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-第九章-スプリングフィールド王国・再び編-
-第九章二十七節 グレーのマサツグとフィロの念話と予備の燃料?-
しおりを挟むマサツグの手がエンジンルームのドアノブにそぉ~っと掛かって行く!…
すると次には音を立てない様に!…
恐る恐ると言った具合で慎重にドアを引こうとすると、
そこには先程まで鍵が掛かって居た筈のドアが!…
マサツグの力で徐々に開いて行く様子がハッキリと映る!…
となるとその様子を見てリーナも思わず絶句すると、
また固まった様にその様子をジッと見詰め!…
一方で無事開いたドアをマサツグが確認!…
何ならドアの鍵が中途半端に開錠状態になっていない事まで!…
顔を覗き込ませ確認をすると、今度は頷き上手く行った!とばかりに…
「…よし!…リーナ、行くぞぉ~?……って、如何した?…」
「……ッ!?…お、おい!!…今何をやった!?…」
それこそさも何事も無い様にリーナへ声を!…
開いたから侵入する!と言って、肩や背中に三匹をくっ付けたまま!…
腰を落とした状態のままでエンジンルームに侵入しようとして行くと、
ここでふとある事に気が付く!…
と言うのもリーナが付いて来て居ない事にマサツグが気付く!…
その際付いて来ないリーナに向かい開けたドアからヒョコッ!と…
顔を覗かせる様にして声を掛けると、リーナもマサツグに
呼ばれた事でハッ!と我に返り…
と、次にはマサツグに先程何をやったのか?を慌てて問い出し!…
それこそ非常に不味い現場を見た様な!…
思わず辺りを見回す様なそんな素振りを見せて居ると、
一方でマサツグはへッ?と言わんばかりの表情で返事を…
「ッ!…え?…何って?…ピッキングだが?…」
「ッ!!…さ、さも当然の様に言うんじゃない!!!…
と言うか!!…妙にこなれている様に見えたのだが!?…」
この時さも悪びれもせず堂々と口に!…
となるとそんなマサツグの言葉にリーナも戸惑い!…
すかさずツッコミを入れるよう正義感を露わに!…
が、事態が事態なので強くは言えず!…
しかしそれ以上に気になったのはその手際の良さで!…
マサツグに疑問を持つよう!…
その手際の良さについて何故こなれているのか?を尋ねて行くと、
その質問に対してマサツグも更にキョトン!と…
やはり何とも思っていない様子で更に返す!…
「…そりゃ色々な事が有ったからなぁ?…こう言った事の一つや二つ…」
__ウンウンッ!…ッ!…ジィ~~~!……ッ?…
その際マサツグの言い分としては、
ここまでの旅路で色々な経験して来たから!と話して行き!…
何ならそれと同時にその時の事を思い出す様にしみじみし始め!…
するとその話にフィロも感慨深そうな!…
まるであったなぁ~!と言わんばかりに黄昏る様子を見せると、
ハクはそんなマサツグの話に目をパッと輝かせる!…
まるで興味を持った様子でジッとマサツグに視線を向け出す!…
因みにシロはキョトンとしており、話について行けないのか首を傾げて見せ!…
と、そんな四人の反応を見てリーナが更にある事を口に!…
「……ッ!?…ま、まさか!…
その技術を本当に犯罪紛いな事に悪用してはいないだろうな?…」
__…………。
と言うのも当然そのピッキングを悪用していないか?…
今のは黒に近いグレーと言った所で見逃し、心の中で不問とするが!…
しかしそれ以外の場所ではどうなのか!?と…別にマサツグを疑う訳!…
いや疑ってしまっているのだが!…
それでも信じたい様子でマサツグに率直な事を口にすると、
マサツグはその問い掛けに対して沈黙!…
リーナから露骨に視線を逸らす!…
それはリーナから見るとまさに肯定をしている様に見える始末で!…
