どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第九章-スプリングフィールド王国・再び編-

-第九章六十四節 子狐乱入前!と巻き込まれたオリハ!と王の片鱗!-

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さて意外?と無事であるマサツグ達に周りも驚愕!…

さすが英雄!と驚く者達も居れば、王様の御身を心配する者も当然!…

一方で我らが騎士団長様の姿に心をときめかせ!…

が、勿論当の本人達はそんな事を言っている場合では全然なく!…

バルデウスも先程の攻撃を防がれた事に!…

怒るとか怒るとかそう言った反応を見せる事無く!…

寧ろ喜ばしいとばかりに三人をジッと見詰めると、さも褒めるよう言葉を口に!…

資格有り!と不敵に笑う!…


「ッ!…ほう?…我の前に立つだけあり!…

ただの有象無象と言う訳ではなさそうだ!…」


この時腕を組んで余裕の様子を露わにすると、その身に邪悪なオーラを纏い!…

特に気になったのは王様で有り!…

と言うのもバルデウスの記憶上、王族と言うのは決まって無能!…

或いは命乞いをするだけしか能の無い!…下等な生き物と言った認識であるのだが、

スティングからはそう言った見苦しい様子は一切見られない!…

寧ろ敵意を向けて来ている事で感心する!…

と、そう言った事を含めて認める様な事を口にして見せたのだが、

そのバルデウスの無礼な物言いにリーナがカチン!と…

直ぐに食って掛かるよう文句を口に!…


「ッ!!…当たり前だ!!…貴様こそ!!…

我々に討たれる覚悟を決めておく事だな!!」


「ッ!…ホホゥ?…随分と大きく出たモノだな!!…

…よかろう!…こうで無ければ面白くない!!…」


それはまるでスティングは自分より強い!とばかりに…

そして自信満々に怒気を強め、寧ろ自分の身を心配しろ!と…

必ず打ち倒す意思を堂々とバルデウスに剣を突き付けながら口にすると、

その言葉を聞いてバルデウスは益々興奮し始め!…

嬉々とした様子で笑みを向ける!…

すると次には楽しみ!と言って更にその身に邪悪なオーラを集めて見せると、

某・竜玉集めの漫画宜しく若干覚醒!…

見た感じまんまスーパー野菜人になる様な挙動を露わに!…


__…ゴオオォォ!!!…バシュウウゥゥゥン!!!…ッ!?…


「まだまだ宴は始まったばかりだ!!……さぁ、これから思う存分!!…

心行くまで死合うとしようではないかアアァァ!!!…」


となるとそんな様子を見てマサツグ達もギョッ!として行き!…

何故なら今でもかなり面倒なのに、まだギアを挙げる事が出来るのか!?と…

それこそこれ以上はもう勘弁!と言った戸惑いを感じていると、

一方で更にバルデウスは調子付く!…まだまだこれから!と言って身構え始める!…

その際今までのはさも本当の戦闘が始まる前のQTEクイックタイムイベントであった!と言った様子で、

その手に黒い風を握っており!…

と、そんなバルデウスの様子を見てマサツグもうんざりする様な!…

いや寧ろ呆れる様にして言葉を口に!…


「ッ!?…ッ…はあぁ~!!…こぉれだからジャンキーは!!…」


__…ゴウッ!!…ッ!?…バゴオオオォォォンン!!!…ッ!!!…


この時改めて今からこれを相手にするのか?と考えると、

マサツグは思わず肩を落とし!…と言うのもまるでカロリーが高い!と考える様な…

間違いなくこれは疲れるであろう事を静かに察してしまうと、

身構えるバルデウスに対してマサツグも構えを取り始め!…

これから始まる戦闘に対して警戒をする!…

が、しかしそんな戦闘の始まりを邪魔する様に!…

突如マサツグ達が入って来たゲートが赤熱化し始め、

すると次にはそのゲートは轟音を響かせて吹き飛んでしまい!…

と、そんな瓦礫と化したゲートと一緒に人影の姿も!…

