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十二
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孝市郎と茂三は、栄次に連れられ、栄五郎の前に正座していた。
「今日の所は、ゆっくりと休め。明日から徹底的に博徒の何たるかを仕込んでやるからな。」
「へい。」
二人は、事前に栄次に言われた通り頭を下げ、返事をする。
そのまま下がっていいはずだったが、孝市郎に栄五郎は声をかけてきた。
「何か言いてえことがあるんじゃねえか。」
「あります。」
機会をもらえるとは思っていなかったが、言おう。どうなろうが知ったことか。
「俺は博徒になる気はねえ。あんたの言う答えを出そうが出すまいがどっかで出て行かせてもらう。」
「貴様。」
後ろにいる栄次が動く気配がする。殴ってくるか、左に茂三がいるから右によけて……。
動く前に、目の前の栄五郎が孝市郎の後ろに視線を動かし、目配せする。栄次を制してくれたらしい。
それは、俺に言いたいことを言えってことだよな。
「あんな馬鹿になるつもりはねえ。つるんで人を袋叩きにするような馬鹿になりたかねえ。」
おい、小声で隣の茂三が声をかけてくるが無視だ。
「正直、漢修行なんて何の意味があるんだ。大して喧嘩が強くなっているわけでもねえようだし。粋がって人様に迷惑かけているだけじゃねえのか。」
「あいつらに関しては、俺の躾が行き届いていなかった。今んとこ堅気のおめえさんに迷惑かけてすまなかった。」
「今んとこ堅気って。」
「明日からは見習いだ。さっきも言ったが徹底的に仕込んでやる。」
「仕込まれねえよ。もともと博奕に大した関心はねえ。右から左に聞き流してやらあ。」
「安心しろ、博奕のやり方を教えるわけじゃねえ。言った通り人生修行だ。みっちり仕込んでやる。」
「親分、あの孝市郎とかいう餓鬼、なんなんですか。」
「言ったろう。卓玄に預かってくれと頼まれた餓鬼さ。」
「うちに預けられるくらいだから、気が強いのは当たり前ですが、あいつは毛色が違う。茂三はありふれててわかりやすいですが。」
「そうさな、俺みてえになりてえとぬかしやがった。腕っぷしのつええ親分だと。忠治のところにでも送ってやろうか。」
「国定の所にですか。何のために。」
「忠治はそのうち伊三郎を斬る。その時身代わりを務めさせる。減刑嘆願すれば佐渡送りになる可能性は高い。佐渡で水替人足をやりゃあ否応なしに鍛えられて強くなれるだろうよ。箔だってつく。」
「死ななければの話ですな。」
佐渡鉱山の水替人足の過酷なこと、年限は区切られているが勤め上げる者は極稀であり、おおむね死亡する。過労で死ぬか、島抜けを試みて海で死ぬか殺されるか。
栄次の向かい合っている男は、数少ない島抜けの成功者である。
「俺にしたって耐えられなかった。色々よく言ってくれる人もいるが、要は音を上げて逃げたのよ。」
「それほどの環境で耐え抜けば強くなれましょうが。」
「冗談だ。茂三は博徒に向かん。何、ちいっと厳しくこき使ってやりゃあすぐ泣き言を言うだろう。後はやさしく言い聞かせりゃすぐに家に帰って真面目に稼業に精を出すだろう。」
この時代でなくとも、博徒などが不良少年を厳しく扱い、こんなことなら正業に就いた方がいいと思い知らせることはある。栄五郎も今までそうやって、何人も堅気にしてきた。
「茂三はそれでよしとしまして、孝市郎です。腕はいいですな。五人相手に一歩も引かず渡り合っている。その点だけはあっしも認めます。正直ここで生意気ぬかすまでは気に入ってました。」
「その通りだ。俺もあいつの喧嘩を見たが、なかなか大したものだ。実際殴り合ってもみたが強い。捕らえて殴り合いに持ち込めたが、持ち込めなければ負けていたかもしれねえ。」
「……それほどですか。」