何ならその場面を見た事があるのか、この時フィロまで視線を逸らす始末!…
一方でハクはマサツグをジッと見詰め続けており!…
シロはシロで独自の解釈であっち向いてホイなのか?と…
在らぬ方向にそっぽを向きチラチラとリーナの事をチラ見すると、
またそんな四人の反応を見てリーナが何も言わず!…
ただジッと返事をして欲しそうに見詰め続ける!…しかし!…
「…さぁ!…ここで食っちゃべってても仕方がねぇ!!…
さっさと燃料を探しに行くぞぉ~?…」
「ッ!!…おい待て!!!…
その反応だと肯定と言う風にしか受け取れないのだが!?…」
マサツグは誤魔化す様にして話を打ち切り、
今度はエンジンルームの中へと逃げ込むよう侵入を試み!…
と、そんなマサツグの反応にリーナも当然ピクッと動揺!…
となると次には自分は誤魔化されない!とばかりに話しに噛み付き!…
今の流れだと肯定としか受け取れないよう話しをすると、
逃げて行ったマサツグ達を追ってエンジンルームに!…
それこそ本来の目的を忘れそうになってしまう!…
さてエンジンルームに各々が入って行った所で、
見えるは慌ただしそうに辺りをうろつく?船員達の姿!…
そしてエンジン音のせいか?…
マサツグ達の侵入には全く気付いていないらしく!…
__ゴウンッゴウンッゴウンッゴウンッ!!……ッ…
「…音がデカくて気が付いてないみたい?…
まぁこちらとしては好都合なんだが…ある意味でデメリットも!…だな?…」
「ッ!!…おいマサツグ!!!…まだ話は終わって!!…
…良いか!?…私の目が黒い内は!!…お前が罪を犯す事は許さない!!…」
マサツグも中へ侵入して早々に物陰へと隠れて行き、
そしてうろつく船員達の動向を確認!…と、そこでこちらに対して!…
気が付いている様子と言うのは勿論全く見られない訳で!…
マサツグもその様子に安堵するよう言葉を零すと、
同時に不安事も一つポロッと漏らして行き…
その一方でこの時マサツグにくっ付く三匹も真似をする様に、
辺りに対して警戒を露わに!…
その際目的等は全く分かって居ないのだが!…
それでも一緒に何かをする事が楽しい!とばかりに…
とにかくマサツグに追従する様子を見せて居ると、
後からついて来たリーナは変わらずマサツグの事を思うと…
先程の話を掘り返しては正しい道に戻そう!と声を張る!…
が、その声は完全にエンジンの音で分散され!…
__私の!!…内は!!……お前!!…犯す!!…さない!!…
{…うぅ~ん…やっぱり…
さっきからリーナが一生懸命何か話し掛けて来てくれてるみたいだが…
何を言っているのかさっぱり分からん!…
様子を見る限りまださっきの事を引っ張ってるっぽいが?…
とにかくこうも音を正常に捉えられないとなると…中々!…
…普通こう言った探し物は手分けして探すのが当たり前!!…
…って、言いたい所なんだが…はてさて…}
案の定その必死?に訴えるリーナの声はマサツグには届かず!…
言葉が断片的に聞こえては何を言っているのかがさっぱり分からず仕舞いで、
マサツグもその聞こえて来るリーナ?の声に、
まぁこうなるよな?と言った悩みを持ち!…
だが悩んだ所で如何にもならない訳で有り!…
更には真面に音が聞こえないと言う事は、敵の接近にも気付き難いと言う事で!…
何なら探し物をする上での連携も困難!…定石と言うか当たり前と言うか!…
手分けして探すにも連携の手段が無い事でさて如何したものか?と悩み出すと、
ここでマサツグの右肩にくっ付いているフィロがマサツグに質問を!…
〈…のぅマサツグや?…お主らは一体何をしにここに来たのじゃ?…〉
{ッ!?…コ、コイツ!!…直接脳内に!!……って、念話か?……ッ!…}
それはフィロも実は念話が使える様で、
ふとマサツグの頭の中でフィロの声が聞こえ始め!…
と、何ならエンジン音に邪魔をされる事無くハッキリと聞き取れ!…
