どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-

-第五章七十四節 重圧の部屋・後編と山盛りの料理と恐るべき二人!…-

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「ま!…ちょっと待てヤブ!!!…

確かにヤブの気持ちも分かるがまず落ち着け!!!…

ここでいきなりの乱闘騒ぎはゴメンだからな!?」


「そ…そうだぞマサツグ!!!…落ち着け!!!…

我々だけでなくドレッグ殿にも迷惑が掛かるだろう!!!…

……ただ…私はマサツグの考えには少し賛同しかねるがな…」


まさかのマサツグが刀に手を掛けた事でモツとリーナが間に割って入って

仲裁をし始め!…マサツグを宥める様に声を掛けて見せて行くと、二人は

揃って慌てて戸惑う!…その際やり過ぎである事を口にすると、リーナが

マサツグへ真正面から抱き着きに掛かって抑えに掛かり!…更には自分達

だけでなくドレッグにも迷惑が掛かる事を話して行き!…マサツグもさすがに

本気ではなかった様子でスッと聞き入れ!…一旦落ち着く様なそんな素振りを

見せようとして居ると、リーナがポロッと意見を…それに反応してマサツグが

リーナに意味を尋ねる!…


「…と言うと?」


__ッ!?…ババッ!!…


「ッ!………確かにマサツグの言う自身で決めさせると言うのは良いとは思う…

だが、はマサツグでは無く、そのフェンリルクィーンなのだろう?…

そう思うとやはりシロを本当の親に返してやった方が良いのでは……」


「………。」


__スゥ……


ポロッと漏れたリーナの意見にマサツグが暴れ出すのではないか?と考えると、

途端にモツとアヤとオリハが身構え警戒をするのだが!…マサツグは至って

冷静な様子でリーナに声を…そしてリーナもリーナでそんなマサツグの問い

掛けに対して怯える事無く素直な意見を口にすると、マサツグも黙ってリーナの

話に耳を傾ける!…その際さもその境遇を自分に置き換えた様子で話しをする

リーナの話に一理あると、マサツグも納得した具合に落ち着き!…それまでの

マサツグの表情はまるで冷酷な殺し屋の様な目をしており!…声のトーンも低く…

まさに今からるぞ?と言いかねない雰囲気を醸し出していたのだが!…

とにかく今は落ち着いた様子で一同安堵!…

しかしまだ重苦しい空気には変わらず!…各々が如何にもスッキリした様子を

見せないで居ると、シルビィーナは徐に目を閉じると話を進める!…


「……その気はサラサラありません…」


「…え?」


シルビィーナは目閉じながら若干苦悩する様子を露わに…

それはまるで何かを思い出して居る様にも見え!…

と、その際そもそも連れて帰るつもりは無い!と言葉を口に…

するとそのシルビィーナの言葉に全員がピクッと反応をして見せ、

シルビィーナの話の内容的に何で?と言った困惑具合を見せて居ると、

シルビィーナはその理由をシロに…その怯えている様子にこそ

理由が有る!と答えて行く!…


「スコル…いいえ、シロ様がまずそれを望まれて居ない時点で無理に御座います…

…先程からマサツグ様の服をギュッと掴みフルフルと震えていらっしゃる…

この状態で連れて帰るのは忍びない…と言うよりは私にはとても出来ません…

…私も大好きな人から無理やり引き離される絶望感を味わった事がありますので…

それをシロ様に強いる事は…到底出来るモノでは御座いません……」


「ッ!………そうか…」


この時その肝心のシロの様子はと言うと、シルビィーナの言う通りに

マサツグの腕にしがみ付いては丸まっており!…それはさも寒いのか

怯えて居るのかとにかくプルプルと小刻みに震え!…

一向にマサツグから離れそうにない様子を見せて居ると、シルビィーナも

それを見てとても悲しそうに…やはり何かを思い出す様に見つめて居た!…

そして自身が体験した過去の話に深い悲しみを滲ませながらもう一度…

マサツグに出来ない!と答えて見せると、それは他者の目から見ても

分かる位にとても悲しみに満ちており!…マサツグもそんなシルビィーナの

様子を見て言葉に詰まり!…ただただ納得した様子で言葉を…

[そうか]の言葉しか出て来ない反応を見せると、更に部屋の中はより一層!…

重力が増した様に重苦しいモノへとなって行く!…


__………。


{お…重い!!…空気が重くて自分でも重力空間に居るのか!?

