでしょ。何考えてんのって。傷口抉るんじゃないよって」
「自覚あったんですね」
「でもさぁ、僕は暁月くんとの時間、結構楽しんでるんだよ」
「スルーするんですね。別にいいですけど」
蜜希さんはつらつらと語る。
俺の存在など忘れたかのように。独り言を呟いているかのように。
「一緒に居るの楽しいし、気も張らなくていいから楽だし」
「そんなの、俺だって……」
「何より、オメガって知った後も普通に接してくれる。それが僕は一番うれしい」
カランとグラスの氷が音を立てる。
(……そうだった)
蜜希さんはオメガと言うだけで、要らない後悔をたくさんして来た人だ。
俺は蜜希さんの頭を撫でていた手が止まる。
俺の思っている以上に、『オメガ』という性は蜜希さんの中で嫌悪すべき対象として根を張っているのかもしれない。
「本当、暁月くんは優しすぎるんだよ。アルファの癖にオメガに怯えちゃってるくらいだし、僕の発情期に僕のフェロモン浴びても何もしてこなかったし」
「……そんなの、当然じゃないですか」
俺は小さく答える。
誰かが嫌だと思うことをしないのはマナーとして当たり前で、当然のことだ。
(その当然が出来なくて、俺は朝陽に怒られたんだけどな)
自嘲気味に口角を上げていれば、蜜希さんの驚いた顔が目に入る。
何をそんなに驚いているのか。問いかけようとして――それよりも早く蜜希さんの顔がほころんだ。
「ふふふ。うん、そうだね。当然のことだ」
まるで夜空に浮かんだ月の精が微笑みかけてくれたかのようだった。
美しく、あどけない笑顔に、俺の恋心は簡単に沼に落ちていく。
これ以上好きになりたくないと思ったところで、意味がない。
顔を真っ赤にしているであろう俺を見てか、それとも酔いが回っていることをようやく自覚したのか。
蜜希さんは「そろそろ帰ろうかなぁ」と呟くと、立ち上がる。
俺の用意した水をくいっと一気に飲み干した。
「それじゃあ、また明日ね」
「……はい」
蜜希さんはひらりと手を振って、離れを後にする。
その足取りはしっかりとしていて、不安なんてなかったのに、俺は彼の姿から目を離せずにいた。
「今のは、ずるいだろ……」
扉を体で抑えながら、月の下を歩く蜜希さんを見る。
振り向いてくれないかな、と思う俺に反して、蜜希さんは一度も振り向かないまま家に入って行く。
それが蜜希さんらしくて、何だか安心した。
蜜希さんは俺を『優しい』と称していたが、俺にはよくわからない。
でも、オメガとかアルファとか、そういうの抜きにして関わりたいと思っているのは、自分だけじゃないと言われたようで、ちょっと嬉しかった。
(まあ、俺を信じすぎるのもどうかと思うけど)
蜜希さんにはぜひ自分を守ることに集中して欲しい。
そんなこと言ったら、『僕がオメガだから?』と言われそうだけど、そうじゃない。いや、それもあるけど。
「傷ついて欲しくないって、どうしても思うんだよな……」
呟いた声が、旅館の床に転がって行く。
誰にも拾われず、消えていく声。しかし、どうしようもなく俺の本心でもあった。
「こうなったらもう、人生かけて蜜希さんを守る騎士になるしかないか?」
ははっと一人笑いながら言葉を零す。
半分冗談だったけど、口にしたら本当にそうなる気がしてならない。
(……むしろ、そうなれたら俺は幸せなのかもな)
此処にいると、いつだって忘れそうになる。
自分は “いつしか帰らなくてはいけない存在”であることを。
ここに来てからずっと開いていないスマートフォン。
夏休みに入る前に放り投げて来た大学は、既に家に報告が行っているだろう。
家にも何日も帰っていない。――バレていないとは、思えない。
「……帰りたくないな」
刻々と過ぎていく夏の時間。
きっと夏が終われば、自分はここにいられなくなる。
(俺は、鼻から蜜希さんと一緒にはいられないんだよな)
花火の時は、すっかり忘れてしまっていた現実。
蓋を開ければ、叶わないことが確定していたのに、俺は何をしていたのか。
……そう思うが、不思議と後悔はしていなかった。
(今は、出来る限り、蜜希さんの隣に居よう)
そのためにはまず、やらなくてはいけないことがある。
俺は廊下の角を曲がり、事務所の前で足を止めた。
ノックをして中に入れば、広々とした事務所が目に飛び込んでくる。
白いビルがあちこちに建ち、足の踏み場もなかった事務所は日々の俺と朝日の献身ですっかり元の姿を取り戻しつつあった。
俺はその中から数枚の書類を手に取り、カウンターへと向かう。
上がりまでの時間、俺は受付番をすることになっていた。
先に座っていた佐藤さんに「お疲れ様です。変わりますよ」と声をかける。
「お願いね」と言われ、場所を変わる。
古い椅子に腰かけ、俺は持ってきた書類を整理し始めた。
響く電話に、俺は受話器を取った。
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