「まぁ、難しい野郎だがこれは、俺の修業でもある。あいつを鍛え直すのは骨だが、それができりゃ俺も人間として成長できるだろう。」
「鍛え直すと言っても、逃げだしたらどうします。あいつは出て行くと言ってますぜ。」
「大丈夫よ、逃げるにしても宛がねえ。親に捨てられたと思ってしょげてたからな。」
「そしてどう鍛えるんですか。博徒にならねえと当人が言っている。あっしは博徒の育て方と、向かねえ奴の辞めさせ方しか知りませんよ。」
「どう鍛えるのか、さっきも言ったが難しい。だが俺はやる。栄次、あいつには俺が関わるが、ほかの部屋住みが誤解しねえようにしてくれ。その辺面倒かけるが、兄貴が世話になった卓玄の頼みだ。恩は返さなきゃなんねえ。」
「かしこまりました。」
「起きろ、いつまで寝ているつもりだ。」
怒鳴り声とともに頭を蹴られて、考市郎は目を覚ました。
隣で寝ていた茂三も同様だ。
外に目をやると夜がようやく白み始めたくらいだろうか。
「ぐずぐずするな。まず掃除だ。井戸で水汲んでこい。」
昨日、喧嘩した連中に命じられる。先に起きたらしい。
「あっしは漢修行に来たんで。」
口答えした茂三が再度蹴っ飛ばされる。
「掃除も立派な漢修行だ。」
「口答えなんざ十年早えぞ。」
言うことに従うしかないようだ。
「井戸はどちらで。」
そう言った考市郎は、頬にくる打撃を察知し回避した。
「てめえ、よけてんじゃねえぞ。」
「俺は井戸の場所を聞いただけだ。」
「昨日の内に調べておかなかったのかよ。」
「駄目だこりゃ。この新入り二人使えねえぞ。」
「世話になる所の役に立とうという気がねえな。」
「全くよ。」
「うるせえ、俺は世話になる気はねえ。」
考市郎の拳は、正面に立つ先輩の顔面を捕らえた。
「この新入りが。」
「昨日みてえに上手くいくと思うなよ。」
盛大に殴り合った者全員、栄五郎の前に並ばされ、正座させられた。孝市郎は、栄五郎から見て真ん中に正座させられる。
「事情は栄次から聞いた。とりあえず腹が減ったから飯を食いながら話をしよう。」
栄五郎の合図で全員分の膳が運ばれた。
栄五郎が箸を取り飯を口にした。
「孝市郎、お前俺の世話にならないって言ったそうだな。」
「あぁ。」
「そうかい。」
栄五郎は香の物に箸を伸ばす。
「ま、飯を食いな。冷めちまうぜ。」
栄次が左端の者になにやら耳打ちをした。その者が箸を手にし飯を食い始めた。他の者も食い始める。
孝市郎もつられて飯を食べ始めた。
「食ったな。」
栄五郎の目が細くなった。
「食っておいて、世話にならねえはねえだろう、違うか孝市郎。一宿一飯の義理って言葉くれえ知ってんだろ。」
孝市郎の箸が止まる。やられた、ついつられちまった。
「世話になろうってのに、喧嘩なんざするんじゃねえ。」
周囲の者達が箸をおいて動く。最初からこうするつもりだったのだろう。よける暇もなく両手を抑えられた。
ご丁寧に立ち上がらないよう頭まで後ろに回った連中に抑えつけられた。
「世話にならねえと言うから食わねえ、と言い出すかと思えば、あっさり食いやがって、馬鹿が。」
左頬に衝撃が来た。
「孝市郎、大丈夫か。」
「あれくらいでどうってことねえよ。」
孝市郎は終わっていない箇所の掃除を命じられ、茂三と取り組んでいた。
「お前もよ、大人しくするとかできねえの。その内死ぬぞ。」
栄五郎に殴られた後、他の先輩達からもどつきまわされたのだ。ふらふらになって戻ってきた孝市郎を見かねての茂三なりの気遣いだった。
「こうして大人しく掃除してるじゃねえか。」
「もっと上の人達に気を配って、はいはい言うこと聞けよ。」
「……俺は博徒になる気はねえ。」
「ならなんだってここにいんだよ。」
「色々あんだよ。おめえだって親に連れられここに来てんじゃねえか。奉公に出されるのと訳が違うんじゃねえのか。」
「いや、俺が漢修行させてくれと頼んだら、親連れてこいっていうから一緒に来てもらったんだ。親は関係ねえと思うんだけどよ。」
「そうか。」