…って錯覚してしまう程に重い!!……けどこれってかなり重要な話っぽいし!…

仕方が無いのは仕方が無いが!…}


「……ただ、我が君にお願いが一つ有り…

これだけは如何しても叶えて頂きたいのです!!…」


__ッ!……


数分の間…誰もが何も語らなくなる空白の時間が訪れる…それはまるで喋っては

いけない様な…妙な緊張感に包まれると全員項垂れ!…各々が重い!とその場の

空気に酸素を求める様なそんな考えを持ち出して居ると、徐にシルビィーナが…

マサツグにお願いがある!と言葉を口に…静寂を打ち破る様に唐突にお願いの

言葉が出て来た事でまた全員がピクッと反応する様な挙動を見せると、

これだけは!とシルビィーナが続けて行く!…


「どうか!…どうか、シロ様を女王様に合わせて頂きたいのです!!!…」


__{…ッ!?…あぁぁぁぁ~~~~~~!!!……}×6……スッ…ッ!!…


「お願いします!!…お願いします!!…お願いします!!…お願いします!!…」


…この時シルビィーナがお願いをした言葉と言うのはフェンリルクィーンに

会ってくれ!と…シロを一目だけでも会わせてやってくれ!と言うお願いで!…

と、そのお願いが出て来た事で更に一同は戦々恐々!…これまた更に空気が

重くなる!と…各々が心の中で叫ぶ様に絶望の声を口にして見せて居ると、

マサツグもそのお願いを聞いて沈黙…何やら怪しい雰囲気を放つ!…


談話室…本来なら何気ない会話で人とのコミュニケーションを図る楽しい

場所の筈なのだが、今はさも某・漫画の精神と○の部屋の様な空間に!…

と、マサツグにお願いをする際シルビィーナはマサツグへ土下座!…

さも手馴れている様子で何度も何度もマサツグに懇願するようお願いの言葉を

続けて行くと、マサツグも答えが出た!と…シロを腕に引っ付けたまま…

徐に頭を下げ続けるシルビィーナの元まで歩いて行くと、その答えを口にする!…


「……シルビィーナ…頭を上げてくれ…」


__ッ!……スゥ…


「そもそも俺達がここに来た理由は一回は会わせるつもりでここに来たんだ!…

そんな気が無けりゃ今頃ここへは来ていないし!…

装備も新調するつもりは無かった!……今更止める気もサラサラ無い!…」


「ッ!!…それでは!!……」


まずはシルビィーナの名前を呼ぶと頭を上げる様に声を…

するとシルビィーナもゆっくりと頭を上げ出し…

そこでマサツグと視線を合わせる様にチラッとその様子を

伺って行き!…そこでは真剣な表情を浮かべるマサツグの

表情を目にすると、マサツグは今も考えが変わっていない事を

口にする!…と言うのもそもそもここに来た目的を話して行くと、

今更話を反故にする気も無い!と…するとその返事を聞いて

シルビィーナもハッと察した様子で!…静かに歓喜する様に

言葉をポロッと漏らして行くと、マサツグも最後に忠告の言葉を!…


「但し!…もしシロを唆す事を一つでもしたら俺は絶対に許さない!!…

シロが自分で決めない限りは俺はシロの父親で居るつもりだ!!!…

…それだけは肝に銘じておけ!……」


「ッ!!…ッ~~!!…ありがとう御座います!!…ありがとう御座います!!!…

えぇ!…えぇ!!…それで十分に御座います!!!…

従魔如きの我儘を聞いて下さり!!…本当にありがとう御座います!!!…」


マサツグがこれだけは絶対!とばかりに忠告の言葉を!…

するとシルビィーナは構わない!とばかりに返事を口に!…その際歓喜すると

同時にスッと涙を浮かべ始め!…そのままポロポロと静かに涙を流して行き…

自身の事を卑下しながら何度もお礼の言葉を口にすると、さも自分の事の様に

喜んで見せる!…となるとそんな二人の会話の様子にモツ達も困惑!…

この有様は何だ?と…更に重力が増す!と思われた矢先に途端の和解?…

とにかく展開について行けず、これは一体?とばかりに戸惑って居ると、

そこへ天の救済が!…ドレッグが夕飯の準備が出来た!と呼びに来る!…


__タッ…タッ…タッ…タッ…


「お~いお前さん達!!…っと、何じゃこの様子は?…

まぁとにかく!…かなり遅くなってしまったが夕餉にせんか?…

見た所マサツグ殿達も夕餉を食べていないと見える!…

