670 / 944
-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-
‐第七章八十節 珍しいシルビィと休日のパパさん?と異様な下水道-
しおりを挟むそれはここ暫くの間構ってやれなかったせいか、シロはマサツグを引き留めるよう
その足にガッシ!としがみ付いて見せ!…と、それに釣られてハクも反対側に
ビタッ!とくっ付き!…共に是が非でも離れない!…ギュッ!と掴んで見せては
マサツグが動こうものなら自分も付いて行く!と言う…意思の固さを露わにすると、
一方でくっ付かれているマサツグも困惑!…そして遂には折れた様子で一息吐く!…
その際調査を申し出てくれたシルビィの方へ振り向くと、呆れた様子でその返事を
して行き!…
「…じゃあスマンが頼めるか?…俺はこの状態だし…
シロ達を危険な目に遭わせる訳にも行かない!…
…勿論シルビィも無茶はするんじゃないぞ?…
危ない!と思ったらすぐに引き返して来るんだ!……いいな?」
「…畏まりました…」
この時シルビィに申し訳なさそうにしつつ!…結局お願いをするよう返事の言葉を
口にすると、今の自分の状態を見せ!…そして二人が魔王軍の総大将である事から
怪我はさせられない!と続けて話し…その際勿論シルビィの事も心配して行き!…
くれぐれも無茶をしない様に!…何事も無く無事に帰って来るようシルビィに言い
聞かせるよう声を掛けると、シルビィもマサツグに会釈をしたまま返事!…すると
心配をされた事に喜ぶよう尻尾を振る!…それはいつものクールな表情を見せては
居るが、尻尾は表情以上に自身の感情を物語っており!…
__パタパタパタパタッ!……ッ!…ッ…ッ~~~…
「…シルビィお姉ちゃんの尻尾!…」
「尻尾…振ってるのです!…」
と言うのもシルビィも何だかんだでマサツグに頼られた事で喜んでいるのか、
そして心配をされた事でも尚更!と言った様子で!…至ってクールに澄まして
居るが尻尾は未だ感情に揺れ!…何ともアンバランスな様子がマサツグ達の
目に映り!…これにはマサツグ達もピクッと反応するなり!…その正反対な
態度と様子に思わず我慢が出来ない様子で笑ってしまいそうになって居ると、
シロとハクも揃ってその様子を指摘!…すると指摘された事でシルビィも
ハッとした様子で恥じらい始める!…
「ッ!…あっ…あぁ…み、見ないでくださいませ…」
それこそシロとハクに言われて漸く気が付いた反応を見せると、ハッとした表情で
自身の尻尾にスッと手をやり!…その際頬を染めて気不味そうに!…何やら次には
困った表情でモジモジとするそんな反応を露わにすると、何か見ちゃいけないモノ
見ている様な…如何にもマサツグ達もソワソワとする!…それは勿論傍から見れば
至って健全な様子なのだが、如何にもシルビィの様子からは何とも言えないモノが
感じられ!…
__ッ!…ッ…ッ~~~…
{…な、何でシルビィが恥ずかしがるだけでこんな…
…め、滅多に見ないせいか?…}
強いて言うならそれは加虐心と言うか何と言うか?…とにかく自身がそんな感情を
感じた事に戸惑いを感じ!…自身の内でも滅多に見ないせいか?と自問自答をして
行くと、一方でシルビィは尻尾を落ち着かせようと軽い奮闘を!…しかし落ち着く
気配を見せないで居た!…となると更にシルビィも慌てて困り顔をする始末に!…
するとそれを見てシロとハクも更に追い打ちを掛ける様にシルビィの尻尾を
指差し!…
「ブンブンなのです!…」
「ブンブンなのです!…」
お子様が故か何も感じていない様子で言葉を口に!…と言ってもシロとハクも
珍しい!と言った具合で見詰め続け!…シロが先に驚いた感じで言葉を漏らし!…
それに続けてハクも同じく驚いた感じで更に言葉を漏らして行くと、二人揃って
ブンブンです!と指摘!…となるとシルビィも更に顔を赤くする始末になって