その際フィロは勿論マサツグ達の緊急事態具合を露程も知らない訳であり!…
一体何が有ったのか?と…
それこそいつもの能天気具合でマサツグに何事か?を尋ねて行くと、
マサツグもこの念話にテンプレの様な返しをしてしまい!…
同時にこれが念話である事に改めてふと気が付いて行く!…
そしてこの時フィロが念話を使えた事にも驚き!…
いや別に驚きはしないのだが、
使えると分かった事でふとある事を思い付いた様で!…
すると一方でフィロはそんなマサツグの様子など御構い無しに!…
〈…ッ!…もしやマサツグもカラクリの良さに気が付いたと言う事かや!?…
…ッ…うんうん!…皆まで言うな!…わっちもこの[えんじん]とやらに感動を!…〉
{…おぉ~い、聞こえてるかぁ?…}
〈ッ!…聞こえておるぞ!…〉
何やら勝手に誤解をし始め!…マサツグがカラクリに目覚めた!と…
それこそ好機と言った具合に念話越しに歓喜する様子を露わにすると、
さも自分は分かっている!とばかりに…更に勝手に話を進める!…
そしてその喜びを早速共有しようと飛行船のエンジンをスッと…
指差して見せるのだが、マサツグはそんなフィロの話しをぶち切る様に!…
聞こえるかどうかの確認をし始め!…
と言うのも返事が出来なければ一方的に、
フィロの話を聞く羽目になるからで有り!…
と、その呼び掛けに対してフィロも返事!…となると確認が取れた所で!…
マサツグもフィロと会話が出来る!…
自身が考えている事が出来る!と言った様子で安堵すると、
続けてフィロにお願いを!…
{…この念話をリーナにも繋げる事は出来るか?…出来れば緊急を要するんだが…}
〈…ッ?…何じゃあ?…せっかくマサツグとの専用念話じゃと言うに…
…仕方がないのぉ?…ちょっと待って居れ?…
そこの喧しい娘に今繋いでやるからな?…〉
と言うのもこの念話をリーナにも繋げて欲しい!と…
それこそ今急いでいる様子でフィロに問いながらお願いをすると、
フィロもその話を聞いて途端に耳をピクッと反応させて見せ!…
と、次には文句有り気な感じでマサツグへ返事!…
だがマサツグの様子から急いでいると言う事は伝わった様で!…
マサツグに待つよう返事をすると、
今度はクッと念じる様に顔を若干顰めて見せ!…
そして何かに集中するようジッとする!…
となるとそこから然程時間も掛からない様で!…
数分した所でその表情はスッと和らいで行き、
更にマサツグへ繋いだ!と…
〈…良し…これで良い筈じゃ?…後はこやつが気付くかじゃが…〉
{…おぉ~い、リーナ聞こえるかぁ?…}
__ッ!?…な!?…体な!?…たまの…マサツグが!!……ッ!…
この時フィロは一仕事終えた様子でヨシッ!と言葉を…
そしてリーナが念話に気付くかどうかは本人次第!と…
あくまでサービスは回線を繋いだ所までである事をマサツグに伝えると、
マサツグもその言葉を聞いてリーナに向けて言葉を念じ!…
するとマサツグに呼ばれた事でリーナも機敏に反応を示し!…
それはちゃんと届いた様子で驚いて居り、ビクッと跳ねて辺りを見回し!…
それこそ敵からの攻撃か!?と言った様な慌て様を露わにすると、
それは断片的にしか聞こえない言葉からも!…明らかな動揺の色が聞いて取れる!…
となるとそんなリーナの様子にマサツグも気が付いた所で、
再度リーナに言葉を念じ!…
{落ち着け!…正真正銘俺の声だ!…今フィロに念話を繋いで貰ってる…
これでこの騒音の中でも連絡を取り合う位は出来るが?…
そっちから返信は出来るか?…}
その際まずは慌てているリーナを落ち浮かせる様に!…続けて念話を念じながら!…
マサツグがクルッと振り向きリーナへ視線を向けて行くと、
リーナもマサツグの視線にハッと気が付いた様子でそれこそ若干驚く様な!…