それにマサキ殿達もマサツグ殿を待っている間、何も口にしてはいなんだろう?…

折角ここに泊まって貰うんじゃ!…ワシの手料理でも食べていってくれ!…」


「ッ!…え?…い、いいのか?…」


「ッ!!…うわ~い、ありがとうございま~す!!!」


「ッ!!…いただきま~す!!!」


__ペコッ!…ペコッ!…ダダダダダダダ!!……


見事なまでに空気を読まない乱入振り!…そしてこの様子は何なんだ?と…

しかしドレッグはそんな様子など御構い無し!…話を仕切り直す様に自身の

本題を口にすると、マサツグ達を食堂へと声を掛ける!…

その際嬉々とした様子でドレッグが夕食(夜御飯)の言葉を口にすると、

マサツグも面食らった様子で返事!…思わず目をパチクリッとさせては

戸惑いの言葉を漏らして行き!…するとそんなドレッグの乱入に各々が

助かった!と…甘んじて受ける様にやったぁ!と言葉を零して行くと、

我先にとばかりに談話室を後にする!…その際心の底からドレッグに

感謝をするよう一礼すると、モツ達は重力から解放された様な!…

とにかく晴れやかな気分をその身に感じ!…とにかく食堂へと慌てて

駆けて行くと、リーナが出遅れた様子で言葉を零す!…


「ッ!?…あぁ待ってくれ!!…私も行く!!」


「ッ!……はっはっはっはっは!!!…

そんなに急がんでも沢山用意してあるわい!…

あっはっはっはっは!!!…」


「……ッ!……これは後でモツ達に謝らないとな…」


この時よほど腹が減っていたのだろう!とドレッグは勘違い!…

しかしドレッグは嬉しそうに我先にと駆けて行くモツ達を笑って見せ!…

何なら慌てなくとも沢山ある!と…笑いながらモツ達の後を追う様に

食堂にへと向かい出すと、ここでマサツグもハッ!と…

漸く如何言う状況だったのかを察して行く!…そして次には自身でも

やり過ぎた!と反省をして行くと、後で謝る事を決意!…

そうしてこの話は一旦終わりを迎えて行き!…涙を流すシルビィーナを

連れてモツ達が駆けて行った食堂にへと向かって行くと、背後からマサキが…


__ポン!……


「ッ!…え?…」


「……まだまだケツの青いガキだと思っとったのに!…

いつの間にか親の顔をするようになったんやなぁ!…」


「え?…」


「…今の内にしっかり悩め?……

これが歳を取ってくると学ぶ時間も量も減るんや!…

必要な事は貪欲に学べ!…ええな?…」


マサキは徐にマサツグの頭に向かって手を伸ばすとポンと一撫で、

それに気が付いたマサツグもハッと振り向き!…するとそこには

ニカッと笑うマサキの姿がそこに在って!…

マサキは戸惑うマサツグを余所に!…息子が順調に成長をして居る事を

喜ぶ様な言葉を口にすると、更にマサツグを戸惑わせる!…

と、この時ただただへ?とばかりにマサツグが言葉を零して居ると、

更にマサキは悩め!と…これは良い兆候!とばかりに人生の助言!…

さも時間は有限である事を口にする様に!…更には人生は勉強の連続で

ある様な事を続けて話すと、更にマサツグを戸惑わせる!…


「ッ!…あ、あぁうん……ッ?…」


__スッ……ギッ…ギッ…ギッ…ギッ……ポンッ…ッ!……ニコッ!…


「ッ!………ッ?…」


さてそうして一通り話して満足したのか?、戸惑うマサツグを置いて

先を行き!…その後を追う様にくまさんも!…その際マサツグの背中を

ポンと叩き!…ニコッと笑ってそのまま先に行ってしまうと、

更にマサツグを困惑させる!…と、結局のところマサツグとしても

若干理解に苦しむ一方…何と無く言いたい事は分かり!…

が、明確に答えを出せる訳でもないので!…マサツグは悩みながらも

食堂に!…シロとフィロとシルビィーナを連れてとにかく食堂に

向かって行くと、そこで衝撃の光景を目にする事に!…


__ギッ…ギッ…ギッ…ギッ…


「…うぅ~ん……ッ!…確か食堂はここで……ッ!?…」


__ドオオオオォォォォォォン!!!…ごろっ!…


「ッ!?…な、何じゃごりゃああぁぁ!!!…」


先程のマサキの話が妙に気になりつつ…食堂の位置を確認しながら歩いて居ると、

漸くマサツグ達は食堂へと辿り着く!…そして全員で確認をしながらその食堂に