それはバルデウスに向かって一直線に飛んでおり!…

バルデウスもその人影にハッ!と…気が付いた様子で反応をすると、

瓦礫ではなくその人影だけに注視し!…


「バアァァルウゥゥデエェェウウゥゥスウウゥゥゥゥゥゥ!!!!」


「ッ!…ほほう?…」


一方でその人影はバルデウスに対して強烈なまでの怒りを燃やし、

何ならバルデウスを呼ぶ際に怨嗟も滲ませ!…

と、そんな怒りの声を向けられてもバルデウスは平然!…

まじまじと向かって来るモノを確認し続け!…

その正体も分かった様子でまた不敵に笑みを浮かべると、

面白いとばかりに言葉を零す!…

そして逃げる事無くその場にずっと立ち続ける!…

すると一方でマサツグもそんな様子を目にして驚くのだが!…

それが身内?である事に気が付くと、思わず声に出してその者の名前を呼び!…


「ッ!?…フィ!?…い、いやオリハかぁ!?…」


__クルンッ!!…ガキイィィン!!!…ッ!?…ッ!?!?…


その際マサツグの目には最初元の姿を取り戻したフィロの姿に見えるのだが、

よぉく見てみるとオリハの姿とも重なって見え!…

故に何方か分からない様子で戸惑いの言葉を!…

一方でそんな戸惑うマサツグを余所に!…

そのフィロかオリハか分からない人影は、まるで身を翻す様に身を丸め!…

と、次の瞬間バルデウスに飛び蹴りを繰り出して見せ!…

最初の勢いそのままに!…

足蹴にして行き何ならその身を焦がさん勢いに炎まで纏い!…

が、バルデウスも黙って攻撃を受ける事は無く!…

飛んで来た人影に対して腕をクロスさせてガードをして行き!…


「ッ!!…グッ!!…」


__ザッ!!…ザザザッ!!…


と、その攻撃を受け止めるまでは良かったのだが!…

やはりそのフィロ?の蹴りと言うのは強力で、

弾き返す事が出来ずに押されてしまい!…

故に腰を落として踏ん張る構えを露わにして行き!…

だがフィロ?の方もそれでは終わらず、耐える声を漏らすバルデウスを尻目に!…

その蹴りを繰り出した足にこれまた力を更に込めると、もう一つ蹴りを繰り出す!…

今度は掛け声を付けてさも弾き飛ばす様にして蹴りを放つ!…


「ッ~~~!!!…フンッ!!!」


__ガキャンッ!!!……ッ…ザザアアアアアァァァ!!!……ッ…


この時分かり易く説明をすると、最初バルデウスに飛び蹴りをした際!…

その足に再度力を入れると、今足蹴にしているバルデウスを足場に見立て!…

更に蹴り出す様にして足蹴に!…まるでジャンプをした様に見えるのだが、

意外と威力があった様子で次にはバルデウスの体が浮き!…

が、やはりガードをされて居る為ダメージは薄く!…

しかしその光景は周りの面々を驚かせる事に!…

思わずマサツグ達もえっ?と言った様子で視線を向けると、

何度も瞬きをしながら驚きを露わに!…

と、一方でそんな飛び入り参戦にバルデウスも面白い!とばかりに言葉を口に!…


「…これは!…珍しいモノまで現れたなぁ?…」


「マサツグの仇!!…わっちが討たん!!!」


と言うのも珍しいモノに絡まれた!と…

予想外の出来事に若干戸惑い、しかしだからと言って臆する事は無く!…

突如現れたフィロに対してただ興味を向けるよう視線をジッ!と…

一方でフィロは敵対心を剥き出しに!…

何なら怨嗟もバンバンに放つようマサツグの仇!と言って見せると、

バルデウスに対して炎を手に!…そしてオリハの武器も握って行く!…

と、一方で大人の姿をしたフィロが突如現れた事で!…

リーナとスティングもえっ?と思わず戸惑ってしまうと、

こっちでもジッとフィロを見詰め!…

何ならそのフィロの言葉にマサツグは疑問を!…


「ッ!?…え!?…お、俺の仇?…」


「ッ!…そうじゃマサツ!!…グ!…の…ッ……ッ!!…」


何故ならそれはまるで自分が死んだ様に聞こえたからで、

生きているのに死んだ?と…何ならこの時戸惑った具合にそのまま言葉を!…