そして今度はジッと見詰め合う様な視線をマサツグに返して見せる!…
この時マサツグもそのリーナからの視線に対して一切視線を逸らす事無く!…
目でも本物である事を訴えると、リーナもその視線を感じて漸く理解を示し!…
となると途端にスッと落ち着きを取り戻し始め!…
一方でその間にもマサツグが一体如何やっているのか?…
フィロを指差しながらさも念話であるよう説明をすると、
ここからが重要!とばかりに更に質問を続けて行く!…
と言うのもリーナに返事を求める!…すると!…
__ッ!…ッ…ッ~~~!!!……フルフルッ…
{…分かった…じゃあまず落ち着け!…
話は後で聞いてやるから…今は元の目的を果たす事だけを考えろ?…良いな?…}
__ッ!…コクリッ……ッ…
リーナはマサツグの目の前で何か踏ん張る様な!…
恐らく念話ゆえに念を送ろうとして居るのであろうが、
顔を赤くするばかりで全然返事が出来ず仕舞いで…
と、次にはリーナが疲れた様子で一気に脱力!…
それこそ息を切らす位に疲労を露わに!…
そして今度は駄目!とばかりに残念そうな表情を見せると、
首を左右に振って行く!…挫折?した様子で返事とする!…
するとそれを見てマサツグも察した具合に返事をすると、
先程の様子等も含めて今は集中するよう言い聞かせ!…
それは宛ら大きな子供を言い聞かせる様な感じで言葉を!…
するとそのマサツグの念話にリーナも従い!…残念そうにしながらも頷き!…
スッと気を取り直す様子を取って見せると、またフィロがマサツグに質問を!…
〈…のうマサツグや?…本当に何を?…
話を聞く限り何か有ったと言う事だけは…〉
{ッ!……何でも聞いた話によればこの飛行船!…
無事に目的地に着けるかどうかも怪しいらしい!…}
その質問と言うのも先程尋ね損ねた目的について!…
何故ならついさっき聞いた時は答えて貰わず、
自ら勝手に話しを誤解したからであり!…
故に今度は変な解釈をせず理由を尋ね!…
するとそのフィロの質問にマサツグも反応!…
そしてフィロにも今がヤバい状況である事を理解して貰おうと考え出すと、
一体何が起きているのか?を率直に話す!…
それこそマサツグも焦っている様子を露わにする!…
と言うのも今飛行船が目的地に辿り着けるかどうか!…
怪しい事を伝えて行くと、フィロはそのマサツグの念話を聞いてこう…
〈……は?…〉
{燃料が足りないんだとよ?…
で、その予備の燃料が何処かに有るらしいんだが…
それが行方不明とかで…}
まるで理解が出来なかった様子で疑問の念を!…ただ簡潔には?と…
それこそ呆れる様なそんな風にも聞いて取れると、
一方でマサツグは更に慌てながら理由を続ける!…
と、ここで漸く本題の燃料が足りない事を明かして行く!…
そしてそこからこれまた自分達がここに来た真の目的について!…
また簡潔に念じ続けると、フィロは余計に理解が出来ない様子で!…
何なら逆に疑問を持った具合で念を返し始め!…
〈…何を言って居る?…予備の燃料ならそこにあるでは無いか…ほれ?…〉
__ッ!?……ッ!…
この時のフィロはそんな筈はない!と言わんばかりで!…
何ならその件の燃料を知っている!と…
それこそ今目の前にある様なそんな念をマサツグに送ると、
スッと徐に指を差す!…
するとマサツグもそのフィロが指差す方に視線を向ける!…
と、そこでマサツグが見たモノと言うのは!…
何か鉱物の様な拳大ほどの黒い岩の塊で有り、
それが山の様に積まれて有る光景で…
となるとマサツグもそれを見るなり冗談では!と…
その正体を知っており、次にはフィロに念話で疑問の言葉を!…
何かの間違いでは無いか?をこれまた訪ねて行くのだが!…
{…あのぉ~…フィロさん?…
俺にはそこに石炭の山が積まれて有る様にしか見えないんだが?…}
その際マサツグの目の前に映っていたその鉱物と言うのは[石炭]で!…