入って行くと、そこには成人男性のこぶし大位の大きさのから揚げが山の様に

盛られており!…その他にも寸胴で用意されたスープに大型ボウルのサラダ!…

さも何か運動系のクラブの合宿の様な量の料理が用意されて有るのを目にすると、

マサツグはさも殉職する刑事ドラマの様な声を上げる!…そしてそんな声を上げて

いる一方では同じ様に驚愕する仲間達の様子が!…各々積み上がっている唐揚げを

見詰め!…


「デ!…デカイ!!…

これは食い応え満点を通り越してオーバーキルだな!…」


「から揚げが!…から揚げがこぶし大の大きさだぞ!?…

こんなの初めて見た!…」


{…俺…生涯で二度目かも…この大きさのから揚げ…

でもさすがに!…さすがにこの量は見た事が無い!!…

てかどんだけ用意をしてくれて有るんだ!?…}


とにかくこのボリュームに各々戦々恐々!…オリハもさすがにヤバい!と

感じた様子で言葉を零し!…モツもこんなの見た事が無い!とばかりに

目を真ん丸に!…マサキに至っては何処かで経験が有る様子でやはり驚愕!…

しかしさすがにこの量は無い!と…ドレッグの愛?の深さにとにかく戸惑いを

露わにし続けて見せて居ると、そこへパンも…何ならそのパンももはや

切るのが面倒なのか、アルプスの少女ハ○ジで出てきそうな大きいパンが

一人一つ用意されてあり!…が、さすがにこのままでは!と思ったのか

ご丁寧にパンの隣にはナイフが用意!…しかしそれにしても量がヤバく!…

まさに男の手料理の限界に挑んだ様なそんな光景が広がって居ると、

マサツグは瞬時に消費できるかを計算し出す!…


{……いけるか!?…恐らく俺とオリハとモツは一人分位は食べれる!…

しかし、親父とくまさんは恐らく駄目だろう…食が細くなって来た…

って呟いていたし、このインパクトでもう赤信号だろう!…}


__……チラッ?……プルプルプルプル……


ドレッグがニッコニコな訳であるから残すのは勿体ない!と、すぐさま一人頭の

料理の量を割り出し!…その際自身を含めてモツとオリハ、この三人は何とか

行ける!確信を持つ一方で…マサキやくまさんの食が細い事をハッと思い出し!…

慌てて大丈夫かどうかの確認を取って行くよう視線をその二人の居る方にへと

向けて行くと、そこで山の様に積まれて有る唐揚げを見上げて小刻みに震える!…

さも歩いて居たら熊に出会った様な反応を見せる二人の姿を見つけて行く!…

何ならマサキの隣には文字通りクマが!…

しかし震えているのは目の前の唐揚げの山で!…と、そんなマサキとくまさんの

様子を見てマサツグもやっぱり!と…もはや戦意を失っている様子にカバーに

入れるかどうかの心配をして居ると、更にふとある事も思い出す!…と言うのも…


{っ!!…案の定だ~~!!!…

親父にくまさん共々唐揚げの山を見て慄いてるぅ!!…

……カバーに入れっかな?…これ……ッ!…そう言えば…

アヤもあんまり食べている様子を見た事がない!…

今までに一緒に食事をして来たがアヤは基本…少食だ!…

それは恐らくフィロもそうだ!…}


__……チラッ?……サァァ~~~……


アヤは大の酒豪ではあるものの食事に関しては普通と…いや、あまり食べている

光景を見た事が無い事を思い出し!…何ならフィロも同じ様に見た事が無い!と

これまたフッと…マサツグはそれを思い出した事で慌てて不安に!…

この時チラッとアヤ達の方に視線を向け!…そのアヤ達の様子が一体如何なって

居るのか?を思わず一々確認しに見回って行くと、そこで案の定青褪める!…

マサキ・くまさん同様唐揚げの山を見上げて絶望するアヤの様子を見つけて行く!…

となるとそんな様子を目にしてマサツグも更に慌て出し!…と、同時にフィロの

様子にもハッと目を…


{っ!?…青褪めてる!!…

やはり少食だからあの山を見て青褪めてるうぅ~!!!…

それにサラダもボウルで二つ!!…かなり厳しい戦いに…

…って、あれ?…フィロは何とも無いのか?…

腕を組んでは目を閉じているけど…}


__ジィ~~~………ダラダラダラダラ……


この時見たフィロの様子と言うのは至って冷静!…さも全員の支度が出来るのを

待って居るかの様に振舞って見せるだが…よぉく見てみるとフィロの額には