となると次にはフィロもそれに返事をするよう!…

そのマサツグの声が聞こえた方へチラッと視線を向けて行くと、

そこで五体満足で立っているマサツグの姿を目に!…

するとその言葉も途端スッと勢いを失う!…

それこそまるで幽霊でも見ているかの様に目を真ん丸にして行くと、

何度も目をパチパチとさせ!…一方でマサツグは更に戸惑った様子で言葉を口に!…


「…あ、あぁ~っと?…か、仇も何も…

おいちゃんまだくたばって無いんじゃが?…」


__……ッ…カラッ…カラコロッ!!…ガバアァ!!!…ッ!?…ッ!?!?…


何なら理解が追い付かない様子で苦笑い!…

そして目を真ん丸にするフィロを見詰め、改めて自分がまだくたばって居ない事を…

それこそスラッ恍ける様にしておいちゃんと自身の事を言って見せると、

次にはそんなマサツグに対してフィロが行動!…

恐る恐ると言った様子でマサツグに近付く!…

そして近付く毎にそれがちゃんと本物である事に確信を持つと、

今度は勢い良くマサツグに抱き付き!…

となるとそんなフィロの反応にマサツグも驚き!…

と、これまた一方でリーナもあっ!と…まるで夫の浮気現場を見てしまった様に!…

思わずカッとなって許せない!と言うか!…

とにかく何か揺さぶられるモノを感じていると、

マサツグに抱き付くフィロは号泣!…安堵の涙を零し始める!…


「ッ~~~!!!…あああああああぁぁぁぁぁぁ!!!…

良かった!!…よかったのじゃああああぁぁぁぁぁ!!!」


「ッ!?…え?…え!?…」


それこそ闘技場内にそのフィロの泣く声が響き渡ると、

良かった!と言って泣きじゃくり…

が、一方のマサツグはこうなった事態が全く分からず!…

ただ泣きじゃくるフィロをそのままに!…

思わず固まる様にして戸惑いの言葉を漏らしていると、

これまた一方ではバルデウスが空気を読むかの様に傍観!…

しかし面白くなって来た!と言う笑みを浮かべて見せる!…

そして戦闘の雰囲気が一気に崩れかけていると、

リーナもここでハッと我に返るよう言葉を口に!…


「……ッ!!…お、おい!!…今そんな事をしている場合じゃ!!!…」


「ッ!!…やっかましいのじゃ!!!…スンッ!!…

…我が愛する男を失う悲しみ!!!…スンッ!!…

お主の様な小娘には分かるまい!!!」


その際勿論フィロに依然として嫉妬を燃やすのだが、

そんな事を言っている場合ではなく!…と、途端に自身の感情をスッと置き!…

さも我に返ったようハッとした様子を見せると、

次には泣きつくフィロに向かって言葉を!…緊急事態である事を口にする!…

それは言わずもがなバルデウスが今も健在しているからで、

何なら話が落ち着くのを待っているからで!…

が、フィロはそんなリーナの言葉など御構い無し!…

今はマサツグに集中したい!とばかりに…涙を拭い鼻を啜り!…

今の自分の気持ちが分かる筈もない!と逆に文句を口にすると、

マサツグもマサツグでフィロにツッコミ!…更にその場の緊張感は崩れて行く!…


「いやまず死んでないし!…てか何で今回に限ってと言うか?…

何でここにフィロが?…」


__ッ!!…ぞわわわぁっ!!…ッ…グイッ!!…ッ!……ッ…


勿論未だ状況が飲み込めないマサツグは戸惑いの言葉を口にすると、

続けて何故この場にフィロが居るのか?についても尋ね始め!…

と、同時にいつもの如くあやす様にしてフィロの頭を撫で始め!…

するとこの頭を撫でると言う行為に反応するよう!…

その大人の姿をしているフィロの体に何か妙な反応が見られると、

雰囲気が一気に変わる!…するとフィロは突如マサツグの事を押し退け、

嫌がる様子を露わにする!…

となるとそんなフィロの様子にマサツグもえっ?と反応をすると、

視線をフィロの顔に向け!…しかしそこに居たのはフィロではなく!…


「…それに関しては私が説明する!…」


「ッ!…え?…オ、オリハ?…」