しまう!…すると次には居た堪れなくなったのか?…突如クルッとマサツグ達に
背を向けると、尻尾を振りながら頬を染めつつ挨拶をし出し!…
「ッ!?…ッ~~~…ッ…
で、では旦那様…私は行ってまいります…
何か有りましたらご報告を…旦那様は来る時に備えて…
力を温存してくださいませ…」
「ッ!…えっ?…あ、あぁ…」
「では…」
その際その声からも若干の恥ずかしさが滲み出る!…だがそれでも行って来る事を
口にして行き!…マサツグには宿屋で待つよう労りの言葉を最後に掛けると、
もう落ち着かせる事を諦めた様子でスッと尻尾から手を放す!…すると尻尾がまた
パタパタ!と激しく揺れ動き始める!…となるとそんな尻尾の様子をシロとハクは
ガン見しており、まるで興味深い!と言った表情を!…と、一方で待つ様に言われた
マサツグも戸惑いながら返事して見せ!…この時何とか落ち着きを取り戻し!…
シルビィの背中に送り出す視線を向けて行くと、シルビィも[では]と言葉を…
そして宿屋を後にする!…さてそうなると漸く本当の意味で静かになると思われた
矢先、今度は!…
「…ふぅ~…じゃあお言葉に甘えて俺もゆっくり…」
__ピクッ!!…ピピピッ!!!…ガバァ!!!…
マサツグがシルビィを送り出した所で大きく伸び!…それこそ疲れた!とばかりに
脱力して行き!…近くに有った椅子にとりあえず腰掛けようとして見せると、
そのマサツグの言葉に今度はシロとハクが突如機敏に反応!…何ならこの時
耳を過敏にピピピッ!と動かして感情を露わにして見せる!…それは明らかに
何かに対して期待している様子で!…そして今しがみ付いているマサツグの足へ
更に抱き付きに掛かって行くと、二人揃ってマサツグの事を呼び出し!…
「「ご主人様ぁ(せんせぇ)!!!」」×2
__ガタァッ!!…ッ!?…ッ!?…
それこそ元気が有り余っている様子で嬉々とした様子を!…座っている椅子を
押し倒さんばかりにめちゃめちゃご機嫌な表情を浮かべ!…マサツグの顔に
届かないながらもズイッ!とその顔を近付けようとマサツグへ迫ると、そこへ
更にその目をキラキラと輝かせて行く!…となるとそんなシロとハクの迫り様に
マサツグも思わず戸惑ってしまう!…しかしそれでも何とか踏ん張り転倒せず
二人に返事をすると、その用件を聞き!…
「ッ~~~!?…っとぉ!!…な、何!?…如何したぁ!?…」
「今日はもうお終いなんですよね!!…だったら今から!!……ッ!…」
すると次にはシロがまるで休日のお父さんに遊んで欲しい!と強請る様に!…
まずはもうマサツグの仕事?が終わりかどうか?を確認して行き、そして今から
何かをしたい!…或いはして欲しい様なそんな言葉を口にしようとするのだが、
それも途中で口籠る!…それは何かを察した様子でハッ!と思い止まるよう
言葉を飲み込む!…すると今度は徐に首を左右に振って見せると、改めて言葉を
言い直し!…
「んん~ん!!…ずっと一緒にいるのです!!」
「ッ!…そうです!!…先生と一緒なのです!!…」
と言うのも次に言い直した言葉と言うのは一緒に居て欲しい!と言うもので、
笑顔でマサツグへお願いをし!…するとハクもそれに同じく同意をするよう
一緒に居たい様なそんな事を口にして行き!…二人揃ってマサツグを見詰め!…
まるで同意を求めるようキラキラとした視線を向けて行くと、マサツグは
そのテンションからのお願いの内容に目をパチパチ!…思わずそのギャップに
戸惑ってしまう!…
「……はい?…」
「ッ!…ダメ…ですか?…」
まるで面食らった様に二人を見詰め、そして何とも気の抜けた様子で返事を口に!…
それは予想していた?モノとは違う言葉が出て来た事で戸惑っただけで!…しかし
そんな返事にシロとハクもピクッと反応!…それは拒絶された!と感じたのか…
二人揃って同じよう徐々にショボンと暗い表情を見せて行くと、再度駄目かどうか?