焦りから来る汗がキラリ!…それは何処をどう見ても動揺をしている様子にか

とても見えず!…マサツグもそれに気が付いた様子でやっぱり駄目だ!と悟り…

あのフィロが慄いて居る事に思わず驚いて見せて居ると、改めて戦力の確認を

する!…


{ッ!!…違う!!…やっぱり動揺している!!…

今までに見た事の無い量の食べ物にまるで未知との遭遇をした様に

動揺している!!!…さすがの妖狐様もこれにはお手上げ!!…

この分だとフィロも駄目だあぁ~!!!……となると?…

俺とモツとオリハと…シロも多少食べるから戦力と数えて…

でも四人でもこの量を食い切れるか!?…

恐らくリーナも王族の娘だから少食…シルビィーナに居たっては未知数だし…

…かなりキツイ戦いになりそうだが……やるっきゃない!!…}


さて改めてメンバーの確認をば!…マサツグ・モツ・オリハ・シロ?は

恐らくギリギリで!…マサキにくまさん…アヤとフィロは恐らく戦力外に

なる事に…となると残るリーナとシルビィーナにスポットが当たり!…

この二人が意外なダークホースである事を願うと同時に!…

改めて現実を受け止める様に唐揚げの山に視線を向け!…今までの魔王戦

以上に何か苦戦を強いられそうな雰囲気をマサツグが一人感じて居ると、

いざその食事が始まりを迎えようとして行く!…

何ならこの時リーナも王族関連から食が細いのでは?と思うのだが、

この時のマサツグはまだリーナの本当のポテンシャルを知らず!…

後に驚かされる事となって行く!…


「では、頂こうか!…」


「そ…そうだな…」


「じゃ…じゃあ…」


__パンッ!!……頂きますいただきまぁ~す!!!!…


……さて、この後の展開を手っ取り早く語ってしまうと、意外にも

ドレッグが出してくれた料理は綺麗サッパリ消えて完食する事に成功する!…

しかし同時にマサツグの予想は見事に的中してしまい!…マサキとくまさんは

早々にギブアップし、アヤとフィロも残すのは勿体無い!と奮闘して見せる

のだが力及ばず!…そのまま食卓に散って行く!…この時点で四人が倒れて

戦闘不能!…残った七人で必死に食べ進めて行くのだが…驚いた事に少食だと

思われたリーナが意外と奮闘!…

と言うのも理由としては将軍に「食べる事も修行の一つ!」と教えられたらしく、

ガツガツと迷いなく食べ進め!…それに続く様にシルビィーナ涼しい顔をして

ペロッと平らげ!…余裕で倒れて行った四人のカバーにも入って行くと、見事に

完食を成し遂げる!…まぁ元がかなり大きい狼だから簡単なのだろうが、

その静かな様子とは裏腹の食欲には驚かされ!…リーナの食べっぷりにも

見事の一言に尽きる!…因みにマサツグ・モツ・オリハ・シロは一人頭の

ノルマで限界!…つくづくシルビィーナとリーナに感謝をするのであった!…


「…ウッ…も、もう食えん!…」


「……は、初めてなのじゃ!…あんな量の料理を見たのは初めてなのじゃ!…

わっちはあの揚げ物の山に生き埋めになってしまうのではないか!?と

思ったのじゃ!…」


「いやぁ~、それにしても美味しかったなぁ!!…

ドレッグ殿の料理!…また食べたいものだ!…」


モツも限界を超えて食べたせいか一歩も動けず、その場で一言言葉を漏らし…

と、フィロもここで正直に本音を口にし出し!…アレはヤバい!と何か

錯覚を覚えた具合に…頭を抱えて若干の恐怖を感じた様に言葉を漏らして

見せる一方!…呑気にリーナは感想を口に!…さて何ともなかった様子で

満足!とばかりに言葉を漏らして行くと、ドレッグも良かった!とばかりに

笑って見せる!…


「ッ!…そうかそうか!!…口に合った様で何よりじゃ!!…」


「……お前が何でそんなに身体付きが良いのかが分かった気がするわ…」


「…っ?……如何言う事だ?…」


これにはドレッグも満足!と、そしてそんなリーナの言葉を聞いてマサツグも

ポソッと…と言うのも妙に納得した様子で言葉を口に!…その際リーナの体を

マジマジ見詰め!…そんなマサツグの言葉にアヤもピクッと反応して同じく

リーナに視線を向けると凝視!…更にはあらぬ方にも飛び火する!…

と言うのも言わばマサツグの一言はセクハラ発言で、途端にシロとフィロが