「…ほう、面妖な?…さすが狐と言った所か…誰かに化けて…」


いつの間にかあやしていたのはオリハに変わり!…

何ならこの時のオリハは表情が悪く、目で気色悪い!と訴えて居り!…

が、その前にマサツグの疑問に答えるよう言葉を口に!…

と、一方でフィロからオリハに変わった事で!…

マサツグもえっ!?とばかりに戸惑う反応を露わにすると、

思わずその場で固まる!…オリハを抱き抱えたままになってしまう!…

するとこれまた一方でバルデウスも興味深そうにその様を見詰めると、

一人何となくそのオリハと言うか…フィロの状態と悟った様子で!…

しかしそんな周りの視線?…いや様子など御構い無し!…

オリハは続けて言葉を!…


「…何となくここまで来て漸く事態を理解出来た!!…

ここまで説明なしだもんな?…本当にフィロちゃんには困ったもんだ!…」


「…と言いますと?…」


と言うのもオリハもここまで来て漸く話が繋がったらしく!…

ここに来るまでの話しと今この状況を繋ぎ合わせ、

改めてフィロに文句を零すよう!…急な事でとにかく困った!とオリハは漏らし…

一方で何の話か分からない!…それはマサツグだけでなく!…

リーナとスティングもそのオリハの様子を見て!…

未だ驚きと戸惑いを隠せない表情を見せて行くと、ただただ唖然!…

もはやバルデウスとの戦闘どころではなくなってしまう!…

そしてオリハに説明を求めるようマサツグも言葉を続けると、

オリハは更に不服そうな感じで!…


「…多分兄さんがあの……あぁ~?…悪魔?…

…に、やられたって誤解をしてここまで来たみたい!…私の体を使って!…

…あと離れてくんない?…幾ら兄弟とは言えそう言うの…

いや気色が悪いから!!…」


如何やら元を正せばやはりバルデウスに問題があったらしく!…

オリハは簡潔に言葉を!…

フィロがこうなってしまったのもたった一つの誤解から始まった事を口にすると、

わざわざオリハの体を使って征伐を!…仇を取ろうとして居た事を明かし始める!…

と、その話をオリハからの聞いて!…

マサツグも漸く理解が出来た様子で反応を示すと、あぁ~!と言った様子を見せ!…

が、これでオリハの話は終わらず!…次にはマサツグに文句を言うよう!…

今この状況に気色が悪い!と…その際兄弟である事を口にすると、

マサツグも漸く事の重大さ?に気が付いた様子で!…


「ッ!…ッ……ッ!?…うわあぁああぁいい!!…ッ~~~!!!…

い、いきなり意識させんじゃねぇ!!…気色わりぃじゃねぇか!!!」


「それはコッチの台詞だっての!!!…

…ったく!!…っで?…あの悪魔を倒せば良いって事?…

だったらサッサ!と…」


オリハに言われて頭の中で今の状況を変換!…

となるとそれは至って普通の者であれば耐え難く!…

マサツグも慌てて声を挙げてしまうと、

同じく気色が悪い!とばかりにオリハの身体を突き放し!…

と、次には距離を取ってたじろぎまくりながら文句を口に!…

妙な想像をさせるな!と…

何なら鳥肌も立った様子で身震いを素振りを見せると、

オリハもマサツグに対して文句を返し!…

兄弟げんか一歩手前?の状態になって見せる!…

だが勿論の事をそんな事をしている場合では全然なく、

珍しくオリハから喧嘩を止め!…

すると今度はバルデウスの方へと向き直り!…さも某・死亡フラグ宜しく!…

言葉の感じ的に赤い弓士を思わせる感じの事を口にすると、

そんな口を叩くオリハにマサツグも言葉を!…愚か者!と言って説明をする!…


「…愚か者よ、先に言っておくぞ?…あれ、魔王!…

しかも俺でもかなり苦戦する奴!!…」


「ッ!?…え!?…ッ…」


その際時間が無い!とばかりか簡潔にバルデウスを魔王!と言い、

何なら指まで差して見せ!…

更には自分でも苦戦すること必至!とオリハに言葉を続け!…

するとそんな事を言うモノだから!…

オリハもえっ!?と言う様に戸惑いの表情を浮かべて見せると、