を恐る恐る尋ねる!…するとマサツグもハッとする!…そしてそんなシロとハクに
対して慌てて見せると、改めて返事を返して行き!…
「ッ!…え!?…あぁ!!…い、いやぁ!?…
駄目って訳じゃないけど…何と言うか驚いたと言うか…」
「ッ!…じゃあ今日はもう一緒です?…」
「ッ!…ッ…あぁ、そうだな!!…」
何ならシロとハクの表情で更に戸惑う始末になるが、それでも大丈夫である事を
口にして行き!…その際先程の反応に対して!…さも言い訳をするよう驚いた
だけ!と話して行くと、二人にとってそこは重要でない様子!…マサツグの同意に
反応をする!…そしてまたピクッと反応をして見せると、徐々に明るい表情へと
戻り!…そして三度となる質問をして行き!…マサツグもその質問を受けてハッと
する様なそんな表情を一度見せると、改めて大丈夫である事を微笑みながら
答える!…すると二人も喜び始める!…
__ッ!!…ッ~~~!!!…ピョイン!!!…
「ッ!?…ちょ!?…」
「「ご主人様ぁ(せんせぇ)~~!!!」」×2
その際マサツグの返事を聞いて二人は目をパァッと見開くと、今度は感情を
抑制するよう俯き目を閉じて見せ!…が、それも本当に少しの間の話であり!…
次には我慢出来ずに二人揃ってマサツグに向かい飛び掛かって行くと、これまた
マサツグを更に戸惑わせる事に!…一方でシロとハクは構わずマサツグに甘えて
見せる!…すると何も考えずにマサツグへ飛び付いた結果、またバランスを
崩す羽目となって行き!…
「あっ!…あぁっ!!…あらぁ~~!!!…」
__ガタアァ~~ン!!!……チラッ?…ッ!?…
「「ご主人様ぁ(せんせぇ)!!!…ご主人様ぁ(せんせぇ)~~!!!」」×2
となると幾ら踏ん張ろうとも耐え切れずにそのまま後ろへ倒れてしまい!…
そのせいでマサツグは頭を強打!…クルクルと目を回しながら気絶状態に
陥ってしまうが、それでもシロとハクは御構い無し!…甘えに甘える素振りを
見せる!…それこそ自身の頭をマサツグの胸に押し付けるよう甘えている、
そんな様子にもう苦笑いをするしかなく!…と、一連の様子をチラッと見て
マサキにモツ、更にはくまさんやハンドレットも何も言えずただその様子を
傍観し続け!…ある意味微笑ましい!と言った感想だけを感じて何もせずに
その様子を見守り続けて居ると、同時にマサツグのタフネス振りに感心をする!…
そして改めて双子の相手は大変!と言う事を自覚する!…
さてその一方でマサツグに見送られたシルビィはと言うと、事前に話しに聞いて居た
その下水道への道を探し!…
__シュンッ!!…シュンッ!!…シュンッ!!…バッ!!!…
「…私とした事が!…旦那様にあの様な姿を見せてしまうなんて!…
…でもそれも何とも言えない何か…心を擽る何かが有った様な…
…ッ!…いけません!…今は旦那様の目と耳になる事を考えねば!…」
ただ町の中を闇雲に走って行くのではなく建物の上から!…屋根から屋根へと
飛んで行き!…眼下に居る面々の動きや更に先の様子など!…あらゆるモノに
対して広い視野を向けて行くと、同時に先程までの自身の様子を醜態!と…
改めて恥!とばかりに悔いてしまう!…しかしそれと同時に何か自身の中でも
妙な気持ちになって行くと、思わず自ら深みに入ってしまいそうな!…
だがそれも次にはハッ!と我に返って踏み止まり!…慌てて首を左右に振り
正気を保って冷静になると、今はマサツグに頼まれた事にだけ専念をする!…
すると暫くしてそれらしい場所を見つけて行く!…
__バッ!!…コオオオォォォォ……ッ!…
「…ここだろうな…」