頬を膨らませ!…と、次には抗議をするようジッとマサツグに視線を向け!…

暫くの間まるで監視される様に!…忠告が外れる事が無くなってしまう!…


さてそんな食後の話も程々に…マサツグ達は食べ過ぎた腹を撫でながら

各自用意された部屋へと戻り…今日の所はパーティを解散してログアウト…

各々が現実世界へと戻って行くと、ここで例の空腹の反動が!…

ゲームの世界でしこたま食べたにも関わらず空腹を覚え!…家族全員が

お腹を空かせた所でくまさんが夕飯に掛かり!…しかしその日の夕飯に

出て来たのがまたもや唐揚げで…いざ食べるとなると先程のフードファイトを

思い出し!…中々に箸が進まない様子を露わにすると、これまたお腹が一杯に

なってしまう!…そうして家族で夕飯を食べ終え、後は歯を磨いて寝るだけと

なって行くのだが…ふとマサツグは思い立ったようにゲームを起動!…

何を思ったのかまたゲームの中へとログインをする!…


__フィィィィィンン……パチッ!…


「……ログイン完了…っと!……ッ!…

…シロとフィロはまた俺のベッドで寝ているな…

…まぁ、もう慣れたが…」


__ギシッ……んっ……


「ッ!……ん?…って、うおぉ!?…

シ、シルビィーナ!?…な、何でこんなとこで!?…

てか、何でこの三人は自分の部屋で寝ようとしないんだ!?……」


マサツグがゲームにログインすると勿論ベッドから目を覚ます!…

その際両脇にはお約束とばかりにシロとフィロが丸まっており!…

その二人から拘束をされる前にマサツグがヒョコッとベッドから

起きると、今度は何故か床に丸まって眠っているシルビィーナの姿を

見つけて行く!…その際何故床に!?と疑問を持つ一方で、改めて

何故三人は自室で寝ないのか?と…しかし考えた所で当然何も解決せず!…

とにかく思い立った様にそのまま部屋を後に…さも散歩をする様に

工房内を歩き出す!…


__ギッ…ギッ…ギッ…ギッ……


「ッ!…うわぁ…庭も広い!……てかあの案山子みたいな奴は?…

試し切り用のあの……駄目だ!…名前が出てこな…」


__……パチッ…パチッ……


「ッ!……この音はぁ?…」


まるで試し切り場の様な庭の光景を目にして広い!と驚き!…そしてその庭に

刺さっている案山子?…にも目を向けて行き!…その際その案山子の名前を

思い出せない様子で言葉を口に…すると次にはふと何処からともなく何かが

弾ける音が聞こえ!…マサツグもそれにふと気が付いた様子でピクッと反応を

して行くと、その音に導かれる様に!…音の聞こえる方へと歩いて行く!…

そして歩く事約数分、マサツグは鍜治場へと辿り着き!…鍜治場からは何やら

少しだけ明るい様子が伺え…同時にやはり何かパチパチと炎が瞬く音が聞こえて

来ると、マサツグは興味を持った様子で更に近付く…


{…ッ!……光が見える…確かあそこは鍛冶場だったよな?…}


__ギッ…ギッ…ギッ…ギッ…パチ!…パチパチ!…パチ!…


{…ッ!……ドレッグのジッチャン……

まさか寝ないで夜通しで窯の様子を見るつもりなのか?…

……やっぱそれだけアダマンタイトって加工が難しい…}


その明るく音の聞こえて来る鍜治場に近付くとそこには当然ドレッグの姿が…

ドレッグはマサツグから預かった大剣の破片を火の入った炉の中に!…と、

同時に取って来たアダマンタイトも炉の中へと放り込み!…一旦は完全に

溶かして一体化!…新たな金属にしてから鍛冶をしようとする様子を見せて

居ると、マサツグもその様子を黙って見詰める!…その際邪魔をしない様に

気配を隠しながらその様子を見ていたつもりなのだが、ドレッグにはバレて

居た様子で…


「………お前さん…

そんな所で覗き見とらんと入って来たら良いじゃろ?…

…大方お前さんも…寝られんのじゃろ?…」


「ッ!?…い、いやぁ~…

邪魔するつもりは無かったんだぜ?…ただ…光が見えてさ?…」


「ッ!…はっはっはっはっは!!…いや、気にせんでいい!…

…誰にでも悩んでいる事の一つや二つはあるじゃろ?…


「ッ!!……その調子だと…」


「……スマン……食事の準備が終わって呼びに言った時にな……

聞くつもりは無かったが聞こえてしもうた…