バッと慌てて振り返る!…改めてバルデウスの事を確認する!…

尚マサツグの様子から冗談を言っていると言った様子はなく!…

マジである事を認識すると、オリハは思わず慌てて見せ!…

一方でバルデウスもそんなオリハに対してニヤッと笑みを!…


「……ふむ!…また一人増えた…と、言った所か…

…フフフッ!…久々に出て来てみれば僥倖!!…

だからこの世は面白い!!!…」


この時オリハを挑戦者として数えた様子らしく、

何ならフィロネウスに化ける狼娘と捉えて居り!…

それこそ興味を持った視線を向けて行くと、まるで今日は吉日!とばかりに!…

僥倖と漏らして興奮し出す!…勿論アドレナリン的な意味の方で、

この世は楽しい!とまで言葉を続け!…

と、同時にまたその身により一層濃い不穏なオーラを纏い始め!…

それを見てオリハも珍しく冷や汗!…慌てて戸惑うそんな反応を見せるのだが!…


「…今からでも逃げて良い?って聞きたいけど…

今完全に頭数に入れられたよね?……て事は?…」


__シュウウウゥゥゥン!!……ッ…


それこそマサツグに逃げたい事を口にするが、

完全に目を付けられた事で逃げられそうもない!…

何なら意図せず戦闘エリアに入った時点で!…

オリハはハッと何かに気が付いた様子らしく!…

次にはチラッと自分達が入って来たゲートの方を確認すると、

そこには赤いオーラの様なフェンスが!…まるで逃げ道を塞ぐ様に出現する!…

と、それを黙って見ている事しか勿論出来ず!…

完全に塞がれた所を見て、オリハも覚悟と言うか!…文句を言うよう言葉を口に!…


「…はい!…しっかり出入り口が塞がれましたコノヤロウ!!…

…てか何てモノに巻き込んでくれたのかな、この子狐娘は!!…」


「…さて、無駄話もこれ位で良かろう!!…」


__ッ!!…バババッ!!!…


その際宛ら自棄を起こしそうな感じで言葉を口に!…そして話を聞いている!…

それこそこの状況を見ているであろうフィロに対して文句を言うと、

一方でバルデウスはもう待つ事は出来ない!とばかりに…

マサツグ達の話に混ざり始める!…

何ならここまでの間!…話しが終わるのを待ってくれていた事にも驚きなのだが…

その本人がもうそんな時間は無い!と…いい加減待つのも飽きた!とばかりに!…

この場に居る面々に対してその不穏なオーラを使って異様な圧を放って行くと、

また一気に緊張感を!…

これがそんなふざけて居られる話でない事を思い出させる!…

そして全員がそんなバルデウスに対して身構え始めると、

更に嬉々とした様子で言葉を続け!…


「ここから何人増えようとも我は一向に構わぬ!!…

寧ろ楽しい事は万々歳と言った所だ!!…

…故に!…我がただ渇望するは闘争のみ!!…

…もう我としても我慢が出来ぬ!!…

これより誰が紛れ込もうともう止まる気は一切ない!!…

混ざりたければ混ざれば良い!!…暴れたければ暴れればいい!!…」


それは後から乱入して来る者達に向けての言葉であろうか?…

さも乱入は大歓迎!とばかりに!…自分が求めるのは闘争!と話し、

そしてもうこれ以上の無駄話も受け付けない!と…

ここからは本能の赴くままに!…とにかく暴れる事を示唆する言葉を口にすると、

混ざりたければ混ざれば良い!と…今周りに居る者達に向けて話しを続ける!…

そしてその話をしている一方でマサツグ達もジッとバルデウスの動向を注視すると、

次にはマサツグがオリハに注意を促し!…


「…来るぞ?」


「…さぁ、これ以上の言葉は要らぬ!!…我が渇きを!!…

癒せエエエエエェェェェェ!!!!」


本当に簡潔にたった一言!…そこに如何来るか等は含まれておらず!…

いや分からない!と言うべきか…とにかく注意を向けるよう言葉を口にすると、

オリハもその言葉を聞いてピクッ!と…フィロの力を活用する!…

それこそフィロがやろうとしていた事をそのまま引き継ぐ様に!…