「な、何なんだコレ?…妙に蛍光色なんだが?…」
それは町の外側に向かって飛んでいる時、恐らくマサツグが言っていたであろう
用水路らしき大きな溝を眼下に見つけ!…と、同時に用水路に降りれるであろう
階段の前には人だかりが!…と言うのも用水路の状態に戸惑っているらしく!…
特にその用水路に溜まっている謎の液体に対して警戒している様子を見せると、
誰もが用水路への侵入を躊躇う!…何なら色合いからしてとても大丈夫そうには
見えない!と言った言葉を口にする!…すると次にはシルビィがその人だかりが
出来て居る階段付近に着地をすると、それこそ気にしていない様子でスッと
近付き!…
__ッ~~~シュタッ!!…ザッ……コッ…コッ…コッ…コッ…
この時近くに着地をしようとした際にも細心の注意!…スカートを翻さないよう
足に巻き込み!…着地をした際にも砂埃を巻き上げてスカートを汚さないよう
気を付けると、次には何事も無くスッと地面に降り立つ!…そして何とも無い
様子で立ち上がりそのまま歩いて行く!…それこそ落下の衝撃など全く物とも
していない様子で、次にはその階段前で戸惑って居る面々に声を掛け出し!…
「…失礼?…進まれないのでしたら道を開けて頂きたく…」
「ッ!…え!?…あっ…ど、どうも…」
と言うのも勿論先に進みたいから道を開けてくれ!と、シルビィは淑女らしく
お願いをして行き!…となると一方で突如背後から声を掛けられた事でその者は
思わず戸惑いを露わに!…その際さすがに驚きまではしないのだが、それでも
先に進みたい!と言う言葉に対して!…違う意味で驚きの様子を見せて行くと、
次には戸惑いながらもシルビィに返事!…と、同時に道を開けて見せる!…
するとシルビィもそんな道を開けてくれた者に対して会釈をすると、そのまま
その先の様子など気にしていない具合に階段を下り!…
__スッ……コッ…コッ…コッ…コッ…どよっ!?…
「お、おいアンタ!!…本当にそこに行く気か!?…
…そりゃ俺達も行かなきゃなんねぇんだが!!…」
となるとそんなシルビィの様子で更に驚き、辺り一帯にどよめきが!…それこそ
あの蛍光色が見えていないのか?と…その集まって居る者達の内一人が慌てて
呼び止めると、次には正気かどうかを尋ねる!…ある意味やんわりと止めに入る!…
その際自分達も行かなければいけない事を口にすると、シルビィもピクッと反応を
するなり足を止め!…と、今度はその呼び止めて来た者に対してスッと振り向き!…
「…ッ?…行くのかも何も…行かなければ何も始まらないのでは?…」
__ッ!?…どよ!?…ッ…
全く怯んでいない様子でスンと澄まし、その呼び止めて来た者に対して返事!…
と言うのも行かなければ何も出来ない!と言葉を漏らし…ある意味で盲目と
なっているかのようシルビィが不思議そうな様子を見せると、そのシルビィの
言葉でこれまた面々にどよめきが!…と、同時に何か自分達に情けなさを
感じてしまう!…まぁ、確かに生ある者が故に生存本能は必然なのだが、シロと
ハクの為と息巻いて居たにも拘らず!…一方でシルビィはそんなシュンとする
面々に対して言葉を続け!…
「…進まねば得られるモノも得られない…
故に危険が見えて居ようと歩みを止めない…
…それにちゃんと道が作られて有るではないですか…
そこまでビクビクする必要も無いと思いますが?…」
まるで人生の教訓の様な事を口にし出し、進まなければ報酬は得られない!と…
それは危険が見えて居ようが何だろうが変わらない!と話し…更にはちゃんと