その量も大体60kgはあるだろうか?…確かにフィロの言うとおりであれば、
心配をしなければいけない量ではなく!…
が、操舵室で聞いた話ではその燃料はまるでガソリンの様な!…
タンクと言っていた事から液体!と…
故にその石炭が如何にもエンジンの燃料には思えない様に感じてしまうと、
否定の言葉を口にするよう念話を飛ばし!…
しかしフィロは間違い無くその石炭が燃料と言い張り続け!…
〈じゃからその石炭がこの船の燃料であろうに!…
…ほれ…そこの[えんじん]の銘が打たれて有る所を見てみぃ?…
そこにしっかりとそう文字が彫られて有ろう!…〉
{ッ!…え?…ッ…ッ~~~~…}
何でもその根拠も如何やらちゃんとあるらしく!…
その際フィロは更にエンジンの方を指差すと、
そのエンジンの外側面に貼られて有る金属製の看板?を見るようマサツグに言い!…
と言うのもフィロ曰くそこにちゃんと記載されて有るとの事であり!…
するとマサツグもそれを聞いて更にピクッ!と…
戸惑いの表情を浮かべながらその真意を確かめる様に!…
視線をその看板の方へ向けて行くが、さすがに距離が有ってか見えず!…
確認が出来ない事を念話で漏らす!…
{…ッ…ダ、ダメだ…ここからだと俺には見えない!…
…となると近付くしか…}
__…ッ…グッ!……ッ…チラッ?…チラッ?…キュウウゥ~~~ン!……
もしフィロの言う事が本当だとして、
そこに燃料が有るのならもう万々歳!と言った所…
しかし肝心の所で確認が出来ず!…
マサツグが残念がる様に念話で言葉を漏らして行くと、
次には接近を考えるのだが!…ここでまた別の問題が出て来てしまう!…
と言うのも思い立ったが吉日とばかりに動きを取ろう!とするのだが、
ここで自身の体に重みを感じ!…
となるとマサツグも少し考える様にして固まってしまい!…
そして今度はチラッとその原因を確認すると、
そこには言わずもがなな光景が!…
何故ならシロとハクとフィロが体にくっ付いているからで!…
突如動こうとするマサツグに対して!…
シロとハクがえっ?とばかりにマサツグの顔を見詰め出すと、
某・金融会社のCMに出て来た子犬の様な表情を浮かべ!…
マサツグに置いて行かないで!と言った圧を掛ける!…
するとマサツグもそんな二人の様子を見て動きを止めると、
頭の中で悩み始め!…
{…ですよねこうなりますよねぇ!?…
…っで、ここから三人を抱えたまま移動!…も、出来ねぇ事はねぇけど…
リスキーと言うか何と言うか…遮蔽物が少ない事がネックなんだよなぁ…
…さぁて、如何したものか?…}
それこそ何と無くこうなる展開が読めて居た様子!…頭の中でツッコミを入れ!…
再度動くに当たって如何動くか?で悩んで行くと、
スムーズに動けるかどうかの確認までし始め!…
と言うのも足に力を入れたり腕に力を入れたりして行き!…
とまぁ動かした所で結論としてはいつもの事なので余裕に近く、
問題は無いに等しいのだが!…
しかし移動して隠れるに当たって物陰が少ない事を予め確認!…
何ならルートを決める様に!…
しかしそのルートが定まらない事からやはり難しい!と感じてしまうと、
その動きも更に慎重なモノへとなって行き!…
だがそんなマサツグの様子に気が付いたのか、
ここで救いの手?が一つスッと差し伸べられ!…
__…ポンポンッ!…ッ!……チラッ?…グッ!…
その救いの手と言うのはマサツグの背後から伸びて来る!…
その際ここだけ聞けばとてもホラーな話の様に聞こえるのだが、
当然そんな話に発展する事は無く!…
と、次にはマサツグの肩を二回叩き!…
マサツグもそれに気が付いた様子でバッと振り返って確認をすると、
そこで何故か笑みを浮かべてグッとサムズアップをする…
リーナの姿を見つけて行く!…