その左手に炎を握り、ドレッグ謹製の両刃剣を右手に握り!…

が、そんなオリハ達の様子など御構い無し!…もう興奮も最高潮と言った所か!…

辺りに響かせる様にして言葉を!…

バルデウスがトンッと地面を蹴ると、弾丸の如く襲い掛かり!…


__トンッ…バシュンッ!!…ッ!!…ガギイイイィィィィィンン!!!…


「ッ!?…グッ!!…」


「ッ!?…あ、兄さん!!…」


バルデウスはまずマサツグに向かい襲い掛かる!…

先程までの大技を放つ事無く、低空飛行で両腕を広げ!…

真正面からぶつかって行くと、

マサツグも自身に向かい飛んで来た事で咄嗟に反応!…

まるで鍔迫り合いをするようバルデウスを受け止め!…

と、そんな様子をいきなり見せられた事で面々は動揺!…

特に近くに居たオリハがハッ!と…

そのバルデウスの勢いが見えなかった様子で振り返ると、

そこには鍔迫り合いをする二人の姿が!…慌ててマサツグの心配をする!…

しかしマサツグはそんなオリハに対して注意をするよう!…

バルデウスに攻撃を指示し!…


「ッ!!…馬鹿野郎、人の心配をしてんじゃねぇ!!!…

寧ろいっそ俺ごとやるつもりでコイツを叩け!!!…

でないとコイツは本当に!!!…」


刀で真正面からぶつかり稽古!…

まぁそう見えるだけで実際は稽古でも何でも無いのだが!…

相手の動きが止まって居る内に、確実にダメージを与えるよう!…

それこそ自身を犠牲にしてバルデウスを倒す事を先決させると、

その言葉にオリハは戸惑い!…何なら躊躇う?様子を露わにする!…

と言うのもこれが普段なら別に躊躇う事無く、

何なら諸共と言った具合に容赦のない一撃を見舞うのだが!…

しかしこの時オリハは動けず!…

と、そんな躊躇う?様子を見せているオリハに!…

何故かバルデウスまでも嬉々として指示を口に!…


「クハハハハハハハ!!!!…ッ…そうだ打ってこい!!!…

我は如何なる攻撃をしてこようが一向に構わぬ!!!!…

…我に生を実感させよ!!!…我に勝利と言う名の甘美な快楽を与えよ!!!!」


「ッ!?…な、何か!!…戦闘狂バトルジャンキーって言うより!…

一周回って変態の様な!?…」


その際マサツグとの鍔迫り合いを楽しみながら!…隙が有れば打って来い!と…

寧ろ向かって来られる事に対してドンと来い!と言った暴走振り?…

或いは変態染みた様子を見せると、

その嬉々とするバルデウスの様子にさすがのオリハもドン引き!…

もはや変態なのでは?と疑い出す!…

そして二人に攻撃を促されるも、オリハは躊躇い攻撃が出来ずに戸惑い続け!…

と、一方でリーナが動きを!…それはマサツグの意志を汲んだ様に!…

機敏に動きバルデウスを自身の間合いに入れて行くと、マサツグの真似をするよう…


__バババッ!!…ッ!!…


「四季刀剣術!!!…」


「ッ!…ほう、来るか!!…」


と言うのも一太刀に斬って捨てよう!と…あの時決着へ導いた技を!…

今度は自らの手で終わらせる!と誓うよう言葉を口にすると、

その言葉に聞き覚えがある様子でバルデウスもピクッ!と…

途端にリーナの方へ視線を向ける!…

その際興味を持った様子で嬉々とした言葉を漏らすと、

マサツグとの鍔迫り合いをスッと片手で抑えて見せ!…

と、一方でそんなバルデウスの様子などお構いなし!…

リーナは真っ直ぐバルデウスを見詰め、刀を握り直す様にグッ!と…


__チャキッ!!…ッ!!!…スラアァ!!!…


「春!!…一番!!!」


宛らあの時の再現をするよう!…

それこそあの時のマサツグと自身の姿を重ねて行き!…

何から何まで完璧!と思える程に!…

勢いそのままで突っ込んで行くと、堂々と技名を口に!…

まるで突風の如くバルデウスへ斬り掛かろうとして見せる!…

するとバルデウスもリーナが向かって来た事で更に嬉々として見せると、

次には空いている方の手でリーナに構え!…