「てめえら、口動かさずに手を動かしやがれッ。」
「「へい。」」
二人仲良く返事を返し、掃除を再開する。
「今日の所は、ゆっくりと休め。明日から徹底的に博徒の何たるかを仕込んでやるからな。」
「へい。」
二人は、事前に栄次に言われた通り頭を下げ、返事をする。
そのまま下がっていいはずだったが、孝市郎に栄五郎は声をかけてきた。
「何か言いてえことがあるんじゃねえか。」
「あります。」
機会をもらえるとは思っていなかったが、言おう。どうなろうが知ったことか。
「俺は博徒になる気はねえ。あんたの言う答えを出そうが出すまいがどっかで出て行かせてもらう。」
「貴様。」
後ろにいる栄次が動く気配がする。殴ってくるか、左に茂三がいるから右によけて……。
動く前に、目の前の栄五郎が孝市郎の後ろに視線を動かし、目配せする。栄次を制してくれたらしい。
それは、俺に言いたいことを言えってことだよな。
「あんな馬鹿になるつもりはねえ。つるんで人を袋叩きにするような馬鹿になりたかねえ。」
おい、小声で隣の茂三が声をかけてくるが無視だ。
「正直、漢修行なんて何の意味があるんだ。大して喧嘩が強くなっているわけでもねえようだし。粋がって人様に迷惑かけているだけじゃねえのか。」
「あいつらに関しては、俺の躾が行き届いていなかった。今んとこ堅気のおめえさんに迷惑かけてすまなかった。」
「今んとこ堅気って。」
「明日からは見習いだ。さっきも言ったが徹底的に仕込んでやる。」
「仕込まれねえよ。もともと博奕に大した関心はねえ。右から左に聞き流してやらあ。」
「安心しろ、博奕のやり方を教えるわけじゃねえ。言った通り人生修行だ。みっちり仕込んでやる。」
「親分、あの孝市郎とかいう餓鬼、なんなんですか。」
「言ったろう。卓玄に預かってくれと頼まれた餓鬼さ。」
「うちに預けられるくらいだから、気が強いのは当たり前ですが、あいつは毛色が違う。茂三はありふれててわかりやすいですが。」
「そうさな、俺みてえになりてえとぬかしやがった。腕っぷしのつええ親分だと。忠治のところにでも送ってやろうか。」
「国定の所にですか。何のために。」
「忠治はそのうち伊三郎を斬る。その時身代わりを務めさせる。減刑嘆願すれば佐渡送りになる可能性は高い。佐渡で水替人足をやりゃあ否応なしに鍛えられて強くなれるだろうよ。箔だってつく。」
「死ななければの話ですな。」
佐渡鉱山の水替人足の過酷なこと、年限は区切られているが勤め上げる者は極稀であり、おおむね死亡する。過労で死ぬか、島抜けを試みて海で死ぬか殺されるか。
栄次の向かい合っている男は、数少ない島抜けの成功者である。
「俺にしたって耐えられなかった。色々よく言ってくれる人もいるが、要は音を上げて逃げたのよ。」
「それほどの環境で耐え抜けば強くなれましょうが。」
「冗談だ。茂三は博徒に向かん。何、ちいっと厳しくこき使ってやりゃあすぐ泣き言を言うだろう。後はやさしく言い聞かせりゃすぐに家に帰って真面目に稼業に精を出すだろう。」
この時代でなくとも、博徒などが不良少年を厳しく扱い、こんなことなら正業に就いた方がいいと思い知らせることはある。栄五郎も今までそうやって、何人も堅気にしてきた。
「茂三はそれでよしとしまして、孝市郎です。腕はいいですな。五人相手に一歩も引かず渡り合っている。その点だけはあっしも認めます。正直ここで生意気ぬかすまでは気に入ってました。」
「その通りだ。俺もあいつの喧嘩を見たが、なかなか大したものだ。実際殴り合ってもみたが強い。捕らえて殴り合いに持ち込めたが、持ち込めなければ負けていたかもしれねえ。」
「……それほどですか。」
「まぁ、難しい野郎だがこれは、俺の修業でもある。あいつを鍛え直すのは骨だが、それができりゃ俺も人間として成長できるだろう。」
「鍛え直すと言っても、逃げだしたらどうします。あいつは出て行くと言ってますぜ。」