そしてマサツグもそんなリーナの様子を見て若干悩んでしまうのだが、
途端にハッと察した様子で念話をし始め!…
{…え?…まさか…リーナが行くつもりか?…一人で?…}
__グッ!!…ヴァサアァ!!…スポッ!……グッ!!…
と言うのもマサツグが動けない事を察してか自分が行く!と…
その際マサツグから借りているコートを手に!…
マサツグからの問い掛けに対して!…
肯定をするようサムズアップをし続けて見せると、
次にはヴァサッ!とコートを羽織る!…
何ならマサツグに最初言われた通りにフードも被る!…
そしてマサツグの目の前で着替えた所で!…
また準備完了!とばかりにサムズアップをして見せると、
マサツグもそんなリーナのやる気具合に戸惑ってしまい!…
{ッ!?…い、いや確かに行けん事はねぇとは思うけど!…
それでもそのコートを過信し過ぎるのは!!…}
__グッ!!…グッ!!!…グッ~~~~!!!…
何故ならエンジンルームはそこそこ明るく、
迂闊に動けば船員に見つかるであろう危険性が有るからで!…
と、同時に別に影が完全に無いと言う訳でも無いのだが!…
恐らく隠密行動初心者のリーナには難しく思え!…
幾らコート有りでも厳しい!と思い!…
リーナに待った!を掛けようとして行くと、
リーナもリーナでマサツグが言いたい事を察したのか!…
次にはサムズアップでゴリ押し始める!…
それは一回目のサムズアップで大丈夫ッ!と言う様に突き出して行くと、
更に二回目で任せろ!と言う様これまた腕を突き出し!…
となると二度あることは三度ある!とばかりに…
駄目押しで三回目を突き出し!…
行かせろ~!と言った意思の固さを露わにすると、
マサツグもその突き出して来るサムズアップを戸惑った様子で凝視!…
仕舞には根負けして任せる事にして見せる…
{ッ!!……ッ…はあぁ~~……わぁ~ったよ!…
じゃあついでにそのコートの弱点についても話しておく!…
…そのコートの弱点はとにかく光だ!!…太陽光は勿論!!…
こう言った室内の明かりですらあっと言う間に効果を無くす!!…
それこそ月明りですら駄目な位だ!!……いいか?…
これからリーナが移動できる範囲は影の中だけだ!!…いいな?}
何なら念話の中でも疲れた感情を露わにすると、
次には妥協したよう分かった!とリーナに返事をし…
と、同時に大事な事!とばかりにコートの弱点についても改めて話し!…
まぁ弱点と言っても一つしかなく!…光に弱い事を伝え始め!…
光に当たる!…
或いは照らされるとそれだけで効果を失う事を予め注意するよう伝えて行くと、
とにかく光には警戒をするようリーナに念を押し!…
理解出来たかどうか?を更に尋ねる!…
その際勿論別にリーナの事を馬鹿にしているとかそうでは無く、
それ位に注意をして欲しい!と言う意味での確認であり!…
となるとリーナもちゃんとそれを理解している様子で一度頷き!…
__ッ!!…コクリッ!……スッ…
{…よし!…じゃあ頼んだぞ!!…}
__グッ!!…バババッ!!!…シュンッ……
次にはマサツグの前へと出て行く様に!…物陰から姿を現し!…
かつ辺りに誰も居ない事を手早く確認をしてから行動に移すと、
この時マサツグも一緒になって辺りの様子を探っていたのか!…
今度はさもGOサインを出す様にリーナへ頼む!と念話を送る!…
するとその念話を受けて!…
リーナもグッと最後にサムズアップで返事をすると、
すぐさま近くの影の中へと姿を隠し!…
と、リーナが行動を開始し出した所でフィロもふと疑問を持ち!…
〈…んん?…そう言えば何で?…〉
{ッ!…如何した?…何か問題か?…}
〈…何でリーナの奴があのコート羽織ったにも関わらず…
その姿が見えたんじゃ?…
…まぁ確かにわっちらからすればまやかし程度じゃが…
それでも見る事は難しい……ッ!…あっ…〉