と、次の瞬間リーナのプライドを傷つける様に!…


__ッ…ギイイィィィンン!!!…ッ!?…


「ッ!?…な!?…」


「ほう、これはこれは!…しかしまだ練り足らんようだ!…

それでは我が腕を!!…断つ事は出来ん!!!」


その出来事と言うのも渾身の真似はバルデウスに届かず、

寧ろ片手であしらわれた事であり!…

と、その様子を目にしたリーナはハッと目を見開いて見せ!…

それは自身の命の危険が迫っている事で戸惑い、と言う訳では無く!…

マサツグの技が通じなかった事で!…

本人よりもショックを受ける様な反応をこの時見せていたが、

バルデウスはそんなリーナの事など御構い無し!…

容赦なくまだ足りない!と言って見せる!…

その際掌に微かな傷が付いた位でピンピンしており、

そのあしらった手に風をギュッと集め始め!…


__ッ…カシュンッ!!…ッ!?…


「ゲイルグラナード!!…」


「ッ!?…しまっ!!…」


それはほんの一瞬の出来事であり!…

リーナの目の前でさも某・忍者漫画の忍術の様な!…球体状に風が逆巻き!…

しかし今にも爆発しそうな不安定なモノが生成されると、

バルデウスはこれを選別!と言ってリーナに近づける!…

何ならこの一撃でリーナを仕留めようとして見せる!…

するとリーナもここに来てハッと我に返ると、そこで目にするは危険物で!…

となるとその危険物を目にして今度は慌て始め!…何ならしまった!と言葉を…

しかしその言葉を言い切るよりも先に!…

突如リーナを押し飛ばす様にして横から何かが入って来ると、

その何かはバルデウスの手に斬りかかり!…


__ズバシュンッ!!!…ッ!?……ッ…バシュウウウゥゥゥゥンン!!!!…


その何かと言うのもスティングであって!…

この時スティングは怖いほど冷静な眼差しを、

そして娘を守る為に我が身を厭わず!…

リーナを庇って自分がその危険物の前へと飛び出して行き!…

だがそのままやられる気も全くなく!…

その今にも爆発しそうな風に球体に向かい横一閃!…

さも薙ぎ払う様にして無力化を図る!…

するとそのスティングの一撃は見事に風の球体を捉えると、

押し飛ばしたリーナとは別の方向に飛んで行き!…

と、次には地面に接触するなり大爆発!…

となるとその風圧で誰もが驚き!…バルデウスもビックリ!…

だがその美っきりした視線をと言うのは、目の前のスティングに向かられており!…


「…今の太刀筋…よもや!…」


それはスティングの太刀筋に覚えがある様子で有り!…

一方でスティングはバルデウスを睨み!…よくもやってくれたな?と…

その視線だけでかなり頭に来ているそんな様子が伺えると、

リーナは押し飛ばされた反動で怯み!…一体何が?と戸惑って見せる!…

そしてその押し飛ばして生きた正体がスティングである事を確認すると、

更に戸惑ってしまう事に!…

だが勿論の事ながら戸惑い続けている場合では全然なく!…

直ぐに体勢を立て直し!…バルデウスに身構えるそんな気概を露わにすると、

スティングもリーナに注意を!…気を引き締める様に言葉を掛けるのであった!…

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アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。 子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。 ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。 さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。 生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。 ----- 剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。 一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。 ----- ※小説家になろう様にも掲載中。