道も見えているのか?…まるで舗装もされて有る様なそんな言葉を続けて行くと、
その言葉を聞いた面々がハッとした様子で先を確認!…するとそこでシルビィの
言う通りに舗装された道を見つける!…恐らく汚水の中を進まなくても良いよう!…
その下水道へと続くトンネルの淵沿いにコンクリートで出来た道が有り!…
「ッ!…え?…ッ!…」
「ッ!…ほ、本当だ!…な、何でさっきまで見え…」
__コッ…コッ…コッ…コッ…どよっ!?……ッ…
それこそそれを見つけて何故今まで気づかなかったのか?と…これまた面々は
驚き困惑!…思い思いに何故!?と言った言葉を口々に漏らして戸惑って居ると、
一方でシルビィも説明をし終えた様子で再び歩き出し!…一人その下水道の中へと
姿を消す!…するとまたそんなシルビィの様子を見て各々が戸惑った具合に言葉を
漏らすと、固まっては今度は止める事無く見守り!…と、暫くして途端にハッ!と
我に返り!…
「……ッ!?…お、おい!!…
ボサッとしている場合じゃないぞ!!…俺達も行くぞ!!」
__ッ!?…ブンブンブンブン!!…ッ~パンッ!!…キュポンッ!…ング…ング…
宛ら幻術が解けた様な!…そんな戸惑い様を露わにしつつ!…一人がその場に
留まって居る者達全員に声を掛けて行くと、その各々もハッ!と我に返る!…
慌てる素振りを露わにする!…それは首を左右に振ったり、或いは自身の頬を
叩いたり!…またある者はポーションをがぶ飲みしており!…十人十色の反応を
見せると、更にある者が自身を奮い立たせるよう言葉を!…
「ッ!!…あ、あぁ!!…こんな所で日和ってる場合じゃねぇ!!!…」
何なら自身を鼓舞するよう吠えて見せ、そして勇気を振り絞り歩き始め!…
と、その歩き出した者を先頭に次には続々と他の者達も下水道へと入って行き!…
この時別に暗闇やエネミーに怯えるのではなく!…その直ぐ隣にある自然界には
無い光景におっかなびっくり!と言った反応を見せて居ると、一方で先に下水道へ
足を踏み入れたシルビィはと言うと…ドンドン怯む事無く奥へと進み続け!…
__スッ…スッ…スッ…スッ……ッ!…ッ…ズルズル…ズルズル…
{…あれは?…何やら名状し難い色でドロドロ…
それにあのゼラチン質な体の中…あれは…骨?…
…とにかく迂闊に手を出さない方が良さそうですね…}
その際シルビィは一切足音を立てる事無く移動をして居り、その途中でふと
あるモノを見つけて途端に警戒心を露わに!…それはシルビィ自身初めて
見るのかとても不気味がって近付こうとは一切せず!…直ぐに気配を隠して
その正体をじっくり!…次には構わない!と決めてやり過ごそうとすると、
更に気配を隠してしまう!…因みにシルビィの目の前に居たのはスライムで
あり、しかしその容姿と言うのはとても不気味で色は赤黒いと嫌なモノ!…
何なら大きさもシロの身長位にそこそこ大きく!…何より一番不気味なのは
そのスライムの体内?に人骨と見られるモノが在る事で!…それは消化される事
無くずっとプカプカと漂い続け!…スライム自身も異臭を!…生臭い匂いを
放ち!…徐々に徐々にとシルビィの居る方へと近付いて来ると、思わず
シルビィもクッと眉間にしわを!…そして呼吸を止めてしまう!…
__ズルズル…ズルズル……フッ…ッ~~~!!!…
{…クッ!!…何ですかこの臭いは!?…まるで腐った死体!!…
それもかなりの期間放置された様なモノではありませんか!!…
…とは言えここで見つかる訳にも参りません!…
何とか気取られないよう移動を!!…}