それこそふと徐に疑問を感じた様に!…フィロは何で?と言葉を念じ!…
マサツグもその問い掛けの様なフィロの念話に反応をすると、
如何した?と返事をして行き!…
するとフィロは今自身が感じた疑問を更に念じ始め!…
と言うのも何でリーナの姿を捉えられたのか?と…
さも見えない筈であるよう!…
しかしその[見えた]と言う点だけを気にして見せると、
ここで徐にスッと天井を見上げる!…
すると更に何かに気が付いた様なそんな反応を露わにする!…
となるとそんなフィロの反応を見てマサツグもスッと…
天井の方に視線を向けると、そこである物を目にし!…
{ッ!…え?…何、如何し……あっ…}
〈…人の事をとやかく言う前に、と言うヤツじゃな…
わっちらももっと隠れやすい所に移動せんと…〉
{…だな……となると一番都合が良さそうなのは…
…てかシロとハクは入れてやらないのか?…
さすがにそろそろ何かしらの反動が怖い所なんだが?…}
この時マサツグとフィロが目にしたモノと言うのは、
自分達の頭上を煌々と照らす明かりで有り!…
因みに一応物陰には隠れているので見つかる心配はないのだが!…
それでも先程人に注意しろ!と言った手前…
その自分達が注意出来ていない事に揃って呆れる様なそんな反応を露わにすると、
次には場所を変える事をフィロが念じ!…マサツグも同意をするよう返事をする!…
そして物陰に身を潜めつつ安全を確保出来そうな所を探していると、
一方でリーナはコツを掴んで来たのか!…
どんどんそのフィロが言っていた看板?の元まで近付き!…
__…スササッ!!…スサササッ!!…スササササササッ!!…ッ?…
{…本当にこのコートは凄いな!!…
影があるだけでそこが安全地帯になってしまう!!…
…となると夜の作戦行動等もより潤滑に事を進める事が!!…
…しかし難点があるとするならコミュニケーションが取れないと言う点か…
単独の行動であれば十分なモノだが…これが部隊でとなると……ンン~…}
その際何度か若干危ない場面はあったものの!…
それでも持ち前の体力と脚力を活かして乗り切り!…
マサツグの教えに忠実に!…
影から影へと渡って行くと、その余裕からか思わず別の事を考え始めてしまい!…
と言うのもこれを軍隊で採用出来無いモノか?と妄想をする!…
何でもこれ一つあれば夜の作戦行動は段違いに!…
かつ潤滑に事を進められると考えて居り、
更に他色々と作業の幅が増えるのでは!?と…
しかしマサツグから聞かされたデメリットもちゃんと踏まえ!…
軍隊で行動する上で連携は必須!…
その連携が取れない事にやはり難しいか?と考え続けると、
リーナの妄想は更に熱が入る!…
と、結果迂闊な事にピンチを迎える事になってしまうのであった!…
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皆さん勘違いしてません?
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本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
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【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
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【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
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