神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として

たぬきち25番
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流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。 だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。 一度目では騙されて振られた。 さらに自分の力不足で全てを失った。 だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。 ※他サイト様にも公開しております。 ※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※ ※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

【完結】パーティに捨てられた泣き虫魔法使いは、ダンジョンの階層主に溺愛される

水都 ミナト
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【第二部あらすじ】  地上での戦いを終え、ダンジョンに戻ったエレインは、日々修行に明け暮れつつも、ホムラやアグニと平和な日々を送っていた。  ダンジョンで自分の居場所を見つけたエレインであるが、ホムラに対する気持ちの変化に戸惑いを覚えていた。ホムラもホムラで、エレイン特別な感情を抱きつつも、未だその感情の名を自覚してはいなかった。  そんな中、エレインはホムラの提案により上層階の攻略を開始した。新たな魔法を習得し、順調に階層を上がっていくエレインは、ダンジョンの森の中で狐の面を被った不思議な人物と出会う。  一方地上では、アレクに手を貸した闇魔法使いが暗躍を始めていた。その悪意の刃は、着実にエレインやホムラに忍び寄っていたーーー  狐の面の人物は何者なのか、闇魔法使いの狙いは何なのか、そしてエレインとホムラの関係はどうなるのか、是非お楽しみください! 【第一部あらすじ】  人気の新人パーティ『彗星の新人』の一員であったエレインは、ある日突然、仲間達によってダンジョンに捨てられた。  しかも、ボスの間にーーー  階層主の鬼神・ホムラによって拾われたエレインは、何故かホムラの元で住み込みで弟子入りすることになって!? 「お前、ちゃんとレベリングしてんのか?」 「レ、レベリング…?はっ!?忘れてました……ってめちゃめちゃ経験値貯まってる…!?」  パーティに虐げられてきたエレインの魔法の才能が、ダンジョンで開花する。  一方その頃、エレインを捨てたパーティは、調子が上がらずに苦戦を強いられていた…  今までの力の源が、エレインの補助魔法によるものだとも知らずにーーー ※【第一部タイトル】ダンジョンの階層主は、パーティに捨てられた泣き虫魔法使いに翻弄される ※第二部開始にあたり、二部仕様に改題。 ※色々と設定が甘いところがあるかと思いますが、広いお心で楽しんでいただけますと幸いです。 ※なろう様、カクヨム様でも公開しています。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

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※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

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