それはシルビィが狼であるが故の嗅覚地獄で、堪えがたい!とばかりのコンマ
数秒の反応を露わに!…その際思わず具体的な例えを頭の中で思い浮かべて
しまう程で!…しかしだからと言って得体の知れないモノを相手にする気にも
ならない様子…とにかく呼吸が続く限り!…何とかすれ違いでそのスライムを
躱せないか?と次には行動に出て行くと、そのスライムの進む方向から声が!…
あの面々がスライムの方へと歩いて来る!…
「…案外中は広い感じだな…そんでもってやたら不気味と言うか…」
「…この分だとアンデットも出て来そうですねぇ…
クレリックさんの出番が多いかも…」
「ッ!?…マ、マジですかぁ~!?…はあぁ~…」
この時冒険者特権?の嗅覚鈍化が利いて居るのか、その異臭を放つスライムには
全く気が付いて居ない様子で!…何ならここまで何も無かったのか不気味がり!…
その不気味な様子からアンデットが出て来るのでは?と…何か法則がある様な
そんな会話をして居ると、聖職者の出番!等と更に会話を広げる!…すると
その話に聖職者と思われる者も肩を落とす!…それこそあの不気味なスライムが
近付いて来ているとも知らずに!…呑気にそんな会話をしている一方、スライムは
知性が有るのかその声の聞こえる方へと進んで行き!…
__ッ!…ズルズル…ズルズル…ッ!!…
{…これはチャンス!…
…後方の方々には申し訳ありませんが…ここは先を急がせて頂きます!…}
ズルズルと不快な音を立てつつ地面に粘液を這わせており!…そして徐々に
シルビィの隠れて居る所から離れて行き!…シルビィもその様子にハッ!と察し!…
次には慣れた具合にサッとスライムの横を通り抜けると、息を殺したまま
その場を離れる!…何なら後方の面々達に心の中で謝罪をする!…すると
少しして後方の面々もそのスライムに気が付いた様子で、今度は慌ただしい音が
下水道内に響き渡り!…
__…カッ!!…ドガアアァァァン!!!…ビリビリビリビリ!!!…
{ッ!…これは爆発?…と言う事はあの粘液も?…
…だとすればいいのですが…とにかく!…
あの様な化け物も居るのならより一層気を引き締めないと!…}
それは下水道内に振動するよう!…爆発音と共に何か衝撃波の様なモノを
シルビィは背中に感じ!…と、そんな音と衝撃波でこれまたハッ!と状況を察し!…
恐らくあの粘性の化け物は倒された!と…後方の無事を祈りつつ…改めて自身も更に
気を引き締めて掛かる事を考えて行くと、ドンドン奥に進んで行く!…するとそれに
比例するようシルビィの存在も希薄になる!…と言うのもこれこそシルビィの真骨頂
でもある訳で、遂には普通にして居ても全く何者にも気付かれなくなってしまい!…
__…ヴァアアアァァァァ……ズルズル…ズルズル…ッ…
奥に進めば進む程に空気は淀み!…そして悪臭も遂には色を成し!…目に見えて
漂っているのが何と無く分かる程に視認が出来ると、そこには後方の面々が
話していた通りにアンデット系のモンスター達が!…跋扈している様子が
また見て取れる!…それはまるで助けを求めるよう腕を伸ばし列を成すと、
呻き声を上げながら腐臭と腐肉を撒き散らし!…何ならそこにはあのスライムも
当然存在しており!…ちょっと角を曲がっただけで数匹!…それもアンデットを
捕食しているのか?…腐肉を消化し骨だけを自身の中に残して行くと、次の獲物を
探す様にこちらも彷徨い始める!…嫌な食物連鎖がそこに在った!…となると
それを見てシルビィも嫌悪感を露わにすると、それらをやり過ごして更に奥を
目指し!…
{…一体だけでは無いであろうと言う事は想像出来て居ましたが…