「大丈夫よ、逃げるにしても宛がねえ。親に捨てられたと思ってしょげてたからな。」
「そしてどう鍛えるんですか。博徒にならねえと当人が言っている。あっしは博徒の育て方と、向かねえ奴の辞めさせ方しか知りませんよ。」
「どう鍛えるのか、さっきも言ったが難しい。だが俺はやる。栄次、あいつには俺が関わるが、ほかの部屋住みが誤解しねえようにしてくれ。その辺面倒かけるが、兄貴が世話になった卓玄の頼みだ。恩は返さなきゃなんねえ。」
「かしこまりました。」
「起きろ、いつまで寝ているつもりだ。」
怒鳴り声とともに頭を蹴られて、考市郎は目を覚ました。
隣で寝ていた茂三も同様だ。
外に目をやると夜がようやく白み始めたくらいだろうか。
「ぐずぐずするな。まず掃除だ。井戸で水汲んでこい。」
昨日、喧嘩した連中に命じられる。先に起きたらしい。
「あっしは漢修行に来たんで。」
口答えした茂三が再度蹴っ飛ばされる。
「掃除も立派な漢修行だ。」
「口答えなんざ十年早えぞ。」
言うことに従うしかないようだ。
「井戸はどちらで。」
そう言った考市郎は、頬にくる打撃を察知し回避した。
「てめえ、よけてんじゃねえぞ。」
「俺は井戸の場所を聞いただけだ。」
「昨日の内に調べておかなかったのかよ。」
「駄目だこりゃ。この新入り二人使えねえぞ。」
「世話になる所の役に立とうという気がねえな。」
「全くよ。」
「うるせえ、俺は世話になる気はねえ。」
考市郎の拳は、正面に立つ先輩の顔面を捕らえた。
「この新入りが。」
「昨日みてえに上手くいくと思うなよ。」
盛大に殴り合った者全員、栄五郎の前に並ばされ、正座させられた。孝市郎は、栄五郎から見て真ん中に正座させられる。
「事情は栄次から聞いた。とりあえず腹が減ったから飯を食いながら話をしよう。」
栄五郎の合図で全員分の膳が運ばれた。
栄五郎が箸を取り飯を口にした。
「孝市郎、お前俺の世話にならないって言ったそうだな。」
「あぁ。」
「そうかい。」
栄五郎は香の物に箸を伸ばす。
「ま、飯を食いな。冷めちまうぜ。」
栄次が左端の者になにやら耳打ちをした。その者が箸を手にし飯を食い始めた。他の者も食い始める。
孝市郎もつられて飯を食べ始めた。
「食ったな。」
栄五郎の目が細くなった。
「食っておいて、世話にならねえはねえだろう、違うか孝市郎。一宿一飯の義理って言葉くれえ知ってんだろ。」
孝市郎の箸が止まる。やられた、ついつられちまった。
「世話になろうってのに、喧嘩なんざするんじゃねえ。」
周囲の者達が箸をおいて動く。最初からこうするつもりだったのだろう。よける暇もなく両手を抑えられた。
ご丁寧に立ち上がらないよう頭まで後ろに回った連中に抑えつけられた。
「世話にならねえと言うから食わねえ、と言い出すかと思えば、あっさり食いやがって、馬鹿が。」
左頬に衝撃が来た。
「孝市郎、大丈夫か。」
「あれくらいでどうってことねえよ。」
孝市郎は終わっていない箇所の掃除を命じられ、茂三と取り組んでいた。
「お前もよ、大人しくするとかできねえの。その内死ぬぞ。」
栄五郎に殴られた後、他の先輩達からもどつきまわされたのだ。ふらふらになって戻ってきた孝市郎を見かねての茂三なりの気遣いだった。
「こうして大人しく掃除してるじゃねえか。」
「もっと上の人達に気を配って、はいはい言うこと聞けよ。」
「……俺は博徒になる気はねえ。」
「ならなんだってここにいんだよ。」
「色々あんだよ。おめえだって親に連れられここに来てんじゃねえか。奉公に出されるのと訳が違うんじゃねえのか。」
「いや、俺が漢修行させてくれと頼んだら、親連れてこいっていうから一緒に来てもらったんだ。親は関係ねえと思うんだけどよ。」
「そうか。」
「てめえら、口動かさずに手を動かしやがれッ。」
「「へい。」」
二人仲良く返事を返し、掃除を再開する。
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