おまえさんが悩んでいるものは…あのオオカミの嬢ちゃんの事じゃろ?…」


「………。」


ドレッグは火の入った炉を見詰めながらマサツグに声を、見て居ないで入って

来たら良い!と…この時マサツグが起きて居る事に全く驚いても居ない様子で

淡々と作業を続けて見せ!…逆に声を掛けられたマサツグは驚いた反応を露わに!…

そしてドレッグに邪魔をしてしまった事について謝って行くと、ドレッグは

大丈夫!とばかりに笑い飛ばす!…その際マサツグが起きて居る事についても

何と無く察している様子で言葉を続け、その言葉を言われた事でマサツグも

更に驚きを露わに!…しかしドレッグがその話をして来た事にマサツグも察しが

付いて居る様子で!…返事をする様に質問を口にするとドレッグも素直に白状を

し始め!…マサツグが悩んで居る原因にシロが関係している事を口にすると、

マサツグは黙って肯定!…ドレッグの居る鍜治場にへと足を進めて行くので

あった!…

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俺、飯田雷丸。どこにでもいる普通の高校生……だったはずが、気づいたら異世界に召喚されて魔王を倒してた。すごいだろ?いや、自分でもびっくりしてる。異世界で魔王討伐なんて人生のピークじゃねぇか?でも、そのピークのまま現実世界に帰ってきたわけだ。 で、戻ってきたら、日常生活が平和に戻ると思うだろ?甘かったねぇ。何か知らんけど、妖怪とか悪魔とか幽霊とか、そんなのが普通に見えるようになっちまったんだよ!なんだこれ、チート能力の延長線上か?それとも人生ハードモードのお知らせか? 異世界で魔王を倒した俺が、今度は地球で恋と戦いとボールを転がす!最高にアツいハーレムバトル、開幕! 異世界帰りのハーレム王 朝7:00/夜21:00に各サイトで毎日更新中!

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とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。

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二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。 ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。 そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。 主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。 ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。 それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。 ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。

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スキルが全ての世界。 十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。 スキルによって、今後の人生が決まる。 当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。 聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。 少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。 一話辺りは約三千文字前後にしております。 更新は、毎週日曜日の十六時予定です。 『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

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