それでもこれは……とても酷い悪臭と光景で御座いますね…
…この様な場所にシロ様とハク様をお連れする等…
到底出来る訳が御座いませんね…やはり一人で来て正解…}
__…ッ……ッ……ッ!!…ブルルッ!!……ッ…
その際通り抜ける時に率直に酷い光景!と…勿論シロとハクには見せられない事を
考えながら!…やはり自分一人だけで来た事に何か安堵感を覚えて行くと、まるで
似た様な光景を過去にも見た事が有るのか?…ふと思わず昔の事を思い出す!…
それはシルビィがまだ奴隷として捕まって居た時の話であり、その今の光景とその
過去の光景の二つを重ねてしまい!…と、次にはやはり嫌な事を思い出した様子で
身震いをして見せ!…とにかく邪念を払う様に!…頭を左右に振って更に奥へと
進んで行くと、そこで奇妙なモノを目にする!…
__スッ…スッ…スッ…スッ……ッ!…
{…これは…}
それは特に何の変哲もない!…いや強いて言うなら人骨だらけの場所なのだが、
同時に見つけた物と言うのも然程気になる物ではなく!…が、それもやはり
普通であればの話であり!…この時シルビィが見つけた物と言うのはデグレアント
兵の鎧であって、それも下っ端が来ている様な軽装!…だがそれも何か歪なまでに
変形しているのが見られると、何故か異様に気になってしまい!…次にはわざわざ
足を止め!…スッと屈んでその手に取って確認をすると、マジマジ観察!…
その違和感の原因を探り始める!…
__…ザザァ!!……カランッ……チラッ…チラッ…
{…真っ二つに折れていますね…
これは相当強い力で曲げられたと言う事が想像出来ますが…
…材質は鋼鉄でしょうか…幾ら簡単な装備のアレでも…こうも真っ二つに…
と言う事はやはりここには何か別の化け物が潜んでいる?…}
この時シルビィの目から見てそれが恐らく元が胸当てだったと言う事が分かって
行くと、その胸当ての状態について疑問を感じ!…と言うのもその胸当ては
金属製で出来ている為そう簡単には変形しない!と…しかし現に手元にある
胸当ては真ん中から真っ二つに折れてぺしゃんことなっており!…まるで半月型の
おぼん!…何ならその割れ目も綺麗に分かり難くなっている事から相当な化け物が
居るのでは?と想像が付くと、同時にシルビィの警戒心が強くなる!…と、次には
更に奥へと続く道をチラッと確認する!…すると奥からはまるでシルビィを
吸い込むよう空気の流れが感じられると、更に警戒心を煽られる事に!…
__…チラッ?…オオオオォォォォォ!!…
{…とにもかくにも確認をした方が良さそうですね…
場合によっては一戦!…約束を反故にする事も考えねば!…}
まるで怨念渦巻く唸り声の様な空洞音が響いて聞こえ!…それと同時に否応なしに
不気味さを物語り!…ここから先には立ち入ってはいけない様なそんな気分に
なって行くが、シルビィはマサツグとの約束を胸に!…更に進む事を決意する!…
その際ハンドレットとの約束についてもふと思い出すそんな素振りを見せるのだが、
優先すべきはマサツグ!と…自身がマサツグの従魔である事を言い訳に!…
その先にて一戦交える覚悟を決めて行くと、全神経を尖らせ更に先ヘ進む!…
そしてそこでこれまたもう一つのデグレアントの闇を見るのであった!…
0
あなたにおすすめの小説
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~
仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる